心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

私の好きな母の書

2014-04-23 | 蘭秀会書展
               母の李白の詩 (半切)
         醉別復幾日 登臨徧池臺 何時石門路 重有金樽開 
         秋波落泗水 海色明徂徠 飛蓬各自遠 且盡手中杯 


蘭秀会書展が終わって早や3日、未だに運び込んだ荷物もそのままですが
そろそろ日常のリズムを戻しつつ、ブログ更新も 

今日は母の書をば。
昨秋、体調を崩して入院、緊急手術後、体力&気力が落ちてどうなることやらと
心配していましたが、娘としてはやさしくフォローよりも叱咤激励の日々でした

メンバーの方もDM完成後に、3名が体調不良で不出品となり
今回はお休みしようかなどと話もしていたのですが、
母の強い希望によりなんとか開催の運びとなりまして。

改めて、母にとってもこの展覧会、蘭秀会の皆さまとの活動は
元気の素なんだなぁとしみじみ 

今年の作品は、この李白の詩も仮名も、「情」も、いつになく母らしい
私が好きな「母の書」でした。

爽やかで媚びるところなく潔く、聡明で、明るく生き生きとしていて。
元気な頃の母が戻ってきてくれたと、内心嬉しかったです



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こちらは、正岡子規の句 。 「野邊やくもみえてさびしや城の跡」



正筆会の理事でもある母は、黒田賢一先生に師事、
古典的な雅なかなの世界ではなく、現代的な強い線のかなを学んできました。

それも性格といいますか、まぁ私もですが、女性らしい世界とはどうも縁遠いようで
それでも今回のこの作品は、しなやかでたおやかな線、空間が
母の中にある本来の人となりのようなものも感じます。

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身内でありながら褒め過ぎ感満載ですが、母と二人、同じ書の世界を
こうして一緒に続けてこれたことに感謝の思いで感慨深く・・ということで
お許し頂ければ幸いです。

次回は中平先生の書をば。
コメント (4)
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