心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

協調と調和

2014-04-20 | 蘭秀会書展
                                  「馬耳東風 Ⅱ」(45×90cm)


蘭秀会書展、無事閉幕しました。
生憎の雨や寒い中にもかかわらず、3日間で248名の方がお越し下さいまして、
感謝の気持ちでいっぱいです。

また人数が少なくなって、3日間のお当番やらそれぞれの負担は増えたのですが
出品された皆さまのお力添えを頂けたお蔭で、心に残る展覧会となりました。

ありがとうございました

皆さまの作品も順次ご紹介させていただきますが、今日は拙作をば。
昨秋よりテーマにしている抽象作品の「馬耳東風」シリーズ。

高知でのTENに出品した作品とは、タッチも雰囲気も違いますが
いろいろなご感想を頂き、また書きたい思いが募っています 


↑TENでの「馬耳東風」

中平先生や母の作品に並ぶと、一見違和感を感じそうな世界なのですが、
並べ方を変えると意外とそうでもないと思うのは私だけかも~ですが、いかがでせう 



初めは、母の作品「情」に添えて頂いたこちらのお花が拙作に寄り添っていたのですが↓


何かしっくりこないということで、こちらのお花と。
今年からお願いしたフラワーリーフさんの作品とのコラボ。




見事な芍薬と、花が終わった自然な枝ぶりを生かしたレンギョウ、蘭が2種類、
よく見えないですが、確かルピナスと葉物。

母の「情」にはあのお花、そしてこの「馬耳東風」には、こちらのお花が
お互いを響かせていると思うのですが、いかがでせう 


今回改めて、蘭秀会書展では書とお花の響き合いを大事にしてきたんだなぁと感じました。

メンバーの方から「蘭秀会らしいお花とは」というお言葉を伺い、
そんな風に蘭秀会に愛着のようなものを持って頂けていたことに、感激でした。

私も、蘭秀会らしい全体の感性は、さりげない侘びさびの世界を大事にしつつ、
私の抽象のような作品には、現代的なお花が作品を引き立てててくれると思うのでして。

1つの世界の中に、どちらも邪魔をせず、響き合える空間というのを探すのも
また楽しくもありまして。

それは人と人の中でも同じで、違うから拒絶するのではなく、
違うを認めあって調和を探す作業は、お互いの心を豊かにしてくれるのではと

今回ご縁を頂いたフラワーリーフさんとも、今後おつきあい頂けるのでしたら
お互いが、創り手として響き合える世界を探していく作業を楽しめたらと思っています。
フラワーリーフさま~これからもどうぞよろしくお願いいたします

チェリストのヨー・ヨー・マが以前こんな感じの話を。

調和は、矛盾や衝突もなくまとまっていること。
協調は、異なるもの同志でも、お互いを尊重し響き合うこと。
音楽は、調和ではだめ、協調が大事、と。

うん、なんかわかる~と、好きなことばなのでして。


蘭秀会では、書を学ぶ中で、まだまだ知らない自分を探しながら
それぞれの世界を尊重しつつ、響き合いを大事にしていけたらと思っています。

次回は皆さまの作品やお花のご紹介を順次アップしたいと思います。


追記:文面一部訂正しました。


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天地為我爐 萬物一何小

2014-04-20 | 蘭秀会書展
                         (2×6尺連)

今日は寒いながらも、なんとかお天気になり、午前中から蘭秀会OBの方々はじめ、
高校時代の担任の先生や、たくさんの方がお越し下さりあっという間の1日でした。
本日もありがとうございました 


画像は、拙作「天地為我爐 萬物一何小」の部分。

天地は我が爐(炉)たり。万物は何ぞ小たる。
天地は私にとっては全てを熔かす炉であり
そこに投じる万物は何と小さな物であることよって意味。


以前、某展覧会にもこの詩を書いたり、実家にも同じ詩の作品を飾っていたりと
好きな詩のひとつなのでして。

会場に並ぶと、ひゃ・・と、反省点ばかりが見えてくるのですが、
去年よりは自分らしいというか、自由に楽しく書けたような 




こちらは、毎年恒例の皆さまの寸松庵の作品。テーマは「笑」。
どんな笑いが思い浮かびますかえ~。






今日は午後から、自由に筆を持てるコーナーを作りまして。

毎年展覧会の期間中、階下のホールではジュニアのバレエコンクールがあって、
きれいにお化粧をしたかわいいバレリーナがたくさん。

で、お姉ちゃんのコンクール結果を待っているという
小学3年、4年の女の子と、同門だった友人一家も参加してくれて。

以前にも参加してくれた映月ちゃんの作品。百人一首を学校で勉強中だそうで。
下の句はあってるかわからないよ~て言ってたけど。



映月ちゃんに触発されてお父さん、お母さんも一緒に、ずーっと描いてました
ありがとうね 

そして、いつのまにか来て絵を描いていた女の子が、「私のお父さんは画家です」と。
どんな絵を?と聞いたら、連れてきます、と言って、お父さま登場。
(子どもたちは顔隠します)



墨絵の作家さんだそうで。 Tadashi URA さん。
え~ぜひ何か描いて頂けないですか~と聞くと、いいですよと、ほんの3・4分位で牡丹の絵を。






筆の持ち方が書のものとは全然違っていました。
左手ということもあって、え~どうなってるの?って感じでしたが、
みんなが見つめる中、汗かいちゃったとおっしゃりながらもとても気さくで 
都内でお教室もあるそうです。(写真はOK頂いてます)

突然のお願いにもかかわらず、ありがとうございました~


早くも明日(あ、もう今日)は最終日となりましたが、
お近くの機会がございましたら、のぞいてやってくださいませ~

作品の続きは、また次回。
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