心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

夢かうつつか

2008-11-20 | つれづれ
                          (はがき)



人間は生まれや育ちは問題じゃない、生まれや育ちよりも、いまなにをするか、
これからなにをしようとしているか、ということが大事なのだ。

山本周五郎の「花も刀も」という小説の中にあったことば。

うん、そうだ!と思える日と、
人はなにかを成さねばいけないのか・・と思う日とがあり。

たぶんどちらも然り 

そのときの自分がどちらを選ぶのか、それで人生もいろいろ。

何を見据え、何を探し、何を夢や目標にするのか。
あるいは、日々を淡々と繰り返すことを人生とするのか。

いやいや・・若いうちは、前者で行こう。

こんな自分、こんな日々の生活がしたい・・云々と
たまには自分と語り合おう。

おいおい(だんだん)・・年を重ねたら、後者もまたよしとな。

猫たちはきっと、生まれたときから淡々と繰り返す日々を生きているんだろうなぁ。
うらやましや~

これから、月に一度のカルチャー教室に行って来ま~す。
今日は「年賀状を書く」です



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花はかすがい 香りもかすがい

2008-11-19 | つれづれ
                         (はがき)



今日は今シーズン一番の寒気がやってくるそうだけど、
この辺はやっと紅葉が始まったところ 
近所のいちょう並木は所々黄色に変わっているけど、まだほとんどが緑色。

秋をのんびり満喫・・なんてここ何年もしてないなぁ・・。

でも最近、車に変えて自転車通勤をするようになったお蔭で、
それぞれのお宅から、色々な季節の花を感じることが多くなったし
自転車を止めて、花自慢を伺う機会も増えた。

子はかすがいっていうけれど、さながら・・花はかすがいってことかな。

子供の頃、菊の香りはあまり好きではなかったけれど、
最近は脳にリラックス波(ってことばがあるか知らないけど)を感じるほど好き。

朝、お庭の見事な菊の香りに思わず立ち止まったら、枝を何本か折って下さった。

あ。香りもかすがい

そっか・・いいなぁって思うものは、何でもかすがいになるってもんさね 

先日、書の教室のMさんが新宿御苑の菊祭りは素晴らしかったですよ~と
教えてくださったのを思い出して、検索したら残念ながらもう終わっていた。。

そうだ!と思って 横浜の三渓園 を検索したら、23日まで菊祭り開催中!

よりにもよって寒さ厳しくなりそうだけど、この週末出かけてみようかな。。

花はもう終わってるかもしれないけど、なかなか風情があっていいですよ~三渓園。
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すっとこどっこい

2008-11-18 | 木簡

                        木簡節臨「隧長常賢」



また木簡でございますううう 
どこか、ずべ~・・のべ~・・っとした感じに書いてみたんだけど。。

 ←原本

全体としての印象が、自由でお気楽で楽しげで、
おっとっとっと・・すっとこどっこいって感じてもらえたら・・ 


ところで私は、どうもまじめな話に参加するのが苦手・・というより、
集中力が不足してるのか、途中でおちゃらけたくなってしまう悪い癖がある。
それでもって、沈黙が極端に苦手。

人が集まる席で、あまりしゃべらないメンバーだったりすると
自分を落としてまでどこまでも喋り続けちゃうものだから、
吉本受けたら?とか、一家に一台欲しいよねなんて言われたこともある。

意外?  

最近はちょっとだけ大人に?なったけど、根っこは結構こんな感じなのかも。

おっとっとっと~ すっとこどっこい 

そんな私もあるってことで 


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自分が滲み出るような作品

2008-11-17 | つれづれ
                   左「壺」 右「水平線から湧きあがる心」



先週土曜日、7/14のブログ でもご紹介した石田象童さんの個展に。
ちょうど石田さんが在廊されていて、作品のお話も伺うことができて感激

相模原市にある ギャラリー誠文堂 という、こじんまりとしたギャラリーに、
石田さんの「書」から来るリズミカルな線が織り成す、抽象作品が数点。



「いろは」を細い線で散りばめ、そこに黒と少しの色を響かせた作品は、
百人一首のような「和」の世界を漂わせていて。
それに対して、コットンに墨とアクリル絵の具を使って描きパネル貼りしたものは
繊細でやわらかいまた別な世界を漂わせ。

作品が掲載されたサイトがあるのでご紹介。(以前もご紹介したけど)

 抽象作品
  すどう美術館


石田さんに「あなたのベスト3はどれですか?」と聞かれ、改めてじっくり拝見。

3点の中の1点は布に書かれた、墨と淡墨を使った軸作品。
写真を撮っていいですか?とつい伺えず、ご紹介できないのが残念ですが・・。

どこか雪国の風景を思わせる作品で、けれど雪国の厳しいイメージではなく
雪が陽に照らされキラキラと輝く、静かで穏やかな時間を感じますとお伝えしたら
「僕は雪国の出身なんですよ。だからどこかにそれが出ているのかもしれないですね」

その人が、知らず知らずに滲み出るような作品。
私もそんな作品が書きたいなぁ


展覧会は11月28日まで、ギャラリー誠文堂で開催中です 
詳細は上のギャラリー誠文堂をクリック 
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それぞれの「心」を大事に

2008-11-16 | つれづれ
                         (半切1/2)



一念通天。
信じて思い続けたら、願いは天にも届く(叶う)という意味。

念ずれば花開く。
信じる者は救われる。

一意専心(いちいせんしん)ってことばもある。
ひとつのことを心にもって臨むって感じの意味。

今の時代、なんだかあれこれ諦めムードの世の中、
真似して諦めるのは簡単だけど、
一人一人がそれぞれの「心」を大事にできたら
何かが変わるかもしれない。

ほんの少しでも、そう信じていたいものです。

今日はこんなに遅くに更新。。
実は日曜日はお休みにしようかな~って思って
でも結局、ひとりごとを

また明日から1週間始まりますね~
今週は寒くなるようですが、元気にいきましょ~



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招き猫 福を呼ぶ~

2008-11-15 | 
                           招き猫福飾り



2年前の冬、藍染めの有松さんにお声をかけて頂いて、福岡のギャラリーでの
お正月展というのに参加させて頂いた。

お正月に飾る書画、ぽち袋や福笑い、招き猫グッズなどを出品。
そのときに作った招き猫飾り~。
先日の紙粘土猫 ここでも登場





このときも作るのは楽しかったなぁ。
2ヶ月位、部屋は紙やら材料やらでものすごい状態だったけど。

そうそう! 楽しいこと、また始めよっ~と 

そんな折、中川こうじさんという方の 「Street Cat's 小さな息吹の叫び!」
というサイトに出会い。

中川さんの、野良猫たちへの哀しくも静かで深い愛情を感じる、たくさんの写真を見ていると
不思議と力が湧いてきます。

弱いと思っているものが実はそうではなくて
強いと思っているものが実は脆くて・・

弱さと強さは表裏一体、そんないとおしさを感じます。

その中川さんのブログ 野良にゃん Diary に、興味深いお知らせがあり。

岐阜県多治見市おりべストリートにある、明治元年建造の町屋を猫ギャラリーとして、
この11月22日にオープンされるそうです。

名前は東風庵。
↓写真を拝見するに、なかなか風情があって、それだけでも訪ねてみたくなります。





11月22日~24日には写真展「命を見守る4人の瞳展」も開催、常設で猫作家、
猫写真家の作品も展示されるようです。

「命」の大切さ、猫と人のつながりに貢献できるスペースにと思っているとのこと。
12月には高田馬場でも写真展開催されるようなので、また後日ご紹介しま~す。

岐阜・・はちょっと遠くて、今回は伺えそうにないけれど、
私もいつか猫グッズ製作などを通して、参加できたらなぁ・・と思ったところです



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遊び心を久々に呼んでみた

2008-11-14 | 
                    手書き暦(2006年戌年)(ネパール紙)




‘99年から去年までのちょうど今頃は、手書きのカレンダー作りに追われてた。
最初の2・3年は、実家をにわかギャラリーにして、文字もすべて手書きの暦を
あれこれ作ってカレンダー展なるものをやってた。

365日と曜日×12ヶ月と各月の461文字を間違えずに書くのは、集中力がいるわけで、
そこにそれぞれ絵とか文字とかを入れて1枚を仕上げるのは、なかなかの労力

その後あまりの大変さにくじけて  有難いことに欲しい~って言って下さる方の分、
1枚ものの暦を毎年40枚位だけは作っていたんだけど・・・
ついに今年はそれも中断。。 うう・・無念じゃ~

 ←これも2006年の。


始めた時は楽しかったなぁ。。
どれも1点ものだから、思い入れもあり。

あ、でもイラストっぽいのとかは、当時はカラーコピーしたものも作ってたかも。
猫ごよみ、いろは暦、野菜暦、花暦、野仏暦、沙於里のひとりごと日めくりとか・・。


↑左のは手書きで表紙をいれて13枚組  真ん中と右のはカラーコピーでつくったもの


出来の善し悪しはともかくも 作りたいものが次から次へと沸いてきて。
そんなこともあったなぁ・・と思い出して、あの頃の遊び心を呼んでみたとこ。

なんか最近全然遊んでない・・

去年の8月、このブログを始めてから生活のリズムが変わり、根がまじめな 私は
1年が経って、しばしお休みしますと宣言しながら休めなかったり
毎日更新するという自分の中の約束に縛られて、実はなかなか抜け出せずにいて。。

日々の習慣になってきたものを変えるというのは、以外にも「おっし!」って
掛け声をかけないとできないもんだなぁ・・と思いつつ。

ここんとこ多忙、寝不足、風邪っぴき、諸々日々の出来事に、少々弱気でして、
でもそれをきっかけに?そろそろ勇気を持って(笑)ブログにばかり追われないで、
またあの頃のように、作品づくりを楽しめたらなぁ・・とふと 


そんなわけで、これからは時々お休みすることもあるかもしれませんが

・・おいおい、できるのかぁ?と自問自答しつつ
ううっ・・神さま仏さま・・お休みできる勇気をください  
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社会は感性が作り上げていくもの

2008-11-13 | 山頭火・放哉・良寛
                          (半紙)



昨日発表された定額給付金。
このブログで政治問題を書くとはあまり思っていなかったけれど、
もう空いた口がふさがらない今の政府の、そして何よりも昨日の総理の
会見での態度には 

新聞やテレビや様々なメディアから流れてくることばは、全てではなく。
けれど受け手に引き出しがなければ、そのままを鵜呑みにしてしまう怖さもあり。
知らなければ、疑問も反論も生まれないわけで。

私たちは今、実はすごく不自由な世界に生きているような気がする。

アメリカの大統領選挙を見ていて、個人がしっかりとした意見を持って
お互いが否定や拒絶するだけではなく、議論できる環境というのは羨ましいなぁ・・と。

日本では、会社や人が集まる所では、宗教と政治の話はするなと言われているらしい。
それがスムーズな人間関係の基本だと。

当たり障りのない関係を、本当にこれからも続けていった方かいいのかなぁ・・。
不自由さを感じながら、感じるままを言葉にすることができない社会の未来、
あるいは、目先の不安さえなければ疑問も議論も生じない日本の未来は、
この先、どんな問題を抱え込んでしまうんだろう・・

あ。でも最近は別な意味で、自己主張の多い方々も多いわけだけど。。


私は社会っていうのは「文化」=「感性」が作り上げていくものでもある、と思う。
そして文化っていうのは、私たち一人一人が感じ、育てていくものだと。。

文化も社会も、忘れちゃいけないのは「共感」・・かなって思う 

イラク戦争が勃発する直前にイラク入りした筑紫さんは、現地の人々の日常生活に
入り込んで取材をし、何を伝えたかったのか・・

イラクが爆撃されて後、アメリカ兵ではなくイラク兵をスタジオに招き対談をし、
何を伝えたかったのか・・

イラク兵の「イラク人も世界と同じ 人間 だということを知って欲しい」という
当たり前のことばが、胸に残った。


今日の1枚。
「案山子もがっちり日の丸ふってゐる」 by 山頭火


この句を詠んだ山頭火の思いとはちょっと違うかもしれないけれど、
日本人の持っている「感性」がよい方へ向かうことを願いつつ・・

天国の筑紫さんと、こんな会話をしましたとさ 
なんだかとりとめもない話を長々と・・最後までお付き合い下さり謝々

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最後のニュース

2008-11-12 | つれづれ
                     般若心経一節 (はがき・爪楊枝で)



昨日TBSで、7日に亡くなった筑紫哲也さんの緊急生放送の追悼番組をやっていて。

もう何年も夜のニュースは、NEWS 23。
筑紫さんの多事争論が始まると、そこだけなぜか正座して聞いていた。

本物のジャーナリストだったという人もいる。
反対に、筑紫さんはアマチュアだったから、いつまでも少年だったといった人もいる。

どんなときも、弱者からの視点を見失わない人だったと思う。
しかもジャーナリストという立場からではなく、人として同じ場所から。

たとえばこの人が総理大臣だったら・・とか、考えたこともある。
民主党の菅さんが、政界にお声をかけたことがあるらしいけど、
ご本人は、あくまでもジャーナリストにこだわったとか。

昨日、番組で鳥越俊太郎さんが言っていた。
「筑紫さんは常に、ニュース番組の常識では考えられない試みを実現しつつ、
日本人を導いてくれる座標軸、羅針盤、南十字星のような人だった」

立花隆さんが言っていた。
彼は自由闊達でもあったけれど、それよりも究極のリベラリスト(自由人)だった。

歌手の石川さゆりさんが言っていた。
筑紫さんに頂いたことばは、「大きな声だけでなく小さな声も聞いて、考えなさい。
そして自分のことばを見つけなさい」

番組最後に親交が深かったという井上陽水さんが、
初期のテーマソングだった  最後のニュース を歌われ。

以前、このブログでもご紹介した陽水さんの  海へ来なさい って曲を思い出した。

あ・・。心に響くものって、不思議とどこかでつながってるんだ・・と思った 

筑紫哲也さん。こんなかっこいい人、もうなかなかいないだろうなぁ・・
ご冥福をお祈りしつつ・・
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打たれたら 響き返せたら

2008-11-11 | 木簡

                         (半紙)



木簡の一節「不可遠離」。
ここだけ読むと、遠く離れることができないって意味。

 ←原本

「遠」って字でもって、その思いを表現してみたつもりなんだけど。
このしんにょうが、待って~って手だか足だかを伸ばしてるように見えて 

この場合の気持ちとしては、勢いよくダッシュで追いかけるというよりも
スローモーションで時が流れてるような気がして、じっくりとした線で書いてみた。

私は・・実は結構受け身なタイプのようで、目の前で起きていることを
受け入れるのに時間がかかっちゃう。

特にいやだなって思うこと、気持ちに痛いことがあると、
とりあえず亀が頭を引っ込めるように、胸のうちにしまってしまうみたい。

だからこの、あ~れ~って、スローモーションな感覚、よくある。。
だけどそれって、知らないうちに悶々と思いが溜まってしまうことも。

だから、打たれたら響き返す瞬発力と、自分力を鍛えなきゃ 

この「遠」さんを見ていて、ふとそんなことを感じました・・とさ。

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