asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0301/SEB201203010007.html)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012030101001224.html)。
飯塚事件と袴田事件。
死刑存置派の方々は、例えば、この飯塚事件に対する評価はどうなっているのだろう? 久間三千年さんは既に死刑にされている。冤罪にもかかわらず。警察・検察、判決を下した裁判官、ゴーサインを出した法務大臣(『●『冤罪File(2009年12月号)』読了(1/2)』)、何も感じないのだろうか? 今回、当時のDNA鑑定が、足利事件同様、如何にいい加減で、恣意的なものであったことが明らかになったとして、手遅れじゃないですか!?
「陶山博生氏(p.43)は飯塚事件で一審担当。久間三千年さんの
「死刑執行命令を下したのは、麻生内閣の森英介法務大臣(当時)である。
大臣任命後1か月後に、死刑判決からたった2年足らずの死刑囚に
執行命令を下すのは極めて異例である。・・・再申請求の準備・・・
なぜ久間氏の死刑が先に執行されたのか、全く理解に苦しむ」
一方、人生を無茶苦茶にされた袴田さん。せめてすぐに釈放すべきだ。関係者は「手遅れ」になることを待っているとしか思えない。まったく、残酷な人たちである。熊本典道さんの訴えに、なぜ耳を傾けないのか?
『●『美談の男』読了』
裁判員制度で、市民に「死刑のスイッチ」を押させようとしている。そんなものに、絶対に手を貸すつもりはない。
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【http://www.asahi.com/national/update/0301/SEB201203010007.html】
2012年3月1日15時46分
福岡地裁、DNA資料を入手 飯塚事件・再審請求
福岡県飯塚市で1992年に女児2人が殺害された「飯塚事件」で、殺人などの罪で死刑が確定し2008年に執行された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚(執行時70)の再審請求を巡り、福岡地裁が2月、DNA型の鑑定資料を警察庁科学警察研究所から取り寄せていたことがわかった。再審請求の関係者が1日、明らかにした。
関係者によると、地裁が入手したのはDNA型を撮影した写真のネガ2枚。遺体発見現場に残された犯人のものとみられる血痕から採取されたDNAと、元死刑囚の毛髪から採ったもので、99年に死刑判決を出した一審・福岡地裁が証拠採用し、裁判後は科警研が保管していた。
09年10月に始まった再審請求で、福岡地裁が資料を取り寄せたのは初めて。弁護団は「少しずつではあるが、ようやく動き出した」と評価。今後、DNA鑑定の詳しい経緯が分かるような証拠を開示するよう地裁が検察側に勧告すれば、再審開始に向けた大きな動きになるとみている。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012030101001224.html】
袴田死刑囚のDNA採取へ 今月中旬までに、静岡地裁
2012年3月1日 14時06分
強盗殺人罪などで死刑判決を受け、無実を訴えている袴田巌死刑囚(75)の第2次再審請求で、有罪の証拠となったシャツに付着した血痕が袴田死刑囚のものかどうか調べるDNAの追加鑑定に向け、静岡地裁は1日、鑑定人と協議し、今月中旬までに本人の同意を得た上で、袴田死刑囚の検体を採取することを決めた。
1日の尋問、協議に出席した鑑定人は、検察、弁護側の双方がそれぞれ推薦し、昨年のDNA鑑定も実施した2人。あらためて地裁から正式委嘱されたことを受け、袴田死刑囚が収容されている東京拘置所に出向いて検体を採取する。
(共同)
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