『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【NHKは『とと姉ちゃん』のモデル・大橋鎭子の戦争反対の思いを描くことができるのか?】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2222.html)。
《「戦後、雑誌「暮しの手帖」を創刊した大橋鎭子氏。「暮しの手帖」といえば伝説の編集長・花森安治氏…この雑誌の誕生には、花森氏と大橋氏の確固たる思いがあった。それは、「戦争に反対しなくてはいけない」というものだ」》。
「国営放送局」「国営宣伝局」として、ひたすらアベ様に従順なNHK。脱皮、完全変態。
『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?』
『●トップからして腐敗したメディア:
「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」』
『●(非)特定秘密「隠蔽」法を大歓迎:
「たかり記者」だった?読売新聞ナベツネ氏は正気なのでしょうか?』
『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア』
『●「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」』
『●失われる「メディアの作法、矜持」…
「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」』
「本記事中に溢れる「アベ様のNHK」「アベ様の犬HK」に対する形容句の
数々……「NHKの露骨な安倍政権へのすり寄り」「無批判なヨイショ」
「政権の広報」「アベチャンネル」「安倍さんに、ただただ奉仕する」
「NHKの“安倍サマ奉仕放送局化”」。
いまや、明確に、「カラスはやっぱり「黒い」」と言えなくなった
「アベ様の犬HK」」
『●青木理さん: ジャーナリストの矜持
「権力や権威の監視」「強者にこそ徹底した監視の目を」』
『●国営化され、「アベ様の国営放送・犬HK」に脱皮:
受信契約もヘッタクレも無し??』
『●「メディア側の“自発的隷属化”」のトップランナーNHKが、
「アベ様の国営放送・犬HK」へと完全変態』
『●「NHKの看板番組「クローズアップ現代」の
国谷裕子キャスターもとうとう降板」』
『●スガ殿が「粛々」とジャーナリズムを破壊していく
~「安倍政権の圧力、狡猾なやり口」~』
『●何度目かの「今日、死んだに等しいと思います」…
《安倍政権の顔色ばかりうかがっている》テレ朝』
『●「川内原発を地図からトリミング」というのは穿ち過ぎか
と思ってたら、「アベ様の犬HK」ときたら…』
「アベ様のNHK」と揶揄したくなる大惨状…そこからの脱却のための一助になり得るか? 大橋鎭子氏や花森安治氏が『暮しの手帖』創刊に込めた思いを描けるだろうか? 戦争中毒患者・アベ様のオトモダチ・籾井勝人会長の下、《戦争の体験から生まれた「暮しの手帖」という雑誌と、“しずこさん”の思いをどこまで描くことができるのか》《二度と戦争をしない世の中にしたい》…製作スタッフは「戦う」・「闘う」ことはできるだろうか?
『●子供にもSLAPPする国: 三上智恵監督
・映画『標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』』
『●「敗戦特集」『週刊金曜日』
(2013年8月9日、955号)についてのつぶやき』
■『週刊金曜日』(2013年8月9日、955号) /
【『金曜日』で逢いましょう三上智恵さん】、
「無断で入ることをためらう若いスタッフには、映画
『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』…を見せ、
「問題自体が法を犯したものであれば、報道カメラマンは法を
犯しても構わない」」という福島さんの言葉で撮影を説得した」
『●「戦没 新聞人の碑」と「対馬丸犠牲者の慰霊碑 小桜の塔」』
『●福島菊次郎91歳の写真集『証言と遺言』、届く』
『●反骨の報道写真家・福島菊次郎さん亡くなる:
『証言と遺言』の最後に赤々と押印、「闘え」「菊」と』
『●「電波」な「凶器」高市総務相の暴走と「報道現場の声」:
「自粛」「忖度」「委縮」…が「内部から」』
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【http://lite-ra.com/2016/05/post-2222.html】
NHKは『とと姉ちゃん』のモデル・大橋鎭子の戦争反対の思いを描くことができるのか?
【この記事のキーワード】NHK, 朝ドラ, 水井多賀子 2016.05.07
4月からスタートしたNHK連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』が絶好調だ。視聴率はスタートから20%台をキープし、最高24.6%をマーク(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。平均視聴率23.5%を記録した前作『あさが来た』超えも期待されている。
このドラマの主人公・小橋常子のモデルとなっているのは、戦後、雑誌「暮しの手帖」を創刊した大橋鎭子氏。「暮しの手帖」といえば伝説の編集長・花森安治氏(ドラマでは唐沢寿明が演じる)が有名だが、女性に向けた生活雑誌をつくろうと最初に提案したのは、この大橋氏だった。
『とと姉ちゃん』でも描かれているように、大橋氏は早くに父を亡くし、それからは母と2人の妹との生活を守るために奮闘。親交のあった作家・柴田錬三郎はそんな大橋氏のことを〈仕事はもちろん、日常茶飯事にこれほど重宝な人間は、またとあるまいと、おもわれるオール・マイテイの女だつた〉と評している。
ファッションページでは自らモデルをつとめ、着物から直線裁ちでつくることができる普段着を提案。「誰にでも必ず出来る」料理記事や、「暮しの手帖」の代名詞ともいえる消費者目線の「商品テスト」企画、そして戦後、市井の人びとの生活に寄り添う雑誌をつくってきた大橋氏。じつは、この雑誌の誕生には、花森氏と大橋氏の確固たる思いがあった。
それは、「戦争に反対しなくてはいけない」というものだ。
まず、大橋氏が女性のための出版物を、というアイデアをもったのは、終戦直前のことだった。
大橋氏は真珠湾攻撃が起こった1941年に日本読書新聞社に入社。そのときの編集長・田所太郎氏に、終戦後、女性のための出版がしたいと相談したところ、花森氏を紹介された。大橋氏の話を聞き、出版を手伝うとその場で決めた花森氏は、数日後、「君がどんな本を作りたいか、まだ、ぼくは知らないが、ひとつ約束してほしいことがある」と大橋氏に話したという。
「それは、もう二度とこんな恐ろしい戦争をしない世の中に
していくためのものを作るということだ。戦争は恐ろしい。
何でもない人を巻き込んで、末は死にまで追い込んでしまう。
戦争に反対しなくてはいけない。君はそのことがわかるか」
またあらためて詳しく触れたいが、花森氏は戦中、大政翼賛会の宣伝部に属し、かの有名な「ぜいたくは敵だ!」というスローガンも花森氏の作だったといわれる。花森氏は、自分には戦争への責任がある、と感じていたのだ。
「君も知っての通り、国は軍国主義一色になり、誰もかれもが、
なだれをうって戦争に突っ込んでいったのは、ひとりひとりが、
自分の暮らしを大切にしなかったからだと思う。もしみんなに、
あったかい家庭、守るに足る幸せな暮らしがあったなら、
戦争にならなかったと思う」
この花森氏の言葉に、大橋氏も頷いた。〈女の人のための雑誌を作って、温かな暮らしを大切にすることを提案し、二度と戦争をしない世の中にしたい〉という思いから、「暮しの手帖」は生まれたのだった。
こうした思いは、当然、誌面にも反映された。暮らしの提案だけではなく、1968年8月1日に発行された号では、読者から手記を募って「戦争中の暮しの記録」を特集。それは、〈特別な人や大きな事件ではなく、名もない市井の人々が、戦争の間、どんなふうに生きていたのか、どんな苦労をしてきたのか、その小さな事実をひとつひとつ残しておかなければならないという思い〉から生まれた企画だ。一号まるまる使った大特集にしよう、と言ったのは、大橋氏だったという。
「戦争は悲しい」。これは84年に発行された「暮しの手帖」2世紀91号(「暮しの手帖」は100号ごとに1世紀とカウントする)の記事タイトルだ。戦地に送られて命を落とした人、空襲によって被害を受けた人、そして他国で人びとを傷つけ、同じ思いをさせてしまったこと──何を切り取っても戦争は悲しい、その一言に尽きる。
だが、そんな当たり前のことが、いまのこの国では当たり前ではなくなってきている。「有事に備えて戦力を強化しよう」という声は大きくなり、自衛隊員は遺書を強要され、総理大臣はじめ時の政権は先の戦争を美化しようとさえしている。
そんな時代にあって、大橋氏や花森氏が「暮しの手帖」創刊に込めた思いを、いま一度振り返ることは重要だ。ひとりひとりの暮らしを大切にしたい。でも、武器を手にして威嚇したり攻撃することでは決してわたしたちの暮らしは守られない。だから戦争はいやだと反対しつづけるのだ。
前述した特集「戦争中の暮しの記録」は、1969年の終戦の日に単行本化されたが、そのあとがきに、こんなメッセージが綴られている。
〈たとえぼろぼろになっても、この一冊だけは、
これからあとに生まれてくる人のために残しておきたい〉
大橋さんは83歳まで社長を、92歳まで社主を務め、2013年に93歳でこの世を去った。前掲書『暮しの手帖別冊 しずこさん』では、〈わたしたち社員は、誰も彼女を「社長」や「大橋さん」とは呼ばず、「しずこさん」と呼びました〉と書いてある。──『とと姉ちゃん』は、戦争の体験から生まれた「暮しの手帖」という雑誌と、“しずこさん”の思いをどこまで描くことができるのか。期待して見守りたい。
( 水井多賀子)
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