(2024年03月10日[日])
中島京子さん《杉並区は「原水爆禁止署名運動発祥の地」だし…さまざまな活動をしている区民が多いんです》。
『●岸本聡子杉並区長「日本の政治を変えていくには、やっぱり地方、地域
から変えていくことが大切で、そこにこそ大きな可能性があると感じた」』
「中島:私が素晴らしいな、と思ったのは、杉並で長く運動をして
きた、いろいろな人たちがウワーッと集まって、みんなで
選挙を作っていくのを目の当たりにできたことです。杉並区
は「原水爆禁止署名運動発祥の地」だし、お母さんたちが
学校給食の自校調理方式を守ったり、さまざまな活動をして
いる区民が多いんです。
岸本:私がレジェンドと呼んでいる方々です。」
『●《杉並から世界に拡散した「原水爆禁止」運動...「市民の戦い」…70年前、
先人は声を上げ、局面を動かした…やすやすと諦めている場合ではない》』
再度引用。東京新聞の記事【こちら特報部/杉並から世界に拡散した「原水爆禁止」運動 声を上げた一軒の魚屋、公民館を拠点にした「市民の戦い」】、《◆デスクメモ 不安定な世界情勢。核使用の懸念が消えない。日本は被爆国なのに煮え切らず、原子力の平和利用の名目で原発稼働に前のめりになる。うんざりする。でも、と思う。70年前、先人は声を上げ、局面を動かした。それも東京からだ。見習うべき姿勢。やすやすと諦めている場合ではない。(榊)》。
「核の平和利用」などと云う甘言に騙され…被爆国があまりに愚かな選択をしてしまった。(烏賀陽弘道さん)《兵器としてアメリカで生まれ、ヒロシマに落とされた「核」。その双子の兄弟「原発」……》。そう両者は双子の兄弟。《アメリカは、臨界状態をつくり出して自然の中に眠っていた核エネルギーを引っ張りだすところから始まって、原爆をつくり、爆発させ、原子炉に閉じ込め、それを発電所に設置しそれが全国や世界に普及していくところまで、全部ひとつながり》。核分裂のエネルギーを放出させるか、原子炉の中に閉じ込めるかの違いであり、原理的には全く同じ。
《核兵器をタブーの領域に押し込めた。双子の兄弟の一人を「いないこと」にしてしまった。原発と核兵器の「血のつながり」を論ずることはタブーになった》。
『●烏賀陽弘道さん『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了』
『●NUMO「文献調査」の巨額な《原発マネー》に蝟集しても、空虚な《地域
振興》に終わるだけで、何の解決策にもならずに地域が分断されるだけ』
《日本は被爆国なのに煮え切らず、原子力の平和利用の名目で原発稼働に前のめりになる》。
琉球新報の記事【<社説>ビキニ被ばく70年 日本主導で核兵器廃絶を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2856236.html)、《同時に第五福竜丸以外の被ばくした日本全国の漁船の検証も必要である》、《現在、ウクライナに侵攻したロシアが核兵器使用をちらつかせるなど核戦争の危機が続いている。原発に関してはスリーマイル島、チェルノブイリ、福島第1原発の重大事故にみるように「原子力の平和利用」は曲がり角にある。日本の原子力政策も3原則に忠実だったとは言いがたい。核は人類の幸福につながるのかという根源的な問いに向き合わなければならない。その上で核兵器の廃絶を主導し、脱原発のエネルギー政策を目指すのが日本の役目だ》。
『●鎌田慧さんらの「脱原発」署名呼びかけ』
『●社説:核廃絶と脱原発』
《しかし、本をただせば同じ核燃料と技術である。これまで分けて
いたことが異常だったのかもしれない。そのことは安全神話が
まかり通っていた原発が事故を起こし、思い知らされることになる。
田中氏は言う。「核と原発はつながっているが、背中合わせ
だからお互いが見えなかった」と。》
『●東京電力原発人災から『X年後』……
取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?』
《これは高知の高校教師・山下正寿とその教え子たちの
ゼミナールが、地道な聞き取り調査で掘り起こしたものだ。
今年8月には、続編とも言うべき30分TV番組
『続・放射線を浴びたX年後~日本に降り注いだ雨は今』が
放映された。この作品も伊東 ・山下のコンビだが、今度は福島の
原発事故をきっかけに、60年前の大地に降った雨の行方を
追いかけたものだ。ここでは特に沖縄に焦点を当てている。
当時、沖縄は米軍の統治下にあり、マグロの被曝で大騒ぎして
いた本土とは違って、同じ汚染海域のマグロを獲っても、
米軍が測定して安全を宣言していた。伊東・山下は元漁船員を
訪ね歩き、それが米軍による「完全なごまかし」だった
と明らかにしていく。驚くのは、沖縄の古書店にあった
『気象要覧』になんと17万カウント(3万7000ベクレル)
もの雨が降っていたと記載されていたこと。また、沖縄などの
住居を訪ね、床下の土壌を採集して調べる徹底ぶり。
埋もれた歴史が顔をのぞかせる》
『●呼び掛けに応じて ~原発なんて要らない~』
『●あれから3年半、広島市長までが、
原発は「安全性を確保できれば再稼働するという方向が出ている」と』
《「核と人類は共存できない」という思想を75年に打ち出した
哲学者・森滝市郎(1901~94)の次女だ。
原爆で右目を失った父は戦後、原水爆禁止運動の先頭に立った。
豪州のウラン鉱山で働く同胞の被曝(ひばく)の危険性を訴えた、
先住民の女性との出会いが、核の「絶対否定」を確信させた》
『●人類は核と共存できるのか?
『放射線を浴びたX年後』とパグウォッシュ会議』
《これがきっかけで、原水爆禁止運動が国民的な広がりを持った。
翌年八月六日、広島で開かれた「第一回原水爆禁止世界大会」には
三千万を超える署名が集まった。展示館にはその署名簿の一部も
展示されている。
影響は海外にも広がった。哲学者バートランド・ラッセルと
物理学者アルバート・アインシュタインは「核兵器の廃絶と
戦争の廃絶」を訴えたラッセル・アインシュタイン宣言を発表した。
宣言を出す理由として、水爆実験で日本の漁船員が被ばくしたこと
に触れている。宣言には、湯川秀樹博士も署名した。
二年後の五七年、カナダの漁村パグウォッシュに、米、旧ソ連、
西欧、東欧、中国などの物理学者ら二十二人が集まり、核兵器の
危険性、放射線の危害、科学者の社会的責任について討議した。
この後、パグウォッシュ会議のグループ名で毎年、開催されている》
『●「マンハッタン計画」の核開発拠点となったハンフォードと
東京電力核発電人災、それぞれの『X年後』…』
『●核発電「麻薬」中毒患者の覚めぬ悪夢…《安全神話、
経済神話、クリーン神話-三つの神話》を脱却できず』
《原水爆禁止運動に生涯を捧(ささ)げた哲学者の故森滝市郎さん
さえも「軍事利用はいけないが、平和利用だったらいいのじゃないか、
と考えたのです」…と、一時は評価に傾きました。
五七年には茨城県東海村の実験炉に初の原子の火がともり、
十年後には福島第一原発の建設が始まった》
《◆夢はずっと夢のまま こうして被爆国日本は五十四基の原子炉を
有する世界三位の原発大国になったのです。ところが、
しょせん夢は夢。原子力の飛行機も鉄道も、超小型原子炉で
十万馬力の鉄腕アトムも、使えば使うほど燃料を増やす夢の原子炉も、
実現を見ることはありますまい。
核兵器の実相を糊塗(こと)するために陳列された空虚な夢は、
安全神話、経済神話、クリーン神話-三つの神話の温床には
なりました》
『●「ビキニ事件は遠い過去に終わったことではなく、未来の命にかかわる」
――― マグロ漁船「第五福竜丸」の船員・大石又七さんが亡くなる』
《ビキニ事件は原水爆禁止の国内世論を高めた一方で、日米両政府の
政治決着により、翌年に米側の見舞金7億円余で「完全解決」とされた。
同じ海域で影響を受けた日本の漁船は約1千隻とされるが、
公式の健康影響調査はされていない。80年代以降、船の約3割は
高知県から出ていたことが地元の地道な調査で浮かんだ》
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2856236.html】
<社説>ビキニ被ばく70年 日本主導で核兵器廃絶を
公開日時 2024年03月01日 05:00
核の恐怖を歴史に刻み、今もその恐怖と向き合っている国だからこそ、なすべきことがある。そのことを再確認する日としたい。
太平洋のビキニ環礁で米国が実施した水爆実験で静岡県のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくし、無線長の久保山愛吉さんが亡くなった第五福竜丸事件から、きょうで70年となった。
広島、長崎への原爆投下とともに私たちは第五福竜丸事件を語り継ぎながら、核兵器廃絶を訴え続けなければならない。被爆国であり、核実験による深刻な被ばく被害を知る日本は、核廃絶の役割を積極的に果たすべきである。
忘れてはならないのが、沖縄もビキニ核実験とは無関係ではないということである。1988年の沖縄県原水協・平和委員会の調査で沖縄の漁船2隻の乗組員68人が被ばくした可能性があることが分かっている。放射性物質を含む雨が沖縄にも降った可能性も指摘されている。米統治下にあった沖縄で十分な調査はなされなかった。改めて検証が求められる。
同時に第五福竜丸以外の被ばくした日本全国の漁船の検証も必要である。
厚生労働省は事件から60年後の2014年、ようやく周辺海域で操業していた延べ556隻の被ばく状況の検査結果などを公表した。翌年には被ばく状況を評価する研究班を設置した。船員や遺族らが国家賠償や船員保険適用を求める訴訟も起きている。
第五福竜丸に関しても、乗組員の生殖機能の一時的な低下について日米両国の関係機関が「機密扱い」とし、乗組員にも伝えていなかったことが分かっている。国民の反核感情や米国の軍事政策への影響を避けたとみられる。
これらの経緯を見ても、ビキニ実験と第五福竜丸など日本漁船の被ばくは過去の事件として済ませることができない。これからも検証と事実関係の公開が求められている。
日本の原子力政策も再検討の時期に来ている。
事件前年の1953年、アイゼンハワー米大統領は核開発競争激化を背景に「原子力の平和利用」に関する宣言を打ち出し、発電など原子力の活用が進んだ。日本学術会議は54年、核の軍事利用を拒否するとともに原子力研究における「公開・民主・自主」を打ち出した。この3原則は原子力基本法に反映された。
現在、ウクライナに侵攻したロシアが核兵器使用をちらつかせるなど核戦争の危機が続いている。原発に関してはスリーマイル島、チェルノブイリ、福島第1原発の重大事故にみるように「原子力の平和利用」は曲がり角にある。日本の原子力政策も3原則に忠実だったとは言いがたい。
核は人類の幸福につながるのかという根源的な問いに向き合わなければならない。その上で核兵器の廃絶を主導し、脱原発のエネルギー政策を目指すのが日本の役目だ。
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