Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●森達也さんのフェイク・ドキュメンタリー新刊、そして水俣病・・・

2013年01月16日 00時00分18秒 | Weblog


紀伊國屋書店からのメールを頂きました。森達也さんの新刊について。

   『●『A3(エー・スリー)』読了
   『●『死刑』読了

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・・・・・・様

紀伊國屋書店出版部より新刊のご案内です。

逡巡し、葛藤し、煩悶する日々を私小説風に描き、虚実のあわいから読む者に揺さぶりをかける、フェイク・ドキュメンタリー


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『虚実亭日乗』 森 達也 著

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/9784314011006.html

2013年1月11日刊行
定価1,785円(本体1,700円+税) 46判並製・376頁
紀伊國屋書店出版部

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活字と映像で独自の世界を構築する森達也が、異文化の境界で、憎悪の連鎖する世界で、異国の女子トイレで、妄想と現実の狭間で、生死の淵で、連載打ち切りに……逡巡し、葛藤し、煩悶する日々を私小説風に描き、フェイク・ドキュメンタリーを活字で試みる意欲作。


-- 著者紹介 --------------------------------------------------

森 達也 
1956年広島県生まれ。テレビ番組制作会社を経て独立。98年ドキュメンタリー映画『A』を公開、ベルリン映画祭などに正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年映画『A2』を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。2011年、単行本『A3』(集英社インターナショナル)で講談社ノンフィクション賞を受賞。2012年、共同監督作品『311』を公開。著書は『放送禁止歌』(知恵の森文庫)、『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』(集英社新書)、『ぼくの歌、みんなの歌』(講談社文庫)、『死刑』(朝日出版社)、『オカルト』(角川書店)など多数。


-- 目次--------------------------------------------------

虚実皮膜に悶える南京
禁煙に悶える南京
善悪の狭間で悶える南京
異文化の境界で悶える南京
業界の片隅で悶える南京
罪と罰の狭間で悶える南京
ホンオフェに悶える南京
生死の淵で悶える南京
主観と客観の隙間で悶える南京
夢と現実の境界で悶える南京
異国の女子トイレで悶える南京
厳罰と寛容の狭間で悶える南京
憎悪の連鎖する世界で悶える南京
アフマディネジャドの謎に悶える南京
正義と悪のパラドックスに悶える南京
連載打ち切りに悶える南京
ハブとイラブーとアフリカマイマイに悶える南京


-- 本文より --------------------------------------------------
人は弱い。欲望に負ける。衝動に負ける。誘惑に負ける。黒星ばかり。
白星が先行する人などまずいない。負け越して当たり前だ。ひとつだけ
言えること。少なくとも自分は、勝って当たり前のような顔をしている
人よりも、負けつづけている人のほうが好きだ。


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【関連書】
『A3(上)』森達也
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4087450155.html

『A3(下)』森達也
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4087450163.html

『オカルト:現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ』森達也
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4041101964.html

・・・・・・・・・。
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 一方、森さんの『A3』を読んだときに全く思いつきもしなかったけれども、水俣病との関係(水銀管理に関する条約・水俣条約でなく、水銀条約という主張があることを朝日新聞で知った・・・もっともなことだ)が、山岡俊介さんのアクセスジャーナルhttp://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、1月15日)に出ていた・・・・・・。ちょっと刺激的すぎるのですが・・・・・・。

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、1月15日】

2013/01/15
<書評>『オウム事件17年目の告白』(上祐史浩)
執筆者: Yamaoka (12:43 am)

 あの地下鉄サリン事件から17年ーーオウムの幹部で、麻原彰晃死刑囚の側近だった上祐史浩が初めて綴ったなかには、「天皇ポア計画」まであった。
 内容が内容だけに、そのことだけが強調される向きもあるが、その動機になったかも知れないと上祐も述べている事実の方がもっと衝撃的だ。
 麻原がほとんど視力がなかったことはご存じの通りだが、実はその原因は水俣病だったというのだ
 麻原は水俣病の被害地域である熊本県八代市の出身。水俣病が視覚障害をもたらすことは知られており、麻原の兄は全盲。2人は水俣病の被害者認定を申請したが認められなかったという。
 その水俣病の原因である水銀を垂れ流したのは「チッソ」であり、まだ垂れ流していた時期の社長の親族が天皇家に嫁いでいるのはご存じの通り
 上祐は天皇ポア計画は、「もしかしたら、それが影響したのかも知れない」と綴っているのだ。

・・・・・・。
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●兵庫県警調書捏造など諸々についてのつぶやき

2013年01月15日 00時00分31秒 | Weblog


 兵庫県警調書捏造など諸々についての最近のつぶやき。脈絡無し。

 リツイートを受け、和歌山カレー事件林眞須美林真須美)氏についてもつぶやく。

 中谷宇吉郎博士・・・ついでなので、東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html)を末尾に。キルヒホフの名前から、全く意味は無いのですが、ハーバーや、また、ニセ科学との関係でファラデーの名前が思い出されました。

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■『英キャスター退去の請願認めず 表現の自由は「根本原則」』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011401001401.html)/「ホワイトハウスは・・・小学校で子供ら26人が死亡した銃乱射事件・・・個人の武装の権利を認めた合衆国憲法を攻撃したとして英国人キャスターの国外退去を求めた請願を採択しない・・・」

■『河口慧海の日記帳発見 中くりぬき遺書入り箱の鍵隠す?』(http://www.asahi.com/culture/update/0110/OSK201301100066.html)/「・・・19世紀末、鎖国下のチベットに日本人として初めて入った堺市出身の禅僧、河口慧海(えかい・・・)・・・。・・・研究者は「命がけの旅と覚悟していた慧海の心境がわかる資料だ」」

魚住昭さんの『魚の目』(http://uonome.jp/)に『橋下政治資金の不可解』という記事が3本出ている。「8割強がパーティー券あっせん 」、「秘書一族がパーティー券大量あっせん 」、「橋下市長特別秘書の奥下氏 業務内容記録ゼロ」

■『[CML 022051] 本日1/13(日) 第94回街頭行動:新宿アルタ前 午後3時 のお報せ:長岩』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021884.html)/「・・・2013年、初アピールです。「原発廃炉」「戦争放棄」そして「子供たちの日本を取戻す」・・・」

■『[CML 022044] 「つながろうフクシマ!さようなら原発大行動」』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021876.html …)/「・・・落合恵子さん、鎌田慧さん、澤地久枝さん・・「つながろうフクシマ!さようなら原発大行動」についての記者会見・・・http://sayonara-nukes.org/2013/01/130110/

冤罪 死刑執行飯塚事件についてCMLの記事。やはり飯塚事件について黒塗りでしか公開されず。やましいことが満載なのでしょう!! 『[CML 022031] 過去5年間に執行された死刑について朝日新聞が法務省に情報公開請求したところ・・・』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021864.html

ニセ科学としての「水伝」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BF%E5%A4%AB%A4%E9%A4%CE%C5%C1%B8%C0)を思い出す  「東京新聞コラム「筆洗」」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html)/「・・・中谷宇吉郎博士の名言だ▼雪の結晶の美しさに魅せられた博士は、どんな温度や湿度で、どういう結晶ができるかを調べ上げた・・・」

■アオコや赤潮植物プランクトンには応用できないのかな?? 『プラスチック主原料にミドリムシ 家電製品などに利用へ』(http://t.asahi.com/9cqf

■一体どういう発想なの?? 『国支払いの除染事業 健診・講習費 作業員持ち』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013011302000086.html …)「・・・採用の際に健康診断や講習を受け、その場で費用を自分で支払ったり、いったんは業者が支払った後に「立て替え金」として給料から天引きされた人が多くいた・・・」

■これまでの原発推進の責任は? 単に原発推進したいがため! 『首相、宮城の被災地視察 復興加速へ決意』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011201001316.html …)/「亘理町の仮設住宅入居者ら約30人と懇談し、復興の加速化へ重ねて決意・・・首相就任後の被災地訪問は昨年12月29日の福島県に続き・・」

■常態化? 何でもやっていいと勘違い?? 『家宅捜索狙い調書捏造か 警部補らの動機解明へ』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011301001106.html …)/「・・・調書捏造事件で、虚偽有印公文書作成容疑で逮捕された容疑者・・・が、捏造した調書を基に暴力団関係者の関係先を家宅捜索しようとしていた・・・」

■「・・・書類送検などの対象になったのは2010年5月以降の7件で、和歌山カレー事件のものは含まれていない・・・」(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/ 、2012年12月29日)

■「・・・しかし『週刊朝日』は、この研究員は一連の捜査で、カレー事件の捜査時期に当たる98年から03年にかけての19件でも捏造があったことが発覚しているとして疑義を呈している・・・」(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/ 、2012年12月29日)」

■『●和歌山県警科学捜査研究所の鑑定結果捏造事件と和歌山毒カレー冤罪事件、そして死刑制度』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d41aa6ea58527c073c25b924c2ad55b5 …) 「・・・2010年5月以降の7件で、和歌山カレー事件のものは含まれていない・・・」(http://www.accessjournal.jp/ ・・・)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html

【コラム】
筆洗
2013年1月13日

 「雪は天から送られた手紙である」とは、中谷宇吉郎博士の名言だ▼雪の結晶の美しさに魅せられた博士は、どんな温度や湿度で、どういう結晶ができるかを調べ上げた。それにより、雪の結晶を見れば、遥(はる)か上空の様子が分かるようになった▼雪が天からの手紙なら、星からの手紙は光だ。光をプリズムに通すと、虹色の帯が見える。科学者はこの帯を読み解くことで、星はどんな物質でできているか、どう動くかを解き明かしてきた▼英国の作家サイモン・シンの好著『宇宙創成』によると、十九世紀ドイツの物理学者キルヒホフは、太陽の大気に金など重金属があることを確かめようとした。だが、取引先の銀行家は研究に理解を示さない。「地球にもって来られないというのに、太陽に金があったところで、何の役に立つのです?」。後に、その成果で金メダルを贈られたキルヒホフは銀行を訪れ言ったそうだ。「太陽から得た金です」▼宇宙創成理論の権威・佐藤勝彦さんが率いる自然科学研究機構が、ハワイに巨大な望遠鏡を造って地球外生命体の探査に乗り出すことになった。地球と似た環境の惑星を探し出し、その星が反射した光を分析すれば、そこに光合成をする生物がいるか分かるのだという▼惑星からの手紙は、宇宙のかなたで生命が育まれていることを知らせてくれるだろうか。便りが、待ち遠しい。
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●「暗闇の思想」か? 「豊かな」生活のための原発の恐怖か?

2013年01月14日 00時00分44秒 | Weblog


nikkansports.comに出ていた記事(http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20130113-1071360.html)。

 以下をつぶやく: 

   「「暗闇の思想」(『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ
    http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f2a83da7fb13690a35ceb9f368c969fa
    か?、それとも、 「豊かな」生活のための原発の恐怖か?  
    『倉本聡氏 原発を風化させない』
    (http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20130113-1071360.html) 
    「・・・見る者に覚悟を迫る舞台・・・」」

 「今のぜいたくな生活を捨てて昔に戻る道と、今の生活を捨てられないから原発の恐怖を覚悟する道に分かれるとしたら、若い人は原発を取ろうとしている」のが真実で、先の衆院選の結果がそれを反映したものならば、この国の未来は哀しい。経済面でも『●小泉政治のツケ、未だ: 未来世代まで毒されている』のに、原発を推進してきた自民党、いまだに何の反省もなく、何の責任もとらない自民党を許容できるのだから、どうかしていないか? そういえば、原発推進に最大限の責任のある風見鶏氏、また、超いい加減な小泉純一郎氏でさへ、3.11直後は「反原発」を標榜していたのでは?

  『●Mr.風見鶏: 反原発をお前が言うか!?
  『●どんだけ面の皮が厚いんだか!!

 原発政策は、追われゆく炭鉱坑夫たちにも関連。上野英信さん

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http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20130113-1071360.html

倉本聡氏 原発を風化させない

 脚本家倉本聡氏(78)作・演出による富良野GROUP公演「明日、悲別で」が、東京・渋谷区の新国立劇場(2月19~21日)など全国で公演を行う。架空の炭鉱町悲別(かなしべつ)を舞台にした「昨日、悲別で」「今日、悲別で」の「悲別」シリーズの最終作。取材に応じた倉本氏は、原発問題にも触れたことを明かし、「震災への関心が薄れつつある中、この舞台を多くの人に見てほしい」と話した。

 「悲別」シリーズは炭鉱が閉山し、ふるさとの町悲別を追われた人々の姿を描いた作品。1984年(昭59)に日本テレビ系でドラマ「昨日、悲別で」が放送され、翌85年にミュージカル化。90年に「今日、悲別で」が初演され、米国でも上演された。最終作の今回は原発問題にも触れている

 「3・11があり、やはり原発のことを考えなくちゃいけないと思い、書き直しました。閉山は国のエネルギー政策が変わって起きたことで、原発立地の時期とも重なっている追われた炭鉱労働者の多くが原発に流れ、東日本大震災による原発事故で再び翻弄(ほんろう)されています。今、人間が頼りにする希望は何なのか。人間が本来自分の体の中に持っている力、人間のエネルギーに頼るしかないと思っています」

 昨年7月、同舞台は福島・南相馬市やいわき市、宮城・気仙沼市、岩手・大船渡市など被災地で無料公演を行った。

 「反応は良く、『心打たれた』という感想も聞いた。震災から1年10カ月、中央では関心が薄れ、風化しているように感じます。東北ではまだ復興の記事が1面を飾るけれど、中央の新聞では隅に追いやられている。減関心に向かう中で、この舞台を多くの人に見てほしいです」

 倉本氏は主宰した脚本家・俳優養成の私塾「富良野塾」を10年に解散したが、同塾出身者の演劇集団「富良野GROUP」で公演を続けている。

 「僕は心の洗濯屋と思っています。芝居は糖衣錠のようなもので、薬は苦いが、感動という甘みでくるんで、後で苦味が効いてくる。今のぜいたくな生活を捨てて昔に戻る道と、今の生活を捨てられないから原発の恐怖を覚悟する道に分かれるとしたら、若い人は原発を取ろうとしている。舞台を通して、昔に戻りませんかと問いたいです」

 見る者に覚悟を迫る舞台でもある。【林尚之】


 ◆明日、悲別で 閉山で散り散りになった炭鉱町悲別の若者が、先人が地下300メートルの坑道に埋めたという「希望」を封印したタイムカプセルを探しに20年ぶりに集まる。原発労働者になった者、原発廃棄物を石棺に入れて廃坑に閉じ込めようとする者、20年の歳月は若者を変えた。そして、約束を守る2人が希望を求め坑道に入っていく。

 [2013年1月13日7時8分 紙面から]
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●「自公タカ派政権が始まる」『週刊金曜日』(2013年01月11日、926号)についてのつぶやき

2013年01月13日 08時45分00秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年01月11日、926号)、「自公タカ派政権が始まる アベノミクスを〝監視〟せよ!」についてのつぶやきから、AS@ActSludge

 田中森一氏については、

   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)

を。そして、安田好弘さんを思い出しました。

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■『週刊金曜日』(2013年01月11日、926号)/「自公タカ派政権が始まる アベノミクスを〝監視〟せよ!」。真野きみえ氏「相次ぐ市民の逮捕、1人は起訴/下地阪南大准教授らは釈放」。石坂啓さん「風速計/良い年にしなくてはいけない」。木村聡氏「くるくるホルスタイン」、「銀の匙」にも・・・

■『週刊金曜日』(2013年01月11日、926号) / ・・にも、今朝偶然に、ミルキングパーラーの図。「大藤理子の政治時評/「「危機突破」内閣ですか 安倍ちゃんが首相ってことが最大の危機なんですけど」、全く同感。「危機突入内閣」である。尾崎孝史氏「新年を迎えた福島原発警戒区域」・・・

■『週刊金曜日』(2013年01月11日、926号) / ・・・「住民の一時宿泊を拒む毎時100µSv超の汚染地帯」。横田一さん「アベノミクスは見せかけの景気対策だ!」。植野妙実子氏「「個」を捨て「公」を押しつける自民党憲法草案 人権を守らない憲法は近代憲法ではない

■『週刊金曜日』(2013年01月11日、926号) / 「元検察特捜部のエース田中森一が語る 社会の「どぶの中身」を見つづけて」、「なぜ再犯が繰り返されるのか」。「大塚将司の経済私考 円安・株高でも、楽観できない日本経済の先行き不安は、定見なきジャーナリズム、日銀財務省

■『週刊金曜日』(2013年01月11日、926号)/「伊藤千尋の国際時典 「男女平等度」世界一〇八位の韓国で女性大統領誕生 一〇一位の日本は重く受けとめなければならない」。増山麗奈氏「エネルギーの自給自足村を訪ねて ドイツはこうして脱原発を選んだ」、「フェアではない原発推進派」

■『週刊金曜日』(2013年01月11日、926号) / 多井みゆき氏「『週刊朝日』問題の核心とは? リベラル派再起のための必読書」。田島泰彦氏「自公政権復活で表現の自由が「冬の時代」到来か」。「雨宮処凛のらんきりゅう(30) 「わかりやすい悪」」。「論争 原発政策と東大閥」
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●山岡俊介さんによる反原発若手〝活動家〟インタビュー

2013年01月12日 13時17分44秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、7月9日)。

 すっかり時機を逸してしまいましたが、半年前の記事。
 山岡さんによる園良太氏へのインタビュー記事が出ていました。
 世界に例を見ない代用監獄の問題など、警察に逮捕されるとどうなるかというお話。

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、7月9日】

2012/07/09
反原発若手活動家・園良太氏が語る、原宿署内「保護房」の実態
執筆者: Yamaoka (6:36 pm)

 江東区竪川河川敷公園のホームレス追い出しに抗議し、「威力業務妨害」容疑で逮捕・起訴された園良太氏(写真)だが、6月14日に保釈されたことは本紙既報の通り。
 しばらく休養した後、反原発などの活動を再開した園氏に7月6日、インタビューをおこなった(場所は経産省前テントひろば)。世界でも珍しい「代用監獄」(司法機関の拘置所の代わりに、警察署内の留置所に被疑者の身柄を置き、警察が取り調べをする)は、「冤罪の温床」「被疑者の人権軽視」との批判もある。
 逮捕されてからの127日間について、園氏に聞いた。

――取調べでは、調書を破ったり、机を蹴ったりと、相当反抗したと聞いていますが。

 ぼくは2回の逮捕経験があるので、監獄の何がおかしいのかトータルに理解していた。とにかく、すべてがおかしいんですよ。「おらおら、園ちゃんよぅ」と人の髪を掴んでクシャクシャにしたり、頭を壁にぶつけたり。
 指紋や顔写真をとって永久保存して、完全に犯罪者予備軍として登録されるわけですが、まだ起訴もされていない段階でそんなことをする。最近はDNAまで取っている。誤認逮捕の可能性だってあるのに。海外では考えられない。
 「逮捕されたら犯罪者」という世間の見方は、この「代用監獄」制度が保証しています。だからぼくは、言葉と体で、この制度そのものに反対することにした。
 現行犯逮捕なのに、手帳やら持ち物を全部没収するのだっておかしい。つまり政治的事件だから、ぼくの人間関係や、友人の名前や住所を探るために勝手に持っていってしまう(写真は園氏の著書『ボクが東電前に立ったわけ』)。

――取調べでは、具体的にどういうことを聞かれましたか。

 初日しか取調べを受けなかった。基本的に黙秘だけど、ひたすら相手の刑事に「ものを返せ」「指紋をとるな」と叫びました。相手の質問には答えず「ふざけんな・ふざけんな・ふざけんな」とオウムのように繰り返したり。次の日以降は取調室に行くのを拒否し、部屋から出なかった
 1回目に逮捕された麻生邸ツアーのときは、取調べの刑事から「親が泣いているぞ」「仲間はおまえのことなんてどうせ見捨てるぞ」「就職できなくなるぞ」等、お決まりの転向強要がありましたが・・・。(※ちなみに2回目の逮捕は、昨年9月に東京都新宿区で行なわれた「差別・排外主義にNO!9・23行動」でのデモの最中、警備中の警察官によって公務執行妨害容疑で逮捕。不起訴)。

――取調べが拒否できる、というのが驚きだが。

 事件によると思う。支援や注目が少ない人とか、昔の左翼の爆弾事件とか重大事件だったら、拒否しても、無理やり引きずり出されていたと思う。今回は、向こうもどうせぼくが黙秘するとわかっているし、実際たいして聞くこともない。引きずり出すのも面倒だから、放置しておいたということでしょう。
 逮捕された人がいきなり取調べを拒否するのは難しいと思うけど、2回3回と逮捕されれば慣れてくる。取調べに出ないほうが、全然楽です。長時間、くだらない話を延々と聞かされるのはキツイ。

――いわゆる「保護房」に入れられたそうですが。

・・・・・・。
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●忘れられた最高裁国民審査

2013年01月11日 00時00分18秒 | Weblog


最高裁国民審査に関連したvideonews.comの3つの記事(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002613.phphttp://www.videonews.com/interviews/001999/002619.phphttp://www.videonews.com/interviews/001999/002618.php)。

 衆院選は憲法改正・経済問題などが前面に・・・信じ難い。さらに、衆院選で忘れ去られていたこと、沖縄問題と最高裁国民審査。最高裁国民審査については、何も考えずに全員を×にしてしまいましたが、もう少し誰を×にすべきかを考えた方がよかったかも。

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http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002613.php

ニュース・コメンタリー (2012年12月14日)
最高裁国民審査特集
最高裁を裁く


 総選挙と同時に行われる最高裁判所裁判官国民審査。街の掲示板に審査の対象となる裁判官の顔写真入りポスターが貼り出されないのが残念だが、それでも今回もマル激は前回、前々回に続き、最高裁国民審査特集をお届けする。
 今回の審査は、足利冤罪事件、布川冤罪事件、村木厚子さん事件(郵便不正事件)での証拠改竄事件、小沢一郎氏の政治資金をめぐる検察審査会への検事調書捏造事件、ゴビンダ・マイナリさん冤罪事件(東電OL殺人事件)、遠隔操作ウィルス誤認逮捕並びに自白強要事件等々、数え上げたらキリががないほどの冤罪、誤認逮捕、自白強要、証拠捏造などの検察・警察不祥事のオンパレードを受けた国民審査となる。
 また現在の最高裁は前回の衆院選挙と参院選挙でそれぞれ2.3倍、5倍を超える一票の格差があったことに対して、「違憲状態」どまりの判決しか下せていない。違憲状態というのは、このままではダメだという意思表示ではあるが、あくまで合憲判断を下したことにかわりはない。もし前回の判決で「違憲状態」判決ではなく「違憲」判決を下していたら、今回一票に最大で2.4倍もの差を抱えたままの選挙はあり得なかった。その意味でも最高裁の責任は重い。
 冤罪や誤認逮捕などで検察・警察に批判が集中するのは当然だが、その大前提となっている人質司法を可能にする強引な逮捕と23日間にも及ぶ起訴前拘留を可能しているのは、他でもない裁判官による逮捕・拘留令状だ。また、明らかに強要が疑われる自白や供述でも、裁判所はその任意性を疑うことなく、容赦なく有罪判決を出してきたことが、一連の再審・冤罪事件で明らかになっている。
 その意味で司法改革が今回の選挙の争点になっていないのが不思議であると同時に、いかに政治が司法に対して弱腰であるかを如実に表しているとも言える。
 いずれにしても、今回は国民がその司法制度の頂点に君臨する最高裁の裁判官15人のうち、前回の国民審査以降に任官した10人に審判を突きつける番だ。
 今回は一票の格差判決の他にも、原発差し止め訴訟、君が代起立拒否訴訟、沖縄集団自殺訴訟、ウィニー著作権法違反訴訟、僕パパ秘密漏洩事件、光市母子殺害事件、児童ポルノリンク事件、佐藤栄佐久前福島県知事汚職事件等々、前回の審査からこの3年あまりで最高裁は日本の民主主義の根幹に関わる重要な判決を山ほど下している。
 今回の特集Nコメでは、独断で過去3年間の間の10の最高裁判決を選び出し、それぞれの判決についてどの裁判官がどのような判断を下したのか、またどのような意見を表明していたかを、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が徹底検証してみた。
 総選挙と同じくらい、いや場合によってはそれ以上に重要かもしれない最高裁裁判官国民審査に、少しでも有権者の意志を反映させるための一助となれば幸いである。
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http://www.videonews.com/interviews/001999/002619.php

インタビューズ (2012年12月15日)
司法官僚の専断を許してはならない
インタビュー:新藤宗幸氏(千葉大学名誉教授)

 相次ぐ冤罪事件に誤認逮捕、はたまた証拠の捏造や改竄などなど、刑事司法のあり方が根本から問われる中、法の番人を務める最高裁は相変わらず一票の格差や原発訴訟に腰が引けたかのような判決を出し続けている。
 そもそも一連の冤罪事件は警察や検察の捜査にも問題があったが、その捜査に令状を出し、その結果提出された証拠や供述を有効と判断して有罪判決を下してきたのは、裁判所に他ならない。民主主義の最後の砦たる裁判所が機能していないことは、民主主義そのものが機能していないに等しい。
 なぜ日本の司法は機能しないのか。
 著書『司法官僚』の著者で千葉大学名誉教授の新藤宗幸氏は、日本の司法が機能しない一因として、本来は独立しているはずの裁判官ではなく、その背後にいる「司法官僚」が実際には日本の司法を牛耳っているために、官僚的な判断が当たり前のように下されてしまうと説明する。司法官僚は裁判所機構全体の予算と人事権も握り、しかも裁判所には行政のような情報公開義務がないため、その実態が白日の下に晒されることもなく続いてしまっているというのだ。
 一票の格差は言うに及ばず、日本が民主主義を取り戻すためには、司法官僚から裁判所を市民の手に取り戻さなければならない。そして、そのためには裁判所の情報公開とメディアの努力、政治の覚悟、市民の自覚などが不可欠になると新藤氏は言う。

プロフィール
新藤 宗幸しんどう むねゆき
(千葉大学名誉教授)
1946年神奈川県生まれ。中央大学経済学部卒業。1972年中央大学大学院法学研究科修士課程修了。専修大学法学部助教授、立教大学法学部教授、シェフィールド大学客員教授、千葉大学法経学部教授などを経て2011年より現職。公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所常務理事を兼務。著書に『司法よ!おまえにも罪がある─原発訴訟と官僚裁判官』、 『司法官僚 裁判所の権力者たち』、『政治主導官僚制を問いなおす』、『選挙しかない政治家・選挙もしない国民』など。
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http://www.videonews.com/interviews/001999/002618.php

インタビューズ (2012年12月15日)
最高裁にも変化の兆しが
インタビュー:長嶺超輝氏(司法ライター)

 最高裁についてよく指摘される問題点の一つが、最高裁の裁判官はその出自別に枠が固定され、体制派の裁判官や検察出身者が過半数を占めるため、最高裁の判決は常に政府寄りになるといった批判だ。
 実際、現在も最高裁の裁判官は15人の裁判官のうち裁判官出身者が6名、検察出身が2名、官僚・外交官出身が2名、学会出身が1名となっており、弁護士出身者は4人しかいない。早い話が15人中10人が公務員出身だ。これまで一般的には弁護士出身者は国権よりも民権を重視し、疑わしきは被告人の利益にとなるポジションを取ると言われるが、それがこうまで少数派では、最高裁の判決の大勢に影響を及ぼすことはできない。
 しかし、最高裁を取材してきた司法ライターの長嶺超輝さんは、最高裁にも変化の兆しがあり、裁判官出身者の中にも民権や人権の重視する裁判官が現れる一方で、弁護士出身でも従来よりより国権重視の裁判官が出るようになっていると言う。
 例えば、児童ポルノ画像へのリンクを貼っただけで、公然わいせつの「正犯」として有罪になった裁判では、裁判官出身の寺田逸郎判事が「正犯にあたらず」との立場を示している。
 しかし、その一方で、たとえば衆議院の一票の格差裁判で2.3倍の格差を「違憲状態」とした判決では、15人の裁判官のうち2人の弁護士出身者は明確に「違憲」を主張しているが、弁護士出身の山浦善樹、田原睦夫裁判官は「違憲状態」の多数意見に賛同している。違憲状態というのは、このままでは違憲になりますよという警告的な意味はあるが、判断としては「合憲」を意味している。
 長嶺氏に最高裁の現状と課題を聞いた。

プロフィール
長嶺 超輝ながみね まさき
(司法ライター)
1975年長崎県生まれ。98年九州大学法学部卒業。司法試験浪人を経て04年より現職。著書に『裁判官の爆笑お言葉集』、『サイコーですか?最高裁』など。
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●厚顔無恥: 東京電力原発人災、一体だれが責任をとったの?

2013年01月10日 00時00分32秒 | Weblog


gendai.netに、一月ほど前に、出ていた記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/140069)。

 いつもながら辛辣なgendai.netですが、「こんな会社はつぶさなきゃダメ」とまでは、私は思っていません。社員にはどうしようもない側面があると思いますので、問題は、上層部だと思います。電力会社の上層部は誰も責任をとっていません。政治主導だというのならば、自民党を筆頭にこんなデタラメな原発推進に関わった政治家もすべて責任をとるべきです。東京電力をはじめとした電力会社上層部、自民党をはじめとした原発推進議員が何の責任も感じていないように見えるところが、すごく腹立たしい。ましてや、財界も含めて、もう一度原発再稼働や建設再開、原発輸出を口にできる神経が分からない

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http://gendai.net/articles/view/syakai/140069

敦賀廃炉に猛抗議 日本原電役員年収3000万円超のデタラメ
2012年12月12日 掲載

東電の勝俣前会長も天下っていた

 原子炉直下に活断層が見つかり、廃炉を迫られる可能性が濃厚になった日本原電敦賀原発
 日本原電は「受け入れがたい」「科学的見地から疑問がある」と、原子力規制委に公開質問状を提出。「廃炉なら経営破綻」の見方も飛び交っているが、こんな会社、つぶれて当たり前じゃないのか。
 なにしろ、原発停止で発電量はゼロなのに、この会社の役員たちは浮世離れしたベラボーな報酬をむさぼっている。その平均年収はナント、3000万円に上るのだ。
 有価証券報告書によると、取締役の年間報酬は総額4億7900万円。取締役は計20人で、そのうち6人は非常勤だ。日本原電によると、「個別役員の報酬額については言えないが、非常勤役員にも報酬は出している。ただ、1000万円を超えるような金額ではない」(広報室)という。
 要するに、常勤役員14人の平均は3000万円は下らない計算だ。社長とヒラ取が同額なわけがないから、濱田康男社長は5000万円はもらっているはず。
 この会社のデタラメはそれだけじゃない。役員名簿を見ると、見覚えのある名前が出てくる。6月に東電を辞任した勝俣恒久前会長(72)だ。
 日本原電は電力9社が出資・設立した企業で、電力会社に電気を売る卸電気事業者である。当然、原資は国民が払った電気料金だが、そこに原発事故の“A級戦犯”が、ヌケヌケと天下りしているのだから許せない。

   「勝俣氏は原発事故後の昨年6月、逃げ道を確保するように、
    日本原電の非常勤取締役に就任しています。日本原電の筆頭株主は
    東電。今年の株主総会で勝俣氏が取締役に再任されたときは、
    『恥を知れ!の罵声も飛びました。フザケたことに、日本原電は
    事実上“発電量ゼロ”でも利益が出ている。電力会社が、
    『電気代(基本料金)』として1400億円超を払っているからです。
    原発再稼働の見込みもないのに、東電は電気料金値上げ分にまで
    支払額を上乗せしていました。この会社には勝俣氏のほかにも、
    関電出身の濱田社長など天下り組がゾロゾロいます」
    (業界に詳しいジャーナリスト)

 まさに、電気にたかるシロアリの巣……。やっぱり、こんな会社はつぶさなきゃダメだ。
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●「九電本店前ひろば」「経産省前テントひろば」の継続した抗議行動

2013年01月09日 00時00分30秒 | Weblog


「経産省前テントひろば」について、山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、1月4日付)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013010502000086.html)。大都会が大量の「核のゴミ」を生み出すという東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013010590070246.html)。

 「とある暴力集団」の嫌がらせにもめげず「九電本店前ひろば」もまだ継続して続いている(例えば、『[CML 021950] 【報告】第628日目報告★原発とめよう!九電本店前ひろば★』、http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021788.html)。本当にすごいことだし、頭が下がる。一方、「経産省前テントひろば」も同様である(例えば、『[CML 021908] <テント日誌 1/2(水) 経産前省テント広場―479日目>』、http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021744.html)。
 こういった抗議行動の継続は、もんじゅ君の言っていた「脱原発は、三歩すすんで二歩さがる」「「さしひき1歩を積み重ねて、社会は変わっていくような気がするよ」に通ずる話だと思う。

   『●東京電力人災以降も、原発推進の姿勢を変えず

 最後の記事から、東京といった大都市が如何に、日々、「核のゴミ」を生み出し続けているかが分かる。まずは、一日でも早く全原発の停止が必要であるか、が分かる。それは可能であり、一昨年、昨年と既に実証されたことである。松下竜一さん「暗闇の思想」を実践できることは明らかだ。原発推進に最も責任があり、核兵器転用ももくろんでいる自民党に、原発再稼働・原発建設再開・原発輸出、核燃サイクルの継続などをさせてはならない、と強く思った。

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、1月4日付】

2013/01/04
原発推進の安倍政権に立ち向かう経産省前テントひろば”――年始早々に決起集会
執筆者: Yamaoka (9:33 pm)

 この間、東京で反原発運動の台風の目になって来たのは、首相官邸や国会前で数万人規模の参加者を集めた「首都圏反原発連合」だが、もうひとつ「経産省前テントひろば」も欠かせない。
 福島第一原発事故が起きた2011年。この年の9月11日に経産省前に突如、脱原発を掲げるテントが立ち上がった。以後、経産省職員や警察、右翼団体の妨害にもめげず、反原発の広範な世論を背景に、運動の拠点として維持されて来た。
 本日(1月4日)午後5時、このテント前で決起集会が開かれ、寒風吹きすさぶなか200人ほどの市民が集まった。
 テント広場代表の渕上太郎氏は「481日目を迎えた。いま原発推進の自民党政権になって、新たな撤去攻撃の可能性がある。しかしテントは断固守る。自ら撤退することはあり得ない。ともに守ろう!」とあいさつ。
 続いてミニコンサート。ロックバンド「頭脳警察」のボーカル・パンタ(横左写真)が、アイドルグループ「制服向上委員会」のコーラスで、脱原発ソングを歌って場を盛り上げた。
 福島県民の女性2人(上右写真)が登壇した。

   「いま福島は“地産地消”が叫ばれ、住宅手当も打ち切られて、
    まさに収容所状態です。子どもたちは今もガラスバッジを
    持たされています。この福島の現状を忘れないでください」。
   「安倍首相の奥さんの昭恵さんは、本気で原発に反対しているらしい。
    昭恵さん、旦那を教育してください。私も夫を説得する」。

 ・・・・・・・・・。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013010502000086.html

原発推進回帰」 安倍内閣を批判 テント村市民が会見
2013年1月5日 朝刊

 経済産業省の敷地内でテントを張り、脱原発を訴える市民グループが四日、記者会見し、原発新設や再稼働を容認する姿勢を見せる安倍内閣を「原発推進の道に舞い戻ろうとしている」と批判。一方で、政権が代わったことで、テント村が撤去されるのではと危惧しているともいい、「民主的な手続きで対抗し、今後も抗議活動を続けたい」と述べた。
 代表の淵上太郎さん(70)は「東京電力福島第一原発事故は、原発が非常に危険で、人間がコントロールできない根本的な問題を抱えていることを証明した」と指摘。「安全ではない原発は動かさないでほしい。科学的に安全が保障できない原発は再稼働しないでほしい。私たちは、脱原発とわが国の民主主義をかけて、ここに存在している」と訴えた。
 原発事故で警戒区域に指定された福島県富岡町に自宅があり、水戸市内で避難生活をする主婦木田節子さん(58)は「福島原発の事故が収束していないことは、安倍さんや原発に関わる人たちは分かっているはず。一人の人間として大事なことは何かを考えてほしい」と話していた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013010590070246.html

核のごみ 地方に負担 東京、鳥取の55倍排出 電力量で試算
2013年1月5日 07時02分

 原発で使い終わった燃料のごみ(使用済み核燃料)を、各都道府県がどれだけ出しているかを試算すると、二〇〇七~一一年の五年間では、最も多い東京は最も少ない鳥取の五十五倍にのぼることが分かった。原発を持つ電力十社への取材を基に、都道府県ごとの家庭などの使用電力量の多少に当てはめて、燃料のごみの想定排出量を算出した。 (望月衣塑子

 想定排出量は大阪、名古屋など大都市を抱える上位六都府県で全体の約41%を占めている。電力の大消費地が大量の燃料のごみを出す一方、燃料のごみを施設内で保管する原発立地自治体や、ごみが全国から運び込まれる青森県・六ケ所村に負担を強いている現状を浮き上がらせた。ふだん実感しにくいが、電力消費の多い自治体は排出量も多くなる。
 十電力会社の総排出量は五年間の合計で約三千六百三十九トン(ウラン換算)。これを都道府県ごとの家庭などの使用電力量に応じて当てはめると、想定排出量は東京が三五九・一トン、次いで大阪は三三九・五トンと算出される。一方で、最も少ない鳥取は六・五トン、次いで島根が八・一トンにとどまる。
 六ケ所村に再処理施設を持つ青森の想定排出量は計算上、二七・五トンだ。しかし、日本原燃によると、実際に六ケ所村に搬入された全国の燃料のごみは五年間で計千七十四トン。青森が排出する量の約四十倍が、全国から運び込まれていることになる。
 最大の原発立地県である福井をみると、使用電力量から試算した想定排出量は四一・三トンにとどまる。福井は関西、北陸両電力から供給を受けているが、福井に原発を持つ関西電力は、ここで五年間に計七百九十九トンの燃料のごみを出している。福井はその約半分を原発施設内に保管したままだ。
 本来、排出量が少ないはずの福井や青森などの自治体が、燃料のごみの保管で大きな負担を強いられる現状には、これまでも不満の声が上がってきた。
 福井は「電力消費地の自治体にも、中間貯蔵を含めた保管の在り方を検討してほしい」と国に繰り返し要望した。経済産業省は昨年十一月二十六日付で、全国の自治体へ「使用済み核燃料対策協議会」への参加を求める文書を送った。燃料のごみの保管や、再処理する核燃料サイクルの問題に関して、消費地の自治体も加えて話し合う見込みだった。しかし、年末の政権交代を経て、協議会の先行きは不確かな情勢だ。
 最大消費地の東京は「政権交代で国の方針が見えず、都知事が交代したいま、協議会への参加の是非は未定だ」と回答。大阪も同様で、協議会への参加意思を国に示した自治体は現在、原発関連施設を持つ福井と茨城の二県にとどまる。
 原子力資料情報室伴英幸共同代表は「安全性を考慮した場合、使用済み核燃料を原発関連施設のある自治体で保管するのは、現実的ともいえるが、不公平感は否めない。大都市をはじめ電力消費地の自治体は今後、排出した燃料への対応を真剣に考えるべきで、新たに集中貯蔵施設を建てる場合は、都市部も含めて候補地の検討が必要だ」と指摘する。

<想定排出量> 原発を運転すると必ず出る使用済み核燃料を、各都道府県がどれだけ想定上、排出しているかを示す。各電力会社が実際に出した使用済み核燃料の量を、各電力管内の都道府県がそれぞれの使用電力量の比率に応じて排出したとみて、排出量を割り当てた。

(東京新聞)
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●「疑わしきは活断層に」: 断層の上に核燃料サイクル施設?

2013年01月08日 00時00分29秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012121990070952.html)。

 そもそもそんなところにそんな危険な施設を作ったのはどこの党? 活断層が在るか無いか?ではなく、「無い」とは誰も言えない(言えなかった)のだから、「疑わしきは活断層に」でしょう。原子力施設、特に、非常に危険な核燃料サイクル施設を作ってはならなかったし、稼働させ続けてはならない。すでに破綻した核燃サイクルである。すぐに停止すべきだ。原発の再稼働など許されないし、建設再開・原発輸出など以ての外。

   『●断層を否定した者は居なかった: まずは大飯原発を止めるべき
   『●大飯原発「疑わしきは活断層に」についての「つぶやき」
   『●パブリックコメントで一般市民の「反原発」意思は集約済み
   『●原発をそんなところに建て、稼働してきた責任をどう取るのか?
   『●使用済み核燃料プールが満杯になったらどうするの??

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012121990070952.html

六ケ所村で断層調査 規制委方針
2012年12月19日 07時09分

 原発や核燃料サイクル施設が集中する青森県・下北半島全体が、地質的に原子力施設を設置するには危険との見方が専門家の間で広がっている。このため、原子力規制委員会六ケ所村の核燃施設でも断層調査に乗り出す方針を固めた。危険と判断されれば、全国の原発から出る使用済み核燃料の行き場がなくなり、日本の原子力政策は根幹から修正を迫られる。
 断層活動を研究してきた専門家は、下北半島東側沖合にある「大陸棚外縁断層」を活断層とする学説を注視。全長百キロあり、下北半島を西側に押しながら、潜り込むような動きをしているという。半島沿岸には十二万五千年前以降にできた新しい地形(段丘)があちこちで見られ、これらは断層活動に伴って隆起した証拠とされる。
 規制委が実施した現地調査で、東北電力東通(ひがしどおり)原発(青森県東通村)内に活断層がある可能性が高まっている。これらの断層も、大陸棚外縁断層の及ぼす力で形成され、今後も動く恐れがあるという。
 東京大学の池田安隆准教授(地形学)は、音波探査の研究結果を基に「この断層は西側に向かって傾きながら深さ十五キロほどまで延びており、下北半島を横断している」と指摘。地下深くにある活断層の上に、原子力施設が位置する危険性に警鐘を鳴らす。
 東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)は、六ケ所村の核燃料施設近くに見られる段丘や海側に向かって下がる地形も、大陸棚外縁断層の活動によると主張。さらに、大陸棚外縁断層から分岐した断層が施設の直下を通っているとし「大陸棚外縁断層が動いたとき、一緒に動く危険性が高い」と警告する。
 池田氏は、大陸棚外縁断層が動けば、沿岸部ではマグニチュード(M)8級の地震が起きると予測する。核燃施設を運営する日本原燃は大陸棚外縁断層が活動する可能性を否定。M8級の地震も考慮して耐震性を確保しているとするが、震源はずっと遠い沖合を想定しており、大陸棚外縁断層が動けば、より大きな揺れに襲われる恐れがある。
 規制委の田中俊一委員長は、下北半島全体で断層の影響を調べる必要性を記者会見などで認めている。

 <六ケ所村の核燃料サイクル施設> 使用済み核燃料を溶かし、再利用するプルトニウムを取り出す再処理工場(未完成)と、そこで出た高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を数十年間保管する貯蔵管理センター、取り出したプルトニウムを混合酸化物(MOX)燃料に加工する工場(未完成)などからなる。既に貯蔵管理センターには約1400体のガラス固化体が保管されている。
 巨額の資金投入にもかかわらず、再利用の輪(サイクル)が完成するめどは立っていない

(東京新聞)
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●東京電力人災以降も、原発推進の姿勢を変えず

2013年01月07日 00時00分32秒 | Weblog


大飯原発を再稼働しておいて、2枚舌氏はいまだに勘違いしているasahi.comの記事
http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY201212180351.html)。もんじゅ君の祝島ルポ(http://www.asahi.com/culture/update/1221/TKY201212210293.html)。東北電力東通原発の
断層問題についての東京電力の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012122102000139.html)。最後に、産業界も悪乗りしているというgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/140320)。

 だから言わんこっちゃない。『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』・・・問われていたのに、原発について全く反省もない自民党に投票してしまったのだから。断層が在ろうが無かろうが、原発を作ることが目的化した自民党。民主党も、大飯原発を再稼働しておいて、いまだに止めもせず、二枚舌氏が「原発ゼロに一定の支持」なんて唱えても、説得力なし。

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http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY201212180351.html

2012年12月18日22時35分
「原発ゼロに一定の支持」枝野経産相、衆院選で見解

 枝野幸男経済産業相は18日の閣議後会見で、衆院総選挙で脱原発を唱える政党が議席を伸ばせなかったことについて、「すぐやめるのか、2030年代なのかは別にしても、原発をやめる方向を明確に示した政党の比例区の票を足すと過半数だ」と述べ、「原発ゼロ」は一定の支持を受けたとの見方を示した。
 民主党が大敗した理由については、「今回の選挙で掲げた個々の政策の評価というより、3年間の実績に対する評価だ」と分析した。電力会社の発電と送配電部門を分離する「電力システム改革」は年内の取りまとめをめざしながら政権が交代するが、枝野氏は「専門家の議論を積み重ねているので、生かしていただければありがたい」と述べ、新政権が引き継ぐことに期待感を示した。
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http://www.asahi.com/culture/update/1221/TKY201212210293.html

2012年12月21日12時3分
〈もんじゅ君のエネルギーさんぽ〉島で30年つづくデモ

■政治とのかかわりはこれからも
 こんにちは。みんな、選挙はいったかな? 自民党さんがあまりにも圧勝して、ちょっとびっくりしちゃったね。
 ボクたち原子炉はこわくてもうおしごとしたくないから、何十年間も原発を推進してきた自民党さんが政権をとったことに、すこしハラハラしているの。いっしょに組んでいる公明党さんと歩み寄って「原発依存度をだんだんと下げていく」ことを政策にしたみたいだけれど、どんな感じになるんだろう?
 政治とのかかわりというのは選挙だけでおしまいじゃないから、これからもどんな政策や法律が決められていくのか、きちんとウオッチしていかなくちゃね。

■ちいさな島からおおきな動き
 きょうは、山口県のおはなし。
 祝島(いわいしま)という島の名前をきいたことがあるかな? 周囲がたった12キロ、人口も500人ほどのちいさな島だけれど、むかしからの暮らしを大切にしていて、有機農法などで町おこしをしていることで知られているの。
 この祝島は上関町という町の一部なんだけれど、上関町には中国電力さんによる上関原発の建設計画があるのね。はじめに計画がもちあがったのは1982年のこと。それから30年もたつけれど、まだ建設予定地にはなにも建っていないばかりか、海の埋め立て免許も事実上失効しているといわれているんだ(失効したことを県がまだ正式にはみとめていない状態)。

交付金より、海や農業を守りたい
 上関町じたいは「原発を誘致しよう」と考えたけれど、祝島では「原発が建てば自然がよごされてしまう。そしたら農業や漁業をまもれない」と考える人が多くて、30年ちかくずっと反対をしてきたんだよ。
 その反対の意思のあらわし方というのは、どんなものだったと思う? それは、とてもシンプルなデモなの。
 デモというのは福島第一原発の事故が起きていまではずいぶんとイメージも変わったし、「いったことあるよ」「テレビや新聞でみたよ」という人も多いんじゃないかな。首相官邸前の抗議はおおきなニュースにもなったし、そんなふうに町に出て抗議やお願いの気持ちをしめすことも、以前にくらべたらずいぶんふつうのことになったよね。だけど原発事故のまえまでは、デモというと「自分とは関係ないもの」「ちょっと特殊なもの」というイメージがあったんじゃないかな。

■毎週、島の女性たちがおさんぽのようにデモをする
 祝島のデモは、原発に反対する女性たちが中心となって自然発生的にはじまり、毎週おこなわれてきたの。その数はなんと、これまでに1100回を超えているんだよ。
 月曜日の夕方になると、島のあちこちから参加者があつまって「原発反対」「きれいなふるさとを守ろう」と声を出しながら歩くの。雨の日も、風の日も、ずっとつづいてきた、ちいさなデモ。
 これだけはゆずれないという自分の考えを、ちゃんと伝わるまで平和的にうったえつづける――すごくあたりまえだけどとても難しいことが、ここには実現しているんじゃないかなって思うよ。

脱原発は、三歩すすんで二歩さがる
 ボクもそうだけれど、福島第一原発事故を目のあたりにして、すごくリアルに、そしてじぶんのこととして原子力のおそろしさを感じて、「原発、やめなくちゃ」って思った人は多いと思うのね。
 そして1年と9か月がすぎて、そのあいだにニュースをみたり、勉強したり、家族や友達と話しあったり、デモにいったり、電力会社にご意見したり、パブリックコメントを出したり、選挙にいったり……、とみんなそれぞれに過ごしてきたと思うの。で、そろそろつかれちゃったり、「なんで脱原発って思ってる人が多いのに、なかなか進まないんだろう?」「また原発が再稼働したらいやだな……」ってちょっとむなしくなってきたりしている人もいるんじゃないのかな、ってちょっと心配してます。
 そんな気持ちになったとき、ボクは祝島の1000回以上つづくデモのことを思い出すようにしているの。1回ずつはどんな意味があるのかわからないかもしれない。だけどいろんな動きがあわさって、たしかに現実を変えていくんじゃないのかな。
 脱原発は3歩すすんで2歩さがる、くらいでしか前進しないかも。だけど、3歩すすんで2歩さがったときの「さしひき1歩を積み重ねて、社会は変わっていくような気がするよ
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012122102000139.html

【社説】
「東通」も活断層 疑わしきは動かせない
2012年12月21日

 裁判とは違う。疑わしきは黒なのだ。原子力規制委員会の専門家調査団は、東北電力東通原発敷地内の断層が活断層とみられることで一致した。そんな疑いがある場所で、原発は動かせるだろうか。
 またも全員一致である。規制委の調査団は、東通原発敷地内を走る断層が「活断層の可能性が高い」と評価した。
 敦賀2号機のように原子炉の真下を走っているわけではないという。しかし、敷地内に地震の恐れがあるとみられるだけで、十分危険なことではないか。通り一遍の耐震補強ぐらいで、安全が守られるのか。
 東北電力は、粘土を含んだ地層が地下水を吸って膨らむ「膨潤」という状態であって、「活断層ではない」と否定し続けている。原発の立地や稼働が最優先、安全、安心は二の次という電力会社の体質は、相変わらずであるようだ。このようなことでは、安心からもほど遠い。
 原発立地の妨げになる活断層は、その規模や影響が過小評価されてきた。無視されたり、故意に隠されたりした恐れもある。
 日本は世界有数の地震国である。ところが、その特殊さに目をつむり、安全を後回しにして原発を造り続けてきた。福島第一原発の惨状は、この国で原発が動き始めた四十年前に戻って、安全性を総点検せよとのシグナルだ。
 私たちは今月十二日の社説で、国内のすべての原発を対象に、規制委が直接断層調査に乗り出すよう指摘した。東通原発のある下北半島には、原子力関連施設が集中する。極めて危険な使用済み核燃料の再処理工場やウラン濃縮工場などもある。絶対に地震の被害にあってはならない施設が、集中する地域なのである。
 半島の東には、全長約百キロの大陸棚外縁断層が並行して走っており、東通原発内の断層などと連動して大地震を引き起こす危険性をはらんでいる。入念な上にも入念な調査が必要だ。
 政権が交代し、原発再稼働への追い風が、漂い始めているようだ。しかし政治がどう変わろうと、安全神話の復活は許されない。そのためには、規制委の独立性が不可欠だ。
 科学と倫理の見地から、危ないものは危ない、動かせないものは動かせないと、科学者たちには腰を据えて訴え続けてもらいたい。そうしない限り、福島の悪夢はいつかまた、繰り返されるのではないか。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/140320

政権発足直後にGO 安倍自民 露骨すぎる原発推進
2012年12月28日 掲載

産業界も足並みそろえてバックアップ
 予想されたことだが、安倍政権がさっそく原発推進に舵を切った。茂木敏充経産相が就任直後の記者会見で民主党政権時代からの明確な「方針転換」を明言したのである。
 茂木は、「2030年代に原発稼働ゼロ」という民主党政権時代のエネルギー戦略について「再検討が必要」と言い放ち、未着工の原発の新増設についても「今後専門的知見を十分蓄積した上で政治判断したい」と発言。そのうえ、使用済み核燃料を再処理する「核燃料サイクル事業」についても「完全に放棄する選択肢はない」とし、事実上の継続にGOサインを出したのだ。つまり、現在止まっている原発の再稼働はもちろんのこと、新しい原発も核のゴミもドンドン増やすということだ。
 この流れは、16日に自民が圧勝した直後から始まっていた。息をひそめていた“原子力ムラ”が動き出したのだ。

   「電事連会長の八木関電社長は17日、『2030年代の原発ゼロ実現は
    課題が大きい。新政権で見直しをお願いしたい』と談話を発表しました。
    経団連は18日、『電力の供給不安を解消し、価格上昇圧力を
    抑制するためには、原発を再稼働していく必要がある』と提言。
    日立製作所の中西社長は25日、『原子力をやめるのは無理』と
    報道各社のインタビューに答えています。産業界が足並み揃えて、
    原発推進で自民党をバックアップする態勢を整えています」
    (経済ジャーナリスト)

 許せないのは、政権交代のドサクサに紛れて、27日東電が原子力損害賠償支援機構に対し、福島原発事故の賠償費用として6968億円の追加支援を要請したことだ。自民党政権に代わってホッと胸をなで下ろしているさまが目に浮かぶ。だが、核のゴミの処理はどうするのか。核燃料サイクル政策はこれまで10兆円以上を投入しても“再利用の輪が完成していない青森県六ケ所村の使用済み核燃料の貯蔵プールはほぼ満杯だ。核のゴミ処理を考えたら、原発は決して“安価”とはいえないことを、いまや多くの国民が知っている。
 衆院選では、投票した有権者の78%が原発の即時廃止か段階的廃止を希望していたという新聞社の調査もある。数に浮かれている自民党はよく考えた方がいい。
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●原発推進: 国民が見えているとは思えない政権

2013年01月06日 00時00分48秒 | Weblog


東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122790070447.html)、記事2つ(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122701000483.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122701000483.html)とコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012122702000098.html)。

 福島に何の責任も感じていないらしい。パブリックコメントで国民の意思(あれだけ前政権が調べたのに)を無視。「「総理大臣になると、見えなくなるものが三つある」。・・・「そして最後には国民が見えなくなる」)」そうだ。「再登板する安倍首相は六十五代前の先達の言葉を胸に刻み、国民の声に謙虚に耳を傾けてほしい」と言っても、原発問題一つをとっても本人には全くその気がない。

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http://www.asahi.com/paper/editorial20121227.html

2012年12月27日(木)付
安倍内閣発足―再登板への期待と不安

 2度目の安倍晋三内閣が船出した。
 混迷続きだった民主党政権の3年余をへて、日本の政治に安定を取り戻せるか。
 突然の政権投げ出しから5年。挫折のなかから首相に再登板した安倍氏は、自民党への「政権再交代」を支持した民意に今度こそ応えられるのか。
 この間、日本を取り巻く環境はいっそう複雑さを増した。
 東日本大震災と原発事故。出口の見えないデフレ不況。1千兆円にも及ぶ国の借金。中国や韓国との領土対立、宙に浮く米軍普天間基地の移設……。
 だれが政権を担っても、簡単に答えは出ない。

■バラマキの排除を
 求められるのは、派手なパフォーマンスや掛け声ではない。
 地に足をつけ、一歩ずつ問題を解きほぐす。そんな現実的な政策判断にほかならない。
 たとえば経済政策である。
 副総理に麻生太郎元首相をあて、財務相と金融相を兼務させる。新設の経済再生相の甘利明・前政調会長とともに、景気対策の司令塔にする狙いだ。
 「デフレ脱却」への国民の期待は強い。政権が最優先課題に掲げるのは当然の判断だろう。
 一方で、中央銀行を財布代わりにお金をばらまき、公共事業を積み増していけば、国債金利の急騰から財政破綻(はたん)を招く危険な道につながりかねない。
 10兆円規模の大型補正予算。10年で200兆円の公共投資。
 自公両党からは威勢の良い呼び声が先行するが、そんな大盤振る舞いをする余裕が、いまの日本にあるはずがない。
 将来の原発・エネルギー政策をどう描くかも、最重要課題のひとつである。
 自公両党は、連立合意で「可能な限り原発依存度を減らす」ことを確認した。
 「原発ゼロ」の公明党と「原発ゼロは無責任」と批判する自民党。最終目標の違いは棚上げにしたということだろうが、両党が「脱原発依存」で足並みをそろえた意義は大きい。

■外交立て直す好機だ
 ただ、安倍氏は新増設に含みをもたせるなど真意が不明な部分もある。公明党は、安倍氏を引っ張ってでも脱原発を着実に進める責任を自覚すべきだ。
 領土問題できしむ近隣外交の立て直しも、民主党政権から引き継いだ懸案である。
 日中韓の指導者がそろって交代するいまこそ、むしろ関係改善のチャンスだ。
 安倍氏自身、そのことは十分意識しているようだ。
 来年2月22日の「竹島の日」を政府主催の式典に格上げすることはとりやめた。靖国参拝や尖閣諸島への公務員の常駐についても明言を避けている。
 外交の試金石は、年明けの訪米である。民主党政権下で揺らいだ日米同盟の再構築を急がねばならない。環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加の是非についても、結論を出す時期が迫っている。
 期待の半面、心配もある。
 安倍総裁直属の教育再生実行本部の本部長として、党の教育分野の公約をまとめた下村博文氏が文部科学相に就いた。
 公約は、歴史教科書の検定で近隣国に配慮するとした「近隣諸国条項」の見直しをうたっている。
 近隣国との信頼を築くうえでこの条項の存在意義は重い。これを引き継がないとなれば、中韓との関係はさらに悪化する。

■孤立招く歴史見直し
 新政権の要職には、下村氏をはじめ、安倍氏がかつて事務局長を務めた「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」のメンバーが並ぶ。この会は、歴史教科書の慰安婦をめぐる記述を「自虐史観」と批判し、慰安婦への謝罪と反省を表明した河野談話の見直しを求めてきた。
 また、行政改革相に就いた稲田朋美氏は「南京大虐殺」を否定し、東京裁判を「不法無効な裁判」と批判してきた。
 河野談話や村山談話の見直しは「戦後レジームからの脱却」を唱える安倍氏の持論だ。
 だが、そうした歴史の見直しは戦前の軍国主義の正当化につながる。戦後日本が国際社会に復帰する際の基本的な合意に背く行為と受け取られかねない。実行すれば、中韓のみならず欧米からも厳しい批判は避けられない。
 前回の安倍政権は、愛国心を盛り込んだ改正教育基本法など「安倍カラー」の法律の成立を急いだ。その強引な手法が世論の反発を招き、参院選の大敗と退陣につながった面もある。
 その教訓と「ねじれ国会」の現実をふまえてのことだろう。今回は、来夏の参院選までは憲法改正をはじめ「安倍カラー」は封印し、経済政策などに集中する。それが新政権の基本方針のようだ。
 現実的な選択である。
 そのうえで、新政権に改めて指摘しておきたい。
 世界の中で孤立しては、日本の経済も外交も立ちゆかない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122790070447.html

原発維持シフト鮮明 第2次安倍内閣発足
2012年12月27日 07時04分

 自民党の安倍晋三総裁は二十六日午後の衆参両院本会議で、第九十六代首相に選出された。これを受け、自民、公明両党連立の第二次安倍内閣が同日夜、発足した。原子力規制委員会を所管する環境相には、原発維持派の石原伸晃前幹事長を起用。政権の原発維持の姿勢が鮮明になった。一方、防災対策に取り組む「国土強靱(きょうじん)化」担当相を新設。公共事業を積極的に進める方針を打ち出したことで、バラマキ色が強まる見通しだ。
 安倍氏は二〇〇六年に首相に就任したが一年で辞任。退陣後に再登板するのは故吉田茂元首相以来六十四年ぶりで、戦後二人目。自民、公明両党は〇九年衆院選で民主党に敗れた麻生内閣以来、三年三カ月ぶりに政権に復帰した。
 就任後初の記者会見で、安倍氏は「デフレ脱却が政権に課せられた使命だ。大型の一二年度補正予算を組む」と述べた。この後の初閣議で経済政策の司令塔となる「日本経済再生本部」の新設を決定。一二年度補正予算の編成を指示した。また民主党政権下で設置された行政刷新会議や国家戦略会議などの廃止を決めた。
 主要閣僚の人事をめぐっては、麻生太郎副総理兼財務・金融相、菅義偉官房長官、甘利明経済再生担当相ら安倍氏に近い有力議員で固め、経済再生を重視する姿勢を示した。さらに側近の古屋圭司氏を国土強靱化担当相、連立のパートナーである公明党の太田昭宏前代表を国土交通相にそれぞれ起用。公共事業を大幅に増やす意向だが、事業のチェックが不十分だと税金の無駄遣いになりかねない。
 一方、下村博文文部科学相には「教育再生」、山本一太沖縄北方担当相には「領土問題」の担当相を兼務させるなど、安倍氏が重視する政策へのこだわりを示した。稲田朋美行政改革担当相が担う「再チャレンジ」は〇六年の安倍内閣時に新設されたものだ。

(東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122701000483.html

経産相、30年代原発ゼロ見直し 核燃サイクル継続も
2012年12月27日 05時44分

 茂木敏充経済産業相は27日未明の記者会見で、2030年代に原発稼働ゼロにする前政権の方針は「再検討が必要」と述べ、原発ゼロ目標を見直す方針を明言した。原発から出る使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクル政策は「完全に放棄する選択肢はない」と、継続する意向も表明した。
 新政権の閣僚が原発ゼロ目標の見直しを言明したのは初めて。麻生太郎財務相は13年度予算編成で、財政規律を守るための新たなルールを策定する考えを表明。第2次安倍内閣の閣僚からは前政権の主要政策からの転換を鮮明にする発言が相次いだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012122702000098.html

【コラム】
筆洗
2012年12月27日

 「総理大臣になると、見えなくなるものが三つある」。二・二六事件で首相官邸を襲撃され、義弟が身代わりとなって、辛うじて難を逃れた岡田啓介首相が語っていた▼何が首相の目をふさぐのか。一つは「カネ」だ。権力を手にすることで金には不自由をしなくなるという。次に見えなくなるのは「人間」だ。取り入る側近に囲まれ、本当の人材を見失う。「そして最後には国民が見えなくなる」という(アスペクト編『総理の名言』)▼自民党の安倍晋三内閣がきのう、発足した。首相の再登板は戦後では吉田茂以来二人目。実に六十四年ぶりだ。閣僚には、麻生太郎元首相、谷垣禎一前総裁ら実力者を起用し、挙党態勢への配慮をにじませた▼来夏の参院選で衆参のねじれを解消するまで、憲法改正などのタカ派色は抑え、デフレ脱却などの経済政策に専念するとみられるが、気になるのは石原伸晃前幹事長を環境・原子力防災担当相で起用したことだ▼総裁選で国会議員から多くの支持を得ながら相次ぐ失言で失速した。閣僚の失言がどれだけ政権の体力を奪うのか、これまで十分に学んできたのではないか▼日米開戦後、東条内閣の倒閣を水面下で主導した岡田啓介の「国民が見えなくなる」という述懐は重く響く。再登板する安倍首相は六十五代前の先達の言葉を胸に刻み、国民の声に謙虚に耳を傾けてほしい。
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●田中正造「「私欲と奸悪」が原因の人災」

2013年01月05日 00時00分02秒 | Weblog


東京新聞の古い記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012060690120437.html)。そして、東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013010102000082.html)。

 公害の原点。酸性雨の走り。100年以上が経過し、ようやく緑が復元しつつある。
 小出裕章さんは戦争を振り返り、「国破れて山河あり」を引用しつつ、それでも山河は残り、そこに新たな暮らしを作り得た、でも、原発事故はそうはいかない、と。
 安倍政権は、自民党が推進してきた原発が大事故を起こしたにもかかわらず、何の反省もなく、またしても、原発推進に舵をきろうとしている。「天災と人災が複合した「合成加害」と喝破した正造は、洪水被害の三分の二は「私欲と奸悪(かんあく)」が原因の人災と言い切」り、「常に民衆に軸足を置く政治家だった」田中正造と比較して、自公その他の原発推進議員の何たる醜さ。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012060690120437.html

田中正造記念館 没後100年の来年、民家に移転
2012年6月6日 12時04分

 来年に没後百年を迎える田中正造(一八四一~一九一三年)の足跡を伝える群馬県館林市足次町の「足尾鉱毒事件田中正造記念館」が、同市大手町へ移転することになった。現在の建物の老朽化が進んでいるため、市が寄付を受けた民家へ来年度に移転する予定だ。
 田中正造記念館は旧渡瀬保育園の一部を使って二〇〇六年開館し、NPO法人が運営。足尾銅山鉱毒事件の解決に力を尽くした田中正造に関する本が五百冊以上ある。明治時代に鉱毒汚染の被害を受けた農民らが、現在の明和町で警察と争い負傷者も出た「川俣事件」を伝える貴重な史料や写真もある。これまで延べ約九千七百人が訪れた。
 建物は築四十年以上で耐震性が低く、移転が検討されていた。移転先の建物は、木造平屋で床面積は約百五十七平方メートル。建物と周りの土地を含めた約七百平方メートルについて所有者が市に寄付を申し出て、昨年八月に所有権移転の手続きを終えた。市はこの建物をNPO法人に貸す方針で、今後、貸し出しの条件などを協議する。
 館林市の安楽岡一雄市長は「田中正造の没後百年を記念するのにふさわしい記念館にしたい」と話している。

(中山岳・東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013010102000082.html

【コラム】
筆洗
2013年1月1日

 「予は下野(しもつけ)の百姓なり」。田中正造の自伝はこの言葉から始まる。「小中の土百姓」「溜(ため)(下肥)かつぎ営業」とも自称した。国会議員になっても、辞めた後も生涯一農民という認識は変わらなかった(小松裕著『真の文明は人を殺さず』)▼足尾銅山の鉱毒問題を追及、明治天皇に直訴を試みた正造は、還暦を過ぎても遊水池化に抵抗していた谷中村の農民の粗末な家に泊まり込んだ。常に民衆に軸足を置く政治家だった▼銅山から渡良瀬川に流れた鉱毒は、洪水のたびに下流に被害が広がった。天災と人災が複合した「合成加害」と喝破した正造は、洪水被害の三分の二は「私欲と奸悪(かんあく)」が原因の人災と言い切った▼今年は正造の没後百年になる。五年ぶりに再登板した安倍政権は自らの原発政策への反省や検証もないまま、民主党政権が決めた二〇三〇年代に原発ゼロという方針を覆し、原発の新増設さえ視野に入れる。正造が生きていたら、「加害者が何を言う」と一喝するだろう▼銅の採掘のために伐採され、製錬所が出す亜硫酸ガスや山火事ではげ山になった足尾の山林は、ボランティアが木を植えて、荒涼とした山肌に緑が戻ってきた▼自然との共存を主張した正造に今、学ぶべきことは多い。新年に当たり、もう一度かみしめたい言葉がある。<真の文明は山を荒さず川を荒さず村を破らず人を殺さざるべし
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●小泉政治のツケ、未だ: 未来世代まで毒されている

2013年01月04日 13時22分36秒 | Weblog


gendai.netの二つの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/140163http://gendai.net/articles/view/syakai/140165)。

 憲法改正論議も怖れるが、この経済政策も最悪。ま~、まさか日銀総裁になることないとは思うが、元両〝ト〟知事の〝ト〟党の黒幕だったり、いまだに重用されていることが信じられない。
 それにしても、未来世代にまで毒が回っているとは、小泉政治の罪深さ。「「理想のリーダー」を聞いたところ、・・・2位に小泉純一郎(226票)がランクイン」って、一体どんな高校生たち? 竹中氏も含めて「格差拡大の張本人」なのに。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/140163

安倍自民大勝が招く 竹中日銀総裁の悪夢
2012年12月18日 掲載

格差拡大の張本人

 自民圧勝が“とんでも人事”を実現させるかもしれない。来年4月に任期満了となる日銀の白川方明総裁の後任人事だ。

   「安倍総裁は金融緩和を推し進めることで、円安に誘導し、
    デフレ脱却を目指すとしています。金融緩和に後ろ向きな
    日銀総裁はダメだということです。だから次期総裁は、
    安倍総裁と同じく金融緩和に積極的な人物が選ばれるのは
    間違いありません」(市場関係者)

 下馬評には、安倍の経済ブレーンで内閣官房参与(経済担当)での起用が固まったエール大学教授の浜田宏一氏や、日本経済研究センター理事長の岩田一政氏、大和総研理事長の武藤敏郎氏(元日銀副総裁)らが挙がる。そして、もうひとり。小泉政権で金融担当大臣などを務めた竹中平蔵氏だ。

   「安倍政権の目玉人事として竹中総裁が誕生するかもしれません。
    ただし、中央銀行の総裁としての力量は未知数。
    何をしでかすか分からないし、非常に不安です」
    (株式アナリストの黒岩泰氏)

 竹中は、93年から数年間、住民票を日米間で移動させ「住民税逃れ」をしていたと指摘された。未公開株での大儲けや、年金未納も問題になった。しかも小泉に取り入って米国かぶれの経済政策を断行し、格差を拡大させた張本人。そんな悪名高い人物が日銀総裁とは悪夢だ。

   「金融緩和を一段と進めるため禁じ手も辞さない恐れがある。
    ヘッジファンドやノンバンクに対しても資金供給をするのではないかと
    市場関係者は囁いています。何がなんでも金融緩和を推し進めたい
    安倍―竹中ラインならやりかねません」(黒岩泰氏)

 安倍が金融緩和にこだわるウラには、14年4月の消費税増税が絡んでいる。

   「増税を実施するには、少なくともその半年前に景気が
    回復していなければなりません。だからそれまでに金融緩和で
    円安を継続させ、経済成長率を高めておく必要があるのです」
    (第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)

 日銀総裁人事は、自公で過半数に届かない参院の同意も必要だ。法案と違って、衆院3分の2以上での再可決も通用しない。だが大勝した安倍が「竹中総裁」で押し切る危険性はある。安倍―竹中の暴走が始まろうとしている。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/140165

ペテン師小泉純一郎を崇める日本人の未熟
2012年12月18日 掲載

高校生の「理想のリーダー」で2位

 いまどきの高校生は小泉純一郎が好き――。こんな調査結果が発表された。大学受験予備校「東進ハイスクール」を運営するナガセ(東京・武蔵野市)が高1~高3の生徒3535人に「理想のリーダー」を聞いたところ、1位のスティーブ・ジョブズ(250票)に続いて、2位に小泉純一郎(226票)がランクインした。3位以下は坂本龍馬(180票)、バラク・オバマ(102票)、エーブラハム・リンカーン(96票)の順である。

 それにしても釈然としない結果だ。小泉は01年に、「自民党をぶっ壊す」と言って総理になり、新自由主義や市場原理主義、規制緩和を国民に押し付けた人物。現在のようにワーキングプアが増えたのは国民が小泉のプロパガンダに乗せられたからだ。

 なのになぜ、10代の若者が小泉を評価するのか。

   「彼らの親が批判精神を欠いているからです」と指摘するのは
    社会学者で作家の岳真也氏だ。

   「郵政解散選挙で小泉政権が大勝したのが7年前。いま17歳の
    高校生はまだ10歳でした。当時、彼らの親は物事を深く考えもせず
    小泉をホメたたえ、熱狂的に支持した。その子供たちは、
    親の言いなりで小泉を信奉するようになった。“無批判”という負の
    遺産を受け継いでしまい、小泉の欺瞞(ぎまん)に気づかないのです。
    実際、最近の大学生は批判精神が希薄になっています」

 くしくも衆院選で自民党が大勝した。安倍晋三総裁は憲法9条を改定し、自衛隊を「国防軍」に改めようと画策している。それなのに多くの国民は危機感を抱いていない。

   「親も子供も物事を結びつけて考えられないからです。
    小泉のせいで大学生の就職が厳しくなったこと。安倍が暴走すれば
    徴兵制が取られるかもしれないこと。そうした因果関係を
    想像できないのです。時の為政者にとっては支配しやすい国民。
    親子の“幼稚化”で日本はますます危険な方向に突っ走りそうです」
    (岳真也氏)

 戦前の暗黒時代が復活しそうだ。
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●「公務より選挙が大事と公言し、参議院議員も兼任できると訴えている人が市のトップ」の下した処分

2013年01月03日 11時38分23秒 | Weblog


昨年末の東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012123102000102.html)。

 無茶苦茶に腹が立ちました。こんなの、弱い者イジメに過ぎない。
 彼らが目指している市政とか、〝ト〟政とか、国政っていったい何だ? 自民党も嫌ですが、彼らが第2か第3極か知りませんが、政権に近い位置に居たり、自民党と手を結ぶのがたまらなく怖い。こんな政治家や政党になんで投票し、支持するのか、意味を理解できない。自らの首を絞めていることに気付いているのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012123102000102.html

【コラム】
筆洗
2012年12月31日

 記者パソコンで「土方」と打ち込むと、すぐに「注」の文字が出る。差別表現なので、建設労働者などと言い換えるように、と指示がある▼歌詞に「土方」が含まれるという理由で、この曲は「放送禁止歌」になり、民放では長く放送されなかった。七十七歳という最高齢できょう、紅白歌合戦に初出場する美輪明宏さんの作詞作曲した「ヨイトマケの唄」だ▼<姉さんかむりで泥にまみれて 日に灼(や)けながら汗を流して 男にまじって綱を引き…>。なりふり構わず子どもたちを育てた昭和の母たちへの思いが、美しく力強い声とともに染み入る▼日雇いの土木作業は賃金が安い。危険で汚れる仕事なのは今も同じだ。勤務時間外に、土木作業に精を出していた大阪市の職員が、地方公務員法の兼業禁止に反したとして停職六カ月の処分を受けた給与がカットされ、子どもの学費もかさみ小遣い稼ぎのためだったという▼約一年間、深夜から未明に月五回ほど働き、一回約六千円を得ていた。法に違反したのだから処分はやむを得ないとしても、ここまでの厳しさには何か特別の理由があるのだろうか▼公務より選挙が大事と公言し、参議院議員も兼任できると訴えている人が市のトップだ。年の瀬の寒さが一層、募る。働くことの尊さと親子の情愛を教えてくれる美輪さんの熱唱を聴き、温かい気持ちで新年を迎えたい。
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●山田太一さんインタビュー: 「岸辺のアルバム」

2013年01月02日 10時46分43秒 | Weblog


asahi.comに出ていた記事(http://book.asahi.com/booknews/interview/2012112800018.html)。

 テレビで「岸辺のアルバム」を見た記憶はないのですが、小説は文庫本で20年後くらいかな、読みました。
 インタビューの後半、震災や震災者との関係に山田さんらしさ。

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http://book.asahi.com/booknews/interview/2012112800018.html

山田太一「岸辺のアルバム」 励ますだけがドラマか
[掲載]2012年11月28日

 日本映画の黄金期が1950年代なら、テレビドラマが最も輝いていたのは70年代だ。日本テレビがイキのいい青春ドラマで若者の心を捉えれば、TBSは端正なホームドラマで大人をうならせた。中でも山田太一の「岸辺のアルバム」(77年)は幸福な家族の暗黒面を容赦なく暴き出し、今もテレビドラマの最高峰であり続ける。

    ◇

 家族のぬくもりを描いたドラマはたくさんありましたが、そればかりではいけないんじゃないかと思っていたんです。家族の本当の姿を描けないだろうか、と。
 それでまず書いたのが、73年の「それぞれの秋」でした。脳腫瘍(しゅよう)で抑制をなくした父が妻子に不満をぶちまけ、家族の様々な本当が露呈してしまう物語でした。

    ◇

 「岸辺のアルバム」では、主婦の心の飢えを描きたかった。当時、カルチャーセンターに通ったり、パート仕事に出たりと、主婦の選択は広がりつつありましたが、女は家にいて家を守るものという空気もまだ強かった。
 家族の世話ばかりの日々の孤独からエロスの誘いに逆らえなくなっていく姿を、薄汚く見えないように書こうと思いました。
 しかし、母親は不倫をし、長女はレイプされ、父親の会社は経営危機に陥る、そして洪水が起こってマイホームも流される――こんな陰気な話をドラマにするのはまず不可能だと思い、ちょうど依頼されていた新聞小説として書きました。
 ところが、すぐTBSの大山勝美プロデューサーがドラマにしようと言ってくれたんです。視聴者は実は暗いものも求めている。癒やされるものばかりがエンターテインメントではないんですね。
 当時のテレビの人たちには、何かテレビの世界をきりひらいてやろうという気持ちがありましたね。私一人じゃとても作れなかった。きっと視聴者からは「暗い」と非難されるんだろうなと思っていました。しかし、非難はほとんどありませんでした。

    ◇

 このドラマは、1974年に起きた東京の多摩川水害をベースにしています。実際に家を失った方が「ウチがモデルだと思われて迷惑した」という話も聞きましたが、責任を問われるようなことはありませんでした。
 現在のテレビの状況だったら作れただろうか、と思います。今なら東日本大震災ですね。被害の規模は異なりますが、ドラマは立ち入るまいとおびえているようです。
 被害に遭われた方々への配慮は大切です。被災者が励まされるドラマはもちろん必要です。しかし、当たり障りのないところから踏み出そうとしない冷たさも感じます。
 「絆」の大切さを私たちは教えられました。しかし、戦後の日本は「絆」を振り払い、核家族から更に一人暮らしという方向で歩いてきました。「助け合うのが当たり前」という現実を突きつけられて、親族隣人という他者と生きる細かな事実は、それだけでも安易にハッピーエンドに出来ない、私たちの「個」が問われるたっぷりしたドラマです。
 震災はもっといろいろな角度から描かれるべきです。たとえば、同情されたくない老人。一人だけ生き残った人の、理由のない罪障感。人々の不幸につけ込んだ小悪党の貧しさと孤独。近づけなかった異性と避難所の一つ屋根の下で寝る少年のときめき。立ち入れない深い絶望
 真剣に作れば、被災者を傷つけることにはならないと思います。腫れ物に触るような扱いは、かえって孤立感を深めるんじゃないでしょうか。(聞き手・石飛徳樹)

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 やまだ・たいち 1934年東京生まれ。脚本家・作家。テレビドラマに「男たちの旅路」「ふぞろいの林檎たち」など。「岸辺のアルバム」のDVDボックスが30日に発売される。
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