エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: ἀποκάλυψις、アポカリプス 覆いを取って,神の真実がハッキリと現われること

2017-03-23 09:36:09 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
お古と新品 あるいは、裸の王様と子ども
   明治以降で最も優れた散文 加藤周一さん評  昨日取り上げました、加藤周一さん。出典は今手元にないのですが(『日本文学史序説』?)、加藤周一さんが明......
 

 今朝の聖書の言葉は,ποκάλυψις、アポカリプスです。

 もともとの意味は,「覆いを取って,神の真実がハッキリと現われること」という意味です。

 神様の真実は,なぜか,隠されている訳です。しかし,隠されていた神の真実が,ハッキリとした形で現される,という訳ですね。神の真実は,跳び上がるほどの悦びの源の秘密,のことですね。

 ですから,誰かがこっそりと得するための秘密,それを暴露することとは違います。

 今日の証人喚問でも,秘密の暴露が行われるでしょう。それは,誰かがこっそりと得するための秘密の暴露であって,ποκάλυψιςアポカリプスではありません。
 それでも,アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達が,スっ跳ぶ。そういうことになれば,と思います。

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赤ちゃんの頃からの子育て支援が貧しいニッポンは,社会的に大損!

2017-03-23 08:45:48 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
「重度の」母親面接を回避している私
 波風が立ちます 一流の学者は、詩人  心の中に悦びの泉を。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p101の第2パラグラフ......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.169,第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 社会で支えることが,生きる上で必須であって,選択肢ではありません。ですから,社会的な支援が発達トラウマ障害(DTD)の人たちが生きていく上で必須であるという現実は,予防と治療の要です。トラウマと子どもの相手をしないことが,子どもの発達を根源的に傷つけるんだ,と理解することによって,親を非難したいのではありません。私どもが考えていることは,親は出来ることを精いっぱいやっている,ということですし,すべての親は子育てには人の助けが必要だ,ということです。およそ,あらゆる工業化された社会においては,アメリカは別ですけれども,子育てには社会的支援が必要だ,ということは理解されていますから,公的な家族支援が提供されます。ジェームズ・ヘックマンは,2000年のノーベル経済学賞受賞者ですが,ハッキリと示してきたことは,赤ちゃんの時からの子育てプログラムを質の高いものにすることは,親を巻き込み,貧しい子どもたちに基本的なスキルを提供するものになれば,元を取ってお釣りがくる,ということでしたね。

 

 

 

 

 

 赤ちゃんの頃からの子育て支援は,すべての子どもと親にとって必要です。

 ところが,アメリカ以上に子育て支援が貧しい状況にあるニッポンは,ボツになった原稿に記しましたように,病んで不毛な社会 impoverished society 国際障害者年行動計画の言葉から)」ですから,長期的には,大損をさせられている訳です。「保育所落ちた,日本死ね」は,経済学的に言っても,正しいことを言っている訳ですね。

 http://toyokeizai.net/articles/-/73546のヘックマン教授の解説記事も,ご参照ください。

 

 

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現世考: 理想の教育

2017-03-23 03:18:10 | 間奏曲

 

 

 
言葉にすることの力
   上野樹里さんの言う「あんし~ん」はどこから?  占いやパワースポットめぐりが流行るのも、本物の信頼を知らないから。 Young Man Luthe......
 

 原稿がボツになりましたので,このブログに,載せたいと思います。

 なぜ没にしたのか,皆さん考えてくださいね。

 

 山田洋次監督の映画「家族はつらいよ」。BSで見た,と言う人もいるかもしれませんね。TVコマーシャルにも使われた,「お父さんがストレスなの」と,吉行和子さん演じるおばあちゃんが,橋爪功さん演じるおじいちゃんに言う場面がありましたね。おばあちゃんの落ち着いた表情と,おじいちゃんの,対処に困った時の大げさな表情とのコントラストが,印象的でしたね。

 今の子どもは,赤ちゃんから大学生に至るまで,多くのストレスに晒されています。皆さんの生活もストレスだらけでしょ。でも,大人になってからストレスと,赤ちゃんの頃からの子どものストレスとでは,まったく意味が違います。

 どういうことでしょうか?

 大人は,身体も心も,発達が一段落しています。いわば,「完成品」です(なかには,「これで完成品?」と感じる大人もいますが)。でも,赤ちゃんから25歳くらいまでは,身体も心も,脳も,徐々に発達しますでしょ。赤ちゃんの頃からのストレスは,特に脳にダメージを与えることが,この30年で,よく解かってきたんですね。

 赤ちゃんの頃からのストレスで一番大きいのは,お母さんが赤ちゃんの目の前にいないこと

 ニッポンは,低賃金・長時間労働を一般市民に強いる,「病んで不毛な社会( impoverished society 国連の文書から)」ですから,お母さんは,子どもがまだ赤ちゃんの時から,夜遅くまで働かなくてはならない場合が,日本ではとっても多い。あなたの場合はどうですか?

デンマークやスウェーデンみたいに,残業がない国でしたら,夕方5時には,家族全員が家にいる場合が多いけれども,低賃金・長時間労働が多い日本では,夕方5時に家族全員が家にいる家庭って,100家族の内,いくつあるのかしらね?

 赤ちゃんの頃から,多くの時間を,お母さん以外の人の世話になった子どもは,ストレスに弱い脳になってしまいます。すると,不安と怖れを感じやすくなります。友達と上手に関われなかったり,片付けが下手だったり,提出物が守れなかったり,集中力を持続するのが苦手だったり・・・でも,それは性格やなまけ癖のせいにはしても,自分のストレスに弱い脳のせい,とは,普通思わないでしょ?

 でも,多くの場合,性格やなまけ癖よりも,ストレスに弱い脳のせいなんですよね。

 …」

 

 

 

 

 

 子ども達に,社会を批判的に見る視点を教えては,ダメ。

 子ども達に,自分自身と,自分の置かれた社会を理解することを教えることも,ダメ。

 今の「学校」の理想の教育:

 時の政権から,騙されていることも知らずに,騙され続けなさい,監視され,言うことを,唯々諾々と聞く奴隷でいなさい

 

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インターメッツォ : エリクソンの叡智: 20億光年の孤独

2017-03-23 02:48:52 | 間奏曲

 

 

 

 
やり取りのある関係を快復するために必要な意識とは
   明治以降で最も優れた散文 加藤周一さん評  昨日取り上げました、加藤周一さん。出典は今手元にないのですが(『日本文学史序説』?)、加藤周一さんが明......
 

  Toys and reasons. p.50。谷川俊太郎さんの 詩は『100億光年の孤独』ではなく,『20億光年の孤独』でした。訂正します。エリクソンがその始まりについて触れている所。

 

 

 

 

 

 私どもサイコセラピストが,「自分が死んじゃう(20億光年の孤独)」初めに気付きだすのは,赤ちゃんの時にやり取りしてもらえずにきたために,心の栄養が極端に足りない子どもに出逢う時ですね。

 

 

 

 

 

 先日佐々木正美先生がエムディのことに触れていることをご紹介したブログ現世考: 待機児童0政策,意義あり!!,とも重なります。心の栄養とは,根源的信頼感のことですし,心の栄養が極端に足りないのは,発達トラウマ障害(DTD )の子どもと考えて,間違いありません。

 人間は,記憶や意識の残らない一歳半までが勝負です。一歳半までの母子関係をやり取りのある豊かになるものにすることが,民主主義国家の使命です。

 それが出来ていないニッポンは,民主主義という普遍的な価値がないのです。あるのは,民主主義からますます遠ざかる,conformism コンフォーミズム 同調主義,自分が得する多数派にすり寄る日和見だけです。

 

 

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