エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の子どもを見るときも大事な,発達に対するトータルなヴィジョン

2017-03-19 09:03:25 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
元気でい続けたい方全てに ライフサイクルの宣教師
   自然の恵み  自然の中で感じるものは、私どもを深遠な世界にいざないます。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p10......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.168,第3パララフから。

 

 

 

 

 

 虐待されたり,ネグレクトされたり,あるいは,親子が一緒にいる時間が奪われたりした生育歴のある人々は,まだまだ,理解されずに,治療もされずにホッタラカシのままになるでしょう。アラン・スローフの忠告を無視すれば,そういうことにもなるでしょうね。アラン・スローフの忠告とは「私どもが,どのようにして今の自分になるのか,コンプレックス,徐々に時間を掛けて,自分のオリエンテーションや能力や行動を成長されること,を十分に理解するためには,その要素がどれほど大事でも,そのいろんな要素をりかいするだけでは,足りません。私どもが今の自分にいかにしてなるのかを十分に理解するためには,発達のプロセス全体を理解することが必要なんですね。つまりそれは,いろんな要素が時間の中の現在進行形の形でどのように共働しているのかを理解することです」ということです。

 

 

 

 

 

 その意味でも,発達に対するトータルなヴィジョン,見立てが大事ですね。私はエリック・エリクソンのライフサイクルの心理がちに立ちますが,ピアジェでも,ユングでもいいでしょうね。

 

 

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聖書の言葉:自由 能動的自由

2017-03-19 08:12:28 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
リフレッシュしてね!
   自然の恵み  自然の中で感じるものは、私どもを深遠な世界にいざないます。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p10......
 

 今朝の聖書の言葉,ἐλευθερία エレウセリア,自由です。2回目の登場です。前は,『新約聖書』のパウロの手紙,「ローマの信徒への手紙」から引用しました。朝日新聞の「折々の言葉」で取り上げられたばかりだったからです。

 けさは,『新約聖書』の4番目のイエス・キリスト物語「ヨハネによる福音書」第8章から。

31そこでイエスは彼を信じたユダヤ人にいわれた、『わがことばにとどまっていれば、あなた方は真にわが弟子である。32あなた方は真理を知り、真理はあなた方を自由にしよう』と。

 日本人が束縛されがちなのが,人の目です。あるいは,同調圧力です。人の目や同調圧力から自由になることも,自由ですね。真理は,人の目や同調圧力の束縛からも,私どもを自由にしてくれますね。

 でも,そういう,いわば受け身の自由だけが自由ではないはずですね。

 能動的自由

 それは,自分らしく生きる自由です。私のいつもの言葉で言えば,本当の自分≫を生きる自由です。それは,禅仏教でいう「自由」と同じで,「自分に由る」こと。それは,在りのままでオッケーということ,μακάριοι,マカリオイ ということですね。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智: ≪約束≫通り

2017-03-19 02:55:46 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
能動的にまとまりを付けてる?
   いろんな伝説  キリスト教で言う「罪」は「犯罪」ではなくて、「的外れ」のことです。 Young Man Luther 『青年ルター』のp188の第......
 

 Toys and reasons. p.45。鑑真和上が≪約束≫ですから,エリクソンも≪約束≫です。

 

 

 

 

 

 たとえ破滅に至りそうな運命の繰り返しでも,その運命を,いまここで≪陽気で楽しい≫感じで表現できるようになれば,神様との≪約束≫どおりに,生まれ変わることができますよ。

 

 

 

 

 

 本物は,仏教でも,キリスト教でも,無宗教でさえ,変わりませんね。

 

 

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日本に≪約束≫をプレゼントしてくれた鑑真和上

2017-03-19 02:24:41 | 間奏曲

 

 

 

 
すり替わってませんか?
   ブドウ園の労働者の譬え  エリクソンが、ホイジンガの文書を引用する中で、実在論が寓話、たとえ話に繋がっていたことを取り上げていましたね。今日は、そ......
 

 今日は,≪約束≫について考えます。サイコセラピーでは,≪約束≫がとても大切です。私の見方ですと,サイコセラピーは,言葉の真の意味で,礼拝ですから,≪約束≫が大切になるんです。

 日本に,そういう意味での≪約束≫がいつ始まったんでしょうか?

 それは,8世紀中ごろ,今から,1,250年ほど前だそうですね。このころ,中国,当時の唐から,鑑真が遣唐使たちと一緒に日本に渡って来たようです。お釈迦様の教え,仏法を伝えたい気持ちだったらしいね。以前にも,ブログ宗教としての遊びでも取り上げましたね

 梵網経(ぼんもうきょう)というテキストを,鑑真和上が日本にプレゼントしてくれたのだそうです。それは,出家して僧侶になる人のためと,言うよりも,一般の人たち,在家,平信徒のためのものでした。

 授戒(じゅかい)と呼ばれますことがあります。とは≪約束≫神様との≪約束≫のことでして,授戒とは,≪約束≫を守る生活をします,と神様に≪約束≫することだと言います。

 仏教,と聞くと,お葬式を連想してしまうほど,葬式仏教になり下がっている現在かもしれません。しかし,仏教も,一般の人が生活するためにあるもの,生きるためのものだったようです。ですから,鑑真和上の伝統に生きる唐招提寺,あるいは,南都仏教は,葬式はやらないようです。

 鑑真和上は,≪約束≫の大切さ≪約束≫のある生活の大切さを,日本で初めて広めた人だということですね。

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