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▲トーヨーボール問題で要望書を提出しました

■要望書は、以下の通り

 

平成19年6月6日

愛知県知事 神田 真秋 殿

廃墟「トーヨーボール」に関する緊急要望


トーヨーボールのアスベスト飛散を防ぐ会
代表 林 金男
海部農業と暮らしを守る会
代表 吉川 三津子

 5月27日、市民集会を開催しました。地域住民からは、「日々の生活を不安の中で送るのはもういやだ。一刻も早く解体して欲しい。苦痛だ。」と、悲痛な声が寄せられました。愛知県には地域住民の生の声を聞いて頂きたかったのですが、参加頂けなかったことは残念です。

当日の午前中、2月に続き、2度目の内部調査を「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」が実施し、以下の概要の報告書が届きました。
1. 窓ガラスの劣化が進んでいる。
2. 最上階の天井(屋根)の一部は、2月調査よりも大きく崩落している。
3. 吹き付け材の落下が、2月調査よりも量が増え、範囲が広がっている。
4. 2月調査時のアスベストの上に新たに落下したアスベストが堆積している。
5. 2日前に降った雨の影響で床面の吹き付け材は泥状をなしている。

以上の報告から、
1. 最上階(屋根)が崩落する可能性があること
2. 吹きつけアスベストが常時落下し続けていること
3. 落下したアスベストが水分を含むことにより、内部の老朽化が進んでいること
がわかります。

もはや、アスベスト大気調査を実施し、安全だの危険だのと言っている場合ではありません。大地震どころか、小さな地震でアスベスト崩落が起きたり、天井板などの落下により、床に堆積したアスベストの飛散は避けられません。それどころか、最上階(屋上)の落下が起きたらと思うと、一時も早い対策を要望せざるを得ません。
以上の現状と集会での意見を踏まえ、以下の要望を致します。
【要望事項】
1. 知事に、現地を見ていただきたい。
2. 屋上崩落の可能性が高く、アスベストの劣化が日々進行しており、見過ごすことはできない。愛知県は、住民の安全、健康、命を守る立場であることから、競売に頼らず早期に解決していただきたい。
3. 愛知県に於いては、地域代表にだけでなく、広く市民を対象にした説明会に参加していただきたい。
4. 4階部分の工事は、石綿障害予防規則、大気汚染防止法に反する工事であった可能性が高い。住民にアスベスト暴露させた可能性のある違法行為を放置してはならないという観点から、その情報を収集し、周辺汚染の程度を分析していただきたい。
5. 当該建物の解体工事に先立つアスベスト除去工事において、建物やアスベストの劣化状況や汚染状況から、労働安全衛生法石綿障害予防規則、大気汚染防止法、廃掃法等が予定しているアスベスト撤去工事を上回る粉じん対策が必要であることは、国も認識しているところである。一般的な工法で解体できないことや、解体についての要件を広く公開していただきたい。
6. 解体工事に伴うアスベスト撤去工事に関して、周辺住民、地権者、工事発注者、工事業者、行政等による十分な事前のリスクコミュニケーションを形成しながら進めていただきたい。

以上、要望事項に対する回答は、6月17日までに文書にて頂きますようお願いいたします。

 

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