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▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その1)

■2002年に、見たことのない黒く光るものが・・・

 全国処分場ネットワークの取り組みに参加し、2002年10月、今から5年ほど前、私は環境省へ自宅付近の鉄鋼スラグの山の写真を持参しました。黒くてぴかぴかひかる巨大な山ができたのですから、驚かずには居られませんでした。

 その山は、一向に動かず、、数年前、千葉県にも鉄鋼スラグの山がどんどん増えていることを聞きました。そして、今年になって、四国の今治市で鉄鋼スラグから重金属が検出され、地域住民に気管支や皮膚の異常が出ていることを知りました。

■2007年2月:週刊プレイボーイ07年2月12日号に掲載されました。

 

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■他地域との交流がはじまりました。

 今年の3月だったでしょうか、鉄鋼スラグ問題に取り組んでいる愛媛県議の阿部悦子さんも、こちらにいらっしゃって、野積み現場を案内しました。今治市のようすや、淡路島などに持ち込まれているようすなども伺いました。

 6月には、阿部さんも参加され、瀬戸内海全域の環境問題に取り組み、田尻賞を受賞した「環瀬戸内市民会議」の総会の講演にお招き頂き、フェロシルト問題と鉄鋼スラグ問題の類似点についてお話しさせていただきました。

■日経エコロジー 8月号に掲載(まだ新しい本なので、ご購入下さい)

 野積みされた鉄鋼スラグが、廃棄物なのか有価物なのか。今治市や淡路島での鉄鋼メーカーや業者たちの動きが、詳しく書かれています。

   

 中国の好景気で、鉄鋼スラグがだぶつき、公共事業が減って、需要も減っています。このまま今の状況が続けば、「6ヶ月寝かしている(?)鉄鋼スラグ」がこのまま放置されてしまう可能性もでてくるでしょう。

 鉄鋼スラグが強アルカリで、粉塵が舞うことは、どのスラグの山でも避けられないこと。そして、場合によっては、重金属類が含まれている。

 つまり、鉄鋼スラグの問題には、需要(市場性)の問題と環境問題とがあります。このふたつの問題がクリアされねばなりません。市場性を無視したリサイクル製品製造に、どこで歯止めを掛けるのか、国レベルのテーマです。

今治市や津島市で稲が枯れる事態が起きており、7月8日、岐阜大の粕谷先生と鉄鋼スラグ野積み付近の水たまりや、流れ出る水を調べました。

(つづく・・・)

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