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▲愛知県知事、「鉄鋼スラグ問題」で方針を述べる

■鉄鋼スラグ「検査態勢より強化」 愛知・神田知事が認定見直し方針

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007090302046105.html

(中日新聞)2007年9月3日 夕刊

 愛知県弥富市などで同県が建設リサイクル材(あいくる材)に認定した鉄鋼スラグが野積み保管されている問題で、神田真秋知事は三日の定例会見で「製造過程であれ、製品であれ、野積みのような形で放置されているのは問題」と述べた上で、あいくる材の認定制度のあり方を見直し、より厳しいチェック態勢で望む考えを示した。

 現在は、県が業者の申請に基づき、流通商品を推奨品としてあいくる材に認定しているが、来年度から、産廃を使ったすべてのリサイクル商品について流通前の届け出を業者に義務づけ、審査する制度を導入する方針を固めている。

 神田知事は、野積み保管されている鉄鋼スラグの溶出液から環境基準を超す鉛やホウ素などが検出されたとする市民グループの調査結果について「あいくる材認定を進めてきた県として極めて残念。まずきちんと事実を究明し、指導するべきものは指導する」と述べ、県が進める調査結果を見極めた上で、業者などに対応する考えを示した。

 一方で、現在の県の認定制度に触れ「原料がどういうものなのかをどこまで把握できているのか、(業者から)提出してもらう検査結果がきちんと報告されていたのか、現状よりも二重、三重のチェックができる態勢をつくっていかなければならない」と指摘。「問題が起きてその都度対応するより、問題が起きる前にチェックができないか数カ月前から検討を始めている」と述べた。

 この問題をめぐっては、愛知県蟹江町の産業廃棄物中間処理会社「共同建設」が工場外の弥富市や愛西市など六カ所で、完成前のものを含め、計七万四千トンの鉄鋼スラグを野積み保管している。
 

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