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▲長い議会が終わりました。3月議会最終日、賛否を投じました(その2)

15.平成20年度愛西市一般会計予算について

議 会:賛成多数
みつこ:反対
みつこの反対討論
:   20年度予算案には、子育て支援事業への取り組みや、次世代育成行動計画策定など評価できる取り組みがあるものの、納得のいかない事業もいくつかあり、そのうち、斎場建設問題と給食センターのPF導入可能性調査への予算措置には、全面的に反対致します。
 
   平成19年9月議会で、監査委員である加藤和之議員より、監査報告がありました。その折り、「市の財政を危機に陥れるような大きな歳出が見込まれている。その例として、公共下水道事業と日光川流域下水道事業負担金のうち、196億円が一般会計から繰り入れられることになるということ。そして、佐屋、佐織公民館の保全計画では、13億円の支出などがが見込まれていることなどが述べられました。そして、そういった背景から、維持管理費は、必要最少限にする必要があり、施設の休止または廃止を含めて検討をしていただきたい」と監査委員として提言されました。
 
   既存の施設には、こういった対策が求められているのですから、新たな施設を建設することには、更に慎重にすべきであることは、言うまでもありません。また、合併10年後から、合併特例である地方交付税も徐々に削減されるのですから、今現在、できるだけ借金を増やさないこと、維持管理費を増やさないようにすることは、これもまた言うまでもありません。
 
   しかし、斎場建設の予算は、当初は約20億円とお聞きしていましたが、徐々に増え、今後、地域対策費を含めると30億円に届く勢いではないでしょうか。そして、一般質問では、今後の維持管理費の財源はどうするのかと尋ねたところ、答弁はありませんでした。
 
   このような状況で、今までどおり市民サービスの質を低下させず、市民負担も増加させずに財政運営をしていくことは不可能です。必ずどこかにしわ寄せが来ます。
 
   また、この計画が持ち上がってから、何度も発言してきたことですが、火葬場は、行政の責任で、市民が困らない対策をすべきですが、セレモニーホールは、そうではありません。愛西市総合計画にも、セレモニーホールが必要であることは、どこにも書いてありません。また、セレモニーホールについては、市長の公約にも、合併協議会の協議事項にもありません。ならば、どうしてこういった計画となったのか、市長は市民に財源なども含めて説明する責任があるはずですが、ニーズ調査も不十分なまま進められてきているのが現状ではないでしょうか。
 
   この間、西保町の方々は「額縁道路」と呼んでいらっしゃるようですが、斎場周辺道路問題、測量委託契約の問題、分割発注の問題など、納得できないできごとが続いています。
 
   そして、一番に理解を得なければならない「西保団地の理解が得られていない」という現実がある以上、強引に計画を進めることには反対です。今一度立ち止まり、話し合いをすべきです。
 
   もう一点、大きな反対の理由は、給食センターのPFI導入可能性調査についてです。
 
   学校給食問題は、合併直後から何度も取り上げ、一括購入・統一メニューには反対の立場で発言してきました。今では、少しずつ手作りも復活し、工夫がされてきているところかと思います。
   昨日の経済建設委員会では、地産地消への取り組みに関して答弁があり、学校給食などとの連携についても今後話し合いをしていくとのうれしく答弁がありました。そういった背景がありながら、教育部では、PFI導入の検討の予算がとられていることは、矛盾しています。
   PFI導入は、大規模給食センター方式への変換を意味するものであり、地産地消に逆行するものです。
 
   私は、子どもたちのアレルギー対応給食の実施の必要性、食の安全、食育からも、大規模給食センターには反対です。また、「財政健全化法」では、PFIによる民間企業との長期にわたる契約金の支払いが、「借金の返済」と同等に扱われますので、維持管理費の比率の高いPFIは、「将来負担比率」が上昇する可能性が高くなりますので、慎重に検討されねばなりません。調査に入る以前に、検討すべき事が検討されていないののではないでしょうか。
 
   指定管理者制度やPFIを導入すれば、行革に取り組んでいるかのように錯覚しがちです。こういったしくみを流行のように導入するのではなく、コスト面だけでなく、サービス向上がみこめて、はじめて導入を考えるへきです。
 
   最後に、市長、今一度、市民の皆さんに目を向けてください。5年後10年後の愛西市の財政に責任が持てますか?斎場の件、誰もが変だとわかることを、つじつま合わせの理由をつけて進めていませんか?市民のみなさんも徐々に疑問を持ち始めています。今、市民や他の自治体から、この計画の進め方をどんな目でみられているのか、広い視野に立ち、冷静に客観的に見つめていただきたいことをお願いし、反対の討論と致します。

16.平成20年度土地取得特別会計予算について

議 会:賛成多数
みつこ:反対
みつこの反対討論:  土地取得特別会計の財源になっている「土地開発基金」については、平成18年の5月の臨時会で、合併前の4町村合計額と愛西市合併時の期首残高が、1億 2,772万 4,000円あわないことを指摘しました。
   そして、18年の6月議会では、土地開発基金の土地分の財産の問題で、市が農地法違反をして農地を所有している問題と、土地開発基金というのは、本来「普通財産」であるにもかかわらず、既に学校用地や公園、道路に利用済みのものまで含まれている、いわゆる「行政財産」になっているものまで基金として計上している問題を取り上げました。
 
   基金として残っていないのに、あたかも基金が残っているかのような計上がされていることは問題であり、この問題提起をして、もうすぐ2年になります。今なお、こういった状況がある以上、この予算案には反対いたします。

17.平成20年度国民健康保険特別会計予算について

議 会:賛成多数
みつこ:賛成

18.平成20年度老人保健特別会計予算について
19.平成20年度後期高齢者医療特別会計予算について

議 会:賛成多数
みつこ:反対

20.平成20年度介護保険特別会計予算について

議 会:賛成多数
みつこ:賛成

21.平成20年度農業集落排水事業特別会計予算について

議 会:全員賛成

22.平成20年度公共下水道事業特別会計予算について

議 会:賛成多数
みつこ:反対
みつこの反対理由:合併浄化槽ならば、一世帯あたり80万円~100万円で準備期間も短く、水のきれいな環境が得られる。しかし、農業集落排水事業だと300~500万円、広域下水では、それ以上の初期投資が必要。

23.平成20年度水道事業会計予算について

議 会:全員賛成

24.請願「後期高齢者医療制度の実施中止を求める意見書提出についての請願について

議 会:否決
みつこ:賛成
みつこの賛成討論: 大垣市の3月議会で、自民党議員のみなさんが勉強会を何度もされた結果、「後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書」を提案され、可決されたことはご紹介しました。その意見書には、「高齢者に新たな負担が生じること。年金から保険料が強制徴収されること。保険料を払えない場合は保険証を取り上げ、一たん窓口で医療費を全額負担させること。2年ごとに保険料が見直しされ、将来さらなる負担増が予想されることなど、数々の問題を含んでいると記されています。また、高齢者の生活は一層厳しさを増してきており、本制度が実施されれば過酷な負担がさらに追い討ちをかけ、高齢者の暮らしと健康保持にとって重大な悪影響を及ぼし、我が国の繁栄に尽くしてきた人々の老後を踏みにじる暴挙となることは必至であるとも述べています。
   私は、この制度は、今のお年寄りだけの問題ではなく、年金額が大幅に減るであろう団塊の世代以降の問題でもあると考えます。また、お年寄りばかりを診療する病院は、経営が成り立たないなど、他にも様々な問題が発生するであろうこの制度には、反対と致します。

25.市町村管理栄養士設置に関する陳情について

議 会:否決
みつこ:賛成
みつこの賛成討論:  健康は食事から!と言われているように、病気の予防には、正しい食事が大切です。中高年やこどもたちの生活習慣病の予防。学校でも栄養教諭の充実が急務であり、お年寄りへの栄養指導など、管理栄養士が地域で果たす役割は重要となってきており、食生活の適切な指導がされるようになれば、医療費削減にもつながります。
   私は、子育てのボランティア活動をしていますが、今の子どもたちが、栄養のバランスを考えた食の選択できないように、若い保護者にもそのような傾向がみられます。また、虐待の問題もあり、食事を与えない虐待もあります。
   このような事情からも、食に関する適切な情報提供や指導をする「管理栄養士」の設置は、重要と考えますので、この陳情に賛成といたします。

26.「鳥獣被害防止措置法」関連予算を、鳥獣捕殺ではなく自然林復元と被害防除に使うこと等を求める意見書提出に関する陳情について

議 会:否決
みつこ:賛成
みつこの賛成討論:  農業被害を防ぐための対策は必要であり、生物の種類や状況に応じて、捕獲や駆除は必要です。しかし、環境に関する専門家が少ない自治体が、生態系の調査をせず、配慮なき捕獲や駆除の計画を立てて、特定の鳥獣を駆除することになれば、生態系のバランスを崩す事になりかねません。つまり、その鳥獣が捕食してきた別の鳥獣が増え、新たな被害が発生するからです。たとえば、カラスを補食してきた猛禽類が減ったことが、カラスの増加につながっているということです。
   こういったケースから考えても、私は、「捕獲・駆除」と「生態系を破壊しない」という両方の考え方があって、はじめて被害防止が可能になると考えています。よって、この陳情に賛成いたします。

27.自主共済制度の保険業法の適用除外を求める意見書の採択を求める陳情について

議 会:否決
みつこ:賛成

28.愛西市火葬場計画の見直しを求める陳情について

議 会:否決
みつこ:賛成
みつこの賛成討論: 自分の家の前に、火葬場ができたならばと想像して、市長は西保団地の方と接していらっしゃるでしょうか?
 
   私は、今の市の対応と、今まで関わってきた産廃問題のできごとと、だぶってしかたありません。何度もこういった方々と接してきましたので、西保団地の方々の気持ちが自分のことのようにわかります。
 
   私が一番最初に産廃問題に関わったのは、立田村枝郷地区の問題でした。後日、同意は撤回されましたが、一部の方だけで同意が決定されたり、「村も県も許可しているから」と言って、業者が関係者から同意を貰って歩いたり、同意書に偽造があったりもしました。そして、最終的に、一番計画地に近い方々で、反対運動をされました。ほとんどの産廃問題が、同じ構造で、強引に押しつけられています。
 
   愛西市の斎場問題では、西保町の区会での6対1の多数決でもって、市は、西保町の賛同を得たとして、強引に計画を進めようとしています。そして、市は、西保団地の方々に「議会特別委員会でも、検討委員会でも、決定しているのだから・・・」という説明をし、市江児童館の件でも、母親クラブの代表に、計画の説明をしただけなのに、賛同を得たとし、「外堀を固めるようなやりかたをやられた」と言われてもしかたない方法で、西保団地のみなさんと接してこられたのではないでしょうか。田中議員も民主主義で決めていくべきとおっしゃっていましたが、多数決だけが民主主義ではなく、少数派の意見をどう取り入れるかも、民主主義ではあります。
 
   また、この計画が持ち上がってから、何度も発言してきたことですが、火葬場については、行政の責任で、市民が困らない対策をすべきですが、セレモニーホールは、そうではありません。そして、愛西市総合計画にも、市長の公約にも、合併協議会の協議事項にも、セレモニーホールが必要だとは書いてありません。ならば、どうしてこういった計画となったのか、市長は市民に財源なども含めて説明する責任があるはずです。しかし、ニーズ調査も不十分なまま進められてきているのが現状ではないでしょうか。
 
   今回の陳情署名は、西保団地だけからのものではありません。多くの市民が名を連ねています。今も尚、署名は集まってきていると聞いています。市民の多くが疑問を持っていることを市長は真摯に受け止めるべきです。
 
   「なぜ今の規模になったのか?」その結果、「なぜこの場所なのか?」を十分にご理解いただける経緯とデータがないかぎり、西保団地のみならず、市民の理解も得られないとおもいませんか。
 
   私は、愛西市の財政状況を考え、セレモニーホール建設には、最初から反対の立場を通し、額縁道路にも異論を唱えてきました。市長には、立ち止まって、この計画を見直す勇気を持っていただきたい。西保団地のみなさんと誠意ある話し合いの場につくことを申し上げ、この陳情内容に全面的に賛成致します。

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▲長い議会が終わりました。3月議会最終日、賛否を投じました(その1)

■午前9時30分から、議会運営委員会がありました。

 内容は、議案の追加を3月議会で認めるかどうかについてで、加賀議員が提出者、他8名の賛成者で、「道路特定財源の確保に関する意見書提出を求める」議案が提出されました。

■10時から、本会議。すべての議案に対して、ひとりひとりが賛否を表明し、多数決で皆さんの税金の使い方や条例が決定されました。

 今まで、最終日には傍聴者はほとんどありませんでしたが、この日は、傍聴者が数名ありました。火葬場建設計画見直しを求める陳情書の採決があったからです。

 また、みつこは、後期高齢者医療制度は、国の決定事項であり、賛否をどうするのか大変悩みましたが、今後、市民の皆さんへの影響が大変大きくなることを踏まえ、後期高齢者制度関連の議案には「反対」することにしました。

★みつこのそれぞれの賛否について、報告します。★

1.「道路特定財源の確保に関する意見書」提出について

議 会:賛成多数
みつこ:反対
みつこの反対討論:道路特定財源は、高速道路など一定以上の規模の道路に対して使われる物であり、生活道路に使われるものではない。
 朝日新聞でも報道されているが、国民の半数以上が「道路特定財源」に反対している。この議案は、道路特定財源の暫定税率を堅持し、関連法案を年度内に成立としているが、道路特定財源を一般財源化しても、当市に影響はでないし、一般財源化し、地歩自治体で福祉に使うか道路に使うかを選択できる方が、地方分権にふさわしい方法ですので、反対します。(突然にでた議案でしたので、アドリブでの反対討論でしたので、記憶を追っての記述です)

2.寄付金条例の制定について

議 会:全員賛成

2.高齢者医療に関する条例の制定について

議 会:賛成多数
みつこ:反対(理由は後述)

3.地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例について
4.児童厚生施設設置条例の一部改正について
5.ちびっ子広場の設置条例の一部改正について
6.介護保険条例の一部改正する条例の一部改正について

議 会:全員賛成

7.早尾地区排水施設の指定管理者の指定について

議 会:全員賛成
みつこの賛成討論: 指定管理者制度導入のメリットとデメリットについての発言に対し、経済建設委員会で、今後の検討課題であるとの答弁があった。指定管理者制度を導入しなければ、地域住民が関わることはできないのかという面で、検討の余地があるが、今後運営改善に前向きであるので、賛成と致します。

8.平成19年度一般会計補正予算について
9.平成19年度土地取得特別会計補正予算について
10.平成19年度国民健康保険特別会計補正予算について
11.平成19年度老人保健特別会計補正予算について
12.平成19年度介護保険特別会計補正予算について
13.平成19年度農業集落排水事業特別会計補正予算について
14.平成19年度公共下水道事業特別会計補正予算について

議 会:全員賛成

== その2へ続く ==

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