最近、
ブラッドパッチ前にあった、精神疾患と間違われそうな数々の精神症状が
ほとんど自覚しないほど、症状を感じないことに気づきました。
うつ、パニック発作、社会不安障害、対人恐怖症、強迫性障害、解離性障害、気分障害、統合失調症とそっくり症状や、感情のコントロールがきかないなどの症状を自覚していたのですが、
特に再ブラッドパッチ後、それらの精神症状が改善していたのを最近ふりかえってみて、再確認しています。
その回復は、
脳脊髄液減少症の、身体症状の改善と同じように、
本人も気づかないほどの速度で、
薄皮をはぐようにゆっくりです。
ただ、身体症状ほど後戻りも、激しい症状の波も感じず、
精神症状の回復は、静かに、しかし着実に改善して
少しずつ健康な精神状態に戻っていく感じです。
再ブラッドパッチ直後にも、
急激な改善傾向(ブラッドパッチの風船効果)で、意識がはっきりするというか、夢から覚めたような、
現実感が増したような、頭がすっきりして世界が変わって見えるような感じがありましたが、
急性効果が治まってくると、またどんよりした世界に逆もどりしたかのようでした、
しかし、ここにきて、また改善を感じています。
社会不安障害の改善や、
うつの改善は、特に自覚することができました。
今までよりも、他人との接触が苦痛でなくなったり、(でもときどき、苦痛になることがありますが)マイナス思考も自然に消え、
死にたい気分もあまり感じなくなりました。
気分的に落ち込むことも、イライラすることも、
涙が止まらないことも、
怒りや憎しみが治まらないことも、ほどんどなくなりました。
家族に泣いて八つ当たりしたり、
きつい口調で怒りをぶつけることもほとんどなくなりました。
いらだちと怒りが押さえきれず、
物を投げたり、足で壁を蹴ったりと、物に八つ当たりして荒れたこともあったのですが、
そんなことは今はありません。
感情が安定してきて、怒りっぽくなくなり、
性格が穏やかになってきたのを自分でも感じます。
脳脊髄液は、
どうやら、人の精神機能にも深くかかわっているようです。
私の経験からしても、
脳脊髄液の減少はその人の性格まで悪影響を与えていたようです。
脳脊髄液がどんな役割をしているのかは、
「実のところよくわかっていない。」と
(上から二つ目、脳脊髄液減少症を理解するための最小限の知識の欄)に書かれていますが、
脳脊髄液は脳機能を正常に保つ役割がある。
つまり、脳脊髄液は
人の身体機能や精神機能や体調を正常に保ち、
その人らしさを保つ役割がある のは、私の体験からしても、事実のようです。
脳脊髄液減少症の患者の体験した数々の症状を
きめこまかく調べ研究すれば、
脳脊髄液がどんな役割をしているのかが、解明されるはずです。
事故で脳脊髄液が漏れるなんてありえない、とかそんな症状が出るわけない、とかブラッドパッチで改善するのは暗示効果などと、
そんなことをいつまでも言っている医師がいるなら、
その方は時代遅れもはなはだしい方だと思います。
自分で自分は「時代遅れの人間です。」との墓穴を掘っているようなものです。
どんな立派な経歴や知識をお持ちであったとしても、そんなことをいつまでも言っている研究者は、
探究心が足りません。
想像力と思考力のなさは、患者の私以下の方がただと感じます。
いい加減に目を覚まして、
患者の苦しみをさらに増すようなことをいつまでも言っていないで、患者救済に力を貸してほしいものです。
弱い立場の患者を苦しめ続けることに加担する医師ではなく、
患者を救うことに力を注ぐ、「医」の心を取り戻してほしいものです。
さて、
最近の私の近況に戻りますが、
痛みや痺れや激しいだるさなど、
身体的苦痛が軽減したり消えることで、
こんなにも生きることが楽しくなるものなのでしょうか?
痛みなどが消えれば、
精神的にも楽になり、二次的に気分的に明るくなることもあるのでしょうが、
身体症状の改善によるものだけではなく、
精神機能自体が、明らかに改善したように感じています。
精神機能の改善は、これもまた数値化することができないため
患者の自覚を信じていただくしかないのですが、
生きること自体が非常に楽になり、
身体的精神的苦痛に耐えて、
「とりあえず、今日一日だけ生きてみよう」と
毎日毎日祈るように、自分に言い聞かせ、
日々を過ごしていたころがウソのようです。
(もちろん、今も体調も気分もまだ波はありますが
)
ふと、気づくと、
意識して「きょう一日だけガマンして生きよう」などと思うこともなく、
ごく自然に、普通に毎日が過ぎていきます。
体が痛くない、
呼吸が苦しくない、
自分の体が鉛の銅像のように重くない、
ということと、
精神機能が回復して精神症状が治まり、
こんなにも、毎日生きることが自然になり、苦痛でなくなるとは
健康な人には当たり前かもしれませんが、
脳脊髄液減少症から回復しつつある私には、
とても新鮮な驚きです。
これが健康な人が
「毎日を過ごしている感覚なのだなぁ」と
ずっと長い間忘れていたあたりまえの
「日々を生きる感覚」を取り戻しつつあります。
それとともに、行動範囲が広がり、
精神機能の活動性が増したことも感じています。
同時に他人との接触が苦痛だったのが、少しずつ
苦痛でなくなり、社交性も増してきました。
初対面の人とも、話ができるようになりました。
もともと積極的で社交的な性格でしたが、
脳脊髄液減少症になって、次第に症状がひどくなるにつれ、
メールも電話も、来客も、旧友からの年賀状ですら、
苦痛で誰とも接触したくない気分が長く続きました。
(ブログやってて、コメントのやりとりやメールしている私がこんなこと言っても信じてもらえないかもしれませんが、実は以前はもっと今より人との接触に苦痛を感じていました。)
あまりの苦痛に、恐怖まで感じ、現実の旧友からの電話もメールも着信拒否にしてしまったこともあります。
メールも着信音すら怖く、開くことすらできず、
放置していた時期もあります。
クリックすることも怖く、家族にクリックしてメールを開いてもらったこともあります。
理由のない不安感(社会不安障害)が強く、
普通の人から見たら、異常な状態でした。
そんな風だから、現実の世界では、人との交流がどんどん疎遠になっていきました。
友人知人もどんどん私から離れていきました。
その人たちを避けていると思われてしまうか
または無礼な人間と思われるのですから、当たり前ですが。
実は、その人たちを避けるというより、
「人との接触」自体を避けたいだけだったのですが。
そして、体調不良もあって、
身体的にも精神的にも「ひきこもり」状態になりました。
見た目では来客や電話には普通に対応するので、
「精神的ひきこもり」には気づかれることはあまりないのですが、
実は、
その時は人に接触されることに、非常なストレスを感じていました。(今も時々こうなることがあります。)
すべての人という人から、逃げ出したいくらいの心理状態でした。
なぜ、自分がそうなるのか自分でもわからず、
これだけの理解されない症状を抱えて、周囲から孤立して、
医師にも助けてもらえなかった苦しい状況が長く続けば、
人間不信にも医療不信にもなるし、
体調が悪い時は人と会うのがいやなのは当たり前か、ぐらいにしか自分でも思っていませんでした。
でも、再ブラッドパッチ後にさまざまな精神症状すらも改善してみて、
自分がもともとの性格であった、
社交的な人間に変わっていくのを感じて、
精神症状も
脳脊髄液減少症による脳機能の障害にだったように思います。
ニートや引きこもりとされている方がたの中には
私のように、脳脊髄液が原因で脳機能が障害されて、
身体機能や精神機能が低下して、
体がだるいとかやる気がでないとか、
集中力がないとか、注意力が続かないとか、
人間関係が築けないなどの状況に陥っている場合も
あるように思います。
また、場の空気が読めないとか、自分のことばかり話し続けてしまうとか、人と上手く会話できず、人間関係がうまくいかず、生きづらさを抱えている、
発達障害や、その他の精神科的な病とされている方や、
他の病名をつけられている方の中にも、
もしかしたら、私と同じ脳脊髄液が原因で、
そういう状況になっているだけの方もいるかもしれないと思いました。
さらに、高齢者の場合は、この、私の体験したような異常な精神状態になれば、「認知症」と診断されている方もいるかもしれません。
脳脊髄液減少症は、いろんな病気に溶け込み、とにかく見逃されやすい病態なのです。
脳脊髄液減少症で、気分障害や、行動異常や記憶障害や怒りっぽさ、感情のコントロールがきかない症状があっても、
別の病名がつけられているケースがあるように思います。
もし、そうだとしたら、精神科的な治療や、
生活訓練的な支援でななく、
脳脊髄液の量や循環状態を、正常な状態に導く治療により、
一見精神科領域、一見カウンセラー領域の症状も、
改善する可能性も秘められているように感じます。
私の場合、
ブラッドパッチで、それまであった精神疾患様症状が消え、
感情が落ち着き、やる気が出てきて、
気持ちが前向きになり、暗い気持ちがほどんど出なくなり、
自殺願望も、現実逃避願望も消え、
精神状態が安定し、自分でも自覚できるほどに、
性格も穏やかになったことは紛れもない事実です。
脳脊髄液の減少は、脳機能が正常でなくなることで、
精神疾患や人格変化、対人関係の障害を招く可能性があると思います。
脳脊髄液減少症を放置することはゆゆしき事態です。
否定派医師のように、「脳脊髄液減少症なんてありえない」
「ブラッドパッチは暗示効果」だなんて言っていっているのは
あまりに愚かです。。
脳脊髄液減少症の患者救済に着手しないことは、
患者個人の損失にとどまらず、
国や世界や、企業や、社会全体や、
人類全体の不利益につながります。
患者の私のこの体験を、
脳脊髄液減少症の研究者の先生方や、
精神科の先生方やカウンセラーの方がたにも
ぜひ知っていただき、
脳脊髄液減少症と
精神症状との因果関係の研究もしていただき、
一刻も早く、
脳脊髄液の役割の解明をしていただきたいと思っています。
すべての医師が、脳脊髄液減少症の存在を知り、
すべての診療科の医師の知恵と力を寄せ集めれば、
多くの患者を救うことはもちろんのこと、
近い将来、人の脳脊髄液がどんな役割をしているのかが必ず解明され、人類史上に大きな貢献を残すと思います。
人類の未来と幸せのために、
脳脊髄液減少症の研究と脳脊髄液の役割の解明は必須です。
心ある方がたのお力に期待しています。
よろしくお願いします。