今日は、研究所にいる時間は、英語の論文執筆。夜は、日本から来ておられる横浜国大職員の方とディナー。楽しみです。
先ほど、午前に、1時間ほどskypeで修士2年の学生の研究指導をしました。SWATに関する研究を行う学生で、次回の私の日本出張時の東北の調査等にも同行する予定です。
研究室には新しく4年生も配属されていますが、私は4/7(月)の歓迎会で会ったきり、フランスに来ているので全く会話していません。まだ4年生の研究テーマは決まっていませんので、私の研究指導を希望する4年生や、研究・東北での調査に興味のある学生がskypeミーティングに同席すると思う、という事前の学生からの情報がありました。
ですが、スタートしてみると、研究の打ち合わせについては周辺学生の同席は不要と判断したようで、一人しかいません。後半の東北調査の話題になったら呼んでくる、という段取りになっていたようなので、急遽変更させて、周辺学生も全員最初からskypeミーティングを傍聴させました。
研究について、学生とは全くの素人です。これまでやってきたこととは根本的に異なる取組みと言っても過言ではありません。研究をうまく進めるこつはあると思いますが、教員と一対一の関係のみで研究を進めることは、私の研究室においては得策ではないと思っています。学生に入ってくる情報が偏り、かつ少なくなり過ぎるからです。
現在の私の研究室の研究テーマは、もちろんテーマごとに詳細は異なりますが、実務と連携したものも多く、蓄積も多くなってきているので、研究の周辺状況の動きも早いものが多いし、私に蓄積されてきている知見やノウハウも多くなっています。
研究に限らず、何事においてもそうですが、未経験のことをやるときには、まずは「馴染む」ことが重要です。よく分からないけど、最前線の人の話を聴いてみる。キーワードや、図の意味もよく分からないかもしれないけど、とりあえず目や耳に入れる。また、情報に触れて自分でヒントだな、とかチャンスだな、と感じたことをたぐり寄せて、何とか自分で道を切り開く努力をしてみる。
現在、指導教員(もしくは指導教員候補)の私が研究室には不在なわけです。不在なことがすべてデメリットではありませんが、例えば研究室ゼミにはいない。
研究室ゼミであれば、学生の発表等に対して、私がコメントやアドバイスをしますが、その中にもちろん最前線の情報や研究哲学等が散りばめられます。自分の発表でなくても、他のメンバーの発表に対してでも、それらの情報を何となく聴いておく、ということが極めて重要だと思っています。
だから、結果的に今日のskypeミーティングでは、6名くらい(かな?)の学生たちに対して、1時間くらい、口頭ですが種々の情報を提供しました。全くのビギナーもいるので、どれくらいキャッチできるかは知りませんが、それは学生たちの問題です。
指導教員が不在、ということのデメリットはもちろんありますが、不在だからこそ、個々の研究ミーティング(skype)を皆でシェアしたり、という工夫によるメリットも生じ得ると思います。ポジティブに考えて工夫すれば、何事もチャンスになるのであり、そのような考え方で学生たちがどんどんチャレンジしてほしいと思っています。多分、工夫すれば、私が日本にいるときよりも、よくコミュニケーションできるのではないかな、とも想像しています。とにかく日本では時間がありませんので。
次は、5/1(木)の日本時間の夕方に、1.5時間ほど、私がskypeで研究室のメンバーに、今年度の研究テーマの説明をします。パリ時間では午前の6時からですが、その日はメーデーでパリは休みだそうですので、自宅からのskypeです。
質疑も含めて1.5時間で私の研究テーマを全部説明するのだから、ほとんど表層的な説明に留まってしまいます。学生たちは、今日の1時間のミーティングのような、表層的に留まらない、もう少し踏み込んだ、かつ研究哲学もふんだんに含まれるようなコミュニケーションがなされるよう、主体的に工夫、チャレンジしてみてください。指導教員、上司をどううまく使うか、がその人の伸びる鍵です。
フランス滞在期間が、私や私の家族にとって意義のある時間にしたいと思うのは当然ですし、そうなるようにいろいろ工夫しております。
一方で、フランスを訪問される方々の時間が少しでも素敵なものになるよう、スパイスのような役割を果たすことができればそれもまた幸せです。出張等で来られるときに声をかけていただいたり、もちろん私(がコーディネーターとなり)と時間を過ごすことが目的で来ていただくことも大歓迎です。
奥さんが働いているということや、私が日本出張を何度も実施することもあり、親族が訪問することも普通よりは多いように思いますが、これまでの訪問客と、今後の予定は以下です。ご来訪の予定があれば、できるだけ早めにお知らせいただければ、可能な範囲で最善の対応をいたします。
声をかけていただいたのに、私の日本出張中で対応できない先生もおられましたが、そういうこともありますので申し訳ありません。。。
2013年9月:義理の母
2013年10月下旬:母
2014年1月:指導学生の佐藤君、横山君のインターンシップ
2014年3月:岩城先生、石田先生、小松君、春日さん(フレシネーのPC橋梁視察、IFSTTARでミニ・ワークショップ、Brotonne橋とル・アーブルの視察)
2014年4月:大森先生(15日)、片平さん(本日28日夜)
2014年5月:妹が旅行で訪問
2014年5月:坂井先生ご一行(23日、IFSTTARでミニミニワークショップ開催)
2014年5月下旬:両親
2014年6月:M先生?
2014年6月下旬:義理の両親
2014年8月:T中学校の先生ご夫妻(新婚旅行)
2014年8月末:T先生らとトルコの橋梁視察(第三ボスポラス等)
さて、フランス語の学習のその後の経過です。
フランス滞在を始める前に、フランス語の文法書(初歩的なもの)などを何冊か購入しましたし、辞書も購入し、Speed Learningの教材(全12巻)を一括購入しました。
また、開始が遅くなったのですが、2月末からは、フランス人の先生による英語でのフランス語の個人レッスンも開始し、週に一回のペースで6回くらい終わったかと思います。日本出張やらで途切れることもありましたが。
遅々とした歩みではありますが、少しずつ進歩しているとは思います。
『「なぜ?」がわかると超かんたん!フランス語文法』という本も、日本にいるときや、フランス滞在開始直後は読んでも全く面白くなく、あまり理解もできなかったのですが、今朝、通勤メトロで読んでみると非常に面白く、何となく理解していたことの理解が深まったりするページが非常に多いことに気付きました。
スポーツでも研究でも語学学習でも何でも同じだと思いますが、成果が出ないステージはつらいですが、少しでもできるようになってくると面白く感じる。少しずつ分かってくると、Speed Learningのテキストの文章の理解も少しずつ深まってくる。
このステージでどれくらい努力できるかで、進歩の度合いが変わるんでしょうなあ。
フランス語習得が滞在の目的では全くないので、どこまで進歩するかは私のモチベーション次第なのですが、語学って身に付けておいて損は決してないだろうし、生涯の趣味や、年を取ってからの趣味にもなる可能性も考え、少なくとも滞在中は適切に付き合っておこうと思います。
趣味って大事だなと思いますが、趣味にしてもいいかな、と淡い期待を持って想像しているものは、今のところ以下です。
水泳、フランス語、書道、柔道、ウォーキング、料理教室。
人生は長いと思われるので。