小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

こぼれ梅

2013-03-13 20:20:25 | 日記
こ ぼ れ 梅
雀を生け捕りするのは簡単です。 雀が大好きな伊丹名産のこぼれ梅(ちょっと上等な酒粕です)をその辺に撒いておいて、その付近に落花生の実を並べておく。
そうすると、雀たちは競ってそのこぼれうめを食べて、酔っ払って落花生を枕に寝込んでしまいます。
人間はそれを拾って回ればいいのです。
古典落語「こぼれ梅」の話です。
日本国民の財産を巻き上げるのも簡単です。
お札をバンバン印刷して景気が良いと思わせて株や土地をどんどん買わせて、目いっぱいバブルを膨らませて、ハジケさせればそれで一丁あがりです。
サルを生け捕りするのも簡単です。
間口の狭い鉄の花瓶の中にサルの好物のクルミの実をたくさん入れておきます。 するとサルがやって来て花瓶の中に手をつっこんでクルミを取ろうとします。
1個ずつ取り出せば取り出せるのですが、サルは欲張りだから一度に3~4個もつかみます。 そうすると間口がせまいから手がぬけない。
それでもサルは欲張りだから、金輪際握ったクルミを離そうとはしない。
だから人間に簡単につかまってしまう。
でも、人間だって偉そうなことは言えない。
一旦つかんだ便利や快適・欲望を膨らませるものだから、生命の危険を冒しても原発を手放すことができないし、北京のスモッグなんか見てると、人間という動物はあまり遠くない将来に絶滅するんじゃないかとさえ思えてくる
 熊を生け捕りするのも簡単です。
熊の好物の数の子を乾燥させて塩カズノコにして、海岸沿いにばらまいておくのです。
熊がやってきて好物の塩カズノコをパクパク食べます。
そうするとのどが渇くから、海水をガブガブ飲みます。
海水を飲めば飲むほど余計にのどが渇くから際限なく海水を飲んで、腹がパンパンになって動けなくなってしまいます。
そしてひ弱い人間に生け捕りにされるのです。
ところで人間だってえらそうなことは言えません。
ほかの動物は持ってない「お金」という魔物を創りだしたものだから、それを欲しくてほしくれ仕方がない。 人を騙しても・暴力を振るっても・睡眠薬を飲ませて殺害してでも、際限なくお金を欲しいと思うようになる。
だから時々「神のみえざる手」によって懲らしめを受けることになる。