R 03.10. 06 ニッケルG NO.3166
知人で金属工学を研究していた人が、画期的と考えられる歯科用金属を発明し
ました。 融点の高いニッケルと人体の体温程度の温度で融解するガリウムと
いう特殊な金属を合体し合金にしたものです。
硬さと作業のし易さ(粘度)と、人体への親和性を実現したもので、ローコスト
も実現しました。 製品名をニッケルGとしました。
この金属の特徴は両金属の融点の乖離でした。 丁度高温のてんぷら油でア
イスクリームの天ぷらを揚げるような矛盾を克服しなければならないことでし
た。 ニッケル箔の中にガリウムを包み込んで一気に融点に達したニッケルの
中に挿入することで、ガリウムの蒸発を回避しました。技術屋さんの彼には、起
業化をするという知見がありません。
鋳造・切断・研磨・梱包・税務などの事務を私が引き受け企業化しまして、そこ
そこの成果を上げることができましたが、本職の不動産業に専念ないうらみと、
企業経営の在り方についての意見が違ってきたために、さよならをしました。
いまはどうなっているのやら・・・