R 03.11.14 清濁併せ呑む NO.3203
いけないことだけれど、いまだに差別というものがある。
もうずいぶん前のことだけど、私のある友人が被差別出身の娘さんと結
婚した。 親兄弟は猛反対して「自殺する」とまで言って反対した。
でも彼がその娘さんと結婚した。 (親は自殺しなかった)
結婚式(披露宴)の新郎側出席者は、私一人だった。
薄暗い農家であった式はささやかだった。
みんなが反対する中で、こんなところ()まで来てくれて自分たちと一
緒に酒を飲んでくれたということで、私は痛く感謝された(変な話だけ
ど)。 その酒が「濁」だとはいわないが、しかし、人がわけもなく忌
み嫌うことであっても、時にはそれを受容する鷹揚さが必要だと思う。
その後、彼は奥さんの協力も得て立派に企業を成功させた