R,06,07,02 半 助 NO,4193
20歳で家を出たものだから、自炊生活は長かった。 金がないけれども美味いものを食いたい
という欲望を満たしてくれたのは「半助」だった。
半助とはウナギの頭(料理)のことで、当時は寿司屋さんや、ウナギ専門店の店頭で売られていた。
それを買ってきて、ゴボウのささがきに乗せて「柳川鍋」にしたり、厚揚げや豆腐と煮ると
結構なごちそうだった。今はもうそんなものどこにも売ってない。残念。
ところでウナギの頭を使うアイデアを思い付いたのは「一助」という人だった、
だから、ウナギの頭料理のことを「一助」と言ってもいいところ、それではおこがましいと、
半分だけの「半助」にしたという。 奥ゆかしい話ではありませんか?