小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

クロサギ3

2014-01-14 09:20:47 | 日記
       ク ロ サ ギ 3       NO.291
「彼」は好青年だった。  いつも笑顔を絶やさず明るい性格で、誰からも好かれる礼儀正しい青年だった。
わが社にスカウトしたいくらいの人だった。
ところで、不動産売買は消費者保護の観点から種々の制約があって、「手付金の立替」(お客さんとしては、いま不動産を買いたいのだけれど、手持ちの現金がないというような場合に、会社または営業マンがその手付金をお客さんに貸し付けたり、立替えることによって契約行為を行う)は禁止されています。
彼のお客さんはある不動産を買いたい、お金は積立ての生命保険を解約すれば用意ができるが、現金化するためには2週間かかる。
その間に第三者に売れてしまっては困るので、社長(私のこと)申訳ありませんが、2週間ほど200万円を融資していただけませんか?・・・と言う話だった。
通常、知人だろうがなんだろうが、3万円のお金だってそう簡単には貸たり借りたりはしないこのですが、そういう青年だったので「まあいいか!」
と貸しました。
でも、後日わかったことは彼はギャンブル狂で、お金の姿を見れば何かにおび寄せられるように、夢遊病者のように意識朦朧の状態になって、気が付けば競艇場に来ている、というような人だった。
・・・続く。
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