11月15日 18時49分
函館市の小中学校の給食調理用ボイラーの煙突から、アスベストを含んだ断熱材の一部が落下しているのが見つかった問題で、落下が確認された学校は15日朝までにさらに増え、これを受けて市内の16の小中学校で、15日から給食の調理が中止されることになりました。
函館市内の小中学校では、14日までに4つの小中学校で給食調理用ボイラーの煙突からアスベストを含んだ断熱材の一部が落下しているのが見つかり、市の教育委員会は、15日朝にかけて、ほかの小中学校でも調査を行いました。
その結果、さらに2校の給食調理用ボイラーの煙突でも、断熱材の一部落下が確認されました。
これを受けて、落下が確認された6校と、これらの学校から給食が配達されている10校のあわせて16校で、15日から当面、給食の調理が中止されることになりました。
16校のうち5校についてはパンなどの簡易的な給食が提供されますが、給食の手配が間に合わない11校については15日は午前中で授業を打ち切る措置をとるということです。
簡易の給食となった小学校では、本来は、ごはんや根菜のごま汁、塩もみきゅうりなどが出されるはずでしたが、15日はパンや牛乳、それにぶどうゼリーなどの“冷たい給食”になりました。
子どもたちは、パンを惜しむように少しずつちぎってかみしめながら食べている様子でしたが、それでも10分足らずで食べ終えていました。
小学校の校長は「きょうの給食は冷たいものばかりで量としても足りていないように思います。断熱材が一部落下していることはきのう連絡を受けましたが、突然こういうことになって残念に思います」と話していました。
函館市の教育委員会は、今後、煙突からのアスベストの飛散を防ぐ具体的な方法を検討したうえで、できるだけ早く工事にとりかかりたいとしています。
また、通常の給食の提供を中止している学校については、工事の終了を待たなくても通常の給食を再開できるよう、稼働している別の学校の調理施設から配達できないか、調整することにしています。
一方、札幌市では、一時最大で30の小中学校で通常の給食の提供が中止され、およそ1万2800人の児童・生徒に影響が出ましたが、ほかの学校から給食の提供を受けるなどして15日までに28の学校で調理した給食が再開されています。
また、残り2校も、17日までにほかの学校から給食の提供を受ける予定で、これで札幌市内すべての学校でほぼ通常どおりの給食が再開される見通しです。
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