新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

千厩病院を守り隊:医師に感謝の気持ちを伝えたい

2012-04-09 19:19:43 | 総柏原化

こんばんは

 

最近少し筋肉痛です。そんなにトレーニングをした記憶はないのですがw
数日前のトレーニングが今更出ているとかはやめてほしいなぁ・・・。

 

そんな状況ですが軽く走ったり、いろいろ運動は続けています。
もちろん職場で話し合ったり、いろいろそういった業務もやっていますが・・・。

 

医療的には・・・。まぁ、場所が違うしねぇ。

 

さて、先日柏原病院の話がありましたが、別の病院の活動が紹介されていたので記事に書きます。

 

千厩病院を守り隊!

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20120407-OYT8T00873.htm

医師ら支援 地元の主婦ら昼食差し入れ

家庭料理が並ぶ「朝顔ランチ」に、医師たちも笑顔(一関市千厩町の県立千厩病院で)

 地方の医師不足が深刻さを増す中、県立千厩病院(一関市千厩町)の周辺住民が地域医療を守るために動き出している。東日本大震災直後、病院に泊まり込んで被災地の患者に対応する医師らのために食事を差し入れたことがきっかけで、現在も定期的に昼食を差し入れている。感謝の心を込めた料理は、医師たちとの心の交流にもなっている。

 3月22日の昼。病院の医局のテーブルにいくつもの皿や容器に入った料理が並んだ。五目おこわや煮しめ、トマトソースを添えたメンチカツ、豆腐ステーキなど、10種類以上。午前中の診察を終えた医師や午後の手術を前にした医師が次々に集まる。「朝顔ランチはいつも楽しみ」「どれもおいしそう」。慌ただしいながらもにこやかに箸を動かす。

 料理を作って差し入れしているのは、地元の主婦らで作る「朝顔のたね―千厩病院を守り隊」で、2週間に1回、5~6人が自宅で料理して持ち寄る。健康志向の家庭料理で、地元の旬のものがモットーだ。

 差し入れが始まったのは東日本大震災の直後。停電が続く中、千厩病院には沿岸の病院などから患者が次々に運ばれ、114床(当時)の病院に160人以上が収容された。ガソリン不足もあり、医師や看護師は病院に泊まり込んだが、食料備蓄は患者用だけで、医師らの分はなし。そんな状況を聞いた主婦が「私たちにできることがある」と食事支援に動いた

 最初は3月14日夜。おにぎりに、家にあった野菜で作ったキンピラやおひたしを添えると、「おかずは久しぶり」と大喜びされ、交代で差し入れを続けた。

 一段落した後も昼食を差し入れるのは、「いつも昼食はカップ麺か売店の弁当。5分で済ませる」という医師の過酷な労働状況を知ったからだ。山菜や鹿肉料理も登場する昼食は医師に好評で、3月まで千厩病院に常勤した総合診療科の富野敦稔医師(37)は「正月に出たもちのコース料理が印象に残った。各地の病院に勤務したが、地元との接点はなかなかない。こうして気持ちを伝えてもらえることがうれしい」という。食事支援の中心になっている千葉正子さん(57)も「医師たちの喜ぶ顔を見るのがうれしい」と話す。

 「朝顔」は2010年に約40人で発足し、勉強会や会報で病院と住民をつないできた。3人組「朝顔娘」による笑いたっぷりの寸劇で「夜間ではなく昼の診察時間内に診察を受けよう」など、通院のマナーを広めるユニークな活動もしている。遠藤育子会長(64)は「食事支援は、医師への感謝の気持ちを伝えたくて続けている。住民が病院のことを知ることで意識が高まり、地域医療を守ることにつながる」と話している。4月には新しい医師が着任し、「まずは千厩名物のカツ丼を食べてもらおう」と計画中だという。

2012年4月8日  読売新聞)

 

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先日も書きましたが、柏原病院のスローガン

「コンビニ受診を控えよう」

「かかりつけ医を持とう」

「お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう」

につながるものがありますよね。

 

僕も結構大学病院では頑張っていたと思いますが、患者さんたちから「ありがとう」と言ってもらえるのが一番の力になっていました。

 

お弁当もうれしいし、ありがたい話です。「感謝の気持ち」を表してもらうだけで頑張っていられるものだと思います。少なくとも僕はそうですね。

 

コンビニ受診を控え、感謝の気持ちを伝える。ありがたい話だと思います。

 

日本全国にこういう活動が広がればといつも思っています(差し入れという意味ではないですw)

 

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私たちとお医者さんを守る最上の会

2012-02-26 10:53:14 | 総柏原化

最後にこちらの記事を紹介します

 

 山形県最上地方の救急医療を考える会が25日、山形県新庄市内であった。県内でも医師不足が深刻な同地方で、中核病院の当直医の過剰負担を減らそうと患者側も急病時の対応を学び、時間外の安易な救急診療を見直す住民の活動などが紹介された。
 昨年2月に発足した「私たちとお医者さんを守る最上の会」の阿部彰代表(57)は「医療を守ることは地域を守ることにつながる。さまざまな機会に現場の実情を説明する中で、受診する側の理解が広がる手応えを感じている」と話した。
 最上の会は、地域の2次救急を担う県立新庄病院(新庄市)の医師を講師に保育園などで救急医療の講演会を開いたり、子どもの急病時の基礎知識やかかりつけ医の役目を医師が説明するDVDを作ったりしてきた。
 最上地方の医師数は人口10万当たり137.6人(2010年末現在)と、県平均の6割ほど。考える会は新庄市のNPO法人「NPOもがみ」などが主催し、約40人が参加した。

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こういう記事が載るととてもうれしく思います。

医師数が人口当たり同レベルの埼玉でも、こんな活動が起こってほしいような気がします。

 

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志木市民病院への応急処置:それ以外にできることを考える必要がある

2012-01-20 21:27:14 | 総柏原化

こんばんは

 

今日は仕事で東京に行ったのですが、その移動で人身事故などの影響もあり、ひどい目にあいました。今日は僕が知っている限りで2件の人身事故があったようです。体のことはもちろん、多くの人の迷惑にもなってしまうので気を付けなくてはいけませんね。

 

今日は東京では久々に雪がふりましたね。乾燥に関してはよかったのかもしれませんが、本当に寒かったw

足元も滑りましたしね。

 

さて、本日は先日紹介しました志木市民病院の話の続きです。

参照:志木市民病院、小児科入院医療休止:本当に困る前に記事にならなかったものかね

夜間小児救急 存続を要望

近隣6首長 市民病院休止で志木市長に

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=53218

 埼玉県志木市が同市民病院の小児科の入院患者受け入れを4月から休止すると発表した問題で、近隣5市1町(和光、朝霞、新座、富士見、ふじみ野の5市と三芳町)の首長が19日、志木市の長沼明市長に、入院受け入れに伴う夜間小児救急医療を存続するよう要望した。

 また、新座市の須田健治市長は、志木市を加えた6市1町の首長が来週にも、上田知事に対し、医師派遣を要望する考えを明らかにした。

 長沼市長は16日の記者会見で、同病院の清水久志院長ら3人の常勤の小児科医が3月末で退職することを理由に、小児入院患者の受け入れ休止を表明している。

 19日の会談で、長沼市長は、5市1町からそれぞれ年1500万円の財政支援が示されたにもかかわらず独断で休止を決めたことに対し、「近隣自治体に情報を伝えられなかったことを深く反省している」と謝罪。財政支援を受け入れ、4月以降も小児救急体制を維持するための医師確保に「努力する」との姿勢を示した。

 だが、常勤医の確保は厳しい状況だ。17日には、長沼市長が、小児救急を行う準備を進めている菅野病院(和光市)で働く予定の清水院長に同病院で稼働するまでの間、非常勤で働いてもらうよう要請したが、断られた。

 また、18日には上田知事に、県立小児医療センターの医師を一定期間派遣してもらうよう要請し、知事から「協力する」との回答を得たが、具体的な医師派遣のめどは立っていない

 長沼市長は会談で、6市1町の圏域の小児救急を考えるシステム構築に向け「小児救急医療対策事務検討協議会」を発足させることを提案。須田市長は取材に対し、「まずは4月以降も小児救急を維持できるようにすることが大事であり、医師確保が最優先」と話し、協議会については慎重な姿勢を示した。

2012年1月20日 読売新聞)

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ママサンさんのコメントにもありましたが、受け入れられる状況だけを作ろうとしても結局は医師を疲弊させるだけになります。

 

こういうといい方が悪いかもしれませんが、せっかく「小児科医が不足、小児救急が維持できない。地元の人間が困ることになった」ということが認識できたのだから、地方自治体と地域住民はできることを考える必要があると思います。

東京の医療を守る会:全国総柏原化のあとは、救急医療を守るための診療報酬改定を(まだ、気が早いけどw)

特集:柏原・東金の取り組み :日本医療再生のために

北海道と埼玉県:埼玉県は!そして全国総柏原化へ!

 

需要と供給に関して、今までも供給のほうが多かった。

 

ママサンさんのコメント「たった三人の小児科医で、45床、12000の小児入院患者を受けるなんていうあの病院の体制を、行政も住民もが看過してきたことが無茶苦茶なことです。しかもオーバー50の医師ばかり」を抜粋させていただきます。

 

これから少人数の小児科医が来ても、結局は疲弊して埼玉県の小児科医が減るかもしれない(派遣されたことによって)。

派遣されてくる…と思うと、もしかすると柏原のような取り組みは行われないかもしれませんが…それではいけないのです。少なくともせっかく出てきた問題点を、そのまま応急処置として小児医療センターから「カツカツの運営ができる人数(だって、向こうも余裕はないでしょう)」の支援をもらうだけではだめです。

 

それは問題の先送りであって、痛みの原因に対して痛みどめを使用しているだけです。原因の対処をしていないから、原因が悪化してそのうち抑えきれなくなる・・・

問題点が見えてきたのであれば、それはチャンスです。

 

応急処置は必要かもしれません。しかし、それ以上に根本的な治療が必要です。根本的な治療を行わずに悪化させるのであれば、無駄に痛み止め(対症療法、この場合は小児科医派遣)なんかしないほうが良いかもしれません。

 

・・・とはいえ、地域の住民の皆さんが困ると思いますので(そうでなくとも、埼玉県は医師不足)、ぜひともこの6つの自治体は新たな動きをしてもらいたいと思います。

 

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最上地方で「守る会」:柏原の動き広がる・・・?

2011-01-30 12:29:29 | 総柏原化

こんにちは

 

昨日(いや、今日か)のアジアカップ決勝は思わず観戦してしまいました。延長戦で決勝ゴールの瞬間は日本中で盛り上がったんでしょうね。

 

僕も思わず夜中なのに、

「よっしゃ!」

と言ってしまいました。

 

今日は一日お休みをもらっているので、家の掃除などを行っています。病棟から少し連絡は来ていますが、大きな異常はないようです。

 

今日は柏原と同様の動きが東北でも起きているようなので、紹介します。

 

 山形県最上地方の住民有志が2月3日、新庄市で「私たちとお医者さんを守る最上の会」を結成する。県内でも医師不足が深刻な最上地方で、患者側も中核病院での時間外の安易な救急診療などを見直し、当直医の負担を減らす方策を探る
 発足メンバーは、最上地方8市町村のPTAや地域活性化団体で活動する10人。裾野を広げながら、患者と医師が互いに理解を深める機会を設けたり、小児救急医療電話相談の活用を呼び掛けたりする。
 地域の2次医療を担う中核病院の県立新庄病院は、時間外の救急患者が年間約1万2000人に上るが、8割は入院の必要がない。最上地方の医師数が人口10万当たり137.1人(2008年末現在)と、県平均を70人ほど下回る中、軽症での気軽な夜間受診が医師の過酷な勤務に拍車を掛け、地域への定着を阻んできたという。
 代表に就く予定のパリス保育園(新庄市)の阿部彰園長(56)は「人口が減る中、患者にも医師にも望ましい環境は、若い世代が安心して出産や子育てができる地域につながっていくと思う」と話している。
 2月3日午後3時から新庄病院で発足式を行い、小児科の仁木敬夫医長が「子どもの急病時の対応」をテーマに講演する。式には誰でも参加できる。連絡先は最上の会090(6228)0535。
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と、このような動きもありますが・・・因みに埼玉県は・・・10万人当たり135人
最上地方より平均すると少ないんですよね(笑
埼玉県でも同じような話が起きてほしいものです。
特に・・・・
「血液内科を守る会」
・・・・無理だな。血液疾患の人が熱出したら、それだけで命にかかわることがあるから・・・
そういう意味では僕らは頑張るしかないですね。
では、また。
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東京の医療を守る会:全国総柏原化のあとは、救急医療を守るための診療報酬改定を(まだ、気が早いけどw)

2008-07-07 19:11:25 | 総柏原化

こんばんは

 

今日は一応、出張中の先生の代わりに外来に入っておりました。

職場全体が通常体制でなく、受診抑制がかかっているのかあまり人は来ませんでした。

 

その後はまた職場で一晩とまりです。

今日が2つ目の山場になるとは思いますが、何事もないことを祈ります。

 

さて、今日は昨日のNHKの放送でもありましたが、「柏原病院」の話に近いことが東京でも行われているのですね。

CBからです

医師の過労防止「まず母親の安心を」(前編)―東京の医療を守る会 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16964.html;jsessionid=0F8A63409A10AE5C5EE415FE67B4B752

お母さんたちに安心を与えることが、医師の過重労働を減らすことにつながる」―。小児医療についての知識や、適切な医療機関への掛かり方などの普及に取り組む「知ろう!小児医療 守ろう!子ども達」の会は7月6日、東京都杉並区内で、低年齢の子どもを持つ親を対象に、救急医療機関への掛かり方などについての勉強会を開いた。同会の阿真京子代表は、「1年前に会が発足した当時は、『医師の過労を減らしたい』と訴えていたが、なかなかお母さんたちに通じなかった。だが、こうした勉強会を通じてお母さんたちが安心し、納得することで、少しずつ適正な受診につながると思う」と話す。舛添要一厚生労働相が「安心と希望の医療確保ビジョン」で「医療者と患者の協同の推進」を柱の一つとして打ち出す中、東京ではどのような活動が進んでいるのだろうか。(熊田梨恵)  

 

同会は、現在2児の母親である阿真さんが、生後9か月の長男がけいれん重積を起こして、夜間に小児救急外来を受診した経験をきっかけに発足した。処置の間中鳴り続ける電話や、軽症患者で溢れる救急外来などを見た阿真さんが、その様子を友人の小児科医に訴えると「徹夜明けのパイロットの操縦する飛行機に乗りたいか? 医療現場ではそれが当たり前」との返事があった。小児医療の現状にショックを受けた阿真さんは「母親の不安をなくすことで医師の負担を減らしたい」と考え、2007年4月に会を立ち上げた。趣旨に賛同する小児科医などの協力を得ながら、子どもを持つ親を対象に勉強会などを開き、どのような場合に救急外来を受診すべきかなど、適切な医療機関への掛かり方などの普及に取り組んできた。 

 

会員は子どもを持つ母親など現在約40人で、協力している医師は約10人。インターネットを通して活動が広がり、東京や茨城、埼玉など関東近郊のほか、山口や福島、新潟にも会員がいる。  

同会が発足して2年目を迎えた今回の講座では、済生会栗橋病院副院長の白髪宏司医師がワクチンについて、山王病院小児科副部長の小林真澄医師がけいれんの対処法について、まつしま病院の佐山圭子医師が小児疾患に多い症状などについてそれぞれ講義(講義の詳細は後編)。それぞれの講義中、どのような場合に救急医療機関にかかる必要があり、その際は救急車がよいか、自家用車・タクシーでよいかなどを解説した。母親からは「こんなことを聞くのも恥ずかしいが」としながら、多くの質問が活発に出た。 

参加は夫婦連れなど50人を超し、多くの子どもの声で会場がにぎわった。

■「小児救急大変」だけでは解決しない  

今回講師として初めて参加した小林さんは、「普段からこうした知識を患者に伝える場が必要」として、週に2回埼玉県で子どもの親を対象に、ボランティアで講義をしている。「患者に知識があれば来なくてもいい救急外来が半数。医療側も『小児救急が大変』といろいろと言っているが、それだけでは問題は解決しないので、こういう場が大事だと思う。この活動はお母さんたちが声を上げていることに意味があるし、医療者から言うよりも理解を得られやすいのでは。こうした活動が広がることが大事」と話した。  

白髪さんが講師を務めるのは今回で2回目だ。「この場に来るのは意識が高い人たち。土日も働いていたりする忙しい人たちにどうやってメッセージを伝えるかが課題。今回も『恥ずかしいと思うが』と言いながら、いろいろな質問がお母さんたちから出てきたことがよかった。医師が十分いて医療機関が回っている状況ならよいが、トリアージができておらず、三次救急に軽症患者が来て、医師が疲弊して現場から去っている現状がある。今の日本にはこういう場も必要では」と話し、今後も会の活動に協力していきたいと述べた。

■「頭の中整理できよかった」  

勉強会に夫婦で参加した武蔵野市の35歳の女性は、「1歳2か月になる子どもがいるが、むやみに救急外来を受診しようとは思わないけど、見極めることが大事だと思った。泣いているにしてもどういう時に緊急性があるのか、頭の中の整理ができてよかった」と話した。37歳の夫は、「実際に自分の子どもが病気になったらおろおろすると思うので、知っていると知らないのとでは大違いだと思う。こうした活動があるとは知らなかったが、患者に啓発していくことは素晴らしいと思う」と述べている。

■まずは「お母さんの安心」から  

阿真さんは発足当初を振り返り、こう話す。 「会の発足当初は『医師の過労を防ごう』と訴えていたが、それだけではなかなか伝わらなかった。だが、お母さんたちがまず納得して安心することで、賛同が得られて活動につながっている。こうした勉強会を1-2回聞いただけで、すぐに救急外来を受診する回数が減るとは思わない。だけど、知識が広がっていくことが大事だと思う。最近のマスコミ報道などでほとんどのお母さんが『医療崩壊』について知っていて、どうしたらいいか考えている。そのお母さんたちに子どもの病気について知ってもらい、安心してもらうことで、活動につながると思う」  阿真さんは今後、杉並区で9月から隔月で子どもの病気や育児の相談会を開き、自治体に対しても母親学級や、3-4か月検診などを利用した講座の開催などを呼びかけていく予定だ。  

厚労相が6月18日にまとめた「安心と希望の医療確保ビジョン」では、3本柱の1つに「医療者と患者・家族の協同の推進」を掲げ、医療者と患者の相互理解や、医療の公共性に関する認識、患者や家族の医療に関する理解の支援などを重要課題として提示している。いわゆる「コンビニ」受診の抑制や、「医療の不確実性」、有限である医療資源についての理解を進めることなどを示している。 

厚労相は、都内の救急体制の状況を視察し、二次救急の疲弊を聞いた6月24日、「医療確保ビジョン」について触れ、「今後、国民に対してもコンビニ受診をしないように訴えていきたいと考えている」と医師らに話しており、7月3日には、兵庫県丹波市で、子どもを持つ母親たちが崩壊の危機にひんしていた小児科と産科を守るため、07年4月に立ち上がった「県立柏原病院の小児科を守る会」を視察している。  

同会は、「まずはお母さんが安心することで、医師の過労を防ぐことにつながる」としており、「コンビニ受診を控えよう」など、医師の負担軽減を活動のメーンに据える「柏原病院の小児科を守る会」とは、趣を異にしている。  

阿真さんは勉強会終了後、「自分が聞きたい内容をテーマにしているし、先生方の話を聞いて『熱だけなら安心していい』など、自分の中での判断材料もできてよかった」と述べ、会の盛況ぶりに笑顔を見せた。 

患者らが「安心して医療を受けたい」として、医療者と支え合おうとする活動が、それぞれの地域で独自性を持ち、始まりつつある。

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昨日に引き続き、すばらしい話を聞いたように思います。

これらの活動はまだ小さな動きですが、少しずつこういった活動が広がっていけば日本も変わりうると思います

各地域でこのような活動が始まれば、受診抑制のための政策を行う必要性は減りますし、医療現場の改善にも役立ちます

 

一つ心配な事は救急医療(時間外診療含む)が病院の収入のメインとなっている病院もあるであろうということ。逆に救急診療は待機医療なので、何もない可能性があるから・・・といっていないわけにはいかない。すなわち赤字の病院も多数ある。 それに留意した診療報酬を作成しておく事。

 

そういう意味では「全国総柏原化」が進んでいった場合、救急医療抑制がかかるため・・救急医療を守るための診療報酬改定が必要になってくる。

診療報酬の改定もきちんと合わせて行わなくてはならない!

 

そうでないと成り立たない病院(および救急医療崩壊・・すでに崩壊していますが)がでてくることは予想の範囲内なので・・・。

 

まとめます。

昨日のNHKの報道番組でもあったように「柏原」「東金」・・・また、形は違うが「夕張」などの地域では地域医療再生の動きがでてきている

それと似たような動きが「東京」でも行われており、このような動きが「日本の医療再生」に必要であろうと考える。

この動きは非常に重要であり、どんどん推し進めるべきものであるが、現行の診療報酬ではこのことが救急医療を圧迫する可能性もあるのではないかと思う。

であるから、国民の協力を得て、「しかるべき受診抑制」がかかるように国民の啓蒙活動が行われた後には、確実に診療報酬の改定をしなくてはならないと思う。

 「全国総柏原化」を推し進めるとともに、状況に応じて診療報酬の改定も必要であろうと思われる方は応援をよろしくお願いいたします。

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救急医療が「病院によっては大きな収入源」そして「病院によっては赤字部門」であり、救急抑制がしっかりとかかって行った場合、この分野に関する診療報酬改定は必要不可欠である・・・そう思っています。

 

では、またネットサーフィンを続けます

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特集:柏原・東金の取り組み :日本医療再生のために

2008-07-06 23:58:29 | 総柏原化

こんばんは。

今日最後の記事です。

 

先ほど、22:00~23:00までの間、NHK教育で「柏原・東金地域」の取り組みに関して報道がありました。

「地域医療再生“地域力”を結集せよ~東金・丹波~」

 

これは僕も「報道してくれてありがとう。多くの人が見ていて欲しい」・・・と思えるような内容でした。

基本的に両地域が「住民」も含め、地域全体で「医療再生」に取り組んでいる事がすばらしいと思いました。このことを多くの人が知って欲しい・・と思っています。

 

 

いつも「日本全国総柏原化」と書いていますが、このような取り組みが行われれば日本の医療崩壊は最小限で抑えられます。

 

内容ですが最初に東金病院の取り組みが紹介されていました。東金病院は院長先生である「平井先生」が主体で地域を巻き込んで発展していっているという印象があります。

 

東金病院の取り組みとして、まず若手医師が来たいと思えるような病院・地域にしようという取り組みが紹介されていました。教育システムなどの話ですね。 最初に医師教育に関してです。僕も教育を受ける立場の人間なので、非常に興味深く見ておりました。

 

個人的に受けてみたいと思ったのは「地域住民に疾病に関して説明する」教育。後期研修医が月一回行っているという事でしたが、あれは勉強になると思います。

 

僕も外来用に一度、自分でパワーポイントで「説明用スライド」を作成しました。あれは予行練習用に作ったのですが、患者さんに対する説明に非常に役立っています。図を描いて説明できるので・・・・(美術2の僕ではありますがw)

 

やっていたのは・・・患者さんにどのように説明するか。医療用語を使用せずに、どうわかりやすく伝えるか。

そしてそれを「自分の発展」のために、聴衆である地域住民の皆様からアドバイス・評価をいただけるとは、何とすばらしい話だろうか・・・と思います。

 

 実際、僕も外来では・・・極力噛み砕いて話しているつもりですが、本当にわかったか不安になることがありますし、そういう不安を解消する上においてもこの教育方法は良いと思います。

 

あと個人的には「地域の薬局実習」もいいですね。恐らく「医師の前」と「薬剤師の前」とでは態度や話す内容が違うというのは、本当だと思います。

それだけでなく、実際の薬局業務を知ることは「医師」としても勉強になります。

 

僕は今の病院で・・・薬剤部の中に入って行ったりしています(検査部にもよくいますが)。薬剤師さんたちにも「また来たか」と思われていそうですが、仲良くやっています。 そこでも学び取る事が多いですし、どんな業務をしているのか、実際の錠剤の形などを見る事すら勉強になります。

患者さんにこんな形の錠剤・・・って説明できますしね。

 

他にも地域連携の話は面白かったですね。

 

 

もう一つ、柏原病院の話ですが、こちらは有名な話ですが最初に動いたのは、「柏原病院の小児科を守る会」であり、子供を持つお母さんたちの活動からの出発です。

そこが東金とは逆なんですが、こちらも非常に面白い活動をされています。

 

「柏原病院の小児科を守る会」の活動に関しては過去にも何回も書いていますので、そちらをご参照ください。

 

ただ、「小児科を守る会」が作成していたパンフレットを、丹波市が作って(お金を出して)保育所などを通して母親たちに配布するという話、非常に興味を持ちました。

まさにボトムアップで「行政」が動いたといっても良いと思います。動いた行政もすばらしいと思います。

 

また、実際に多くの人が医療の現状を知らないという事実があり、できるだけ多くの人に「医療の現状」を知ってもらうための「自主制作ビデオ」を作成した事がまた面白いと思いました。

 

両方の地域で共通しているのは、スタートこそ違いますが「医療従事者」「地域住民」「行政・政治」などが「地域を守る」ために一緒に活動している事だと思います

 

この報道番組を見て「日本の医療を守る」ために、「医療従事者」「国民」一丸となって解決方法を取り組んでいかなくてはならないと思いました

 

 

僕には夢があります。腫瘍撲滅・・・に寄与するため、臨床・研究ともに第一線で生きつづける事。そして腫瘍の撲滅を達成する事。

 

それだけでなく命を懸けて「医療制度問題」にも取り組みたいと思いました。

 

いつ死ぬかはわかりませんが、死ぬまで自分のできることをやっていければと思います。

 

まぁ、いつ死ぬかなんて気にしても仕方がないですからね。一日一日を精一杯生きるだけ。それが人のためになるかどうか。

 

「武士道とは死ぬ事と見つけたり」の境地ですねw

(この葉隠聞書第1 の2はこの文章が書き出しですが、一日一日を今日死ぬのだという覚悟を持って、精一杯生きなさい・・という内容です)

 

少し、本の紹介をします。

明日7月7日は「本田宏」先生らの新しい本「医療崩壊はこうすれば防げる」が発売になります。 先ほどもテレビに出ておられました和久先生(柏原病院小児科)も「小児医療」の部分を担当されているようです。

僕も明日か明後日には購入する予定です。

 

最後になりますが、今回の報道を初め・・国民に対して「医療をみんなで守っていこう」というメッセージを発信してくださっている報道関係者の方々に熱く感謝を申し上げ、今日の記事を終わりにしたいと思います。

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ということで(どういうことだ)、このBlog(移行前も含め)も3年目に入りますが皆様よろしくお願いいたします。

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マグレガーのX仮説-Y仮説:全国総柏原化のためには?

2008-06-15 10:03:28 | 総柏原化

つづけます。

続けて、マグレガーのX仮説-Y仮説に関してです。

X仮説とは

1、仕事は大多数の人にとって苦痛である

2、大多数の人は仕事に抱負もないし、責任をとる気もない。命令される事を好む

3、大多数の人には組織上の問題を解決するだけの想像力がない

4、生理的欲求・安全欲求のみで人は動機付けられる

5、大多数の人は厳格に統制し、組織の目標達成を強制する必要がある

 

Y仮説は

1、仕事は条件次第では遊びと同じで自然なものとなる

2、自治、もしくは自律が組織の目標達成のために不可欠になる

3、組織の問題解決に必要な想像力(創造力)を多くの人は持っている

4、人は生理的欲求や安全欲求だけでなく、社会的欲求~自己実現欲求でも動機付けられる

5、人は正しく動機付けられれば、仕事の上でも自律的で創造的になれる

 

という仮説である。

 

この先にも様々な仮説や、いろいろな意見がある。行動科学は面白い学問だと思う。

X仮説は一言で言ったら、「物事は上から制御する必要がある

Y仮説は「ある程度、自主性に任せたほうが良い」と言う事。

 

 一般には相手の状況によってはX仮説が良くて、だんだんと相手が理解してきたらY仮設へ移行するほうがよいと言われる。

 

今の日本の医療だけを考えていくと、多くの人々は

「本質的に医師数が足りず、救急外来のコンビニ受診や救急車の不適切な利用を抑える必要がある」

と言う事を漠然とは知っている(?)が、行動に移すほどの状況でない。

 

この場合は当然ながらX仮説で行動する必要がある。最初は上から制御する形で、様々な問題解決へと方向付けなくてはならない。

 

しかし、そうされることで人々が本当にこのことを考えて、自分たちで行動の制御ができるようになればY仮設に従い、ある程度の制限を解除していく必要があると思う。

 

最終的に最良のパフォーマンスを得るのは「Y仮説」だとされていますので。

 

もしくは、制御を解除しなくても更なるサービス(とかくと、一部に反論があるかもしれませんが)を作っていくことが必要ではないかと思います。

短いのでまとめませんが、X仮設の必要性、Y仮説への移行の必要性などを書いてみました。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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それでは、今から人と会うために、自分の意見をまとめに入ります

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保険免責制度導入反対:むしろ、積極的な国民への啓蒙活動を!

2008-05-11 10:46:34 | 総柏原化

さて、それでは昨日の夜の分の記事です

 

ざっと見渡したところ、またいろいろあったようですね。

 

射水市民病院の延命中止、元外科部長を殺人容疑で書類送検へ・・・と言う問題。まぁ、書類送検だけなら・・・今のところは問題にしてしまったから「書類送検」したと言うところでしょうけど、現場の医師に与える打撃は大きいでしょうね。

 

麻酔科医の問題もありますが、ずいぶん昔からあったように思いますけど・・・ここに来てクローズアップですね。

 

その中から、僻地の産科医先生のBlog(http://obgy.typepad.jp/blog/2008/05/post-1341-26.html

に書かれていた、この問題を抽出してみようかと思っています

 

日医 財政審に反論、保険免責制導入なら公的保険「崩壊」

Risfax【2008年5月9日】  

日本医師会は8日の定例会見で、保険免責制の導入など財務省の財政制度等審議会が議論している内容に逐一反論した。一定額までは患者が全額自己負担する、保険免責制がいったん導入されると、「なし崩し的に自己負担限度額が上がる」ことから、公的医療保険の給付範囲が縮小すると主張。さらに受診抑制を招き、新たな民間保険参入で格差が拡大すると、「疾病の重篤化と公的医療保険の崩壊」につながる恐れがあると警鐘を鳴らした。  

 

診療報酬体系の見直しで、病院と診療所の格差是正を図る提案に対しては、「病院と一般診療所数の比率は概ね1対9だが、医療費は概ね7対3と逆転する」などと説明。個々の点数の単純比較だけで、病診の対立構造を持ち込むべきでないと訴えた。また08年度改定で焦点になった診療所再診料を含む基本診療料の見直しは、今後、中央社会保険医療協議会で検討することが決まっており「その結果を尊重すべき」とした。  

 

中医協などの審議会では、利害関係者の調整に追われ「抜本的な改革ができていない」との指摘には、「財政審こそ他の会議に比べて経済界への偏りがみられ、医療、福祉の現場を担う委員がいない」と反論。当事者不在の議論こそ問題との認識を示した。

----------------------------

と言う話が、ありました。 2006年ころ風邪や腹痛などの軽微な疾患の薬を保険適用からはずし、全額自己負担にするという考えが出ました。

まぁ、一部を保険適応からはずす事で・・・受診抑制や医療費削減を目指すと言う・・・医療費削減ありきの問題です。

 

医療費抑制のためだけ・・・と言うのであれば、非常に問題のある考えです。この制度を持ち込む事で「民間保険」の新規参入により「公的保険が崩壊」することは予想の範囲内ですし、由々しき事態だと思っています。 まさに・・日本の誇る国民皆保険の崩壊となるでしょう。「命に対する平等」が消失し、生命問題における格差へと繋がるとは思います。

 

ですから、この問題は大きいとは思っております。

 

しかし、ある意味「病院で風邪などの軽微な疾患を診られなくする」という体制を作るのではなくて、自分の考えでまず「常備薬」で対応できるように、薬局などに置く薬の数やコンビニの薬の数を増やし・・・更に、それらをきちんと説明できるような状況いく必要はあるのかな・・と考えています。

 

以前、「日本全国総柏原」と書きました。

ちょっとした記事:一言コメントをつけていきます(http://blog.goo.ne.jp/amphetamin/e/712e100da4ee122341b29d54190bc9fd

北海道の医療を守る地方議員連盟設立:活動する議員さんたち(http://blog.goo.ne.jp/amphetamin/e/13b0e73a9e58616c74d15b2be6bbffb1) などw

 

 

「柏原病院の小児科を守る会(http://mamorusyounika.com/)」のスローガン

「コンビニ受診を控えよう」

「かかりつけ医を持とう」

「お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう」

の、「コンビニ受診を控える」ためには「国民への啓蒙・啓発」活動を行わなくてはなりません。

 

国民全体が「腹痛」だから、まずこの薬を飲んで・・・一時間しても落ち着かない・・・だから受診しよう。 この腹痛は尋常じゃないと自分でもわかる・・・。 風邪だと思うから、症状にあわせて薬をまず飲もう。

とか、考えてもらえるようにすることは重要だと思います。

 

こういう活動を行ってもらった結果、結局「病院にかかるほどではなかった」というのであれば、それは仕方がないことです。

 

本当に免責を導入してしまうと、自分なりに考えて行動したけど、言ってみたら風邪だったので風邪薬をもらって、全額自己負担だった・・・。

というと、結局受診するようになるかもしれないし、逆に必要な受診が完全に抑制されてしまうかもしれない。 そうして、日本の医療は崩壊する。どっちに転んでも、問題です。

 

まず、変な制度変換を行う前に「国民全体への啓蒙活動」が必要ではないでしょうか?

それとも、そのような形での無理やりな「受診抑制」をしないといけないほど、この国の人間は駄目だとでも言うのでしょうか?

 

病院の医者の負担を削減し、国の負担を削減するためにもまず行うべき活動は

「日本の医療が危機に瀕している」

「日本の医療を守るためには、自分たちでできることを自分たちでやるようにしなくてはならない」

「具体的には・・・と言うようにしなくてはならない」

 

などと言うようなパンフレットを「現場の医師」と共同で作り上げて、国民全体に配る事ではないでしょうか?

 

はっきり言えば「後期高齢者医療制度」に関して「一部の人(市議会議員など)」に説明するために10億円使う(そういう予算ですよね?)のであれば、啓蒙活動のために使ったほうがどれだけ国の役に立つか・・・と思う。

 

保険免責制度の導入は民間保険会社の参入を許し、「公的保険」を崩壊させる危険性が大きいです。

しかし、保険免責の目的が「軽微な疾患」の受診抑制にあり・・・ある程度の自己負担が可能な人は「極力、常備薬で行ってほしい」旨を通知し、医療へお金をかけるだけの余力のない人が病院に通うように・・・啓蒙活動を実施する事が最重要ではないでしょうか?

 

保険免責制度の導入に反対し、むしろ国民への啓蒙活動にお金を投資すべきだと思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

昨日の飲み会は非常に有意義で、僕自身・・某場所(Net)での活動の枠を拡大しようとして、朝から動き出しております。

ただ、流石に2時過ぎに帰ったので・・・まだ、本調子ではなさそうです。もう少しして、軽くランニングをしたりすれば調子も回復するでしょう。

それでは、皆さん・また夜に記事を書きますのでよろしくお願いいたします。

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北海道と埼玉県:埼玉県は!そして全国総柏原化へ!

2008-04-24 23:18:03 | 総柏原化

続きです。

2回目のショック。

1回目、アップしようとしてデータが消えた。2回目、間違って書いていたほうのウィンドウを閉じたw (因みに3回目も失敗しましたが、コピペできましたw)

もう本当に泣くぞw

三度目の正直で書きます。流石に疲れましたw

え~と、続きで、これで医師一人当たりの守備範囲を求めてみます

所在地     面積       域内人口    仮の医師数   守備範囲

石狩     3,539.86km²    231万0001人    4950名       0.71

空知     6,558.22km²      36万5563人    782名       8.39

後志       4,305.82km²          25万0065人    536名        8.03

渡島       3,936.32km²          44万9371人    964名        4.08

檜山       2,629.88km²            4万6999人     100名         26.29  

胆振       3,698.00km²          42万6627人        913名          4.05

日高        4,811.96km²            8万1403人     171名         28.1

上川      9,852.17km²           53万5456人       1146名         8.60

留萌      4,019.91km²             6万1488人        130名          30.9

宗谷     4,050.76km²              7万5665人        161名          25.1

網走   10,690.55km²             32万4719人        686名        15.6

十勝   10,831.24km²             35万4147人        759名        14.3

釧路    5,997.38km²              26万1883人        561名         10.7

根室    8,534.13km²                8万4035人        180名        47.4

と、なります。

医師数はこの通りには、もちろんなっておりませんが・・・この通りだったとしても多いところでは1人の医師が50km四方のエリアを担当している事になります。

もちろん、北海道は広大な森林、広原、山々があり、一概には守備範囲とは言えませんが・・・似たり寄ったりでしょう。 更に、次の資料によると更に守備範囲は広がりそうです

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/5D8361B2-6460-4196-8DBB-07609D9D737B/0/tokku02iinnkaisiryou6.pdf

この資料によれば札幌は6089名の医師がおり、上記の計算よりも多い。また、最も2次医療圏で医師数が多いのは上川中部(旭川)で、299名/10万人。 これを考慮すると、更に地方の医師数は少なくなる。

また、都市部に11000人、町村部に1100名の医師がいるとなっており、ここから更に集約化するのは厳しそうである。エリアがすかすかになり、対応が不可能になると思う。

 

さて、では埼玉はどうだろうか。 埼玉県は人口708万人、面積3,797.25km²、人口密度1,864.02人/km²の地域であり、医師数は人口10万当り134.2名。そうすると医師数は9500名となる

面積は北海道の支庁よりも小さいか同じくらいなので、このまま比較してみる。

所在地     面積       域内人口    医師数  守備範囲

埼玉県   3,797.25km²    708万人    9500   0.399(0.4)

となる。 人口当り医師数は最も少ない埼玉県。当然ながら医療崩壊の危機にあるが、医師一人辺りが担当しているエリアは小さい。400m四方だ。

札幌は実際は6089名だから、これを元に計算しても0.58となり、600m四方となる。 そう、実際に札幌も医師数は足りていない。僕が持っている情報では医師の募集は札幌市内はまだまだ「良い条件」を掲げて遣り合っているようだし(うわさ・・・でしかないですけど。現場の先生方が言う うわさw)。

足りるわけがない。 人口当りの医師数として十分かもしれないのは上川中部くらいだろう・・・。

こうやって見てみると・・・人口当りの医師数が少ない埼玉も、守備エリアが大きすぎる北海道も共に厳しい医療状況になりそうである。

札幌市にも余裕がない以上、派遣するというのは難しいし、かといって中小病院の集約化をこれ以上進めると大穴が開きまくって、とんでもない事になるかもしれない。

確かに奈良県のようにヘリ後送に頼ることもできるかもしれない。しかし、冬場は特に難しくなるだろう。冬道の道路後送も難しい。 吹雪のときにヘリを飛ばす事は更に難しい。 それを考えれば、やはり集約化も難しい。

しかし、今の状態では医師の過労によって地域医療を皮切りに札幌地区も壊滅してしまうかもしれない

では、どうするべきなのだろうか?

行政や医療従事者、そういったところだけではどうしようもなくなってしまったという事だと思う。

一言で言えば行政の失政だと思う。僕の学生時代、J大学の学生やT大の学生などと医療に関して話をしていたときに、僕らの中では危ないという話は上がっていた。それを認識していない国がおかしい。

しかし、過去をいっても仕方がない。今からどうするかである

医者を増やし、医療費を上げる方向に持っていくのは最低限の事で、これはすぐに決定されなかったら・・・医療が原因で国が滅ぶ(医療崩壊国亡論w)と思う。 医療が壊れて、経済も・・・将来的には税収も、この国に入ってくる人もいなくなり日本は滅ぶのでしょう

 

さて、ここで「柏原病院の小児科を守る会」のスローガン(Dr.I先生のBloghttp://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-312.html参照) 「コンビニ受診を控えよう」 「かかりつけ医を持とう」 「お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう」 を、広めていくしかないかな・・・・と思う。

国だけではもはや無理な段階に来たのならば、国の失策とはいえそのような議員などを選んだ国民の責任もある。今の医療を守るために国民全体が一丸となって、コンビニ受診を控えるなどの行動をとらなくてはならないと思う。

 

個人的には「互助会」のようなものを地域ごとに作って、お互い医療などの分野で助け合っていき、そこにアドバイザー(かかりつけ医に近いが、あくまでアドバイザー)の医師に組んでもらう。

アドバイザーの医師の免責を確保しておき、この状況であれば「明日の朝の受診でよい」「これは救急車を呼んだほうがよさそうだ」などという話が出来ていけばよいと思う。

地域ごとに助け合いができるようになり、更にそのメンバーを複数のアドバイザー医師(これも輪番にしないと過労で倒れます)が担当しておけば、何とか地域の第一トリアージは実施可能かもしれません。

その上で医療資源を有効活用し、医師の増加を待つ

 

医師の増加に関しては急激な増加は見込めませんが、CBT関係と、国家試験のやり方、イギリスのまねを一部(ポートフォリオ)、研修の仕方の変更などで一時的に医療従事者を増やせるかもしれません。 今のままなら研修医は「お客さん」であり、学生とほぼ変わってません。ならば・・・という考えです。

すなわち大学など医育機関の建て直し(今のままでは、医者を増やす事すらできない)を行う間に、臨床実習生を割り振る(CBTは臨床実習を行うための試験。ならば、どこの病院でも実習してよいはず。一定以上の医育機関であれば)上に実地に参加させる。実地に参加させるだけでは本腰が入らないので、評価をポートフォリオにする。マルチプルチョイスなどその気になれば、3ヶ月で終わるのだからむしろ臨床実習をより効果的にするべきである。

まぁ、詳しい話は僕の心と頭の中にw

複数プランがあるのですが、まぁそれは後日かな・・・・。

流石に3回目なので疲れたのでw

 

話を戻しますが、今のままでは北海道や埼玉だけではなく、日本の医療崩壊は間違いないと思います。いや、すでに起きてますので。 それを改善するためには国民の「コンビニ受診を止める」「救急車を無駄に使わない」などの啓蒙・意識改革が必要です。

埼玉、北海道はもちろんとして日本全国総柏原化が必要なのではないかと思います。 日本の医療再生までの時間を稼ぎ、将来の医療の発展と国民の意識向上のためにも「日本全国総柏原化」が必要だと思われる皆様、応援をよろしくお願いいたします。

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なかのひと 

なお、この国民の啓蒙に関しては、「マスコミ」の皆さんの言葉の力が必要不可欠です。どうか、皆さんのお力もお借りして、そのような方向に持っていければと思っております。

*人気Blogランキング、何とか25位Keep中です。応援よろしくお願いいたします。

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