新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

名大病院救急医大量退職:まず大学病院勤務医の待遇改善などを

2016-03-31 22:49:29 | 医療

こんばんは

 

いよいよ今日で27年度も終わりです。新たな年度が始まるので、気分を切り替えてやっていきたいと思います。

 

実験に関しては年度内で一区切りつけて、あとはまとめようと心に決めておりましたが、何とかデータがある程度集まりました。あとはまとめてみようかと思っています。

 

他にどういうわけか院内のICLSの指導コンセンサスを作るように言われたので、作成していたり、来年度の初回のICLSのディレクターになりましたので、その準備などもしております。他にもいくつか頼まれごとがあるので、すべてを並走して母校で過ごす最後の半年を勤め上げたいと思います。

 

今年度はいくつかの目標(輸血認定医、移植認定医、ICD取得など)を達成できましたが、基礎研究に関しては昨年10月で終わらせるつもりがそれを達成することもできず、論文などの目標も達成できず。ふがいなく思っております。

来年度は少し状況を改善させたいと思います。

 

今日は少し気になるニュースがありましたので、ご紹介します。まぁ、皆さんも読まれているかと思いますが・・・。

 

救急医9人、一斉退職へ…名大病院、来月に調査委

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160331-00010000-yomidr-soci

読売新聞(ヨミドクター) 3月31日(木)9時38分配信

 名古屋大病院(名古屋市昭和区)で救急科の医師21人のうち半数近い9人が3月末で一斉に退職することが、同病院への取材でわかった。名大病院は他の診療科の医師の応援を受けるなどして、救急患者の受け入れ体制を維持し、影響が出ないようにする。病院側は4月中に学外有識者を交えた調査委員会を設置、退職の経緯を調べて対策を検討する。
 名大病院によると、研修に来ていた他病院の医師が戻ったり、出身地に帰ったりするほか、1次・2次医療機関へ移る医師がいたため、退職が重なった。また、若手の一部から救急科の職場環境や救急医療の方針に対する不満などを指摘する声もあるという。
 救急科には4月に2人の医師が新たに加わる予定で、内科や外科などの医師も応援に入るという。名大病院は「救急患者の受け入れに影響がないようにする」としている。
 名古屋市消防局によると、2014年度の救急搬送件数は約10万4400件。名大病院は同年度、約4150件を受け入れた。

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名古屋大学病院の救急部がどのような体制で診療をしているのか存じませんが、21人でやっていた診療体制を12人で行えば、絶対に負担になります。

 

かりに日中はだいたいの医師がいて、夜間などは5~6名のチームでやっているとします。そうすると3交代制であったものが、2交代・・・もしくはそれ以上厳しいということにもなります。

 

基本的に大学病院の待遇は良くないです。

 

仕事として「臨床」「研究」「教育」とあるのに、大学からもらう収入は一般病院の半分くらいだと思います。教授クラスでもたぶん、かなり低いと思います。少し前に京都大学の教授が明細公開をされていましたが、似たり寄ったりだと思います。

 

ただ、一部の先生は講演だったり、著作だったりで収入があるのだと思いますが。

救急の先生は研究もされるとは思いますが、現場中心になると思いますので、同じだけ働いても収入があまりなかったりしたら不満が出るかなと思います。やりがいはあっても、やりがいだけではなく評価されたいというのが普通の人間の気持ちだと思います。 

 

昔から、新しいブログになる前から(医師3年目、2006年7月から書いていたような)書いていましたが、本気でシステムを少し良くしないとダメだと思います

大学病院の待遇改善が最重要だと思う

大学病院や地域の病院を改革させる、もしくは改革できるような体制を作らせることが肝要だ

医学部定員国管理見直し論:いずれにせよ、医局改革が先だと思う

 

原因が追究されて、システムがよくなり、それが全国の病院に一つの案として広がることを祈念しております。

 

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昨日は講演会に参加していました

2016-03-27 05:07:53 | Weblog

おはようございます。

 

最近は研究をどうにかつめようとしていろいろとやっております。いろいろ考えているうちに、うちの上の先生はこの結論が本当に推測できていなかっただけなのではないかと最近思うようになりました。コントロールにしていた細胞株が思うような反応を得なかったので、別のものに変えた時にだいたい予測できた話ですけどね。むしろ治療薬で同じ反応をしている(細胞が死ぬ)のに、細胞内シグナルが同じにならなかったら機序がよくわからないと思うので困るのだが、そう思っていなかったのかと考えています

 

僕も疲れていた(というか、今もすごく疲れていますが)ので、全く反論する気力がありませんでしたが、僕の中では「このような反応をする細胞にこの薬はよく効く」という結論にするのだとばかり思っていました(笑

 

今となってはどうでもいいですが、ともかく臨床検体などを使って(細胞数がどうしても細胞株と違って少ないし、数に限りがあるのできつい)実験しつつ、そろそろ使える検体がなさそうなので、来週いっぱいで結果が出なければ細胞株Aの結果だけで勝負するようにしてみたいと思っています。まぁ、臨床検体でも面白い結果が出そうな気はしていますが。

 

昨日も朝6時から実験していましたが、その後小松先生の講演が聞きたくて東京で行われていた研究会に参加していました。小松先生の話はすごく面白かったのでよかったです。お話がしたくて考えていた質問があったのですが、その後の懇親会の時に聞きに行ってみよう(ネタに)と思ったら座長の田中先生が同じ質問をされていました。(完全にかぶり。なぜ臨床像が違うのか。この遺伝子異常では線維化が増えて血栓症が減り、予後がよいのは同じシグナル伝達系を使用しているのにどうしてですか…と聞きに行く予定が)

 

一緒に聞きに来ていた後輩に「順天堂大学とか女子医大とか興味あるなぁ」と言っていたので、「先生、リクルート活動されなくてよいのですか?」と言われておりました。まぁ、仕方がないので別の機会に(笑

 

今日はJMECCのインストラクターの仕事がありますので、今から勉強などをして病院に向かいます。

 

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造血幹細胞移植認定医合格通知が来ました

2016-03-22 23:06:29 | Weblog

こんばんは

 

とりあえず、マイペースに実験しております。臨床は臨床、研究は研究、そしておまけの仕事がもう一つというところです。

 

今月頭にありました造血幹細胞移植学会時に行われました、認定医試験。まぁ、書類選考の後は面接(結構共通した質問があったので、一定レベル答えられなかったら駄目という感じなのだろうと思っています)でしたので、大丈夫だろうとは思っていましたが、合格通知が無事届きました。

 

とりあえず、あとは研究で成果を出したいと思います。ある程度はあるのですが、どうもいろいろ引っかかるところがありまして。

 

明日も頑張ります。

 

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医師国家試験の発表がありました

2016-03-19 11:14:11 | Weblog

こんにちは

 

今日は朝から実験中です。

 

何故か年明けから不調になっていた実験の原因を一つ一つ検証しておりましたが、なかなか改善せず。最初に疑ってはいたものの「抗体」が駄目になったのではないかと考えて検証したところ、やはりだめになっていました。しかも購入しなおした方も失活しかけているし(汗

原因は-20℃保存の抗体を-30℃で保存していたことのようです。-20℃ならば50%グリセオールは凍結しないのですが、-30℃では凍結することもあるらしく試薬の販売会社に確認したら僕が以外にも多くの方が同じようなことを電話してきているそうです。

ドットブロットで検証したところ、どうも以前より10分の1くらいになっているらしく、希釈倍率を推奨されている(最初は出ていた)1000倍希釈ではなく、100倍にしてみたら普通にバンドが出てきました。

-20℃保存と書かれているものはちゃんとそうしたほうがよい。-20℃も-30℃も変わらないという話でしたが、「変わるじゃん(汗」と思っているところです。

 

仕方がないので、もう1本だけ購入することになりそうです。

 

ちなみに今は朝5時から実験しているのですが、12時くらいまで時間を空けたいので家に戻ってきました。この後、ご飯を食べてから実験室に戻ります。

 

昨日は医師国家試験の結果発表の日でした。部活の後輩たちが行っているLINEからは「合格した」という報告と「おめでとう」というコメント・スタンプが流れていました。

 

今年は国家試験の合格率高いみたいですね。

医師国家試験2016、合格率1位は99.1%の自治医科大・和歌山県立医科大

http://resemom.jp/article/2016/03/18/30421.html

厚生労働省が3月18日に発表した第110回医師国家試験の合格状況によると、合格率がもっとも高かったのは、「自治医科大学」と「和歌山県立医科大学」で、どちらも99.1%であった。

 2016年2月6日~8日に実施された第110回医師国家試験の合格率は91.5%。医師国家試験が年1回の実施となった1985年以降でもっとも高い2015年の合格率91.2%を超えた。

 学校別合格者状況によると、合格率がもっとも高いのは「自治医科大学」と「和歌山県立医科大学」で、どちらも99.1%。ついで「東京医科大学」98.5%、「東京慈恵会医科大学」「順天堂大学医学部」の98.2%となった。

 新卒者の合格率が100%であったのは、和歌山県立医科大学と順天堂大学医学部、東京慈恵会医科大学、近畿大学医学部。

 平均合格率は、国立が91.7%(前年比0.1ポイント減)、公立が95.4%(同0.3ポイント増)、私立が91.6%(同1ポイント増)で、認定および予備試験は53.4%(同1.1ポイント減)となった。

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http://goodfriendkf.xsrv.jp/iryou/shikaishi/ishigakkou/

僕らが学生時代はうちの母校の成績は結構良くて、上位に定位置でつけていましたが・・・。

 

このころは学生主体で国家試験対策を行っていました。

僕が国家試験対策委員長だったときは毎月国家試験対策委員が自作、もしくは過去問からとってきた問題を試験としてやっていましたし、その時点で成績不良者は「バディ」をくんで勉強するようにしていました。ちなみに問題の自作が多かったのは多分僕です(笑

 

どんだけ国家試験の問題を読み、どういう問題が出そうか推測したか(笑

まぁ、出る問題なんて多少の違いはあれ同じようなもんですけど。

 

今がどうなっているかはわかりませんが、先日後輩と飲んだ時に僕が面倒みていいなら、合格率は改善させてみせるよ…と言いました。昔と違ってある程度強権発動してもよいだろうし(笑

 

では、そろそろ実験に向かいます。

 

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備忘録2:どんな風な指導が理想か?

2016-03-13 16:44:53 | 備忘録

こんにちは

 

このまま書いていきたいと思います。医学部の学生の教育などもいろいろあるのだと思いますが、医師の教育もいろいろ考えるべきことはあると思います。

 

僕はおおむね臨床医としてはわが母校の、研究者としては2つの場所で指導を受けています。

わが母校と、前指導を受けたことがある大学は基本的には教育スタンスが異なっていると思います。少なくとも研究に関しては。今は教授が変わっているから、前のところも変わっているのではないかと思いますが・・・

 

偶然ですがこの2つは真逆のスタンスで言っていると思っています。うちはよく言うと自由、放任主義で、前のところはトップダウンの管理体制という感じでしょうか。どちらも一長一短があると思いますが、自分で実行できるメンバーが集まれば「我が校」のようにある程度任されているほうが、良い結果にはつながるのだろうと思います。まぁ、うちは指導者が少ないから放任になっているだけだと思いますが。

 

ですので、僕も基本的には「一定レベルで一任し、ともに歩んで方向修正を少しだけする」というスタンスがよいのだろうと思っています。あまり上が管理していると、下は伸びませんし(何でも聞くようになります)・・・。

 

僕は今日バックアップしているときに研修医の先生から

「○○はどうしたらよいですか?」

ときかれたので、

「どうしたらよいと思う?」

と聞いてみました。

 

僕は昔からそのスタンスですが、研修医のころは

1、患者さんの状況把握

2、病態の推測と検査

3、診断の予測と対応

4、確認

をしなくてはならないと思っています。プランニングするまでが研修医の仕事です。報告だけなら看護師さんでもよいと言っています。緊急事態でなければ僕が現場で受け持ちをしているときは、夜中であろうとこれをやっていました。1時間近く問答していたこともあります。

 

答えを言って、これやれ・・・は楽ですが、自分で考えて実行できるようになるのが研修医の時の目標だと思っていますので、それを成し遂げられるように常に思っています

 

そのあとはまず

1、各専門領域の知識、スキルの習得

2、患者さんの治療の経験

3、疾患(群)の特徴と患者さんの特徴を把握すること

なのかなと思っています。

 

そして恐らく、僕もまだ未熟なためわからないのですが「(目の前にいない人も含む)多くの患者さんのためにできることを行う」ようになるのだろうと思います。

 

きっと100人研究者がいたら、100人のビジョンがあるような気がします。やる気があって、自分が患者さんのために尽くそうと思うのであれば「こういうことを見つけたら患者さんのためになるのではないか?」と思うと思います。

 

僕は常々「この治療で治る人、治らない人が本当に分けられたら」といつも思いますし、そういう目で再発した患者さんたちや治療抵抗性の患者さんたちなどをみています。この人たちをより早く適切な治療に持っていくことはできないのだろうかと。

 

新薬の治験などがやりたいという方はいるのだと思いますが、それはそれで重要だと思います。ただ、自分で(日本で)作成した薬というのでなければ海外の情報が来ていることが多いですからね。日本人では違うという可能性があるから、日本でもやるのですが。

 

ともかくいろいろなビジョンがあると思うのです。

当たり前なのかもしれないのですが、ビジョンを共有したい。

 

完璧に理解できるまで話を聞きたい。そして何が足りなくて、何をしたらより良くなるのかを最初からよく話をしたい。思いつきで動かないようにしたい。人に無駄(かどうかはわかりませんが)な時間を取らせないようにしたい。

 

それがきっと最初なのだろうと思います。最初にそれがなければ、目的地があやふやであれば、そこへ至る道はどれが正しいのかわからないと思います。もし、トップダウンだとトップの考えに依存するのだと思いますが、放任しすぎたらどこへ行っているのかわからなくなる可能性もあります。そもそもそれまでやってきたことを否定する(少なくとも目的地のほうへ進んでいるのであれば、全否定にはなりませんが)ようなことはないはずです。まさに「失敗は成功のもと」にできると思いますが、そういう空気も作り上げたい。

 

研究に当たっては自分が一番メモをするということも重要だと思います。指導する側になるのであれば・・・。

前に話したことと、今言っていることの整合性が取れなくなるようなことはないようにしたい。直接研究をしているわけでなければ、どうしても忘れやすくなると思います。その時に思ったことを言ったりすると思うのですが、一番自分が関わっていないという自覚を持って、知らないことを勉強しメモに残すつもりで(書記のように)やれば、矛盾するような指導はしないだろうと思います。直接指導だったらもちろん、別かもしれません。常に一緒に話し合って、考えているはずですから。

そうでないならば、書いておかなければきっと忘れると思います。

 

ともかくビジョンをしっかり共有し、目的の方向に行っていることを外から確認でき、目的地から遠ざかるような発言を控え、目的地に進む後押しができるようにすること

 

それをやりたいと思っています。

 

あくまで備忘録で、将来の自分への言葉です。今の思いを忘れないようにしたいと思います。

 

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備忘録1:自分のしたいことは何か?

2016-03-13 15:47:35 | 備忘録

こんにちは

 

今日は病棟のバックアップの後、最近の日課のようになっている内省作業をしておりました。学生時代などは人生の目標などを張り紙にして壁に張ったりしておりましたが、最近そんなことをしておりませんでしたし、職場では研究や臨床に、家庭では初めてできた我が子との時間ばかりで自分自身の時間を取ることがなかなかできていませんでした。

 

まぁ、blog書いているのは自分の時間かもしれませんが、更新頻度はすごく下がっておりますので。

 

最近は自分の時間として朝5時から本を読んだり考え事をしたりしております。学生時代は朝4時でしたが、これはある意味「緊急の用件がほとんどない」ことにより可能であったことと、急にそこまで戻すのはなかなか体が慣れないと思いましたので、まずは5時から慣らし運転です。娘が夜泣きの真っ最中(僕はもともと睡眠が浅いのか、最初に起きるんですよね)で、睡眠時間が寸断されてはいるのですが、どうにかやっていけそうだと思っているところです。

 

さて、今日は備忘録ということで、以来の自分が何らかの振り返りができるように、自分に向けた記事を書いていこうと思っております。

頭の中では昔書いていた「Mission Statementの作成」をと思っていたのですが・・・(Mission Statement作成中

 

人生において自分自身の目的や人生の意義は何かとまず考えました。

当たり前ですが「幸せになること」なのだろうと思います。

幸せとは何か…と今聞かれると、「妻や娘が満足して生きていき、自分自身も発展しながら満足して生きていくこと」だと思っています。

ふとそんなことを書いたことがあると思ったら、やはり書いていました「何に満足し、何に満足しないべきか

 

僕は「自分の妻」「娘」・・・将来的には息子とかもできるのかもしれませんが、家族が「満足できる」「自分がやりたいと思ったら、その実行をサポートできる」ようにしていることは重要な要素だと思っています。

もちろん、妻子が自分でやりたいことをやろうとすることが重要であって、僕が何かを仕向けるつもりはないです。ただ、何かをしたい…といった時に「できる環境」をできるだけ整備することができることなのだろうと思っています。

 

で、自分自身の満足はどうか…と言いますと、基本的に「何に満足し、何に満足しないべきか」にも書いていますが満足して生きているのです

僕は小学1年生の時から生物学に興味があり、高校3年くらいまでは「生物学者」志望でしたが、ひょんなことから医療業界…医師になりたいと思うようになりました。偏差値32からの大学受験ではありませんが(笑)、中3の夏くらいまでの頑張りのおかげで何とか軌道に乗せ直すことができ、医学部に入りました。医学部に入った時も当初は「整形外科志望」で、スポーツ医学に興味がありました。

 

ただ、勉強すると変わるもので病理学などをやっているうちに「病態生理」そのものが非常に面白く感じ、その中でも癌のメカニズム・・・「分子生物学的要素」が楽しいと思い始めました。

 

まぁ、子供のころからいろいろ勉強してきたことの延長戦で趣味のレベルのことが出てきたわけです。

 

そして診療科の内容などを知っていくにつれ、血液内科という領域に触れ、そこを希望しました。

思った通りの面白い分野であり、臨床現場では患者さんとのコミュニケーションなども面白く(僕の中では患者さんへの説明も予後を変えるのではないかと思うくらいです。患者さんが治ろうとする力をサポートするのが医師であれば、治るつもりで治療を受けてもらえることはすごく重要なことだと思っています。まぁ、これは確かめようがないのですけど)、おおむね臨床現場というものには満足して過ごしています。

少なくとも肩書や経験年数とか関係なく、僕を頼りにしてくださっている先生方がいるので、すごくうれしい限りだと思っています。

 

さて、僕はもう一つ「教育」にも重点を置いています

めざす教育:賛否両論だろうな

そんな記事も書いていましたが、教育というのは未来を担う人材を育てることであり、最も重要な活動の一つだと思っています。

それ故、教育者としても生きていきたいと常々思っています。

 

教育者は僕の中では「一定の知識、スキル、ビジョン」を持ち、人の踏み台になってより高みを後世に目指させるものだと思っています。

2段の跳び箱を超えるのであれば、それに合わせた踏み台になり、6段を超えるならばそれに合わせた踏み台になる。

 

また、相手の望むものを理解し、そこへのルート(ビジョン)を作ることができる人間とも思っています。

 

また、教えるためには知識・スキルも持ち合わせていなければいけません。最低限のレベルというものはあると思います。

今、自分自身の中に最低限のスキル・知識が必要にもかかわらず作り上げられていないものがあります。

 

おそらく、これから数年をかけてその分野の知識やスキルを蓄えていく必要があるのだろうと思います。その分野は基礎研究や臨床研究のやり方をもう一度勉強しなおし、論文などの作成技術を身に着けることになります。

自分自身でも必要かもしれませんが、教えるためには「何がポイントで、どうすればよいか」を理解しなくてはいけません。僕はその見地にまだたどり着いていないのです。

 

基礎研究にしても臨床研究にしても「ビジョン」があって、それに向かってそろえるべき情報というものがあると思います。そこをどのように作り上げていくのか。それがまだ見えてこないところではあります。もちろん、最初に描いて絵と違う結果になることはあると思います。僕も大学院生としてやってきた研究は(まぁ、遺伝子的には最後にここに来るかとは思っていましたが)最初の絵とはだいぶ違う絵になってきているのだと思います。

 

ただ、まだまだ勉強しなくてはいけないし、ビジョンの作り方、絵の仕上げ方、相手を納得させる文章などわからないことが多く、後輩の誰かが教えてほしいといってもまだ僕はポイントを伝えてあげることができませんなぜなら自分自身、まだ自信がないからです。

 

この分野でも自分自身に自信が持てるようにすることが重要なのだろうと思っています。

 

それができたら目の前にいる患者さん・目の前にいない患者さんのためにできることを行える、そして自分が思っている教育をできるようにしていけたらと思っています

 

研究と言えば・・・僕は「がん」というものは他の病気よりも早く制御可能になっていくと思っています。その中心にあるのはきっと免疫だと思っているので「がん免疫」にすごく興味を持っています。それを自分の手で追及することはできるかどうかはわかりませんが、研究者としては本来はそこを目指したいと常に思っています。今から目指せるものかはわかりませんが・・・。

それが自分自身でできなくても、それを成し遂げた時に「あの人の情熱や考えはここへの到達に影響した」と言ってもらえるようになりたいものだと思っています。

 

 

ですので、僕のしたいことは

・人としては医師として貢献すること、夫として父として「やりたいこと」ができるように常にサポートすること

・臨床の医師としては目の前の患者さんを大事にし、そこから得た何かを多くの患者さんに還元したい。

・研究者としてはがん免疫をやっていきたい

・教育者として多くの人の「目標」「ビジョン」を共有し、それを達成する踏み台になってあげたい

 

そういうことだと思っています。

ちょっと長くなってきたので、一度切ります。

 

 

 

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今から送別会です

2016-03-12 15:36:38 | Weblog

こんにちは

 

今から以前勤めていた職場の方の送別会に呼ばれたので、参加しに行ってきます。東京に集合のため、もう少ししたら出発しなくてはなりません。

 

その前に一つ記事を。

 

記事のカテゴリーに備忘録というものを設定しました。僕自身が今後何かを思った時に、振り返りができるように作りました。

 

現在、医学博士を取るために大学院に在学しておりますが、臨床の経験などは随分させていただいていると思います。どういうわけか学内の「他科」の先生から内々、もしくは正式なコンサルトなしの連絡が来たり、近隣の施設にいらっしゃる先生からメールが来て相談を受けたりしております。

 

とりあえず、そろそろ出発しなくてはいけないので、明日の病棟バックアップが終わってから、備忘録に作れるような話を書いてみたいと思います。

 

妻や娘(チョコのつかみ取りで取ったものを袋に詰めて、バレンタインデーのチョコとしていただきました)に返すものを東京で探す予定のため、ぼちぼちと出発します。

 

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造血幹細胞移植学会に参加してきました:認定医試験も受けました

2016-03-05 22:55:51 | Weblog

こんばんは。

 

先程、帰宅しました。

木曜日から名古屋で開催されておりました造血幹細胞移植学会に参加しておりました。初日に認定医試験がありましたが、たぶん無事に終わったと思います。ただ、あとでよく考えるとこういうことだったかなというのもありましたが。

 

学会自体はいつもは新しい話を聞くのが好きなので、じっくり聞いておりますが、今回は頭は痛くなるし、余計なことを考えて集中できないしということで途中で外に出て、名古屋の町中を歩いておりました。一応、休暇を出して学会に参加なので、さぼりではなく、休暇を過ごしただけです。

 

名古屋の町中を歩きながらいろいろ考えましたが、まぁ結論としては

・自分の力不足、自分がもっといろいろできるようになればよい

・もともと多くの人に貢献したいという気持ちがあったのに、現状に甘んじているのは良くない

 

というようなところで、まぁひとまずもう一度、一からやり直してみようと思います。

 

自分で言うのもなんですが、たぶん今より数段高いところに行けそうな気がするんです。そのための努力をしようと思っています。

 

僕も安きに流れるんですよね。だからこそ、高校2年の秋に偏差値32なんぞ叩き出したわけですが。自分の目標に向かって(高めの、達成できるだろうという目標ではなく、達成できるかどうかくらいの少し高めの目標を)前向きに進めていこうと思います。

そう思いながら、今日は早めに大学に戻り、先ほどまで実験をしていたというところです。

 

明日はバックアップ+自治会役員の年度末会合+引き継ぎをしないといけない(板挟みになりそう)。

 

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