こんばんは
さて、24時間テレビのドラマ見ていますが・・・ 今回のディレクターさんは医者が嫌いなんだろうかw
あんな医者いないって…と突っ込みたいところですけどw
ギランバレーとCIDPは間違うかもしれないけど、病歴などでわかるのではないだろうか?
治療にしても・・・少なくとも高圧酸素はないだろうw
IVIgとか・・・血漿交換とか・・・ (ギランバレーでも、CIDPでも)
CIDPとALSが最終的に鑑別になって、ALSというパターンはあり得ると思うが・・・
なんか、イメージ悪w
まぁ、いいか。 僕は自分の医者人生楽しんでいるし、自分自身のできることを少しずつ上げて行って最大限できるようにするだけだし、日本全体がよくなるように考え続けるだけだし・・w
さて、今日の最後の記事です
サリドマイド再承認の動きです。
しかし、これがなかったらどうするのと突っ込みたい。現場を見ていない、事実を知らない。そんな国の対応の遅さというところでしょうか・・・
<サリドマイド>再承認へ 安全管理対策が大前提
8月27日21時45分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000123-mai-soci
胎児に障害を起こし販売中止になった催眠鎮静薬「サリドマイド」が、四十数年ぶりに販売される可能性が高まった。27日に開かれた厚生労働省薬事・食品衛生審議会の医薬品部会が、血液がんの一つ「多発性骨髄腫」治療薬として承認を了承したからだ。厚労省は9月11日まで国民からの意見を募集し、承認へ向けての手続きを本格化させる。深刻な薬害を引き起こしただけに、安全管理対策が承認の大前提になる。【下桐実雅子】
◆被害者加え安全基準
27日の部会に先立ち、26日には厚労省のサリドマイド被害再発防止の検討会が初めて開かれた。ここではサリドマイドの製造販売を承認申請している藤本製薬が「安全管理基準案」を説明した。米の安全管理システムを参考に、患者団体、被害者団体、厚労省などが加わり同社が作成した。処方する医師や薬剤師の登録制のほか、患者も氏名や住所、妊娠検査の結果などの登録が必要になる。
さらに、患者は服用状況をそのつど記録するほか、処方日の診察前には毎回、副作用被害の理解度や薬の譲渡、献血などの禁止事項を調査票に回答する。これらは同社の管理センターで集約され、薬の管理や患者の状況把握に役立てられる。 さらに、これらの安全管理システムが適切に運用されているかを評価する第三者機関も設置される。
◆使用者の自覚必要
しかし、システムが整備されても、患者自らが薬の危険性を認識しないと、被害を完全に防ぐことは難しい。米国では最近、同じように胎児に障害を引き起こす危険性のあるにきび治療薬について、「妊娠を避ける」など厳格な管理下で処方した。しかし、使用者に若い女性が多かったため、約1年間に約120人が妊娠した事例があったという。
被害者団体「いしずえ」の佐藤嗣道理事長は「被害者を一例も出さないことが目標になっているが、リスクはつきまとう」と指摘する。検討会では「国がどのように被害の再発防止に努めるのかを表明してほしい」との意見も出された。厚労省は、承認を了承した部会の審議結果のほかに、藤本製薬の安全管理対策についても公表。国民の意見を募り、改善を検討していく。患者の安全をどう担保していくのか、国の姿勢が問われそうだ。
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多発性骨髄腫の治療薬としてのサリドマイドの位置は確固たるものがあります。 それなのに保険診療できないというのが大きな問題です。
今の国際基準として若年者(65歳くらいまでかな)の多発性骨髄腫であれば1回目の自家末梢血幹細胞移植の後、完全寛解(CR:検査上、多発性骨髄腫の存在が確認できない。存在はしているでしょうけど)場合、6か月(だったはず)のサリドマイド内服・・・という治療方針です。
1回目でCRに入らなかったら2か月から半年くらいまでの間にもう一回自家移植を行い、そこからサリドマイド内服です
こんな基準があるにもかかわらず、過去の出来事のために将来がある多くの患者さんに影響があるというのは大問題だと思っています
疾患が疾患だけに「妊娠中の患者」というのはないでしょうし、逆に一度大きな問題が起きたからこそ、安全に使用できる可能性があるというもの。
何の問題もない薬などない!
問題を認識しているからこそ、問題を回避できる。その意味を考えてほしいものだと思う。
日本人は一度もミスがないことが良いことではなくて、一回のミスを大事にすることが大事だと思う必要があると思う。
そういう民族性があるように感じる。
サリドマイドの問題、これは日本人が過去のミスに目くじらを立てるのではなく、過去のミスがあるからこそ問題の解決方法が見えてくるのだということを認識する大きなチャンスだと思います。
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僕の愛読書「葉隠」にも、問題を過去に起こしたことがあるから問題…ではなくて、過去に問題を起こしているからこそ、その問題を回避できる。だからこそ出世させるべきであるという考えもある。
患者団体の方には申し訳ありませんが・・・過去の問題ではなくて、将来性がある人たちが多いというのに、自分たちのために多くの人の幸せを封じること。過去にこだわる習性が全く理解できないですね
今、医療においても様々な問題が出てきています。 過去のことではなくて、将来何が必要なのかに目を向けて問題解決に向けて頑張っていければよいと思っています
それでは、また。