こんばんは
先週は出張で神奈川のほうにおりました。木曜日の夜に帰宅したのですが・・・・
神奈川:16℃くらい→帰宅後 ‐10℃
「さむっ」
心から思いました。どちらかというと神奈川あったかいな~という気持ちでしたが。
こちらに帰ってきたものの仕事に追われており、今週末も基本はお仕事です。まぁ、普通はそんなものかもしれませんが(笑
12月18日の日曜日まではゆっくり休むことはできなさそうですが、年末年始も近いですし頑張りたいと思います。
さて、本日は2つの記事を紹介します
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161210-00000002-wordleaf-sctch&p=1
THE PAGE 12/10(土) 15:00配信
新型がん治療薬「オプジーボ」の薬価が半額になる――。こんなニュースが先月、衝撃を持って伝えられました。オプジーボは画期的な新薬である一方、非常に高額でもあり、厳しい医療保険財政を背景に「国を滅ぼしかねない」とまで憂える報道もありました。いったいどんな薬で、なぜ緊急的に薬価が引き下げられたのか。薬価が決められる流れと合わせてみてみましょう。
1人あたり“1年間で約3500万円”
オプジーボとは、身体の免疫システムに働きかける、新しいタイプのがん治療薬のこと。通常は免疫システムががん細胞を攻撃し、排除してくれるのですが、がん細胞の中にはに免疫システムをだまして、攻撃を受けずに生き延び、増殖するものが存在するのです。オプジーボは、がんのそういった『だましの手口』を妨害し、免疫システムに働きかけて、がん細胞への攻撃を続けさせることで効果を発揮します。ノーベル賞候補としてもたびたび名前の挙がる、京都大学の本庶佑客員教授らの研究が開発の出発点となりました。
(中略)
対象の病気が広がり、より利益が見込めるように
さて、オプジーボの話に戻りましょう。冒頭で紹介したように、オプジーボの薬価が2017年2月1日から半額になります。半額、と聞くと、消費者としての私たちは無条件に嬉しくなりますが、患者さんが少ない病気の薬でも、きちんと利益がでるようにするための価格設定だったはず。いきなり半額にして本当に大丈夫なのでしょうか。
実は、オプジーボによる治療の対象は拡大しています。手術をしても完全にとりきれない悪性黒色腫に加え、15年12月に「非小細胞肺がん」、16年8月に「腎細胞がん」に対しても使用が認められました。さらに、「ホジキンリンパ腫」と「頭頸部がん」ではすでに臨床試験を終え、適応拡大の申請済み。その他8種類のがんでも、臨床試験が最終段階の第III相まで進んでいます。「これだけたくさんの患者さんに使ってもらえるようになったのだから、今まで上乗せしていた分をカットしてもいいよね?」という理屈で、薬価が見直されることになったのです。さらに、海外での薬価と比べ高すぎることへの批判や、キイトルーダという類似薬の登場も念頭にあったと考えられます(キイトルーダの薬価は改訂後のオプジーボの薬価を基準に検討される見込みです)。
(中略)
課題もたくさんあるけれど、みんながわずかな負担で、いつでも病院で高度な治療を受けることができる日本の医療制度はありがたいものです。しかし、その財源には無限ではありません。限りがあります。これからもずっと、本当に必要な人が安心して治療を受け続けるために、私たちはそれを支える仕組みについて知り、自分と医療との関わり方を改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。
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少し前にニボルマブの話を書きました
抗PD-1抗体(オプシーボ)の話:がん免疫機構を簡単にそえて
別に半額になったからどうということを書きたかったわけではなく、最後に赤字で強調しましたが「日本の医療制度はありがたい話だ」ということです。
実際には・・・病院とはかかわりを持たずに生きてきた方は恩恵にあずかっていないと思うかもしれません。しかし、この制度が維持されれば「将来」は病院で治療を受ける可能性が高いわけですから、「国民が平等に生きる権利」を与えてくれる(お金がないと治療を受けられないと、チャンスが平等ではないので)この制度を守りたいものだと思います。
合わせて先日、がん対策基本法の改正案が可決されました。
2016/12/9 13:1212/9 13:22updated
がんになっても仕事や学業を続け、治療と両立できる体制を整える「改正がん対策基本法」が9日、衆院本会議で可決、成立した。がん治療後に長期生存が見込める現状に合わせ、患者や家族らが福祉や教育の面で必要な支援を受けられるようにする。
がんは日本人の死因の1位。生涯のうちに2人に1人がかかるとされるが、医療の進歩などによって5年生存率は60%を超え、通院治療も可能になってきた。
改正法は「患者が安心して暮らせる社会」が目標。がんと診断された後の生活を安定させるため、患者が仕事を続けたり就職したりできるように企業側に配慮を求める。
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具体的にどうやって行うかはまだ見えてきませんが、法律ができればそれをもとに患者さんが不利益を受けた時に戦う方法にはなります。
http://www.cancer-reg.sakura.ne.jp/revision/pdf/160422.pdf
これから具体的な方針が示され、より良い国が作られていくことを祈念いたします。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。