こんばんは
気がついたら11月も終わりに近づいてきました。
昨日、看護学校の授業をしに行きましたが、終わったときに学生さんから「質問するときにどこに行けば良いのか?もしくはメールアドレスなどは教えてくれないのか?」と言われたので、看護学校の事務の方に質問があればメールでしてくれと伝えました。
その際に(多分)立場が上の方が出てこられて、
「学生から病態生理までわかりやすく授業してくれると評判です」
と言われました。
素直に喜んでおります。
・・・まぁ、2〜3割は寝ていますけどね。
さて、今日は勤務医の時間外行為の話題がメディ・ウォッチに出ていましたので、紹介します。
勤務医の時間外行為、「研鑽か、労働か」切り分け、外形的に判断できるようにしてはどうか―医師働き方改革検討会
https://www.medwatch.jp/?p=23536
医師が時間外に行う症例検討や術式の検討などについて、「労働」なのか、「研鑽」なのかを明確にする必要がある。また「研鑽」については外形的にも「研鑽中である」と判断できるように、例えば上司が「研鑽を行う」旨を確認した上で「通常と異なる場で研鑽を行う」「白衣の着用を避ける」などし、「労働時間」との混同を避けるような取り組みを考えてはどうか―。
11月19日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)で、こういった議論が行われました。
(中略)
(1)働き方改革の議論を契機とした、今後目指していく医療提供の姿(▼国民の医療のかかり方▼タスク・シフティング等の効率化▼医療従事者の勤務環境改善—など)
(2)働き方改革の検討において考慮すべき、医師の特殊性を含む医療の特性(応召義務など)
(3)医師の働き方に関する制度上の論点(▼勤務医にかかる時間外労働上限時間の特例設定▼宿日直や自己研鑽の取扱い―など)
11月19日の検討会では、(2)のうち「医師・医療の特殊性」、(3)のうち「研鑽」(自己研鑽)を議題としました。
(中略)
なお、時間外労働上限の設定に関連して今村聡構成員(日本医師会副会長)は、診療萎縮にならないよう「時間外労働が上限をわずかにオーバーしただけで労働基準監督署が送検手続きを行うような運用はやめてほしい」と強く要請。厚生労働省労働基準局監督課の石垣健彦課長は「労働基準監督署は、まず使用者に過剰労働がある実態を認識してもらい、是正してもらうために行政指導を行っている。検討会でも提示された医療現場の事情を踏まえて対応するよう、現場を指導していく」との考えを示しています。
(中略)
やや複雑ですが、「ある勤務医が、自由意志で(上司の指示によらず)、業務と関連の薄い行為を、一定の手続きを経て行う」場合には「研鑽」に該当し、「業務と関連する行為を行う」あるいは「上司の指示によって行為を行う」場合には「労働」に該当する、と整理できそうです。
例えば、診療などの本来業務はもちろん、その準備や後処理なども業務に関連が深いため、「上司の指示」の有無にかかわらず、原則として「労働」と扱われます。また、学会の準備など業務との関連が比較的薄い行為については、上司の指示(明示だけでなく、黙示も含む)があると認められる場合には「労働」と扱われます。
厚労省は、これらの考え方に沿うと、例えば▼「時間外に、自らが術者等である手術・処置等の予習・復習」などを行う場合には、「業務との関連が深い」ことから原則として「労働」に該当するが、「担当患者でない症例について、術式の研究などを自由意志で、上司の指示なく行う」場合には、「研鑽」に該当する可能性が高くなる▼「時間外の院内勉強会等への参加」は、仮に院内で「奨励」されていても、参加不参加が自由意志に委ねられている場合には、「研鑽」に該当するが、不参加者には不利益が課されるなど、参加が余儀なくされているような場合には「労働」に該当する―などの一般的例示ができるのではないかと説明しています。
(以下略)
日医の副会長さんは使役する側の人ですから、こういう表現になるだろうなとは思います。
なかなか難しいところですよね。自分の担当患者以外の勉強は自己研鑽である・・・という話になると、将来そういう患者さんがきた時に対応できるようにする勉強なのに・・・という話になってしまいます。
はっきり言いますが、別に労働時間としてとって欲しいとは思いません。自己研鑽で良いのです。患者さんのために備えるためにやっていますので。ただ、そういう学びは労働ではない・・・と分けてしまう・・・と自己研鑽の意欲を奪うような気もします。評価をして欲しいとか労働として認めろとかは思っていませんが、「勝手にやってるんだろ」とはっきり言われるとやる気を奪うような気がします。少なくとも僕はそう思います。
勉強しているのを認めて欲しい・・・と思って子供が勉強していなくても、「頑張っているんだな」と思われるのと「勝手にやっているだけ」と言われるのでは天と地ほど受けるイメージが違いますので。僕はそんな気がするのですよね。
そのうちこんなことを言われたり・・・・。
ここでやっているのは自己研鑽だったから、何かあっても保証の対象にはならないよ。
遅くまでやっていたけど、自己研鑽だろ。勝手にやって、不注意が起きて事故を起こしただけ・・・。
怖っ
自己研鑽とか労働とか分けるのは本当に難しいです。
そうやって勝手にやる医師がいるから、今の日本はこの人数で持っていると言っても良いです。少ない人数で、患者さんのためになんとか頑張ろうと身を削ってやっているから、回っている日本の医療。
この労働システムでやるのであれば、もう少し他のシステムを考えないといけないだろうと思います。若手なのでこれ以上色々書くのは控えますが(笑
一言書くのであれば、無理に分けなくても全てひっくるめて上限を作れば良いのではないかと思うのですけどね。その上限出回らなくなるのであれば、いくつか病院を潰して医療従事者を集約化するくらいで良い気がしますけどね。それに合わせて送迎などの問題を解消する対策をねれば・・・。
(書いてるじゃん・・・一人突っ込み)
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。