新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医学部の横の連携を

2012-06-30 18:00:00 | 医療

さて、6月も終わりですね。もうすぐ結婚式だ…というのに(苦笑

 

さて、出張中なので予約投稿です。

 

僕は2007年ころから「医学部の横の連携を高めるべき」というのを書き続けてきました。これは多分旧ブログの方なんですよね。残念ながら消してしまいましたが・・・。

 

基本的にガイドラインなどがしっかりしていますので、やることはある程度決まっています。しかし、その管理能力だったり、細かいやり方が違っていたりするものです

また、得意な分野が違うなどですね。

 

例えば…・大学によっては脳外科でも腫瘍が得意な大学と脳出血やくも膜下出血などが得意なところがあるかもしれません(というか、あります)。外科分野は同じ地域なのに○○大学の方が得意…というのもありましたし、血液内科分野だって腫瘍でも白血病よりリンパ腫の方が得意なところもあれば、凝固系の得意不得意なんて大きく分かれます

僕はちなみにうちの大学が凝固系が得意な大学ではない(それなりに来る疾患の対応は十分できるが、非常にまれな疾患の対応ができる専門性に乏しい)こともあり、教授の同意を得て、他の大学に紹介した患者さんもいます。

「うちはどちらかというと血液腫瘍を中心に診療している。だからこの非常に専門性の高い凝固系疾患を一般的な知識でやることはできるが、本当にそれを専門にしてやっている先生はどうするかわからないよ…」

というようなことを言いました。

そんなこと口が裂けても言えないと思っていたら、患者さんに不利益になりますし。

受診のために遠方の大学に通ってもらう不利益を取るか、専門医ではあっても稀な疾患に関して治療経験が少ない施設での対応というデメリットを取るかを選択してもらったわけです。で、紹介することになったわけですが。

 

横の連携がないというのはそういうのが固定されてしまうかもしれないということです

 

多くの患者さんのためには横の連携を本当に深くしていかなくてはならない。そう思っています。

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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国立大学の医師待遇をこれ以上悪化させれば、医学教育は崩壊しうると思う

2012-06-29 19:38:28 | 医療

さて、今日から1週間ほど出張です

 

その間の記事を予約投稿しようと思います

 

とりあえず、m3のこの記事を読んで

国立大学の医師らの給与削減、「待った!」

http://www.m3.com/iryoIshin/article/155091/

中医協の診療側委員ら9人の連名で、各大学に要望
 
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さて、これは今年5月の閣議後の閣僚懇談会で、独立行政法人や国立大学法人などの職員について、平均約7.8%の給与削減を行い、給与削減相当額分を運営費交付金等から減額する方針を打ち出したことを受けた対応です
 
いつも書いておりますが、今の大学医学部の医師の待遇を改善させることが、医学教育の基礎をもう一度固めなおすことにつながると思っています。
 
 
今の状況では「臨床・教育・研究」の3分野を医学部の教員(医師)が行うには厳しすぎるというものです。それ故人気がなくなり、大学から医師が離れていっていると思っています
 
にもかかわらず、このようなことを機械的に行えば、ますます医師は離れていき「医学部増員」に対応することはできなくなっていくのではないかと思います。
 
それを考えて対応してもらいたいと切に願います
 

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医学部新設問題:正反対の二つの意見を考える

2012-06-28 20:53:25 | 医療

風呂上りにビールではなく、サクランボ食べています。

 

やはり6月と言えばさくらんぼですよねw

 

さて、もう一つ今日の記事としてこちらを紹介します。

CBからです。医師不足に関しての医学部新設問題。いろいろな意見はありますが…正反対の意見を二つ

 

あの人に聞く医学部新設(4)- 医師は既に十分養成されつつある

【吉村博邦・全国医学部長病院長会議顧問】

■いずれ定員減は明らか、なぜ新設するのか

 医学部新設の根拠の一つとして、医師不足を挙げる声がありますが、既に医師は十分養成されつつあります


 2008年度以降、医学部入学定員はこれまでに1366人の増員が図られており、これは、定員100人の医学部を既に13校新設したのとほぼ同じ効果を持っています。当時の日本の医師数は人口1000人当たり2.1人で、経済協力開発機構(OECD)加盟30か国の平均3.1人を下回っていました

 ただ、医学部定員増を行う前の07年度の入学定員は7625人で、当時の18歳人口は130万人です。つまり、18歳人口1000人当たりの入学者は5.9人で、定員増の前でも、OECD平均である人口1000人当たり3.1人の2倍近いペースで医師が養成されていたことが分かります。今年度の定員は8991人で、18歳人口は119万人なので、18歳人口1000人当たり7.6人という、極めてハイペースで養成されています。

 国立社会保障・人口問題研究所の50年の18歳人口の予想を基に、今年度の医学部定員数が維持されると仮定して計算すると、18歳人口1000人当たり11.7人もの医師が養成されることになります。

 ある一定の年代の中で医師養成数には、おのずと限度があってしかるべきです。医学部卒業後は50年近く、医師として働くことを考えると、毎年OECD加盟国の平均の医師数をはるかに上回る水準で医師を養成し続ければ、そう遠くない将来に医学部定員数を減らす必要があるのは間違いありません。減らすことを分かっていながら、新たに医学部を新設する必要は全くないと思います。

■「余ってもいい」は若い医師らへの冒とく

 医療の高度化により、必要な医師数が増えるとは限りません。例えば、がんを完治させる抗がん剤が登場すれば、必要な外科医の人数が少なくなる可能性もあります
。また、高度化した医療を、すべての国民に平等に提供するのは、財政的に難しいでしょう。将来的には、標準的な医療は低負担の保険医療で提供して、先進的な医療には相応の負担を求めることなども必要になるかもしれません。国民がそれを望むかどうか、国民が求める医療によって、医師の必要数は変わってきます。

 また、医療需要の増加に、医師の増員だけで対応するのは、経済的に厳しいと思います。医師以外の職種、例えば認定看護師などの力を活用していくことも考慮すべきでしょう

 「多少、医師が余ってもいい」という意見もあるようですが、これは若い医師や医学部生たちへの冒とくです。一人の医師が受け持つ患者数は少なくなり、経験を積む機会が損なわれます。また、海外の例を見ると、イタリアやスペインでは、医師が増え過ぎて、医学部を卒業した後も医師のポストが空くのを待っているような状況が起きています。

 医学部の新設でもう一つ懸念しているのは、医学部に入りやすくなることで、医学生の学力が低下しているのではないかということです。全国医学部長病院長会議が実施した調査では、医学部定員を増加して以降、医学部1年生の留年者の割合が増加しているという結果も出ています。

■地域偏在に医学部の新設以外で対応すべき

 
地域偏在の解消のために医学部を新設するのは、現実的ではありません。その地域の医師養成数を増やすだけなら、そこにある既存の医学部の定員を増やしたり、分院をつくったりすることで対応できます。
 医師が少ない東北地方で、医学部新設を検討する動きがありますが、08年度以降の定員増で、最も定員が増えたのは東北地方です。07年度と12年度の医学部定員を比べると、全国80大学の合計が1.18倍に増えたのに対し、東北地方にある5大学では1.34倍に増えています。

 また、医学部新設により地方の医師不足を解消したとしても、将来も同じだけの医療需要があるとは限りません。人口が大きく減る地域も出てくるでしょう

 地域偏在は、医学部の新設以外で対応すべき問題です。例えば、地域枠の拡充や、医学部卒業後、数年間は交代でへき地での研修や勤務を義務化する仕組みなどが考えられます。「職業選択の自由」との兼ね合いが問題視されるかもしれませんが、医師養成は国費で行われているのですから、学費を奨学金に振り替えるなど、何らかの工夫をして義務化することが必要だと思います。

 また、神奈川県では、黒岩祐治知事が英語などを授業に取り入れた国際的な医学部の新設を目指しています。わたしも医学における英語教育の必要性は感じています。ただ、新設という形ではなく、既存の医学部に外国人教授を招聘したり、英会話の実践や英語論文の指導を行ったりするなどして、現状の医学教育の底上げを図り、質を上げていくことの方が必要だと考えています。【聞き手・津川一馬、高崎慎也】

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あの人に聞く医学部新設(5)- 地域主権で医師養成を

【上昌広・東大医科学研究所特任教授】

■国は地域の声に応えるべき
 東北地方では現在、大学医学部の新設をめぐる議論が活発化しています。仙台厚生病院を運営する厚生会と東北福祉大は、医学部を新設する構想を進めていますし、東北市長会は今月初旬、医学部新設を求める要望書を文部科学省に提出しました。また、地元紙の河北新報は、東日本大震災からの再生に向けた提言の中で、臨床に重点を置いた医学部の新設を推進しています。一連の河北新報の報道を通じ、東北の人々が医師不足の現状を把握し、医学部新設の意義を認識するようになりました。これは、ボトムアップの合意形成と言えるでしょう

 仙台厚生病院には100人以上の常勤医師がいます。また、同病院の目黒泰一郎理事長は、医師招聘は東京や西日本を念頭に置いています。現に、東日本大震災以降、福島の浜通りには、東京、京都、九州のような医師が多い地域から常勤医として赴任しています。このような事実を考慮すれば、周辺の医療機関に影響を及ぼすことなく、国の設置基準をクリアできるでしょう。

 手を挙げている医療機関と大学があって、住民の要望があるにもかかわらず、医学部の新設は現在、閣議決定による大臣告示で認められていません。医学部は何のためにあるのか―。それは地域住民のためです。地方分権の流れの中、地域のことは地域で話し合うべきではないでしょうか。東北に関しては、市民のコンセンサスができているので、後は政治の判断になります。今、民主党の幹部の在り方が問われているのです。

 東北地方が医師不足なのは明白です。医師は西日本で多く、医学部も西に偏在しています。わたしは「西高東低」という言葉をよく使います。西日本では、人口100万-150万人圏内に少なくとも1校は医学部があります。人口200万人以上の大きな県で1つしか医学部がないのは、西日本では広島県だけです。医師数に影響を与えるのは、都会か田舎かではなく、医学部の有無なのです。

 関東地方は医学部が少ない。千葉は人口600万人圏内に1校、埼玉は防衛医科大学校を含め720万人に2校、横浜市は 390万人に1校です。一方、高知県は400万人に4校、北陸では500万人に5校ある。これは、1300万人圏内に13校ある東京と同じ規模です。

 医学部数が多い地域の方が、臨床研究のレベルも高い傾向にあります。例えば、旧帝大の医師1人当たりの臨床論文数を見ると、西日本にある京大が最も多く、次いで阪大、名大、東大です。東日本にある東北大は逆に最も少ない。これは、悪く言えば競争がないからです。見方を変えると、医師が少ないため、地域医療に従事している先生が多いということでしょう。東北の医師不足は、東北大だけで間に合うレベルではありません。新たな医学部ができれば、東北大との間で良いライバル関係になると思います。

■「医師は余ってもいい。足りないことが問題」
 最近、関東の医師不足が深刻化しています。さいたま赤十字病院は今月から、小児科の専門外来の新規患者の受け入れを中止しました。また、同じ埼玉の志木市立市民病院では、小児科の入院患者の受け入れ休止が問題になりました。その南に位置する東京の練馬区では、日大が練馬光が丘病院の運営から撤退し、特に小児救急に影響が出ています。これらはいずれも近接しており、今、関東に広大な“無医村地区”ができているのです

 医学部の新設が教員不足につながるとの指摘もありますが、それは高度経済成長期の発想です。ゼロからスタートしようと考えるから、論点がずれてしまう。東大と同規模の医学部をつくろうという話ではありません。例えば、徳洲会や上尾中央医科グループなど、多くの医師を抱える病院グループと連携するという方法もあるでしょう。医学部の創設を希望する大学の分校という形も考えられる。福島県立医科大の教員は200人程度ですから、それぐらいあれば十分だと思います。

 厚生労働省は、「定員を3割増やせば十分」と主張していますが、そこに医師の高齢化の要素は含まれていません。医師の高齢化が進めば、当然、労働力は低下します。さらに医療の高度化の問題が入ってきます。出生数がかつての半分以下に減っているのに、産科と小児科の医師が足りないのはどうしてでしょうか。厚労省や日本医師会の言い分が正しければ、小児科医と産科医は大量に余っているはずです。さらに、医療安全の観点から、世界的に医師の労働時間の規制が掛かっている現状も反映されていません

 わたしたちが情報工学者と共に行ったシミュレーションの結果では、日本の医師不足は2050年まで悪化し続けることが分かっています。「将来的に医師が余る」というのが、業界団体が医学部新設に反対する理由ですが、われわれの推計ではその結論に至りませんでした

 さらに言えば、医師が余っても住民は困らないのです。むしろ、足りないよりも余っている方がいい。不足していることが問題なのに、余ることを反対の根拠にするのはおかしいでしょう。わたしたちと厚労省のどちらが正しいかは、国民の視点に立った科学的な議論が必要だと思っています。【聞き手・敦賀陽平】

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ちなみに

あの人に聞く医学部新設(1)- 中長期ビジョンで医師養成を

あの人に聞く医学部新設(2)- 医師不足の解消に有効でない

あの人に聞く医学部新設(3)- 医師定着システムを持つ医学部新設を

もあります。

 

さて、上の二つは対照的な意見だなぁと思って取り上げましたが皆さんはどうお考えでしょうか。

 

医学部長病院長会議の代表という意味でどうしても「医学部新設」による自分たちへの悪影響を考えてしまっているように見えるというのが僕の印象です。この記事の中でおっしゃられている「がんを完治する抗癌剤」というのがすごく非現実的なんです。

僕も以前書きましたが「もし万能薬のようなものが誕生すれば、大幅に必要医師数は減るだろうが、現実的でない」と思います。

 

仮にですがある薬を飲めばすべてのがんが根治できるようになるというのはなかなか難しいように思います。僕はちなみに30過ぎた今になってもそれを目標にはしていますが、今の時点ではある種の腫瘍を完治させうる薬はできたとしても、100%治す薬はできないでしょうし、すべてのがん腫をというのは非現実的です

腫瘍と感染症を一緒にするなと言われるかもしれませんが、腫瘍細胞も細菌と同じように薬に対する耐性を獲得していきます。そういうものが生き残っってしまう。それをうまく克服しながら治療をしていくわけですが・・・

また、A薬を飲んだら大腸癌の多くが治るとしても、すべての大腸癌ではなくてある種の大腸癌ということで、それが効く腫瘍かどうかを診断する必要はあります。転移した先の腫瘍が全く同じ性質の腫瘍かどうかもわからない(形質転換しているかもしれない…性質が変わっているということです)。そしてそれらに対してどうするかをまた考えていく。

助けれる人を助ければ、他のマイナーなグループは無視するというなら別ですが、そうはならないでしょう。そして患者さんは個人個人で違います。前も書きましたが、僕は内服抗癌剤2つ+αで緩和ケアをやっていた急性骨髄性白血病の患者さんが完全寛解に入ったのを経験しました。患者さんによって様々なことは起こります。いいことも、悪いことも。

 

今、医療費抑制を考えなくてはいけない、新しいパイが出てこないという前提で話をしているので、非常に医師数を増やすということが難しいと思っていらっしゃるのだと思います

しかし、仮に人口が減ったとしても先程の記事にも書きましたが「面積当たりの医師数の減少」が大きな意味を持っています

島根県の医師不足:人口当たりは十分でも面積あたりが不足

人口当たり医師数がかなり少ない首都圏(埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県)は成り立っているとは言えないながらも、どうにか患者を回しながらやっています。しかし、先程の記事のように島根は人口当たりの医師数は平均より多いのに面積当たりでは北海道や岩手と同様カバーしきれていない。

人口だけで語れないのだと思います。

 

僕は今の時点で言えるのは交通網整備や今は想像もできないような搬送手段の確保により、病院までの時間的距離が短くなれば必要医師数が減るかもしれませんが、今のままならば人口当たりの医師数が減ったとしても厳しいかもしれないということです。

 

東大医科研の上先生の話に関して、僕はおおむね賛成です。ただ、僕は医学部新設による教員数不足が気になるというのは持論でして、いつぞやの記事で「仙台厚生病院や国際福祉大などはどうにかなるかもしれないが…」と書きました。数年後に再評価して医学部新設への舵を切るかどうか。時間が遅くなった分、将来助けられる患者さんの数が減ってしまうといわれれば、僕は反対できませんが

 

ただ、医師が不足しているというのは共通認識で同じです。おそらく医学の発展とともに必要な医師数は増えると思っていますし、高齢化の影響もあると思います。もしかすると日本人は世界に、宇宙にと出ていくようになれば(前も書きましたが、宇宙放射線の問題がありますので…その専門医療を確立すると日本は宇宙開発の先頭に立てるかもしれませんよ)やはり足りないと思うのですよね。

 

僕はそう思いましたが、皆さんはどう思われましたか?

 

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島根県の医師不足:人口当たりは十分でも面積あたりが不足

2012-06-28 19:55:52 | 医療

さて、続けます

県別医師数(人口別)では決して少なくはない島根県。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/kekka1-2-4.html

しかし、面積別医師数は圧倒的に少ない県の一つではあります

http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpax200701/b0047.html

その島根県の話です。

 

 松江赤十字病院は27日、救急医療を担当する救急部の医師が、来月1日から1人になると発表した。

 これまで2人態勢を続けてきたが、うち女性医師1人が今月末で退職。後任の医師が配属される見通しは立っていないという。秦公平院長は「松江市の医療にとって危機的状況」として、他の病院にも医師の派遣を呼びかけている。

 同病院は2004年4月、救命救急センターを開設。センターで救急患者の診療を担当する同部にはピーク時、医師が6人いたが、徐々に減少。女性医師は実家の開業医を継ぐために退職するといい、同部の医師は佐藤真也救急部長1人となる。

 同病院は島根大医学部などに医師の派遣を求めたが、今のところ後任は見つかっていない。しばらくは、研修医に加え、他の部の医師1人が応援に入る。

 秦院長はこの日、病院で記者会見。今月15日に新病院がオープンし、救急患者を短時間で運べるヘリポートの運用が18日に始まったばかりだが、「何とか重症者は引き受けたいが、人手が足りない場合は転院搬送する可能性もある」と話した。また、医師が乗り込んで車内でも医療行為をする救急車「ドクターカー」も「佐藤部長がいなくなると立ち行かなくなるかも」と述べた。

 秦院長は今後、救急部の負担を減らすため、休日・夜間に受診を希望する患者向けに休日診療所の開設などを医師会に要請する。(寺田航)

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笑いごとではないのですが・・・ヘリポートやドクターカーがあっても救急部の医師が1人で何ができるのかと思わず笑ってしまいました(苦笑いですが)

 

基本的には日本全国、特に人口当たり医師数が少ない埼玉県のような地域(首都圏)と単位面積当たりの医師数が少ない県(島根県や北海道、東北地方など)の両方をカバーするだけの医師が必要だということになります

人口当たり医師数が不足していることを一気に変えることができないので、運用方法を変えて一極集中+交通網整備という方法をとりたいわけですが(僕だったらとりたいというだけです)…(まぁ、医師の経験なども考えると…いろいろ考えはあるのですが)。

 

 

ちなみに47都道府県で人口当たり医師数も面積当たり医師数も十分にあるのは東京都、京都府、大阪府、福岡県くらいなものです。残りは何らかのひずみがある。

http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpax200701/b0047.htmlより)

 

もう一つこの後記事を書きますが、医学部新設議論は本当によく考えないといけないと思います。

 

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天野医師の自信:医師が患者さんに貢献できるという自信を失った時は引退するべき時なのでしょう

2012-06-28 19:45:30 | 医療

こんばんは

 

今日も結局いろいろ準備に時間をとられておりました。

それでも明日から出張と考えると仕方がないのですよね。本当は予定では今日からでしたしw

 

さて、本日は先日天皇陛下の手術を執刀された天野医師の話が載っていたので紹介します。

「神の手」と呼ばれて(上)心臓外科医・天野篤 自分ほど医師に向く者はいない

「神の手」「ゴッドハンド」と呼ばれるのは、医師冥利(みょうり)に尽きるだろう。しかし、学力や手先の器用さだけではこの域に達することはできない。自分自身を信じて患者のためには決して妥協しない不撓(ふとう)不屈の精神力が、大医や名医をつくる。(文・木村良一)

 ――狭心症の天皇陛下の冠状動脈バイパス手術、お疲れさまでした

 天野 はい。ただ(手術が成功し)ひとりの国民と天皇陛下という元の関係に戻りました。「天皇陛下の執刀医」という枕詞(まくらことば)は外す方向でいます。

 ――どうしてですか

 天野 天皇陛下の執刀医ということが独り歩きすると、僕や僕が関係する施設が利用することになる。それが良くないからです。

 ――それにしてもプレッシャーは大きかった?

 天野 診療面ではそんなに感じなかったけど、外科医として真の力量が問われるというプレッシャーはありました。

 ――なぜ医師になったのですか

 天野 父親のおじに当たる人が2人医者で、影響を受けた。高校2年のとき、父親が心臓弁膜症と診断されたことも大きかった。医学生の大学2年のとき、父親が三井記念病院(東京都)で手術を受けるのですが、それがどういう医者になるかを考えるきっかけになりました。心臓外科を志す前は僻地(へきち)医療に力を尽くしたいと思っていた

 《父親の甲子男(かしお)さんは心臓に人工弁を付けるなどの手術を3回行ったが、平成2年11月25日に術後心不全などで亡くなる。66歳だった。亀田総合病院で行った2回目の手術では自ら助手を務めた》

 ――3浪して日大医学部に入る

 天野 はい。どうしても医者になりたいという思いが強かった。自分ほど医者に向いている人間はいない。それなのになぜ、選ばれないのか。どうして学力だけで決めるんだ。気持ちの中でそう世の中の制度に文句をつけていた時期がありました

 ――なるほど

 天野 1浪、2浪の時点で複数の私立の新設医大の1次試験には合格していた。でも2次試験には受からない。合格するにはコネクションが必要だと分かり、門外漢は実力でしか門をくぐれないと腹をくくってもう1年いままで以上に勉強した。3浪の時点で、1浪、2浪のとき受験した国立1期校を捨て1期校と試験日が重なって合格しやすい日大医学部を選んだ。

 ――どんなところが医師に向いていますか

 天野 熱心で、ひとつのことを中途半端にしないところかな。だから手術は丁寧だし、患者さんとの関係も丁寧です。たとえば院内の薬局が薬の飲み方を誤って伝えてしまったときには、正しい飲み方を自分で直接電話して説明した。患者さんには「あなたのことは僕が一番よく知っている」というように接することが大事です。

 ――いまもそんなに親切なのですか

天野 若いころは未熟な部分を患者さんの信頼を得ることで補っていた。いまは手術の完成度が高いからある時点で医者と患者の関係を断ち切れる。それに他の病院で手術すると、アフターケアは他の医者に任せなければならない。患者さんとの関係が希薄になればなるほど手術の完成度を上げる必要が出てくる。それが患者さんへの誠意です。

 ――医学部の教授という地位はいかがですか

 天野 まさか教授になるとは思ってもいませんでした。僕が結婚した若いころ、父親のおじの息子が東大医学部の小児科の助教授で、その人が「3浪したから研究者として大学に残るのは難しい。臨床医として早く一人前になりなさい」と諭してくれた。民間病院で手術経験を積めたのはそのおかげです。

――「神の手(ゴッドハンド)を持つ医師」と呼ばれていますが

 天野 僕の場合、神の手というよりも「物差しの手」。手術は行き当たりばったりではなく、計った通りにやる。計算し尽くされた中で執刀している。

 ――それは手先の器用さにつながるのですか

 天野 つながります。少なくとも外科医の中で僕は器用だと思う

 ――以前、年配の高名な外科医から「器用さとはよく考えて物事を進めることだ」と教えられたことがあります

 天野 よく考える。それも器用さに入る。何かやっているときにそこだけを見るのではなく、裏側やその先を見る。目というのは目の前の物を見るだけではなく、いろいろな情報を取り入れられ、それを基にいろいろと考えられる。

 ――手術中も同じですか

 天野 執刀中こそ視力などの五感を最大限に生かします。五感から入った情報に対し、すぐに反応して自然に手が動く。だから通常の手術は疲れない。非常事態が起きたときは頭を使う。周囲がその事態に目がくぎ付けになっても、ひとつ頭を持ち上げて俯瞰(ふかん)し、もうひとりの緊急用の自分が、体に指令を出すようになっている。

――すごい

 天野 術中判断は経験と知識を総動員して3秒ぐらいで行う。患者さんのためには勇気を出して合併症と表裏の状況にも立ち向かわなければならない。妥協はしない。

 ――そこまでの域に達するには若いころから相当な体験をしているのでは

 天野 たとえば高校2年のとき、仲間と出かけた伊豆の大島で高波にさらわれたことがある。岩場で美術の宿題の絵を描いていました。そこに大きな波がザブンときて足をすくわれて海の中に落ちた。

 ――それで

 天野 落ちながら「波は必ず引く。引いたときに体を安全に支えられるものが見つかるはず」と考えた。ちょうど大きな岩があり、そこにしがみついて次の波がくるまでに呼吸を整えた。次に「大きな波は続かない。しがみついていれば、岩をよじ登れるチャンスがきっとあるはずだ」と考え、助かった。

 ――ピンチのときこそ、パニックにならずに落ち着いて考える

 天野 手術には三の矢はない。二の矢で仕留めなければならないからです

 ――二の矢で仕留める?

天野 1回目の手術が駄目なときは、2回目の手術で成功させなければならない。2回目の手術で救命できても、患者さんの予後(その先の人生)がつくれない場合がある。患者さんにどのくらい余力があるのか。助手や看護師の体力はどうか。道具立てに問題はないか。手術中もそれらを瞬時に把握し、より確実な次の治療計画を立てる。先の先を考えて手術していかなければならない

 ――たいへんです

 天野 すぐに再手術になるようでは、何のための手術か分からない。そこに対する責任感はどの外科医よりも強い。

 ――2ミリの血管を0・05ミリという細い糸で縫ったりするのでしょ。手術の練習はするのですか

 天野 しない。いままでやってきたことが「間違っている」とひらめき、それを確認するのに人工血管や布で試すことはある。(論説委員 木村良一)

 ――医師としての哲学は何でしょうか

 天野 与えられたものを最大限に生かすこと。それが患者さんのためになるし、仲間や自分自身のためにもなる

 ――上司に臆せずにものを言った結果、嫌われて病院を辞めざるを得なかったことがあると聞きましたが

 天野 14歳年上の部長の手術を「僕の方がうまくできる」と批判した。まだ30歳代で未熟で天狗(てんぐ)だった。ただそのとき初めて「自分には外科医に向いた器用さがある」と直感した。

 ――なるほど

 天野 その部長に「君と話すときは脳の10%を使えば十分」とまでいわれたけど、(負けずに実力をつけ)手術中に助言をしたらクビになった。尊敬していた人でしたが…。

 ――平成3年4月から新東京病院(千葉県松戸市)に勤務されていますが、これは後にバチスタ手術(心臓縮小手術)で一躍有名になる須磨久善先生に呼ばれるのですね

 天野 はい。当時、東京の三井記念病院のサテライト病院として新東京病院に心臓血管外科が開設され、須磨さんが僕より5歳年上で、初代部長でした。須磨さんはもう手術をしない。

 ――今後、何歳まで現役の心臓外科医として手術しますか

 天野 むかしは55歳が限界といわれましたが、医療器具が発達して外科医年齢が上がっている。これからはデジタル画像を手掛かりに手術するようになるかもしれないから限界も上がるでしょう。

 ――今後の目標は

 天野 いまやっている手術のレベルを高めたい。たとえば(人工心肺装置を使わず心臓を拍動させたまま行う)オフポンプ手術。日本が世界一で、冠状動脈手術の6割がこのオフポンプだけど、これをもっと高めたい。それと脇目も振らずに外科医になろうとする医者を育てたい。

 ――ライバルは

 天野 うーん。難しい。

 ――ブラックジャック?

 天野 違う。(漫画『メスよ輝け!!』の主人公の)当麻鉄彦。『孤高のメス』という小説や映画にもなったけど、当麻鉄彦が僕の新東京病院時代とかなりダブる。患者サイドに立って手術で患者とその家族を幸せにしようとするところがいい。ライバルというよりも外科医の理想像かな。(原作者で医師の)大鐘稔彦(おおがね・としひこ)先生にはお会いしたり、手紙を頂いたりしています。(

 

 ■あまの・あつし 今年2月18日に天皇陛下の心臓手術を執刀した。順天堂大医学部心臓血管外科教授。昭和30年10月18日生まれ。56歳。埼玉県立浦和高を卒業後、日大医学部に進む。亀田総合病院(千葉県)や新東京病院(同)などの民間病院で腕を磨き、年間平均400件もの心臓手術をこなす。

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すごく面白いと思ったので、全文引用してしまいました。産経新聞さん、すいません。

 

さて、僕が気にしたのは2つ

 

1つめは「医師としての自信」「患者さんのためになることができる」という絶対的な自信。これは多かれ少なかれ医師の誰もが持っていることだと思います。逆に全く「医師としての自信」も「患者さんのために力になれる」という強い思いもなかったらいやじゃないですか?

それが医師には必要であるということ。

 

2つ目にそれが無くなってくるころ・・・今までは55歳が限界だったとしても、今後は様々な技術でもっと年齢は高くなるのかもしれません。しかし、それでも限界はあると思います。

本来、上記2つがなくなったころには医師は引退するべきなのでしょう

 

それが何歳まで維持できるだろうか…ということです。

 

知識・経験を持ってアドバイザーになるならともかく、ある一定以上の年齢では自ら患者さんの診療をするのは難しいのではないかと思います。

そういう目でもう一度、医師の実数を考えてみたらどうだろうかと思ったりします。

 

恐らく現場の医師としての数はかなり減ってくるのではないかと思っています。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/kekka1-2-2.html

日本の医師のうち70歳以上は10%を占めます(10%って3万人近くですよね)。もちろん年齢が高いというのは、それだけで現場に出ることはできないとは言えないと思います。

ただ、実際に患者さんの診療をするという意味で「もっと若ければ・・・」と思うことがあるならば、最前線にはいられないだろうと思います

 

医学が日進月歩で進んでいく中で、過去の知識と経験で対応できるのであればともかく…新たな知識に対応しなくてはいけない状況で高齢者は不利です。

診療所の医師の20%以上が70歳以上というDataも上の厚労省のサイトに書かれていますが、70歳以上で病院勤務医として働くのは病院長などを除いては難しいのではないかと思っています

(病院長も難しいですがw)

そんなことを思いました。

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診療報酬改定も勤務医負担軽減に効果なし:やることが増えていけば、疲弊するのは当たり前では?

2012-06-27 23:41:30 | 医療

少し追加でこちらの記事を紹介します

 

 27日の中央社会保険医療協議会(中医協)総会では、診療報酬改定結果検証部会(部会長=牛丸聡・早大政治経済学術院教授)が、2010年度改定の影響を検証する調査の最終報告を提出した。「病院勤務医の負担軽減」が重点課題に位置付けられたものの、調査結果によると、改定後も負担が大きいと感じている医師が半数近くに上った。ただ、委員からは、勤務医の減少など、さまざまな要因が影響した可能性を指摘する声が相次いだ。

 最終報告は、11年10月の中医協総会で速報値として報告された調査結果に、部会としての評価コメントを加えたもの。病院勤務医の負担軽減については、医師調査で「勤務負担感が大きく、勤務状況の改善が必要」との回答が44.4%に上ったことなどから、「一定の効果を上げているが、引き続きさらなる対策が必要」との考えを示している。

 これに対し、嘉山孝正委員(全国医学部長病院長会議相談役)は、「診療報酬(改定)の効果がないように見えるが、ほかの要素が原因になっている可能性もある」と主張。次の診療報酬改定に向けた議論の際には、勤務医の数や分布に関するデータなどを併せて示すよう求めた。
 また、鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)は、医療費適正化計画などで平均在院日数の短縮が求められている一方で、高齢化などにより病床稼働率は変わらず、勤務医がより多くの患者を診なければならなくなっている可能性を指摘。「診療報酬だけでは分析し切れない要素がある。幅広く検討することが必要だ」と訴えた。

 支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)も、「勤務医の負担軽減の効果が、予想よりも小さく、残念だ」とした上で、「診療報酬改定だけでは対応できないのだと思う」と述べた。【高崎慎也】

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医学部増員により実数は増えてはいるのかもしれませんが、その効果が出てくるとしても数年後でしょう

 

また、実数の増加よりも患者さんに対してできることが増えたり、高齢者など重症化しやすい患者さんが増えれば、結局やるべきことが増えて勤務医はさらに疲弊していくと思います。

 

そういうことではないでしょうか?

 

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前撮りしてました(2回目)

2012-06-27 23:37:59 | Weblog

こんばんは

 

今日は職場の健康診断をやった後(問診ですね)、結婚式の前撮りをやってきました。いろいろ疲れましたw

1月にも一度入籍前にやったのですが、その後披露宴の計画が出来上がり、今回も式場で前撮りしたいということになりまして、2回目の前撮りを行いました。思い出になるのであればそれはそれでよいのではないかと思っております。

 

 

明後日から出張なので、明日も休みをいただきました。それ故、出張中の記事も含めて明日いろいろ書いていきたいと思います。

 

今日はこのあたりで。

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新型インフルエンザの死亡数:いずれにせよ、パンデミックは防ぐ必要がありますね

2012-06-26 21:14:02 | 医療

さて、続けます

 

新型インフル死者28万人と推計 2009年に大流行

http://www.47news.jp/CN/201206/CN2012062601001579.html

 【ワシントン共同】2009年に世界的大流行を引き起こした当時の新型インフルエンザによる死者数は世界で約28万人との推計結果を米疾病対策センター(CDC)などの国際チームが25日、英医学誌ランセットに発表した。

 世界保健機関(WHO)が公表した死者数1万8500人の約15倍。WHOの数値は検査で確認された例にとどまるが、発展途上国では検査を受けないまま肺炎などで亡くなった患者も多く、こうした死者の推計値を加えた結果、大幅に増えることになったという。

 推計では、09年4月から2010年8月までに28万4400人が死亡。通常の季節性インフルエンザと異なり、若い人の死亡が多いのが特徴。

-------------------------------------

 【パリAFP=時事】2009年に世界的に流行した新型インフルエンザ(H1N1型)による死者はこれまで報告されていた数の15倍以上に当たる推定28万4500人に上る可能性があることが26日分かった。米国疾病管理予防センター(CDC)のファティマ・ダウッド氏率いる研究チームが英医学専門誌「ランセット感染症」最新号で発表した。
 世界保健機関(WHO)には死者1万8500人が報告されていたが、過小評価だとの声が上がっていた。研究チームは最大で57万5400人に増える可能性も指摘している。 

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Estimated global mortality associated with the first 12 months of 2009 pandemic influenza A H1N1 virus circulation: a modelling study

には(すいません。自宅PCでは全文がみれないので)

Findings

We estimate that globally there were 201 200 respiratory deaths (range 105 700—395 600) with an additional 83 300 cardiovascular deaths (46 000—179 900) associated with 2009 pandemic influenza A H1N1. 80% of the respiratory and cardiovascular deaths were in people younger than 65 years and 59% occurred in southeast Asia and Africa.
 
と書かれています。
これが最大57万という記載なんでしょうが・・・・。
 
いずれにせよ、結論にある
Our estimate of respiratory and cardiovascular mortality associated with the 2009 pandemic influenza A H1N1 was 15 times higher than reported laboratory-confirmed deaths. Although no estimates of sCFRs were available from Africa and southeast Asia, a disproportionate number of estimated pandemic deaths might have occurred in these regions. Therefore, efforts to prevent influenza need to effectively target these regions in future pandemics.

という部分は全く同意するところです。

 

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消費税法案可決:社会福祉が改善し、経済も持ち直せば明断と言われるのかな?

2012-06-26 20:39:21 | 国会議員・地方議員連盟

こんばんは

 

今、披露宴の二次会で頭を悩ませ中。

明日までに人数を報告しないといけないのですが、当初の予定よりも激減してしまい(3割くらい減った)人数が少なくて困っている状況w

 

まぁ、仕方がないのですけど。仕事など、いろいろありますから。日曜日の夜というのがいけないですね。本当に困ったものです。

 

本日は「消費税法案」が通過したというニュースが流れていましたね。

小沢、鳩山氏ら民主57人が反対票 消費税法案が可決

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062615310014-n1.htm

2012.6.26 15:31 小沢一郎

 消費税増税法案の採決が26日午後の衆院本会議で行われ、民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決された。投票総数459票のうち、賛成363票、反対96票だった。民主党で反対票を通じたのは小沢一郎元代表、鳩山由紀夫元首相ら57人だった。

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僕は政治家ではありませんが、日本という国がどうなっていくのかは心から案じています。それは将来の子供たちの未来にかかわるからで、その責任を取る義務は僕らにあると思います。

ですので、どうしたらよいのか…というのは常に考えておりますが(要するにこの分野も好きなんですよ)・・・まぁ、消費税が良いか悪いか…。当たり前ですが社会福祉の改善と経済が改善するかにかかっているのでしょうね

 

TTPにしろ、エネルギー資源にしろ、何でもよいので経済が上向きになり、日本が再び浮上し始めれば消費税法案は明断と言われるのでしょう。一方で経済がこのまま失速した場合は、他の原因があったとしても一因を消費税に求める人は出てくると思います。

消費税法案を賛成した以上は「経済回復」は必須事項なのだろうと思っています。

さて、ここで反対票を投じた人間が今回はクローズアップされています。僕はちなみに棄権した人間はともかく、反対票でも賛成票でも自分の意見があればよいと思います。民主党は3年間の政権与党としての経験が「消費税は必要。今までは甘かった」と考えているのであれば、それはそう国民に説明したうえで実行するべきだと思います。

「小沢氏は政治家にあらず」 前原氏が痛烈批判

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062618040021-n1.htm

2012.6.26 18:00 小沢一郎

 民主党の前原誠司政調会長は26日の記者会見で、消費税増税関連法案などに反対票を投じた小沢一郎元代表について「どれだけ日本のことを考えて行動しているのか。次の選挙のことを考えて行動しているとしか思えない」と痛烈に批判した。その上で「本当の政治家は日本の将来を考えて行動する。目先の選挙で物事を決めるのは本当の政治家ではない」と断じた。

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これはまさに3年前の民主党が「甘いことばかり言っていた」ことの裏返しだと思います。消費税は国民にとっていやなことです。僕だって税が増えるのは嫌ですよ。ついでに言うなら、まさに無駄を削る方が先という気持ちもあります

ただ、それを待ってもいられまいというのと・・・おそらく無駄を削っても今までが「医療」「社会福祉」「教育」という最も重要なところに金をかけていなかったこの国がうまく回るまでは時間がかかるのだろうと思ったので、むしろ強制的にそちらに資金が回るのであればよいかもしれないと思ったというのもあります。

ただ、再び甘いことを言っているように見えるこの議員さんたちも「政局」以外で動いている方もいると思います。

僕は小沢さんを信用はできないと思っていますが、本当に消費税は後に行うべきだと思っている議員さんもいるかも(すいません、基本的に小沢議員と同じだと思っています)しれません

その造反票に対して小泉新次郎氏はこんなことを言っています。

造反57票「やらないと言ったことをやった野田首相の力」 小泉進次郎自民青年局長

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062616170016-n1.htm

2012.6.26 16:16 自民党

 自民党の小泉進次郎青年局長は26日、消費税増税法案の衆院採決で民主党議員57人が反対票を投じたことについて「民主党の分裂を見て、この3年間の主張は何だったのか。国民にもう一度、だれを国会議員として国会に届けるかを問うムードを高めていかないといけない」と述べ、衆院解散・総選挙を求めていく考えを強調した。国会内で記者団の質問に答えた。

 小泉氏は「57(票)の反対を導く影響力を持っていたのは野田佳彦首相ではないか。民主党のやらないと言ったことをやると言ったからだ。これは小沢一郎元代表が導いた数ではなく、野田首相の力ではないか」と指摘した。 

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国民にもう一度、誰を国会議員として国会に届けるか問う・・・。おそらく必要だと思います。

僕は小沢議員だけは外してほしいですけど。

 

政局を動かしているだけのような気がするので(要するに、この人がいると日本の政治が変わらない)

で、その57名の議員さんの顔ぶれがこれです。

消費税増税法案に反対、民主党議員57人

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062615350015-n1.htm

2012.6.26 15:34

 26日午後の衆院本会議で行われた消費税増税法案の採決に反対票を投じた民主党議員57人は次の通り。(産経新聞調べ。敬称略)

 小沢一郎、東祥三、山岡賢次、牧義夫、鈴木克昌、樋高剛、小宮山泰子、青木愛、太田和美

 岡島一正、辻恵、階猛、松崎哲久、古賀敬章、横山北斗、相原史乃、石井章、石原洋三郎

 大谷啓、大山昌宏、岡本英子、笠原多見子、金子健一、川島智太郎、菊池長右エ門、木村剛司、京野公子、熊谷貞俊

 黒田雄、菅川洋、瑞慶覧長敏、高松和夫、玉城デニー、中野渡詔子、畑浩治、萩原仁、福嶋健一郎、水野智彦、三宅雪子、村上史好、山田正彦、加藤学、中川治、橘秀徳、橋本勉

 鳩山由紀夫、松野頼久、初鹿明博、川内博史、小泉俊明、平智之、中津川博郷、福田衣里子、福島伸享、小林興起、石山敬貴、熊田篤嗣

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小沢議員と、鳩山議員は個人的には退場してほしいのですが、他の方々はどう思っているのか、本当に自分の言葉で訴えてほしいと思っています。

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生活保護の受診制限や悪質な医療機関(生活保護悪用)をどのように取り締まるべきか

2012-06-25 21:00:35 | 医療

こんばんは

 

今日は涼しい一日でしたね。行き帰りの通勤もブレザー含めた3枚でちょうどよい感じでした

結婚披露宴の日は晴れていてほしいものだ・・・。

 

さて、今日はこちらの記事を紹介します

 

橋下市長の生活保護者受診制限、反発強く修正へ

 大阪市西成区は、区内の生活保護受給者を対象に8月から実施予定だった「医療機関等登録制度」について、受診先の制限を緩める修正案を決めた

 

 医療機関を1診療科につき原則1か所に限るとしていた従来の案を「医学的必要性に応じて複数の選択も可能とする」とし、名称も「医療機関等確認制度」に変える。

 登録制度は、橋下徹市長が2月に打ち出した全国でも例のない受診制限。自己負担のない生活保護による医療で過剰診療や重複受診、重複処方が一部で目立つことから、その適正化を目的に、生活保護率が特に高い西成区で試行を計画した。

 〈1〉病院・診療所は診療科ごとに1か所、調剤薬局は受給者ごとに1か所を登録し、利用を限定する〈2〉専門医を受診したい時は医師の紹介状を前提に福祉事務所で判断する――という内容で、すでに各受給者に登録リストを発送。6月に入って「登録先以外は(受診に必要な)医療券を原則、発行しない」として、実質的に運用を始めていた。

 修正案では、保護受給者に「医療機関等確認証」を渡し、薬局も複数利用を認める。一方、過剰処方を防ぐため、診療や薬の内容を記録する区薬剤師会の「お薬手帳」を持ってもらう。

 当初の案に対し、医師会や薬剤師会、生活困窮者支援団体などから「患者が受診先を選ぶ権利を侵害する」と強い反発が出たため、修正を余儀なくされた

2012年6月22日07時22分 読売新聞)

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この記事の後、こちらの記事

「指導すべき病院」基準策定へ=生活保護、過剰診療問題で-厚労省

 厚生労働省は23日、生活保護受給者が全国的に増加する中、医療扶助費制度を利用して悪質な過剰診療を行う医療機関への対策を強化する方針を固めた。自治体が指導すべき医療機関を選びやすくするため、参考となる基準を策定する。
 健康保険制度では、過剰診療などで指導すべき医療機関について、「レセプト(診療報酬明細書)1件当たりの平均点数が高い順に選ぶ」といった基準が定められている。一方、生活保護制度には「全ての医療機関が対象」との記述があるだけで具体例が示されていない。(2012/06/23-19:35)

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生活保護の方が受診しやすいというのは事実だと思います。医療費が払えないために生活保護になってしまう方も実際いるので、必要であれば制限してはいけないと思います。ただ、その一方で常識破りのことをしている方もいると聞きます。

僕は実際に見たことはないのですが、インターネットなどで調べると生活保護の方が薬をもらってきてそれを売ったりすることもあるとかないとか。

生活保護受給者を囲い込み「薬を転売してもうけたことある」

記事本文

 【生活保護を問う】

 ■患者送迎・豪華設備の点滴室…

 全額公費で賄われる生活保護受給者の医療費をめぐり、大阪市西成区の3診療所が生活保護受給者を囲い込んでいたことが明るみに出たが、3診療所では「タダだから」と連日のように通院し、必要以上の薬をもらって転売している生活保護受給者もいるという。関係者からも「税金を食い物にしている」と怒りの声が漏れる。

 ▼必要以上の量

 今月上旬、3診療所のうちの一つから、大量の湿布薬が入った袋を提げた60代の男性が出てきた。「薬を転売してもうけたことがあるねん」。男性は昔話のように語ったが、薬は明らかに必要以上の量だ。「生活保護の受給者は、知恵を絞って生きていかなあかん」と話して立ち去った。

 この診療所では、軽ワゴン車が30分~1時間おきに停車し、数人ずつ男性を降ろしていく。「診察がある日はほぼ毎日、自宅から診療所までを送迎しているんや」。近くに住む男性(64)が解説する。

 ▼まるでサービス業

 豪華なリクライニングシートが20以上並び、正面に大型テレビ。別の診療所の「点滴室」には高級サウナ店のような設備がそろう。

 かつて勤務していた女性によると、通院患者の9割以上が生活保護受給者で、1日あたり約200人が来院する。

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それが事実であれば、そのようなことは取り締まらないといけないわけで(だって危ないでしょう。よくわからないまま薬を渡すのは)。

 

その一方でそうやって収入を得ているような常識はずれの医療機関もあるわけで・・・・

生活保護者を囲い込み:受診したら飲み物サービスって…(献血じゃあるまいし)

 

そういった悪質な医療機関を取り締まるのも必要だと思います。

 

そういったことをきちんとすることで、本当に必要な生活保護の方々が助かるのだと思っております。

 

やり方はいろいろ考えなくてはならないと思いますが・・・。

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