新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

病院ごとのマイナールール?:微温湯ではなくて酢酸なのは何故?

2013-04-30 22:36:47 | 医療

さて、突っ込み記事を2件

 

一つ目はこちら

家族の余命宣告で休職可能 最大1年、アステラス製薬

http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013043001002100.html

 製薬大手のアステラス製薬は30日、がんなどで余命宣告を受けた家族のケアのため最長で1年間休職できる制度を4月から導入したことを明らかにした。残された時間を一緒に過ごせるようにして、社員の精神的苦痛を和らげるのが目的。

 同社はがん対策の新薬開発が主要事業の一つで「国内企業では珍しい取り組みではないか」(広報)としている。

 導入した「寄り添い休業制度」は余命6カ月以内と宣告された配偶者や親、子どもなどがいる社員が対象。休職期間は1週間~6カ月間で、最大1年間まで延長可能。国内のグループ会社の社員約8100人が活用できるが、休職中は無給となる。

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さすがに有給というのは難しいと思いますが、無給で休むとその家族のサポートが難しくなりますよね。もちろん、大事な時間を家族と共に過ごすのはお金より重要と考えることもできますが…、金銭的なサポートがあればよかったですね。

有名無実にならなければいいけど・・・と思っています。

もう一つはこちら・・・。

 

 横浜市立大付属病院(平原史樹院長)は30日、入院中の50代の女性患者の栄養チューブに誤って高濃度の酢酸を注入し、女性が壊死(えし)を伴う腸炎を起こして死亡したと発表した。同日、医療事故として神奈川県警金沢署に届けたという。
 病院の説明によると、女性は昨年8月から入院し、鼻から栄養チューブを腸に通していた。4月7日にチューブが詰まったため、看護師が詰まりを除去しようと圧力をかけて酢酸を注入したが、誤って高濃度の酢酸を使用し、チューブから出た酢酸が腸を損傷。女性は24日に心不全と腎不全で死亡した。今後、酢酸の使用は中止するという。
 同病院は「当院に責任があり、深くおわびする。原因究明と再発防止に努める」としている。

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横浜市大病院で女性死亡、高濃度酢酸液を誤注入

 横浜市立大学付属病院(平原史樹病院長)は30日、入院していた同市内の50歳代の女性が、医療ミスで死亡したと発表した。

 

 栄養チューブの詰まりをとる際、誤って酢酸液を通常の約25倍の濃度で注入したことが原因で、同病院は金沢署に届け出た。

 病院によると、女性は昨年8月、心臓や腎臓の異常で入院、集中治療室で鼻から小腸までチューブを通して栄養を摂取していた。4月7日、40歳代の看護師がチューブの詰まりをとるため酢酸液を作った際、適切な濃度は約1%なのに約25%の液を作ったという。女性は注入直後に腹痛を訴え、同24日、小腸炎を発症して死亡した。

 看護師は酢酸の瓶に手書きされていた割合通りに希釈したといい、病院で詳しく調べている。25%濃度だと、健康な人でも小腸に炎症が起きるという。

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チューブが詰まったことに対して…微温湯などではなく、酢酸を使用するというのは一般的なのだろうか?

http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/340254_20400BZZ00945000_A_01_01.pdf

http://www.atomed.co.jp/tmp/pdf/dis/TayoutoTube_3.pdf

http://www.createmedic.co.jp/products/technical/text/pdf/dc67032_04.pdf

指示の内容云々もそうだが、病棟に酢酸を置いているのは何のために使うのだろうか?

 

使うはずのないものはそこにおかない・・・のが最も重要だと思うのですが、もしかしていつもこの病棟は酢酸だったのかしら?

 

いくつかの病院を見ましたが、マイナールールみたいなものがあります。きっとうちにもあるに違いありません。それ(違い)が勉強になるときもあれば、「???」というのもあります。

それ故、僕は「横のつながり」を強くして、何が一般的で何が特有なのかを知る必要があると思っています

 

他の病院で「○○の診断予測に▽▽を使用しているらしい」と聞いたときに、「感染でもなんでも上昇するはずだが、何が見たいのだろう・・・」と思ったりしますが、もしかするといくつかの組み合わせで判断しているのかもしれません。

・・・こういうマイナールールがいっぱいあるのだと思います。だから僕は結構他の病院がどうやっているのかを、実際に目で見て確認したいと思っています。そうすればいろいろ判断できますので・・・。

 

脱線しましたが、そんなことを感じました・。

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RASを抑制する物質発見:新しい分子標的薬がこうやってできていく

2013-04-30 22:20:54 | 医療

こんばんは

 

今日は雨の予報でしたが、この一帯では降りませんでしたね。それとも気が付かなかっただけなのだろうか?

ゴールデンウイークの中日ということで、大きな実験はゴールデンウィーク明けにと思っていますが、少しだけ基礎実験の準備をし(現在オーバーナイト中)、データ集めなどを行い、書きかけの論文をいくつか書き・・・帰ってきました。

 

いろいろ思いつくことや、知りたいことはいっぱい出てくるのですよね。

 

さて、本日は神戸大学の発表に関する記事を。RASというのは有名なのは3つあるんですが、いずれもいろいろな腫瘍に関与しています。

がん防ぐ物質発見、神戸大 マウスで効果

http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013042901001868.html

 多くのがんの発症に関与するタンパク質「Ras(ラス)」の働きを阻害する化合物を、神戸大大学院の片岡徹教授らのグループが発見し、29日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。化合物をマウスに投与し、がん増殖を抑えており、新たな抗がん剤開発につながると期待される。

 Rasを作り出す遺伝子が突然変異している場合、Rasは他のタンパク質とくっつき、細胞をがん化させる信号を伝達するようになる。グループによると、がん全体の原因の約2割はこのケースで、大腸、膵臓がんで割合が特に高い。

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新たな抗がん剤の候補物質発見 神戸大など

http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201304/0005941547.shtml

 大腸がんや膵臓(すいぞう)がんなどの原因となる遺伝子が作るタンパク質「Ras(ラス)」の働きを止める物質を、神戸大大学院医学研究科(神戸市中央区)などのグループが、兵庫県佐用町の大型放射光施設スプリング8を使って発見した。Rasはがん患者全体の約2割で活性化するとされ、この物質の働きを利用した新薬が開発できれば、最も幅広いがんに効く可能性がある。成果は米科学アカデミー紀要電子版に近く発表する。

 がんは、変異した遺伝子が作るタンパク質が活性化し、細胞が異常に増殖してできる。Rasの活性化は、大腸がんの4~5割、膵臓がんの6~9割をはじめ、肺腺がんや皮膚がんの一種のメラノーマなどでも確認されている。しかし従来、Rasの働きを止める方法はなかった。

 グループは、世界最高水準の解析能力があるスプリング8を使ってRasの構造を調べ、薬剤と結合しやすい“鍵穴”を発見。さらに鍵穴と合う化合物を約4万種類の中からシミュレーションして絞り、実際に結合させて抗がん作用を確認。薬剤候補の3種類を特定し、「Kobe(神戸)ファミリー化合物」と命名した。

 ヒトの大腸がん細胞を移植したマウスに神戸ファミリーを投与した結果、投与しない場合に比べ、がんの大きさが半分程度に抑えられた。

 今後は抗がん作用を一層高め、毒性の有無を確認して新薬につなげたいという。研究の中心となった同研究科の片岡徹教授は「3年後を目標に、ヒトへの応用を目指した臨床試験を始めたい」と話す。(金井恒幸)

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先日の白血病幹細胞に関する分子標的薬の話もありましたが、また新たな発見があったようですね。

 

腫瘍の分子生物学はいろいろなものが解明されていて、それらに対して新しい技術を用いて新薬へとつなげていっています。

 

今後も多くの発見があるのだと思いますが、多くの人のために同じ医療従事者として頑張っていきたいですね。

 

 

僕も頑張ろうっと・・・

 

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ジェネリックをどこまで使う?

2013-04-29 11:28:39 | 医療

こんにちは

 

時間を見て少し研究室に行こうかなと思っているところです。ちょっと今調べていることを進めていきたいのと、いくつか思うことがあって・・・ですね。

 

その前に一つ記事を・・・。

 ■調剤費2400万円抑制

 通常の医薬品に比べて価格が安いとされる後発医薬品「ジェネリック医薬品」の普及を目指す生駒市は23日、ジェネリック医薬品の啓発に取り組んだ平成23年9月~24年11月の14カ月間で、国民健康保険利用者の調剤費を計2400万円抑制する効果が確認されたと発表した。

 ただ、市内の薬局がジェネリック医薬品を処方する割合は、国平均、県平均と比べて下回り、課題も残した。

 ジェネリック医薬品は、開発から20年以上が経過し、特許が切れた医薬品で、通常の医薬品よりも調剤費が安くなるとされる。

 市は23年9月以降、国民健康保険を利用する市民に対し、「ジェネリック医薬品を使えば安く済みます」と通知する取り組みを開始。全市民を対象に、健康保険証などに貼る「ジェネリック医薬品を希望します」と書かれたシールも配布した。

 一方、市によると、ジェネリック医薬品を処方する割合が22%を超える市内の薬局は全体の56%。全国平均は65%、県平均は73%で、いずれも市が下回った。

 市の担当者は「市内の薬局と連携し、処方拡大に向けた施策を考えていきたい」と話している。

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さて、ジェネリック医薬品に関しては今までも書いてきました。

一般名処方の増加:ジェネリック推進はよいがバイオアベイラビリティも考えて

生活保護者はジェネリック強制:奨励はよいが、罰則を設けるな

 

ジェネリック医薬品は「治験」が行われて「有効」とされた薬品の「成分」は同じですが、効果が同じであるかは不明というのが実情です。一応、内服薬や皮膚から吸収されるようなものは治験を行うものもありますが、調べたものの中には「先発品と比較して80%」や「70%」というのもありました(ちなみに内服ステロイド剤です)。

 

なお、注射薬に関しては治験が義務付けられておらず(体の中に有効成分が同じ量入るからいいでしょう・・・ということで)、内服薬の一部は試験管内の溶出試験を中心に実施していて、有効性や安全性は「推測」の域を出ないというのが実情です。http://www.nihs.go.jp/library/eikenhoukoku/2012/001-012.pdf(参考文献)

例えば先発品のシスプラチンと後発品で腎機能障害の出現頻度に差があるという報告もある。

http://nenkai.pharm.or.jp/133abst/30amF-574.pdf

このときは低用量だったが、高容量になると差がなくなるという報告もある。

http://www.nihs.go.jp/drug/ecqaged/shiryou9-4-2.pdf(後半部分)

このように先発品と後発品に関しては「学会報告」などが行われるレベルであるというのが、実際のところであり「キードラッグ」に関しては使いたくないというのが実際です。

 

例えば・・・「ジェムザール」という膵癌などに使用する薬剤を後発品の「ゲムシタビン」に変えて同等かどうかは誰も知りません。実際に患者さんに使用したら効果に違いがあって、有効性を得られないかもしれない。

カルバペネムやタゾバクタム/ピペラシリンなどの薬剤がジェネリックで使用されて、発熱性好中球減少症などでの死亡率の増加があったらどうするのだろうか?

 

ですので、僕がジェネリックでも…と言っているのは「症状を抑える薬」。解熱鎮痛剤とかですね。効きが悪ければ患者さんご本人がおっしゃると思うので。

ちなみにジェネリックでは効きが悪いという患者さんもいらっしゃいます。

そういう問題点を抱えていますが、厚労省が2018年度までにシェアを60%以上にという方向性を打ち出しています。

SankeiBiz 2013/4/20 08:15
 
 特許切れの先発医薬品の有効成分を使った安価な後発医薬品(ジェネリック)の普及促進に向け、厚生労働省が「2018年度末までに数量シェア60%以上」とする新たな目標を発表した。後発薬市場は国の施策を追い風に参入が相次ぎ乱戦模様となっているが、厚労省は各社に安定供給と高品質の確保を求めており、“脱落組”が出てくる可能性もある。シェア争奪戦が激しさを増す中、生き残りをかけた業界再編の機運が一層高まりそうだ。
 厚労省は併せて発表したロードマップ(工程表)で、各社に「安定供給マニュアル」の14年度中の作成を指示。業界団体には、メーカーと流通で平均2カ月分以上の在庫を確保し、原薬の調達先を複数持つことなどを盛り込んだ指針を策定するよう求めた。政府は品切れの実態を調べて結果を公表する。
 後発薬は、有効性や安全性がすでに確認された先発薬の有効成分を使うため、新薬に比べ研究開発費を大幅に抑えることができる。
 効き目や品質は同等とされるが、過去に販売不振で突然製造を中止するメーカーがあったことなどから、使用をためらう患者らは少なくない。低価格を最大の売り物としながらも、処方する医師への理解を得るためには、営業を担うMR(医薬情報担当者)などにコストをかける必要がある。
 しかし、高齢化の進展と医療費抑制を狙う国の普及後押し策に目を付け、後発薬市場に参入した企業は数多い。沢井製薬などの後発薬専業メーカーや、第一三共などの大手新薬メーカーに加え、大手外資も相次ぎ参戦。
 日本での知名度の高さを強みとする米ファイザーは、後発薬大手と業務提携することで品目数を増やし、5月には初めての提携品を発売する予定だ。
 18日に都内で会見したファイザーのアルバート・ブーラ・エスタブリッシュ医薬品事業部門プレジデントは「大成功を収めると確信している」と語った。
 ただ、「後発薬市場は他産業と違い、技術革新によるどんでん返しが起こらない消耗戦」(SMBC日興証券の橋口和明アナリスト)。薄利多売のため、より多くのシェアを獲得しなければ生き残れない。規模で劣る中小メーカーを中心とした再編の機運も高まる一方、厚労省の工程表で“脱落”したメーカーの淘汰(とうた)も進みそうだ。
--------------------------------
基本的にジェネリック医薬品に関して、書かれているように薄利多売によるものです。それ故、日本国内で作っているものが少なく国外で作っているのが多いです。効果・安全性という意味でもよくわかりません。カビの混入とか、そういう安全性もわからないわけです。日本国内は厳しいと思うのですけどね・・・。
 
昔、こんな記事もありました。
 

香港製薬メーカーの痛風治療薬で死者 カビ汚染で

 2009年3月15日 21時16分
香港大学微生物学科はこのほど、現地で約4万人が服用しているという痛風の薬に基準値を大きく超える量のカビが含まれていたことを突き止めた。薬は香港の製薬メーカー、欧化薬業(ユーロファーム)が生産していた高尿酸血症と痛風の治療薬アロプリノールで、服用した白血病や悪性リンパ腫の患者が相次いで死亡したことが問題発覚の発端になった。

 香港医院管理局はこの薬の服用者に、すぐに服用を停止するよう呼び掛けた。ユーロファームは製薬工場の消毒を実施し、この薬の生産を停止すると発表している。(編集担当:恩田有紀)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それ故、どこまでジェネリックを推進する方が良いのか・・・と思っています
追加で、少し調べていて面白いサイトがあったので紹介します。
古いですけど、東大薬学系の教授が書かれたみたいですよ。日本薬理学会の理事長みたいですね。
 

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5000コメント、お礼

2013-04-28 10:06:54 | Weblog

おはようございます

 

今、少しジョギングをしてきました。今日は気持ちよく晴れています。

 

さて、先程確認したところ、コメント数が5000を超えておりました。多くの方がコメントをしてくださっていること、本当にありがたく思っております。

 

また、最近は1日アクセス数が2500~3000程度と、記事の更新の有無にかかわらず多くの方が来てくださっており、本当にありがたい限りです。

 

引き続き頑張ってまいりますので、応援をよろしくお願いいたします。

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絵に描いた餅以下のような・・・

2013-04-27 22:55:49 | 医療

追加です。

 

 日本医師会の中川俊男副会長はキャリアブレインの取材に応じ、東日本大震災の被災地である東北地方の医師不足を解消するため、既存の医学部に「医療復興講座」を新設する案を示した。同講座の教授や助教といったキャリアアップにつながるポストを用意し、集まった医師を沿岸部などの病院に派遣して、医師不足解消を目指す考えだ。

 中川副会長は、「関西や西日本の医師が4、5年被災地で頑張れば、元の勤務地に戻った時には元大学の教授、助教ということになる」と説明し、医師にとってもメリットがあることを強調した。

 東北の医師不足解消をめぐっては、自民党の「東北地方に医学部の新設を推進する議員連盟」が、政府に東北地方での医学部新設を例外的に認めるよう求める方針を決議するなど、医学部新設で対応しようとする動きがある。同議連などでは、卒業生に一定期間、東北地方で従事させる仕組みを検討している。
 これについて中川副会長は、「既存の医学部の『地域枠』でも、定員割れを起こしている。そういう(卒業後の勤務先をより強く制約する)大学をつくっても、学生が行かないのではないか」と述べ、医学部新設の効果に疑問を呈した。【高崎慎也】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

要するに・・・名前だけの講座とポストを用意して、福島などに派遣する・・・?派遣会社のような口座を作るということ?

ちなみに給与などは「大学病院」+「地域の病院」の二重ということでしょうか?

 

それなら「もともとそちらの病院で勤務してみよう」と思っている人は行くと思いますけど・・・?

 逆にどちらか一方だったら、別に…(某女優風)と思いますよね(笑

特に大学病院の給与ってかなり低いのに、そっちだけだったら目も当てられない

 

あと・・・元の勤務地に戻った時に教授や助教になるって…どんな理屈で言っているのだろう?実績が上がるわけでもなく、ライバルは元の大学で研究などをしているのに?

本当に大学の最前線で研究などを行いたいと思っているなら、行かないと思いますね。読んでいて本当によくわからない・・・。だいたい、そんな人事になるわけないじゃないかw

自分のところから離れて、他の医局に移動したうえ、数年東北で働いたら、もう一度医局に帰ってくる。

すると・・・・「元いた医局」のポストがアップする。

そんなこと誰も認めないでしょうし、第一帰ってきた人間が医局内で浮く。そしたら結局辞めていかなくてはいけなくなるだろうから、少し想像力がある人ならこんな考えださないけどね

 

それとも「医療復興講座」のポストということでしょうか?複数の教授(いっぱいいるw)がいてもいいのですから。肩書きだけほしい人は行くかもしれませんけど。

 

医局人事のように「医療復興講座」の教授が派遣先の病院を決めるのであれば、遠く福島に影響力はできるんでしょうね。

 

正直、何がやりたくて…何を言っているのかが全く理解できない。

記事が悪いのか、日医の副会長が悪いのか・・・?

あとは僕の頭が悪いのか(笑

 

まぁ、3番目ということにしておきますw

 

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医学部新設問題:医学教育の質の問題

2013-04-27 22:32:34 | 医局制度改革・医学教育改革

こんばんは

 

今日は「藁の盾」という映画を見に行ってきました。面白かったです。

さて、本日はこちらの記事を紹介します。

 

 

 医学部新設を目指している仙台厚生病院(仙台市)の目黒泰一郎理事長は、キャリアブレインの取材に対し、「医師の有効な偏在解消策がないまま既存の医学部の定員を増やしても、東北の医師不足は解消しない」と述べ、東北地方に医師を定着させる制度を持った医学部を新設する必要性を強調した。卒業生を東北に定着させるため、大学が指定する医療機関での一定期間の勤務を条件にした奨学金制度などを設ける方針だ。

 目黒理事長はまた、全国医学部長病院長会議などが「医学部新設で入学試験の難易度が下がり、医師の質が低下する」との懸念を示していることについて、「学生側の問題ではなく、教育の質の問題だととらえるべきだ」などと反論。
 自民党の「東北地方に医学部の新設を推進する議員連盟」が、東北での医学部新設を認めるよう政府に求める方針を決議したことについては、「追い風が吹いていると感じている」と語った。

 同病院では、東北福祉大(同)と連携して医学部新設を計画。基礎医学講義や研究は東北福祉大のキャンパスで、臨床実習は仙台厚生病院を中心に複数の既存病院で行う構想だ。【高崎慎也】

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ここで「入試のレベルが低下する」と書かれているのは、それはもちろんある一定レベルを担保する必要はありますが、むしろ教育の質でしょうね。

 

何を阿呆なことを・・・というのは入試で学生のレベルが低下することと、医師のレベルが低下することと一般的には並立しないはずなんですがね。CBTや国家試験に通らなければ医師になれないのですから。

 

まぁ、だいたい偏差値40で合格する今の国家試験の制度(ある一定レベルを担保しているという前提ですよね)を改めればいいだけで・・・。

 

今までも書いてきましたが、医学部新設問題は…一番重要なことは「教育の質」を担保できないこと、2つ目が現場の医師を教育現場に引き込むことで地域医療などが破たんする可能性が高いこと…だと思っています。

だから僕はこの5、6年間ずっと「まずは大学病院の医師の待遇から改善するべき」と言い続けてきました。ちなみに個々の待遇がよくなれば、大学病院に優秀な医師はそれなりに集まり、教育の質も改善します。論文だけでなく、臨床にも強い医師が。

そして個々の大学の定員を増やし、状況を見て医学部新設にかじを切る・・・というプランがよいのではないかと考えています。

 

意見はずっと変わらないです。状況があまり変わっていないので。

 

ただ、この病院群+東北福祉大…に関してはもしかするとうまくいくかもしれません。ただ、おそらく血液疾患も含めてあまり見れないものがいくつか出てくるのではないかと思っていますが・・・。

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P.S

本当はCBTに合格すれば決められた臨床実習病院(各大学病院や大病院)をどこでも実習できるようにしておけば、こんな話はすぐ解決するんですけどね。CBTはそのための呼び水になると思っていたのですが。

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H7N9ウイルス、台湾へ・・・

2013-04-24 22:21:38 | 医療

さて、もう一つ追加です。

 

 【台北時事】台湾の衛生当局は24日、H7N9型鳥インフルエンザの感染者を初確認したと発表した。中国本土以外で同型の鳥インフル患者が確認されたのは初めて。患者は台湾人男性(53)で、中国江蘇省蘇州から台湾に戻ってきて発症しており、同省で感染した可能性が大きいとみられる。男性は重症で、台北市内とみられる病院で隔離治療を受けている。
 当局によると、男性はビジネスで蘇州と台湾を往来。直近の蘇州滞在は3月28日~4月9日で、上海経由で台湾に9日戻り、3日後の12日から発熱や発汗、体のだるさなどの症状が出た。16日に入院したが、19日夜から病状が悪化したため、隔離された。いったんは陰性反応が出たが、24日の検査で陽性と確認された。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この記事によると潜伏期間が3日以上あるということのようだが・・・・、少しずつ広がっていきそうな雰囲気ですね。潜伏期間が短ければ瀬戸際もできるでしょうけど、3日間あったらスルーしますからね。いくら検疫の強化といっても・・・検査能力が高くない以上みつけられないでしょう

検査能力が一定以上あったとしても、発症前のウイルス量でどれほどの患者がひっかけられるのか・・・ということです。

 

感染制御として、一番確実なのは「近寄らない」ことになります。

 

仮に・・・ですが、日本国内で致死的な感染症が出現した場合、日本国内でも隔離という方法がとられると思いますし、諸外国もそういった場合は隔離するのではないでしょうか?

感染経路が「飛沫感染」でなく、「空気感染」だとしてもある一定の距離(それ以上離れれば、ウイルスが希釈されて感染力が低下 or 消失します)を離れていればよいわけですし。

 

「ヒト-ヒト」感染が確認されていないので、少なくとも「ヒト感染症」とは言えないかもしれませんが、君子危うきに近寄らずというのも考え方かもしれませんね。指定感染症になりましたが・・・・

H7N9型「指定感染症」へ 厚労省、強制入院など可能に

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130424/bdy13042410370001-n1.htm

2013.4.24 10:35

 中国で鳥インフルエンザH7N9型の感染が広がっているのを受け、厚生労働省は24日、H7N9型を感染症法に基づく「指定感染症」に指定することを決めた。厚生科学審議会感染症部会が了承した。これにより、患者の強制的な入院や就業制限などの措置が最長2年間、取れるようになる。近く閣議決定し、5月上旬の政令施行を目指す。

 感染症法は、致死率や感染力などの危険度に応じて感染症を1~5類に分類し、各分類に応じて患者に行える措置を定めている。指定感染症はこれとは別に、生命や健康に深刻な被害を与える恐れのある緊急時に迅速な対応をするため指定する。これまでH7N9型は4類で、汚染場所の消毒などの対策しか行えなかった。

 指定感染症に指定されれば、感染の疑いのある人に健康診断を受けさせたり、患者を入院させたりできるほか、接客業や食品加工業など感染を広げる可能性が高い仕事については、休業の指示も可能となる。従わない場合の罰則規定もある。指定は制約が伴うことから原則1年間で、必要に応じてさらに1年延長できる。

 指定感染症への指定は、新型肺炎(SARS)、H5N1型の鳥インフルエンザに続き3例目

 また、海外からのウイルス持ち込みを防ぐため検疫法の政令も改正。H7N9型に感染した疑いがある海外からの入国者に対して、検疫所での診察や検査を実施できる「検疫感染症」に指定することも了承された。

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まぁ、心配しすぎても仕方がないのですけど…。しかし、中国に渡航する人はN95マスクでも配布しますか?念のため・・・。

 笑えない話だな~

皆さんはどう思いますか?

 

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P.S

僕はこの出産方法は良く知らないのですが、どうなんでしょうね・・・?

一番下の文を読むと、特別な時にしかやられない方法のようなので、そういうときに行っているのかどうなのかという話なんでしょうけど・・・・

クリステレル胎児圧出法で出産後に失血死、遺族が病院提訴/神奈川

2013年4月24日
 
 2009年9月に主婦=当時(39)=が女児を出産直後に死亡したのは、出産時に腹部に過剰な力を与えられた上に、容体の変化を見落とされたためとして、遺族が23日、医療法人産育会(横浜市瀬谷区、堀裕雅理事長)に約7540万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。

 訴状などによると、主婦は、同法人が運営する産婦人科医院「堀病院」(同)で、妊婦の腹部に力を加え胎児を押し出す「クリステレル胎児圧出法」を助産師から受け、女児を出産。直後から体の痛みを訴え、心停止に陥ったことなどから別の病院に運ばれたが、出産から約4時間半後に死亡した。司法解剖の結果、死因は肝臓破裂による失血死と診断された。

 原告側は「病院側は、クリステレル胎児圧出法を行う際、過剰な力を母体に加えないようにすべきだったが、注意義務を怠った」と主張。さらに「腹部内の出血を認識するまでに出産から1時間40分を要するなど、肝臓損傷による出血性ショックを見落とし、適切な診断・治療を怠った」と訴えている。

 同病院は「訴状を見ていないのでコメントできない」とした。

◆圧出法、注意喚起を 遺族側が6法人に申し入れ

 お産の現場で、出産直後の母親が死亡した医療事故。「同じような事故が起きないよう、再発防止を」と望む遺族の代理人は提訴と同じ23日、日本産科婦人科学会など6法人に対し、クリステレル胎児圧出法を施す際の注意喚起などを求める申し入れ書を提出した。

 同圧出法は、効果が認められる一方、母体の腹部を強い力で押すことなどから、母体内臓損傷などの危険性が指摘されている。だが原告代理人によると、功罪をめぐる議論は深まっておらず、施設によって対応は異なるのが実情という。

 主婦は2001年1月、長女を無事に出産。遺族によると「次女を出産する前も健康だった」という。3歳となった次女は母の死の理由を知らない。夫は「家族4人の新しい生活が始まると思っていた。亡くなった妻のために、せめて、危険性を伝えていきたい」と訴えた。

◆クリステレル胎児圧出法
 妊婦にまたがって母体の腹部に両手をあてて胎児を押し出す方法。日本産科婦人科学会は診療ガイドラインで「胎盤循環の悪化、子宮破裂、母体内臓損傷などの副作用も報告されている」とする一方、「吸引術の娩出力補完に有効」と指摘。科学的根拠が乏しいため功罪は「今後検討されるべき課題」としている。

 

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広がるiPS細胞の可能性

2013-04-24 21:58:48 | 医療

こんばんは

 

今日は雨も降ってきて、季節外れに寒くて嫌になっちゃいますよね。皆さんも体調管理にはお気を付けください。先日は本当に39℃まで上がってしんどかったのでw

 

今日はいくつかの仕事をしておりましたが、セルジーンのMRさん達からいろいろ話を聞いたのが、最も印象に残っております。新しい研究につながるアイデアがいくつか出てきましたが、さてどうやってそこまでこぎつけるか・・・。

日本新薬のアザシチジンに関するウェブカンファも面白かったですが、個人的にセルジーンさんのほうの話が印象に残りました。あとは後日送ってくださる資料を見ながら、もう少しアイデアを作り上げていこうと思っています。

他には昨日も書いていましたが、イライラしているときには単純作業ということで輸血部にお邪魔し、情報収集をしてきました。僕の知る限り(調べた限り)、今から解析をやろうと思っていることも正確な情報は出ていないはずなので・・・。

 

さて、本日ですが、iPS細胞の話が2つニュースで流れていましたね。

iPSで特定筋ジス再現 京大グループ開発

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130424000073

印刷用画面を開く

 iPS(人工多能性幹)細胞から効率よく筋肉細胞を作る手法を、京都大iPS細胞研究所の櫻井英俊講師らのグループが開発した。一部の病型で、筋ジストロフィーの病態の再現や、状態改善にも成功、筋肉に関わる疾患の治療薬開発に役立つという。米科学誌プロスワンで24日発表した。

 グループは、筋肉細胞に分化させる働きが知られている遺伝子MyoD1をiPS細胞に導入し、強制的に働かせる技術を開発。これまで分化効率は約40%にとどまっていたが、新たな手法なら提供者や作製法が異なる10株のiPS細胞の全てで、70~90%の高効率で筋肉細胞に分化した。

 国内に約200人の患者がいるとされ、20代から歩行困難の症状が出る三好型筋ジストロフィーの患者由来のiPS細胞から筋肉細胞を作ることにも成功した。細胞膜の修復ができない特有の病態が再現され、原因遺伝子のジスフェリンを強制的に働かせると病態が改善することも確認した。

 櫻井講師は「三好型以外の筋ジストロフィーの筋肉細胞も作製し、病態の改善に有効な化合物を探していきたい」と話している。

・iPS細胞 皮膚など、特定の形や機能を持つまでに成長した体細胞に複数の遺伝子を入れ、受精卵のようにさまざまな細胞や組織、臓器になる能力を持たせた細胞。患者自身の体の細胞をもとに作ることができ、移植しても拒絶反応がなく、再生医療への応用や、病気が起きる仕組みの解明など幅広い利用が期待される。山中伸弥京都大教授が2006年にマウスで、07年にヒトで作製を報告し、昨年、ノーベル医学生理学賞を受賞。がん化の恐れなど安全面で課題もある。

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赤血球増やす細胞生成/香川大、京大世界初成功

2013/04/24 09:36


iPS細胞を利用した貧血改善のイメージ

 香川大は23日、赤血球の増加を促して貧血を防ぐホルモン「エリスロポエチン」を生む細胞を、さまざまな組織や臓器の細胞になる能力があるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作り出すことに、同大と京都大の研究チームが世界で初めて成功したと発表した。臨床応用されれば、重い貧血を抱える腎臓病患者にとって新たな治療法となるほか、医療コストの軽減なども期待できるという。

 研究は、香川大医学部の人見浩史助教、西山成教授と、京都大iPS細胞研究所が共同で行った。26日に仙台市である日本内分泌学会学術総会で発表する。

 エリスロポエチンは主に腎臓で作られるため、透析患者のように腎臓に障害があると十分生成されず、重い貧血を招くという。香川大によると、透析患者の8割は市販のエリスロポエチンを投与されているが、年間約900億円かかっている上、一部患者には投薬効果が薄いなどの課題が生じている。

 人見助教らの研究チームは、数種類の化合物とタンパク質でiPS細胞を刺激し、体内にあるのと同様のエリスロポエチンを生む細胞の生成に成功した。

 作った細胞から取り出したエリスロポエチンを、血液量が健康な状態の3分の2しかない腎不全のマウスに投与した結果、貧血がほぼ完全に回復。さらに、市販薬より少量の投与で強い効果が得られたという。

 香川県三木町の同大医学部で会見した人見助教らは「臨床応用への課題は多い」とした上で、「将来的に、エリスロポエチンを生む細胞を患者自身のiPS細胞から生成できれば、市販薬が効かない患者の特効薬になる可能性もある」などと説明。引き続き京都大と共に技術確立に向けた研究を進めるとしている。

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iPS細胞の可能性は本当にどこまでも広がっていっていますね。

 

確かに原因遺伝子はわかっているものの、治療法がわかっていない難病の治療法開発や、後半の記事にあるようにエリスロポエチンを産生する細胞ができてくれば慢性腎不全の患者は助かりますよね

もちろん、エリスロポエチン産生細胞に関しては「きちんと生体内の制御を受けつけるのか」「腫瘍化して、エリスロポエチン産生腫瘍とならないか」・・・とか、いろいろ問題は出てくるのだと思います。

 

血液内科医だから言いますが、多血症もいろいろ問題がありますので・・・。

 

iPS細胞の可能性が広がり、多くの患者さんに寄与することを祈っております。

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インフルエンザカルテル:やりすぎたよね・・・

2013-04-23 22:03:42 | 医療

さて、続けます。

 

こっちがメインです。

まぁ、カルテルじゃなくても、それに近いものはあるだろうとは思いましたが・・・

 

 インフルエンザ予防接種の料金を巡り、埼玉県内の医師会が最低額を設定していた疑いが強まったとして、公正取引委員会は23日、吉川松伏医師会(同県吉川市、松伏町)に独占禁止法違反(事業者団体による競争制限)容疑で立ち入り検査に入った。

 幹部が経営する病院などへの立ち入りも検討する。公取委は、最低額を設けていた医師会がほかにもあるとみて調べている。

 予防接種を巡る価格カルテルの疑いで医師会への立ち入り検査が明らかになるのは、2003年の四日市医師会(三重県)以来、2度目

 関係者によると、吉川松伏医師会は数年前から、インフルエンザ予防接種の料金について、13歳以上は「4450円以上」、2回の接種が必要な13歳未満の子どもでは「初回3700円以上」と決めて二十数人の会員に通知し、価格競争を制限した疑いが持たれている。料金は医師会の会合などで決めていたという。

最終更新:4月23日(火)15時59分

 

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 埼玉県吉川市と松伏町にある病院や診療所の医師でつくる「吉川松伏医師会」(平井真実会長、会員約80人)が、インフルエンザ予防接種の料金でカルテルを結んだ疑いが強まったとして、公正取引委員会は23日、独占禁止法違反(事業者団体の禁止行為)の容疑で、同医師会を立ち入り検査した。公取委は会員の医師らにも任意で資料の提出を求め、実態解明を進める

 関係者によると、同医師会は数年前から、インフルエンザ予防接種の料金を話し合って決めて競争を制限した疑いが持たれている。

 インフルエンザ予防接種は各医療機関が独自に料金を設定できる。同医師会は(1)大人は約4450円(2)2回接種を受ける子供は初回約3700円--などと決めていたとみられる。

 インフルエンザ予防接種を巡っては、三重県の四日市市医師会がワクチン価格の上昇を理由に料金を3800円以上に決めたとして、2004年に公取委から再発防止を命じる排除勧告を受けている。【古関俊樹】

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 国民の多くが接種するインフルエンザの予防接種で、埼玉県内の医師会が接種料金の最低額をつり上げていた疑いが浮上した。

 23日、公正取引委員会の立ち入り検査を受けた埼玉県の「吉川松伏医師会」の価格カルテル疑惑。身近な予防接種にまつわる不正に市民からは憤りの声があがる一方、医療関係者は現状の制度に疑問を投げかけた。

 厚生労働省によると、インフルエンザの予防接種は2011年~12年にかけての冬に約5000万人が受けたと推定される。65歳未満の人は、費用が原則的に全額が自己負担。その一方、13歳未満は2回の接種が必要なため、医療機関の中には、ワクチン接種を「来院経験がない人に営業する絶好の機会」と考え、接種料金を安く設定するケースもあるという

 吉川市の30歳代の主婦もこれまで、自宅近くの診療所で周辺の医療機関より1000円ほど安くインフルエンザの予防接種を受けていた。しかし、今年2月に、子どもを連れて診療所を訪れたところ、医師から「4月からは安く(接種)できなくなりました。ごめんなさい」と言われたという。この主婦は「もし、これがカルテルのせいだとしたら、とんでもない話だ」と憤る。

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まぁ、似たような内容の話ですが、基本的にこういう談合は嫌いです。

 

ただ、好き嫌いだけで書いていても仕方がないので、少し先を考えます。

まず、インフルエンザワクチンをうつかうたないか・・・という話であれば、うった方がよいと思います。アメリカなどでは基本的に推奨していますし、以前アメリカに行ったときに聞いた話では「インフルエンザのワクチンって日本では全員うたないの?」というようなことを聞きました。

 

たぶん、そういう話が出たということは「ある一定レベルの家庭」では基本的にうつのだろうなぁと想像しました。そうでなければ、ワクチン接種の効果は限定的です。今、風疹が流行っているように。

 

その効果のほどはどれほどなのか。これの判定は難しいところで、リスクが非常に高い(例えば、もし天然痘が今もあって、ワクチン接種しているか、していないかで生死が簡単にわかれるもの)ものは簡単に効果がわかります

早期発見、早期治療…といいますが、がんのような疾患でさえ「近藤誠医師」を中心にほっとけばよい・・・てきな話もあります。高血圧や糖尿病などの「生活習慣病」をどの程度から治療介入すると効果がよいのか・・・なかなかわからないところです。

 

たぶん、インフルエンザも同程度の問題なのかもしれません。しかし、予防接種そのものによるリスクがある代わりに感染リスクを下げる(あたっていれば)メリットがあると思います

 

ここに金銭的なデメリットがあると思います。先程インターネットで調べたところ、アメリカでも20ドル前後ということなので、2000円~2500円くらいなのだろうと思います。

それくらいの値段の出費で、家族全員がある程度流行する期間に発症せず、もしくは軽症で済ませられるかどうか・・・でしょうか。

まぁ、アメリカで予防が推奨されるのは日本みたいに抗ウイルス薬(タミフルなど)をすぐ使わないし、対症療法中心だからという面もあるでしょう。

 

さて、では日本ではどうか。

予防接種は推奨するのは良いと思います。予防できるものは予防しなきゃ。いつやるの「今でしょw」

 

ただ、アメリカなどよりも治療介入の頻度が多く、抗ウイルス薬もバンバン使うので・・・ワクチン接種による感染リスクの低下はともかく、重症化の抑制はほとんど意味ないのではないかというのが本音です。

 

それでもワクチン接種はしたほうがよいと思っていますが(医療費的にです)

 

タミフルは1カプセル310円くらいですから、一回の治療費は3100円+αになります。実際は3割負担ですのでもっと安いですが、医療費的にはこの程度です。

僕は個人的には、それ故に2000円から2500円というのは良い設定だと思っています。そして全体がうまく予防できれば(中途半端だと、そこから広がりますけど)、社会全体にメリットがありますしね。

 

ただ、自然とそのあたりの値段になるならともかく、子供や老人(65歳以上は補助が出るところも多いと思いますが)などを狙ってわざと値段を釣り上げるようなのは良くないと思います。

 

ただ、もしかすると「一部の病院、クリニック」は別として、多くの病院はある程度「ワクチン接種」で儲けを見込まないと、日本の医療は成り立っていかないのかもしれませんね

クリニックが成り立たなくなれば、最終的に病院もパンクしますし・・・。

 

このあたりも含めて、公取委の方だけでなく、厚労省も一緒に様々な面から検討を進めてほしいと思っています。

 

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懇親会のはずが(笑

2013-04-23 21:30:11 | Weblog

こんばんは

今日は体調は完全ではありませんでしたが、何とか出勤できました。まぁ、汚い話ですが、食事をすると腹痛が起きるし出るものは形がないし・・・。まぁ、水よりまし…という感じでした

 

体もだるいし~という状態で、僕もいつも以上に忍耐力はなかったのですが、本日

プチン

と切れw

 

以前「カラオケ」の調整をしてほしいと言われ、医局内の一部メンバーでカラオケ会的なものを計画中でしたが、頼みに来た先生のうちのお一人は以前カラオケ行った時も一曲しか歌っていなかったし、僕もどちらかというとカラオケは二次会的なものと思っていたので

「1次会に食事か軽い飲み会をセットしてもいいですか?」

と聞いたところ、

「○○先生(メンバー最上位)がカラオケのほうがよいというかもしれないから」

と▽先生が言うので、○○先生に伺ったところ

「いいじゃん、飲み会。やろう、やろう」

ということになり、先週までに予約も終え、関係各位に紙を回したところ

「じゃぁ、私2次会から行くわ」

と▽先生

 

個人的に「本当はカラオケがしたいのに、飲み会が入ってしまったわけだ」とは思ったものの、飲み会で交友を深める方がよい(カラオケだけだと、話ができないので付き合いが深い仲間とでないと、カラオケだけはいきにくい気がします)と思っていたためそのままにしておりました。

 

今日、体調不良で出勤したらカラオケを早めるという話になっていたため、予約を変更できるか調整し、飲み会会場にも時間を早められるか確認し、そのうえで▽先生らのところに行くと

「なんで、飲み会なんだよ」

切れられる始末

切れるくらいなら、一人で歌いに行け(心の中だけです、さすがにここでは言ってないですが、態度で示しましたw

と、僕もブチ切れ、

「じゃぁ勝手に決めます」

と、態度を硬化させた(あぁ、腹が立つ・・とも言いましたw)ところ、追ってきて

「私今回のカラオケキャンセルね」

と、のたまわれたので、そのまま人員から削除して予約しました(笑

 

相手が一応立場上上なので、今回はこっちの好きにやらせてもらいましょうw

以前、僕のところに(何回も)来て「大学院生がこの程度でぐちぐち文句を言うのが気に入らない」とおっしゃっていたので(とりあえず傾聴、それが愚痴ですが)、いろいろ周りとの意見調整もしようとしておりましたが、今日限りとさせていただきます

 

ついでに何かできるのならば、やってもらいましょう(笑

 

今回はぼくも引きさがる理由もないですし。僕が昔から大好きな、上位者との戦ですから。立場下の人間に何か言うつもりはないですが(いじめ嫌いなんですよ。カツアゲしてるのみたら、介入してカツアゲしているほうをど突き倒す性格なので)、僕が不利な条件からやるのは好きです。

 

という理由で、アドレナリンが出ていたためか、それともまだ急性胃腸炎の影響で消化管が弱いからか、はたまたその両方か・・・。昼食は摂る気にもならずに、仕事をしていました。

 

ちなみに、こういう時は雑務をやるに限ります。イライラしているときは効率が悪いので、疲れた時やイライラしているときに「雑務(単純作業)」を行うようにしております。夏までにと言われていたものが、とりあえず本日終了しました。

 

明日もとりあえず、病後の影響か、この影響か、いい感じでは仕事ができそうにもないですね。

 

と、数か月に一回くらいはある、ブチ切れた時の愚痴記事でした

 

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