それでは、また
それでは、また
こんばんは
風邪のため、結構しんどい1日でした〜。熱を計って熱があったら病院に出てこられなくなるから、熱は計らないで・・・という本末転倒なことを考えていたりします(笑
よほど体調が悪くないとカバーが大変になったりしますし。そんなことを普通に考えるわけです(なんの仕事でも同じかもしれませんが)。
なぜこんな話かというとメディウォッチにこんな記事がありました。
医師の健康確保、「労働時間」よりも「6時間以上の睡眠時間」が重要―医師働き方改革検討会
https://www.medwatch.jp/?p=23391
医師の健康を確保するためには、「労働時間の短縮」よりも「睡眠時間の確保」が重要である。このため、「連続勤務時間制限」と「インターバル規制」をセットで実施することが重要である―。
11月9日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)で、順天堂大学医学部公衆衛生学講座の谷川武教授からこういった報告が行われました。医師の働き方改革に向けて、極めて重要な報告と言えます。
(中略)
「高ストレス・抑うつ」の割合は、就労時間が「60時間以上」と「60時間未満」との間で、また「80時間以上」と「80時間未満」との間で有意な差は見られませんが、睡眠時間については「6時間以上」に比べて「6時間未満」では有意に増加するのです。この結果からは、「医師のストレスや抑うつには、労働時間の長短は関係ない」「睡眠時間が6時間未満になると、ストレスが高く、抑うつ状態になりやすい」ことが分かります。
また、夜勤等で「短時間の仮眠→救急対応などの業務→短時間の仮眠」等を繰り返すケースでは、合計の睡眠時間こそ確保していても、睡眠時無呼吸症候群と同じように「質の良い睡眠」は確保されません。
さらに、慢性的な睡眠不足となると、「主観的な眠気は感じないものの、客観的な覚醒度は低下する」という研究結果も報告されました。
(中略)
谷川教授は、医師の健康を確保するために、▼「連続勤務時間の上限」と「勤務間インターバルの確保」(例えば米国では8時間のインターバルが必須で、10時間以上が望ましいとされている)をセットで実施する▼振替休暇などの仕組みを導入する▼医師が面談などを行い、客観的に「睡眠不足である」旨などを示すとともに、必要があれば就業制限などを提案する
(中略)
ただちに「全勤務医に勤務間インターバルを●時間確保しなければならない」となった場合、現在の医療提供体制を維持するには「医師の増員」が不可欠です。しかし、慢性的な医師不足地域で、新たな医師を確保することは極めて困難です。そのためには、例えば「病院の統合・再編」によって医師1人当たり負担を軽減することなども重要な選択肢になってくる
(以下略)
まぁ、至極当たり前な議論が行われておりますが、普通に考えることができる人はこういう結論になりますね。
逆に一定レベルの医師が集まれば、どうにか医師の負担を軽減したり、カバーし合う体制は作ることができると思います。
それをしなければ先々はきつくなっていくのではないかと思います。
僕も大概眠らなくても大丈夫と言われる人間ですが、僕と同じことを全員ができるとは思っていません。
偉くなった方はそれなりに「偉くなる要素」があり、頑張ることができる医師が多いと思います。そうすると自分と同じ目線で話をするので、同じことができない医師が大勢いることを失念していたりするわけです。
最低限の睡眠を確保し、ある程度は医師同士がカバーしあえる体制を作ることが重要ですよね。そのためには現時点では病院の集約化や時間的距離の短縮などは重要だと思っています。
男女別合格率:働き方改革のためには医師の集約化がないときついかな
医師の労働時間上限特別条項の話
医師働き方改革検討会:少しずつ話し合われるようになってきたようです
医師の集中と通院(搬送)時間の短縮が必要:医師の長時間労働問題
医師の長時間労働とストレスの話:医師が自分を「スイッチオフ」できるシステム作りを
若手医師の勤務時間報告より:システムの改善は必要だが、患者さんが求めているものから入るべき
OECD dataより:病床の集約化と回転効率の上昇、そして時間的距離の短縮が必要
そんなことを考えながらこの記事を読みました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
こんばんは
最近色々忙しく(予想外にw)、ブログを書く暇がなくなっております。
医師としての忙しさもありますし、父親としての忙しさもあります。
まぁ、患者さんの診察すること自体が楽しいので、あまりストレスはないのですが。
ようやく2冊目の本の最終校正近くまできました。あとは細かい修正をメールでやりとりするくらいで、印刷が始まる予定です。3冊目の本の話はきていませんが、そのうち情報が来るかなと思います。
もう少し余裕が出てきた頃に研究(基礎・臨床)や論文書きなどをしたいなぁと思うところです。
今週末は血液学会の関東地方会(http://jsh-kantokoshinetsu.jp)があります。学会の準備だけでなく、学会打ち上げの幹事+母校の打ち上げへの参加を予定していますので、週末はそういう別の意味でも忙しいなぁと思っております。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
先ほど、ふとブログを見て気がつきましたが、Total アクセスが600万を超えていました。
応援ありがとうございます。
多分、2、3日前に達成しているのだと思います。10年近くブログをやっているわけですが、ありがたい限りだと思っております。
最初のブログを閉鎖した時、月に10万以上のアクセスをいただいておりました。
今は1日だいたい2000〜2500、少ないときは1600アクセスくらいですので月当たり60000前後でしょうか。約10年ですので、600万アクセスくらいになったのだと思います。
僕が長い期間ブログを書いているのも、多くの方々がコメントをくださったり、応援をしていただいているからだと思っております。
今後もこのblogを通して、もし誰かの役に立てるのであれば、少しでもお役に立てるようにと思っております。引き続き応援をよろしくお願いいたします。
明日から2週間ほど、出張で家を留守にします。コメントの返信がなかなかできないかと存じますが、ご容赦いただければと存じます。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
こんばんは
先ほどより色々考えております。
若い頃は毎年mission statementを作成しておりましたが、最近はそういったこともしていませんでした。
余裕がなくなったという感じでしょうか。
昔はこんなことを書いていました。
Mission statement 30歳バージョン:三十路突入~
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私の人生の行動基準として「自分自身を含めたすべての人を愛し、すべての人の幸福のために行動する」こととする。
すべての物事に楽しみを見出し、すべての物事に多くの人のかかわりを見出し、すべての物事に感動を見出し、そのことに感謝をし、自分自身もできるだけ多くの人に貢献する。
人とのかかわりの中で、一人では達成できないことも多くの人と相互に協力をして、助け合い、お互いが幸福になるように行動する。そしてそのことがより多くの人の幸福に寄与するように生きていく。
自己評価を高い状況で維持し、他人の評価や所有物ではなく、自分がやろうとしていること・自分の存在に意義を見出し、人の忠告や意見を感謝しながら聴き、それを持ってさらに自己を発展させ多くの人のために貢献できるようにする。
すべての忠告や意見の中に自己を発展させ、人の幸福に貢献するチャンスを見出すこと。
将来のVisionを明確に持ち、Visionを達成するために多くの人と協力していくこと。
子供たちが他人の評価ではなく、自己評価でもって活動できるように、愛情を持って接していく。彼ら・彼女らが日本の、世界の将来を担い、一人一人が素晴らしい人間であり、何らかの才能を持って、それを使用して貢献するために生まれてきたことを教え、その才能を見出していく。
また、すべての人が自分自身の生き方に楽しみを見出せるように支援していく。少なくとも、楽しみを見出しながら働く見本となる。
医者としての活動を通して多くの患者のために尽くし、そこから様々なものを学び取り、感謝し生きていく。また、医者としての最終目標である「腫瘍の撲滅」を達成するべく活動していく。楽しいし、人の役にも立つので臨床も研究も両立させていく。
社会人の一人として、この社会・この国全体が良くなるように何か貢献することを模索していく。そのことに楽しみを見出し、自分自身が何かを考えることで何かが良くなったらどれだけすばらしいことか・・に喜びを見出していく。
友人として、自己の不利益にならない範囲で最大限に仲間が困っているのを助け、助けられること。不利益になる状況であれば、そのことをしっかりと伝え、今の関係を維持しながら将来を共に歩むべく、別の手段を提案していく。
家族として…互いに助け合い、互いが見本になれるように、互いが尊敬し合えるように生きていくこと。
自己の内面をより発展させ、誠実に、厳しさと優しさをもってすべての人と接していく。
今行っている行動が誰のためになっているのか、それで誰かが幸福を得られるのか、常に自問しながら一生をかけて考え、行動していくこと。
以上
2008/10/14 書き記す
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
おはようございます。
昨日、自宅に帰りました。当初、「暖かいから防寒着はいらないだろう」と思っておりましたが、最高気温が4度とか6度で最初の1週間がすぎて行き、本当に寒かったですw
最後の2日間くらいは20度を超えるという「半袖でもいけるか」くらいになり・・・寒暖の差が激しい出張期間でした。
さて、少しネットを見ておりましたところ、少しきになる記事がありました。
<がん>悪化原因の細胞を発見 治療薬に応用できる可能性
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170517-00000008-mai-sctch
毎日新聞 5/17(水) 8:00配信
がんや腸炎などの病気を悪化させる原因となる白血球のもとになる細胞を発見したと、東京医科歯科大の樗木(おおてき)俊聡教授(免疫学)の研究チームが16日付米科学誌イミュニティ電子版に発表した。がんや潰瘍性大腸炎などの治療薬へ応用できる可能性があるという。
白血球は本来、体を守る免疫機能を持つ細胞で、白血球の一種である「単球」は、細胞内で傷ついた組織や異物を取り除く働きをする。しかし、単球ががん細胞の中に入ると「TAM」という細胞に変化し、がん細胞の増殖を促して病状を悪化させることがわかっていた。一方、TAMのもととなる単球が、体内でどのように作られているかはわかっていなかった。
チームは、人のさい帯血や骨髄細胞から、単球を作るもとになる細胞を調べた。その結果、単球だけを数多く作り出す「cMoP」という細胞を発見した。樗木教授は「cMoPの働きを止めると単球が作られなくなり、その結果がん細胞の増殖や炎症の悪化を止められるかもしれない」と話した。【斎藤有香】
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僕も「単球」という細胞を調べていたので、この辺りの論文も色々読んだのですが、様々な腫瘍の中に「抑制系リンパ球(Treg)」のような「単球」や「マクロファージ」がいることがわかっています。リンパ腫にもいますし、固形癌にもいます。そんなのがTAM(Tumor associated macrophage (monocyteなどから分化)」です。
攻撃する免疫細胞と「暴走を抑える」免疫細胞がいて、腫瘍が「暴走を抑える免疫細胞」を呼びあつめることで「がん細胞に攻撃する免疫細胞」を抑えるという仕組みです。
これをやめさせればいいという考えですが・・・「単球系」だったので、僕もこういう仕事をしたかったんですよね。免疫好きだし。免疫の研究とか腫瘍をやっているのだから当然やりたいですよね。
ということで、「免疫の研究をしたいぞ〜」「患者さんも診たいぞ〜」と思ったところでした。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
さて、引き続きもう一つ。
最近、禁煙指導に関してうるさく言われている。まぁ、生活指導をする意味では重要な案件の一つであり、もちろん対策はしなくてはいけないのだが・・・。
ただ、ここ帯広市はどうも喫煙率が高いように思われる。近くのスーパーでも子連れの父親がたばこを吸っているし、ランニング中に窓を開けた車が通っていくと必ずタバコのにおいがする(汗
北海道は喫煙率が高いことは知られている。
若干、北海道は全国より高い程度とも言えなくはないが、女性の喫煙率が高いこともあり全体としては高めになっている。
帯広市はどうかと思って調べていましたが、少し市の出しているデータがうそっぽい(高校生は中学生の喫煙率0%はないだろうw)
少し古い記事ですが十勝毎日新聞の2014年の記事です。
http://www.tokachi.co.jp/news/201405/20140529-0018499.php
【帯広】帯広保健所は、管内で禁煙治療を受けられる医療機関36施設を紹介するマップを作製した。全国・全道と比べて高いとされる管内の喫煙率低下に向けて、禁煙支援の取り組みを強化したい考え。5月31日は「世界禁煙デー」-。
禁煙治療は医師の指導の下、禁煙補助薬を使いながらニコチン依存症の改善を目指す。厚生労働省の調査では、同治療の禁煙成功率は約8割に達するというデータもある。近年、テレビCMなどで同治療に対する認知度が高まるにつれ、「『治療できる病院を教えてほしい』という相談が増えてきている」(同保健所)という。
マップはA4判両面で、帯広市内版(17施設)と町村版(19施設)がある。表に禁煙を支援する医療機関(ニコチン依存症管理料届け出施設)の所在を示す地図、裏に各施設の住所、電話番号を一覧で掲載している。
同保健所の調査では、管内の喫煙率は男性が2001年の60%から11年の44.7%まで低下。女性は01年の19.6%から11年には3.9%まで下がっている。女性は全国・全道平均を下回っているものの、男性は全国・全道より10ポイント以上高い。
同保健所では特に、子育て世代の喫煙率が高いことに注目している。10年の調査では、管内では妊婦の喫煙率が6.9%、育児中の母親11.4%、父親52.9%となっている。同保健所では「親がたばこを吸っている子供は親が吸わない子供に比べ、将来吸うようになる確率が2、3倍高くなる。親になる前に、小・中学生の段階から喫煙防止のための取り組みに力を入れていく」としている。
今年度は各学校の養護教諭や自治体の保健師などと協力しながら、未成年者の喫煙防止に注力する。
同保健所は31日午前10時から正午まで、イトーヨーカドー帯広店(帯広市稲田町南8線)で、「世界禁煙デー普及啓発イベント」を開催する。肺年齢測定や呼気中の一酸化炭素濃度測定などの体験の他、禁煙治療施設マップも配布する。
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これを反映しているのだが、肺がんの死亡率は北海道は高い。
公益財団法人 北海道健康づくり財団が出している「北海道における主要死因の概要 8」によれば、北海道は男女ともに「肺癌」が悪性腫瘍による死因は第1位である。女性については全国では大腸がんが1位に対して逆転しているし、男性でも比率的に肺癌の割合が高い。
http://www.hokkaidohealth-net.or.jp/jigyo/smr8/smr8.pdf
このなかで女性の喫煙率が全国と比較し高いことが、女性の肺がん1位の原因であることは予想の範囲内です。ただ、なぜ女性の喫煙率が高いのかとまず思います(北海道だから武士道などからつながる『儒教』の影響が少ないということかもしれませんが(もしくは欧米型ということか))。
育児中の父親の喫煙率が十勝管内では50%を超えるとされているが、これも何故だろうかと思う。この記事に記載されているように「親の世代が喫煙していると、子供も吸うようになる」ということから、1970年代に80%の喫煙率であった北海道の親(おじいちゃん)世代の影響をもろに受けているという考えもできる。
娯楽が少ない(特に道東の街を通過した時にパチンコくらいしか娯楽施設がなかったところもあったなと・・・)から、たばこを吸うのかもしれない。
何故、たばこを吸うようになったのか。そこが重要なのではないかと思い、いろいろ調べるここ最近です。
もし何かご存知のことがあれば教えていただけますと、うれしく存じます
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
こんにちは
昨日は友人の結婚式があり、非常に楽しいひと時を過ごしました。その場に大学の同期の3分の1程度がいたので、完全なプチ同窓会となっておりました。楽しかったです。そこにいたメンバーで大学関係に残っていたのが5人くらいで・・・・
新天地に活躍の場を見出した人間のほうが多いのだなぁ・・・
と思いました。
また、今日と明日は病棟を診なくてはいけない(現在病棟のバックアップ中。帰宅しましたが)のですが・・・引越しの準備を中途半端に行っており、明日からどうしようと思っているところです。よく考えると事務手続きがあまり進んでいないので、明後日はそういったことをしないといけないと・・・・今焦っております。
たぶん、新天地で少し落ち着いたらblogの更新などもできるかと思いますが、しばらくはあわただしい生活が続くかなと思っているところです。
また、時間があればblog書きます。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
こんばんは
10月になりましたね。しかし、昨日の台風の影響もあり、非常に暑い一日でした。
今日から新しい日々が始まりました。大学院に入ったというだけですが・・・。早速、やりたいと思っている研究に関係しそうな論文をかき集めております。
以外にも予想以上に僕の考えを補強してくれそうな論文がいくつか見つかり、それらを確認してみたいと思っている(わくわくしている)ところです。
さて、某地域への出張前に引っ越しは済ませたのですが、帰ってきたのがつい先日で、ネット環境を整備(部屋が広くなったので、無線に切り替えたのですが設定が上手くいかずw)するのにも時間がかかってしまいました。そういうことで、1か月以上も新規の記事は書いておりませんでしたが、毎日1500PV以上のアクセスをいただいており、本当にありがとうございます。
今後も研究や論文書き(できれば臨床もしたいのですが…)と家庭と自己研鑽(体力トレーニング含む)、そしてBlogと頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
さて、続けます。
眠いうえに酒を飲めなかったから、思わずビールを口にしたら眠くなってきました。
本当は今日は医局の忘年会で…参加したかったのですけどね。仕方がない・・・と、一人でビールを飲んだら
「眠いw」
そんな状況です。まぁ、いいでしょう。酔っているわけではないので。眠いだけw
眠いので簡単に書いてみます。10日間ほど時間がありましたので、いろいろ考えました。自分自身が何をしたいのか…ということに関して。
当然、医師としては血液内科医、腫瘍内科医として臨床現場に立ち、多くの患者さんに尽くしたいと思っています。その先には僕が求めている、さまざまな知識・発見があると思っていますし、それが何よりも楽しみです。
研究もしたいのですが、いま複雑な「がんの生物学」がわかってきています。僕はもともと生物学者志望(小学1年から高校2年まで一貫して言い続けたものです)ですので、こういった話が大好きなのですが…物事は複雑さの先に必ず「単純」なものがあると思っています。
多くの知識がなく、こういったものだ…と単純に考えられていたものが、知識が増え「複雑化」しています。アザシチジン・・・メチル化というものを解除する薬ですが、遺伝子に変異がなくても「メチル化」することで遺伝子が機能しなくなるなど昔は考えもしなかったと思います。p53というたんぱく質があります。このたんぱく質だけで200も300も機能があるといわれている「がん抑制遺伝子のかなめ」のような存在ですが、どうしてこれほど複雑な機能が一つの物質にあるのかわかれば・・・。どうやって機能しているのか。
きっと、さまざまなことがわかり、最終的に単純な真理のようなものが出てくるのだろうと思っています。本当に・・・そういった真理が知りたい。がんの生物学における「真理」がわかれば、心の底から満足して死ねるのだろうと思います。少なくとも追求していくことができればw
あ~。そのためには英語だけはやらないとな~。今にして思えば、英語だけは真面目にやっておけばよかったなw
さて、医師としてはそう思うのですが…ほかにもいろいろ考えていました。時間があったものですから。
僕は教育が重要だと思っています。誰もがそう思っているといわれると思いますが、日本が「下降」しているこんな時だからこそ、教育が最も重要なのだと思っています。
日本が下降している。だから教育や社会福祉に使う金よりも、日本を立て直すのに必要な経済などに力(資金)を集中させるべきである。そう考えることは一つの考えだと思います。しかし、日本を立て直すためには数年で立て直すとかいうレベルではないはずです。
そんなに短期間で物事が成り立つと思っているなら、それこそ物事の本質を見ないで「対処行動をしているだけ」にすぎないと思います。
僕はあくまで…今を変えることができるのは20~40代くらいの世代の人間たちがまず動き、それが将来に引き継がれ発展していく。それが必要だと思っています。
仮にですが「教師」が「自分より教え子・弟子が高い位置に行く」ことを良しとしなければ、当然ながら「レベルが下がっていくだけ」です。
もし、そうでなかったとしても「状況が悪化したから」といって、教育レベルを下げていけば「レベルが下がっていくだけ」ではないかと。
むしろ、状況が悪化している時だからこそ、10年、20年先を見越した教育改革・人材教育が必要であると思っています。
僕は大学にいる間、僕が接した研修医の多くに「僕が研修医の時よりも高い能力、識見を・・・」というのを目標に指導(+経験させること)をしてきたつもりです。少なくとも僕が来年大学に帰るとしたら、その頃戻ってくる後輩2人は「研修医時代の僕よりは高く」飛翔し、帰ってきたときにも僕よりも高い位置でさらに飛翔すると確信してます。
他の研修医の先生にも「僕はこういう指導を受けたかった」と思うことはしてきたつもりです。厳しかったかもしれませんがw
そうでなければ「レベルが高まっていかない」じゃないですか。
日本のレベルと医局レベルを比較してはいけませんが、常に構成が高まっていくようなシステムにできなければいけない。そう思っていますし、そうする必要があると思っています。
僕は「医療」でいうならば「医局改革」の必要があると思っています。以前、某医学系雑誌に匿名で「横断的な教育組織」へ医局を変えるべきだと書きました。今でも考えは変わりません。
医療における「臨床」「教育」「研究」の3つの分野において「臨床」と「教育」は横断的にすることで、それぞれは高みを目指していけます。新たなシステムに変えることができないのは「古いシステム」の成功にしがみついているだけ。新たな時代が来た時に「古いシステム」のままで対応できるわけがない。「インターネット」という情報化の時代に「紙媒体」で情報をやり取りしていたらどうでしょうか。
今年の頭に「アラブの春」と言われる出来事がありました。アルジャジーラとインターネット、特にインターネットが重要な役割を果たしました。
この情報化の時代に「インターネット」をうまく利用できなければ、情報にのまれ、取り残され・・・そうなることは必定だと思います。
教育に関しては「医局」という「医療」だけではなく、一般教育もいろいろ考えてしまいます。
僕は昔から「多重知能理論」を僕なりのものですが持っていました。ハワード・ガードナーの多重知能理論とは異なる、僕の考え方ですが・・・
「すべての人の才能の総量は同じである。ただ、その才能の配分が違うだけ。才能は傾きであり、時間をかけても(まさに掛ける:×)傾きが0に近ければ能力の伸びは少ない」そう考えています。だから僕は「すべての人の才能」を尊敬します。少なくとも僕よりも高いセンスを持つ分野が必ず人にはある。
本当は子供のころからそういったセンスを伸ばしてやる必要が、これからはある。今までの教育は画一的で「一定レベル」の人間を大量に作る(表現が悪いですね)にはよかったと思いますが、これからは知識や情報をどう応用できる人材を作るか。情報が無限にある中で、必要なもの、自分に関係のあるものを選別し、応用発展させていく力。全員が同じものを身に着けているよりは、複数のとびぬけた分野を持つ人材が「でこぼこ」にいるほうが良い。画一的な教育をしても、これからの時代には意味が乏しいのではないでしょうか。最低限必要な教育を行いながら、得意分野を伸ばしていく。「知識」「情報」の奔流…知恵の時代に入っているのだと思います。
一般教養は必要です。僕は高校時代からは「教育」を「大学入学のための知識遊び」と軽く見積もり失敗しました。まぁ、高校入試も半年前から1時間も勉強しないで受験しましたけどね…(本当にやる気が出なくてw)。大学に合格したものの、今でも「高校時代に遊ばなければよかった」と後悔しています。まぁ、後悔というのは「後で」するものですから、仕方がないのですけどw
さて、そんな僕が「教養」をこれ以上減らすか…というと減らしません。変えるのは2点。
1、評価の仕方
2、自由科目の設定(得意分野を選ぶ、もしくは何が得意か、何が面白いと思うか・・子供のころから追及する)
この2点を僕は導入したい。
評価の仕方と書きましたが、5段階評価を止めるとかそういう意味ではなくて「試験」は力試し。勉強のきっかけにすぎない。やはり、何をしたいのか。子供たちにも目標を常に持ってもらうべきです。何を目標にするのか。目標を達成できたのか。「ポートフォリオ」的な考え方ですが、適切な目標を設定し、それに向けて自分自身でどうそれを達成し、実際にできたのかが重要ではないかと思います・。教師はそれを助け、最後に評価する。
目標を達成できた子供はすべて認められる。
全ての人は「面白い」と感じたもの、認められた能力の分野で花を咲かせるのではないかと思います。僕は生物学や医療の分野でした。
子供に大きな目標・・・まさに人生の目的のようなものをみつけるのは時間がかかるかもしれません。
しかし、そういったものを早期に見つける。そうして細かい目標を次々に達成する。そのための自分探しの時間はあってしかるべきです。もしくは自分の目標を達成するために必要な時間を。
僕はその二つが今後の子供の教育に必要ではないかと感じています。
もちろん、僕は完全な人間ではなく、むしろさまざまな欠点がある人間です。しかし、そのような欠点のある人間が大勢集まって、より良い案を作り出していくのではないかと思っています。
僕は僕の職場の「医療システム」を変えることができないかと思っています。僕の考えを職場の同僚(というか、立場上は部下になる)に話をしたところ、現場としてはそういうシステムに変えてほしいという話でした。
僕が「どうせ変わりはしないよ。この職場w」と考えていても、僕がもしこの職場に居続けるのであれば「変えに行く」でしょう。
それが僕という人間だと思います。
しかし、僕は一番重要なのは「日本の教育」だと思っていますし、次に「がんの生物学の真理」です。
あ、その前に一応、家族ができたら「家族」とさせてください。僕自身は「自己犠牲」でもなんでもOKです。けど、自分よりも友人や仲間を大事にしたいと思っていますし、それが僕だと思っています。けど、優先順位をつけるならやはり家族を上に持ってきたいですね。
だから今の職場の改革は公的には3番目。僕が思っているくらいのこと(具体的な、より具体的な考えも含め)は恐らく少し考えている人は考え付くはず(実行するかしないかは別として)で、それを行うエネルギーの大きさが・・そして「すぐに成功する類のものではなく、10年先、20年先を見据えたもの」である性質上、今のシステムではなかなか難しいのかもしれません。
まぁ、僕のイメージでは・・・文句は出ないはずなんだけどな(どこに不利益が出るのかが、僕の中では不明)。
そう考えています。
僕はこういった目的をもって人生を歩んでいきたいと思いますし、死んだときに何を残しているのか、周りがどういってくれているかは僕の知るところではないですしねw
ということで、10日ぶりの自宅での睡眠…をこれからとりたいと思います
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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それでは、また。