こんばんは
昨日、先週の失敗を再考して、いくつかやり方を変更して実験を始めました。今度はうまくいってほしいと思っていますが、それでもうまくいかなかったら関係ないのかなぁなどと思ったりもしています。
まあ、まだできることはいくつかありますが・・・よい結果を期待して。
さて、先日輸血によるHIV感染事案がニュースで流れました。
HIV血液、2人に輸血=検査すり抜け、感染を調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131126-00000037-jij-soci
時事通信 11月26日(火)10時26分配信
エイズウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が、日本赤十字社の検査をすり抜けて患者2人に輸血されていたことが26日、分かった。厚生労働省が輸血された人の感染の有無を調査している。検査をすり抜けて輸血されたのは2003年以来。
輸血用製剤はウイルスを加熱殺菌できないため、HIVなどの感染防止には検査でのチェックが必要となる。日赤は03年の検査すり抜け事例を受け、04年以降、血液の一括検査をそれまでの50人分から20人分にして精度を高めていたが、防げなかった。今後、個別検査を検討する。
日赤の検査で、11月に献血した男性のHIV感染が判明した。男性は今年初めにも献血していたため保管検体を調べたところ、HIV遺伝子が検出され、この血液が医療機関で2人に輸血されたことが分かった。当時は感染して間もない時期だったため、ウイルスなどが微量で、検査をすり抜けたとみられる。
男性は、献血前に感染リスクを調べるために行っている最近6カ月以内の性的行動に関する質問に、事実と異なる回答をしていた。正しく書いていれば献血は認められず、検査目的で献血を利用した疑いがある。
厚生労働省は、HIVに感染しても1カ月以上経過しないと検査をしても分からないことがあるため、感染の疑いのある人は献血せず、献血後に感染が判明した場合は日赤へ連絡するよう呼び掛けている。感染の有無は各地の保健所で無料、匿名で調べられる。
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少し前にシャーガス病の話があったころ、ちょうど似たようなことを書きました。
「輸血の感染症のチェックにはかなりよい機械が入っていて、例えばHIVに感染して2週間以内に献血(こういうのは検査目的で行ったんじゃないかと思いたくなりますが、ウイルスの数が少なければ検出できない可能性はあります。一般にwindow periodといいます:http://www.tokyo.bc.jrc.or.jp/tmpfile/yougo/detail51.html。ちなみに抗体法では6週間以上かかります。)しなければひっかけられますが、調べていないものはわからないわけです。」
実際に、日本赤十字の検査はかなり良いもので日本の輸血は世界でも最も安全な輸血だと思います。
この記事でも書きましたが、検査目的でウイルス量が増える前に採血しても検査で引っかかりません。
今回の献血者はそれを行ってしまったような気もします。
ただ、一般的に献血されている方は善意でしていらっしゃいますし、検査目的で献血する人はほとんどいらっしゃらないと思います。今回のようなことで「日本の輸血」の安全性が疑われて、患者さんが安心して輸血できなくなるようなことがあれば、今回の献血者は「感染させた可能性のある2人」に対してだけではなく、日本の社会全体に対して不利益をもたらしたことになります。
そのような方がほかにいらっしゃるとは思いませんが、検査目的での献血はやめましょう。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。