新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

研究と紙仕事・・・

2012-10-31 22:57:00 | Weblog

こんばんは

 

今週の月曜日は当直でしたが、

「平日なのに(救急車・患者)をよくひくなぁ」

「相変わらずですね。先生」

などと、皆様から温かい言葉(?)をいただきました。患者さんの対応に関しては一人一人の患者さんで気を付けるべきことがあり、良かったと思います。感覚が戻ってくる前に昔みたいに一人で挿管・CVとかは嫌でしたので、本当に助かりました。

ある患者さんに関しては入院のほうが好ましいとは思いましたが、入院させるのにそれぞれの診療科の担当を通さなくてはいけないため夜中の3時とかに電話がしにくく、翌朝必ず来るように伝えて投薬だけで対応しましたが、主診療科もすぐ入院させてくれて助かりました。

昔のシステムだとそこら辺が融通が利いて、入院させやすかったのですけど・・・。

 

で、結局0時半から1時までと、4時から6時半までしか寝られず・・・。まぁ、研究+αなので翌日患者さんに悪影響を与えないからいいのですけど・・・

 

ただ、もしかすると自分の血液(実験で使う)が変な状態になっているかもと思い、後輩にコーヒーをごちそうして少し血液をもらいました。

その後は昨日、今日と望ましい実験結果が出ております(実は自分の血液を使っていない2回の実験w)。まぁ、まだ基礎の基礎実験でしかないですが。

早く自分がやりたい実験に入りたいw

 

あと、その当直の日にふと「10月31日17時で内科学会総会の演題登録締め切りだ」と気が付き、昨日演題詳録を書いて教授に承認をいただき、今朝投稿しました。

ということで、Blogの更新が滞っておりました。

 

以後も少し研究と紙仕事に少し集中しようかと思っておりますので、更新が滞るかもしれませんがよろしくお願いいたします

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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明日は久しぶりに当直です

2012-10-28 20:10:23 | 医療

こんばんは

 

昨日、ちょっと機会がありまして嫁さんの家族と僕とで夕食を食べておりました。ワインを2本ほど飲み、いろいろ話をしました。かなりドキドキしましたけどw

 

そのワインが残っていたわけではないのですが、8時過ぎまで寝ていまして、走りに行こうと思ったころには雨が降り始めました。

 

そういうことで今日は昔からやり残していた論文をとりあえず書いて、上司の先生にメールで送りました。書いている途中で思いついたことを研究室に調べに行く(ダウンロードできる論文の種類が違いますので)のも研究室が近いので楽ですね。

 

明日は当直なので久々に患者さんを診れます。うれしいような・・・w

新システムでの初当直を頑張ってみます。

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さぁ、改めて頑張ろう

2012-10-27 22:10:12 | 医療

こんばんは

 

本日はお嫁さんのお母様のお誕生日ということで、お祝いの会に出席してまいりました。

呼ばれてありがたいと思いましたし、いろいろ話ができてよかったです。

 

ちなみに出席前、本日のコメントを返した前は研究室に行ったり、走りに行ったりしていました。そのあと、久々に英語論文を書いてみたりw

 

僕は書かないとやらない人間なので書いてしまおうと思いますが、1~2か月に一回くらい論文を英語でも日本語でも書かないと「文章」を書く力が付かないと思うので、書いてみようと思っています。

そう、先日膠原病内科の先生と話をしていて思いました。

 

僕たちが僕たちの医局内で…すなわち「狭い視野」で考えていると・・・思っている以上に視野が狭くなるのではないかと。

僕はそう思いましたし、その対策の一環として僕がやれることをやろうかと思っています。

 

まぁ、人の意見がすべて正しいとは思いませんが、納得できるところがあればそれを改善するべきだと思いますので。

 

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医療と教育の発展がU.Sで最も住みよい街にさせた:そして医療が最大雇用を生んだ

2012-10-24 22:17:41 | 医療

こんばんは

 

今日は実験は少しで、ほぼ調べものに時間を費やしておりました。他に19:30から開始されたネット講演会も聴講しておりました。

あとは・・・時間かければ論文になりそうだな~というテーマも見つけました。今やろうとしているのとは別に。Pubmedで引いても7件しか出てこなかったし・・・いっちょ、調べてみようかしらw

 

さて、それはさておき…今日は皆さんに読んでいただきたい記事がありますので紹介します。

岡山大とピッツバーグ大が協定 医療、自然科学分野で協力

 【米・ピッツバーグ23日難波孝光本紙記者】岡山大は23日午前(日本時間同日深夜)、米東部・ペンシルベニア州のピッツバーグ大と医療、自然科学分野で協力協定を締結した。地元を米国トップクラスの先進医療地域に育てた同大と、学生や研究者らを相互に派遣。共同研究なども進め、岡山県の医療産業都市化構想の実現を目指す。

 岡山大がモデル都市とするピッツバーグ市は人口約30万人。19世紀に鉄鋼の街として栄えたが、その後衰退した。都市再生に向け、地元財界と大学が手を結び1980年代から、大学と病院を基盤にハイテクや医療、教育分野を発展させ、米国で最も住みやすいといわれる街に変貌した。

 大学病院は86年、ピッツバーグ大医療センターとして大学本体から別法人化され、現在20の病院(約4500床)、400の診療所や介護施設を運営。州内最大の雇用(約5万5千人)を生み都市基盤を支えている

 ピッツバーグ大での調印式では、荒木勝、アーサー・レバインの両副学長のほか、現地の医療体制を視察中の岡山経済同友会のメンバー15人も出席。両副学長は「互いに学生や研究者の短期留学をサポートするため、惜しみない努力をしよう」とあいさつし、協定書に署名した。

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基本的には2点。

 

医療・教育という分野を発展させることは、住みよい街にするための重要なPointであるということ。

そして病院が州最大の雇用を生み出しているということ。

 

当たり前なのかもしれませんが、強調したい部分でしたので紹介しました。

 

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医療事故を防ぐために・・

2012-10-23 21:43:23 | 医療

こんばんは

 

今日も一日が終わりました。一応、先日考えていた実験を確認し、それを基にさらに検証実験+将来使うかもしれない実験方法の確認をしています。

まぁ、使っている試薬は…1990年代に所属していた先生方が残されていたものなので…薬効がその通りあるかは不明ですが・・・

 

それでも論文通りに細胞が分化(成熟する…大人になる)したり、Apoptosisしたりするようですので・・・まぁ、効果はあるのだろうw

 

あとは僕が頼んでいる試薬が届いたら…実験開始です。まぁ、検証からですが・・・最初の一歩ですよね。

 

さて、今日は医療事故・訴訟関連の記事があり、気になりましたので紹介します。

遺族ら告知ミスで提訴 - 大和高田「土庫病院」

http://www.nara-np.co.jp/20121023092018.html

2012年10月23日 奈良新聞

 大和高田市日之出町の特定医療法人健生会「土庫(どんご)病院」(山西行造院長)の検査で胃がんと判明したのに、1年間告知されないまま死亡した橿原市の石田政裕さん=当時(53)=の遺族らが22日、「告知ミスがなければ完治できた可能性が高い」と同会などに慰謝料など約1億4千万円を求め、奈良地裁葛城支部に提訴した。石田さんの妻・久美子さん(53)らが提訴に踏み切った。

 訴状によると、石田さんは平成22年9月、同病院で検査を受診した際に「胃がん」と診断されたが、男性医師が胃潰瘍と思い込み、本人に間違えて告知。約1年間放置していたとされる…

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これは医療事故・・・といえばその通りです。患者さんのプライベート情報を守るためには、診断情報を知る人は少ないほうがよい・・これは当たり前のことです。しかし、もしかすると同じような事故を防ぐためには「関わった医療従事者」が各々の患者さんのその後の経過を確認したほうがよいのかもしれません。

 

しかし・・・・病理医の先生が「病理診断」した後のことまでかかわっていた場合、おそらく仕事が増えすぎて対応できなくなります。それ故、非現実的なことを言っていると自覚していますし、実際にそんなことは不可能だと病理医の先生方はおっしゃると思います。

放射線診断科の先生が読影した「画像検査」に対して・・主治医がカルテ上では全く異なる話を患者さんにしていた…となると、それもまた問題です。考慮したうえで話をしていればよいのですが・・・。以前、肺がんの可能性を放射線科医が指摘したにもかかわらず説明していなかったという話もありました。

 

ただ、もちろん病理医の先生や放射線科の先生と臨床現場の医師も話し合いはしますが、すべての患者さんに対してフォローアップするというのはかなり難しいわけです。

 

病理の先生や放射線科の先生は「1診療科」のみを診ているわけではありません。複数の診療科にまたがっています。個別の相談も受けてくれますが、すべての患者さんを最後までどうなったのか見ていくというのは困難です。

 

同じ診療科であっても僕が例えば…以前外来で250人程度の血液疾患の患者さんを診ておりましたが、その患者さんたちはすべて把握していましたが…ほかの先生方の患者さんまで把握するのは難しいです。というより不可能ですし、プライベートの問題もあるかもしれません

 

それゆえにこの問題を…二度と(数年前も同じような話はありましたが)起こさせないためにはシステム改良の必要があります。ダブルチェックする機能が必要なわけですが、それを行うほどの医療従事者数はいないと思います。

あとは患者数と医療従事者数がマッチしているかどうか・・・ですが、患者数が非常に多かった場合ミスが増えるというのはあると思います。

そういった問題を解決していかなくてはならないとは思っています。これはシステムの問題だと思いますので・・・。

 

他にもいくつか医療訴訟の話がありました。

「適切な診断怠り溺死」 母親ら遺族 財団法人を損賠提訴

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20121023/news20121023251.html

2012年10月23日(火)

 
 てんかんで通院していた少女=当時(14)=が自宅浴室で倒れて溺死したのは、病院が投薬を中止し、症状を特定する適切な診断を怠ったためなどとして、愛媛県松山市の母親ら遺族3人が22日までに、松山市民病院(同市大手町2丁目)を運営する財団法人に対し慰謝料など計約4693万円の損害賠償を求め、松山地裁に提訴した。
 訴状などによると、少女は2008年12月、同病院にてんかんと診断され、抗てんかん薬の服用を開始。担当医の指示で11年10月に服用をやめ、同12月の通院時には薬を出してもらえなかった。12年1月8日午前6時55分ごろ、家人が自宅浴槽に顔をつけて倒れている少女を発見し、同病院に搬送されたが死亡した。
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これははっきり言うとよくわかりません。
てんかん・・・の種類・病状もわかりませんし、死因がけいれん発作のための事故なのか、他の要因なのかが全く分からないので
 
通常は3年以上発作がなくて減量・中止するような話を聞いたことがあります。そういう意味では早いかもしれませんが2年未満では再発率が高いが、2年以上ならば大丈夫というような話もあります
 
 
参考として・・・小児てんかんガイドラインやてんかん薬物中止ガイドラインといったようなものもあるようです。

 http://square.umin.ac.jp/jes/pdf/childend.pdf

ただ、ガイドラインがすべて正しいわけではなく、指針でしかないので判断が難しいと思います。僕はこれは最初の例とは全く異なる性質のものだと思います。

 

次にこれは何が何だかわからない。情報がなさすぎる…というものです。対応が悪かったために遺族に不信感を持たれたということなのでしょうか?

腎移植中止を江戸川病院に勧告 移植学会、患者死亡受け

http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012102301002289.html

東京都江戸川区の江戸川病院で昨年11月、家族からの生体腎移植を受けた患者が手術後に死亡する事例があり、原因の調査結果が明らかになるまで腎移植の実施を中止するよう日本移植学会が同病院に文書勧告していたことが23日、分かった。

 文書は今年8月10日付。病院の対応に不信感を抱いた遺族が移植学会に調査を要請した。学会は病院とは別に事実関係の検証作業をしており、結果がまとまり次第、見解を公表する方針。

 学会関係者は「この種の勧告は前例がない。学会に対しても病院側の対応は誠実とは言えなかった」と話している。

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さて、明日も頑張るか・・・。

 

来週当直だと思っていたけど、もう一人同性の内科の先生がいることに気が付いた。明日確認しよう。

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医療ツーリズムへ連携:JTBと徳洲会

2012-10-22 21:58:35 | 医療

こんばんは

 

今日は久しぶりに手術室に入りました。血液内科医が手術室に入るのは珍しいことですが、昔は月1回くらいのペースで入っていたようなw

まぁ、よかったです。久しぶりに入れて

 

その後は研究計画を練ったり、その周辺知識を収集しながら過ごしていました。論文を40本、50本と読んでいくと

「こういう話なら、こういうものがなくてはいけない」

と思って、また調べ始めて・・・そして見つけるわけですが・・・その単語をPubmedで検索しても163本しか出てきません。希なんでしょうね。

もしかすると面白いものの存在に気が付いたのかもしれません。ついでに言うと僕が関係があると思ったものに関してはまだ論文にはなっていないから、時間があったら調べたいところです。

 

さて、今日はこちらの記事を紹介します

 

医療ツーリズム拡大に本腰 旅行会社と病院が連携

http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012102101001487.html

 高度な治療や検査を受ける外国人患者を日本の病院に呼び込む「医療ツーリズム」拡大に向け、旅行会社や病院が本腰を入れ始めた。国内では医療費の抑制傾向が続き、医療機関の経営が苦しくなっているため、海外の富裕層を受け入れて、新たな収益源にする狙い。

 大震災の影響や沖縄県・尖閣諸島問題をめぐる日中関係の悪化などで環境は必ずしもよくないが、12年の取扱件数を3年前の3倍以上と見込む旅行会社もあり、関連業界で期待が高まっている。

 JTBグループは9月、病院や老人保健施設などを運営する徳洲会グループと提携し、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)に専門部署を共同で設けた。

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医療ツーリズムは今の日本の医療制度を打開することができる可能性の一つだと思いますし、やることに反対はしないのですが・・・

 

今の時点でアップアップしている病院では患者さんが見切れなくなるでしょうし、地方の公立病院で患者数も医療従事者数も少ない病院には来ないでしょう

そうなると一部の病院となりますね。恩恵を受けられるのは・・

 

もしくは徳洲会のように全国展開しているグループがうまくやりくりするのか。

 

そんな風に感じています。

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血液学会に行ってきました

2012-10-21 21:14:12 | 医療

こんばんは

 

金曜日から本日まで京都で開催されていた日本血液学会に参加してきました。

いろいろインスピレーションがわいたり、以前お世話になった先生方などにもお会いでき、非常に楽しく過ごせました。

 

帰ってきた際に研究室によって、細胞の調整と明日以降の準備を少ししましたが、さすがに疲れたので帰ってきました。

 

ということで、明日からまた頑張ります

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IT化は個人情報が漏れるのを前提に

2012-10-17 22:42:17 | 医療

こんばんは

 

今日も一日FACSなどにいそしんでいました。研究も考えるだけでなく、手を動かし始めると楽しいですね。

本当はもう少しいろいろやってみたいところもあったのですが、明後日から血液学会なので、明日の午前中から午後にかけて実験をして(すでに仕込んであります)、それが終わり次第、学会開催地の京都に向かいます。

一応明日、明後日は休暇届を出していますが・・・

 

いくつか書きたいこともあるのですが、また時機を見て書きたいと思います。

 

今日は記事の紹介を。

 経済産業省は、「医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン」を改定し、15日付で官報告示した。ガイドライン改定は、仮想化技術によるシステムの共同利用に道を開くもので、受託事業者は1台のサーバーで複数の医療機関のデータを扱えるようになる

 同ガイドラインは、医療機関から診療録などの医療情報の管理を受託する事業者に対し、安全なデータ管理を求めるので、2008年に策定された。
 最初のガイドラインでは、複数の医療機関から情報の管理を受託している事業者は、医療機関ごとにサーバーなど情報処理機器を分け、その機器の間に物理的な障壁を設け、医療機関の職員がサーバーを直接操作する場合には、事業者が立ち会うなど、別の医療機関の情報にアクセスさせないよう求めていた。
 しかし、サーバーの仮想化(1台の物理サーバー上に、複数の仮想サーバーを稼働させる技術)やクラウドコンピューティングなどが浸透する中、医療機関ごとにサーバーを分けて管理するという規制は、実態とかけ離れてきた。
 改定により、ガイドラインからこのような規制項目が削除され、仮想化技術によるシステムの共同利用が可能になった。
 経産省の情報処理振興課は、仮想化技術を使った管理は、あくまで受託事業者と医療機関との契約関係に基づいて行われるものとしている

 近年、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」や、総務省の「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン」が改正されたのを受け、経産省でもガイドラインの改定を検討してきた。【大戸豊】

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正直、コンピューター化していくことは「情報の流出」を大前提として行う必要があると思います。

 

現在の医療体制をよりよくするために「IT化」するべきなのか、それとも情報共有は極力「院内」だけにとどめるべきなのか・・・

 

それを考える必要があると思います。

個人情報が漏れないのを前提に決めるのではなく、漏れるのを前提に「個人情報が流出した時にどう対応するのか」「それをどうリカバリーするのか」を考えなくてはいけないと思います

 

明日以降、血液学会に参加するため京都に行くので、このBlogのコメントも返信できなくなるかもしれませんが、ご了承ください

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フニンウイルスワクチン:取扱注意ということですね

2012-10-15 21:31:22 | 医療

こんばんは

 

いろいろ準備を整えつつありますが、研究はまだ走り始めておりません。明日はFACSを4年ぶりにやるつもりですが、メインの研究は教授と話し合ってから…ですね。

 

それでも研究にしろ臨床にしろ、僕は医療が好きで、面白いと思っているので毎日が楽しく過ぎていきます。今日も午前中から考えたり、研究をどうするといいかなどを考えていたら昼の2時になっていました。

「あれ・・・・」

思わず腕時計を見て・・・・

「すいません、今何時ですか?」

と聞いてしまいました。これで「先生の時計では2時です」と言われたらジョークになってしまいますが・・・w

 

研究という分野ではお騒がせな話がまだ続いていますが、気持ちを切り替えていきたいですね。

さて、今日の記事ですが…いろいろありますがこれが気になりました。

 

 厚生科学審議会感染症分科会感染症部会(部会長・渡邉治雄国立感染症研究所長)は15日の会合で、ヒブ・肺炎球菌ワクチンの接種に伴う患者サーベイランス(発生動向調査)の変更と、感染症に基づく「病原体等保管規制」からフニンウイルスワクチン株を除外する案について、それぞれ了承した。

 感染症法に基づく患者サーベイランスでは、予防接種法の対象疾病について、発生動向などの継続的把握や、接種の有効性を評価する情報を得るため、疾病ごとの届け出を求めている。しかし、現行のサーベイランスでは、「細菌性髄膜炎」の届け出を全国の基幹定点(約500か所)に求めているのみで、予防接種法の対象疾病として追加が検討されているヒブと肺炎球菌の感染症例は、細菌性髄膜炎として報告され、発生動向が明らかになっていない

 この日示された案では、現行のサーベイランスは▽ワクチン導入後、ヒブ・肺炎球菌感染症の患者数減少が推定され、定点把握のみでは傾向をつかみにくい▽ワクチン導入後、流行する血清型の変化を把握する必要がある―などの問題点や課題があると指摘。発生動向の把握を確実にするため、侵襲性のヒブと肺炎球菌の届け出対象を「すべての医療機関で診断された患者」に変更する必要があるとした。

 新たなサーベイランスの実施時期については、「定期接種化に移行する前に、患者の発生状況や、病原体の血清型などを調査することが望ましい」とし、来年4月を目途に実施することを提案した。

 また、国立病院機構三重病院の庵原俊昭院長が参考人と出席し、ヒブ・肺炎球菌のサーベイランスの必要性について説明。欧米諸国のヒブワクチンの接種効果や、日本国内の小児期侵襲性細菌感染症の罹患率などの具体例を挙げ、「全数調査は必要で、ワクチンを受けたが発症した人へのアプローチも必要になってくる」と述べた。

 このほか、感染症法に基づく「病原体等管理規制」で所持等が禁止されている1種病原体から、ワクチン製造用に弱毒化されたフニンウイルスワクチン株を除外する案についても、「人への病原性が認められず、国内における南米出血熱の診断検査などの整備に資する」との見解を受け入れ、1種病原体として初の規制除外が了承された。【新井哉】

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Hibワクチンや肺炎球菌ワクチンに関しては記載の通りです。必要なことですし、体制を整えるのは重要なことです。

 

一方でフニンウイルスワクチンに関しては「善悪」ではなく、よく考えなくてはいけないという話になります。南米出血熱ウイルスの弱毒化ワクチンですが、生ワクチンです。ワクチン製造および診断キット作成のために輸入することは大変大切なことです。

 

日本の将来で・・・何かが起こったときに対応できるように準備しておくという重要なことですが、このウイルスが外に簡単に出ないようにする必要はあります。弱毒ウイルスのため、感染しても死亡するということはないと思いますが、過去に感染した人はいないはずですので拡散する可能性はあります。その過程で強毒株になる可能性は全くの0ではないでしょうから。

 

これは大変重要でやっておくべきことです。しかし、余計なリスクが発生しないように今まで持ち込みを制限していたのだから、今後も取扱を注意する必要があると思います。もちろん取扱は注意するはずですが。

 

研究にしても何にしても、そういうリスクがあるということは考えておかなくてはいけませんね。

 

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研究者の倫理

2012-10-14 10:55:00 | 医療

おはようございます。

 

本日、34歳になりました。いつもはMission Statementを考えているのですが、今日はどうしようかしら。論文を読みつつ、宿題の論文のことを考えつつ・・・の状況です。

 

さて、最近話題になっているiPS細胞の臨床試験の件、情報が確定するまでは様子を見ていたのですが…どうも虚偽みたいですね。

「治療は1例だけ」「結局は嘘」森口氏、大部分が虚偽認める

2012.10.14 01:20 (1/2ページ)

 【ニューヨーク=黒沢潤】iPS細胞(人工多能性幹細胞)から心筋細胞を作り、患者の心臓に移植する世界初の臨床応用を行ったとしていた日本人研究者、森口尚(ひさ)史(し)氏(48)は13日、米ニューヨークで記者会見し、これまで米国で6人の患者に移植を行ったとする説明を変更し、「治療はやったが1例だけだった。結局は嘘になってしまった」と述べた。この1例についても手術時期を訂正した。森口氏の説明は研究者として一貫性がなく、大部分が虚偽であることを認めた。

 森口氏は実際に行ったとする1例について「iPS細胞の大量培養に成功し、手術した」と治療そのものは行ったと繰り返した。

 しかし、治療時期については、これまでの「今年2月」を「昨年6月前半」に訂正した。発表予定の論文には「今年2月」と明記しており、論文との矛盾も明らかになった。昨年6月に渡米した証明を記者から求められると、パスポートをカメラの前に掲げた。

 さらに、米マサチューセッツ総合病院で治療したとしていたが、「連携の別の病院で実施した」とこれまでの証言を変えた。ただ、倫理委員会の承認はマサチューセッツ総合病院から出たと述べ、「私の名前ではなく、他の先生の名前で申請している」と強調した。

しかし、同病院は12日、治療が病院で実施された形跡は見つからず、研究の承認申請が倫理委員会に提出されたこともないとする声明を発表し、森口氏の説明を全面的に否定している。

 さらに同病院は、過去に森口氏とiPS細胞に関する論文の共著があるレイモンド・チャン医師からの聞き取り調査で、同医師が「森口氏が発表したiPS細胞の治験の経緯について何も知らない」と説明したことも明らかにした

 会見で森口氏は話が核心に触れると、視線を泳がせ、はぐらかすことが多く、「ちょっとオーバーに言ってしまった」「自分でも説得力はないと思う」とも話した。事実と異なる発言をしたことには「混乱していた。医療に携わるものとして不徳の致すところだった。謝罪したい」と述べ、説明そのものの信(しん)憑(ぴょう)性が著しく欠ける内容の会見だった。

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研究者個人の倫理教育の重要性と倫理委員会の重要性が良くわかります。

 

こういう研究者がいると、この人の論文を参考にした研究がすべてダメになってしまうので、こういう研究者は排除しないといけないと思います。この人が書いた論文に影響がとどまらないからです。

 

研究者の倫理、本当に大切だと思います。

 

まぁ、こういうことを一回やると・・・名前だけで、そういう人間だと判断されて排除されていくんですけどね。

 

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