新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

研究と臨床との両立は大変

2014-05-26 23:33:34 | 医療

こんばんは

 

今日も臨床現場を中心に、医局では閉め切りが間近の論文の修正を行っておりました。ということで、医局と病棟の間を行ったり来たりしておりました

 

その回数は7回くらいでしょうか。医局が遠いので大変です。

 

その間、どういうわけか3人の教授(他科)の先生とすれ違い、異口同音に

「どうだい、研究は」

と、声をかけてもらいました(声をかけてもらえるだけありがたいか)。

 

研究はほとんどストップ状態なので

「完全に臨床現場中心で、研究は止まっています(笑」

と答えたところ、コメントは違うものの「血液内科は大変だよな」という意味合いで終わりました。

 

確かに研究をしようにも「病棟」から呼び出しがあれば行かざるをえませんし、時間のかかる実験は組めないというのが実情でしょうか。まぁ、実験の準備が終わったところで区切りをつけて、病棟が終わったら次に移るということもできなくはないですが、この数か月は学会発表の準備も毎月やっていましたし・・・。

 

多分、臨床と研究・・・でやるのか、臨床と論文書き…で行くのか、3つはできないなぁ、同時には…と思っているところです。

 

パーマンのコピーロボットがあればなぁ…などと思う、今日この頃です。

 

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血ガスでずっこける・・・・

2014-05-25 22:38:38 | 医療

こんばんは

最近、Blogの更新がなかなかできない毎日が続いております。本当は今日は午前中に医局で論文関係の仕事をして、午後からblogの更新ができればと思っておりましたが、病棟の急変対処などがあり、朝9時過ぎから結局17時ころまで病棟にいたため論文なども手につかないまま帰ってきてしまいました

 

今日は一応バックアップの日ではなかったのですが、うちの大学病院で「挿管」などをするときは後期研修医+初期研修医だけでは行わないこととなっておりますので、出ていなかざるを得なかったというところです。

 

まぁ、昨日も病棟に顔を出しましたし、結局連絡がなくても行くつもりでいたのですが・・・。

 

ちなみに、挿管した後人工呼吸器管理で酸素化の目標はそれほど高く設定する必要はありません。酸素投与自体が呼吸努力を減らすことを目的に行っていますので、挿管してしまえば様々な方法でうまく酸素量を減らしていくことができます。

今日はその過程で少しずっこけました。

 

通常、100%酸素投与化の条件で血液ガス評価を行い、最初の条件を設定するのですが…

「FiO2 1.0(100%)でPaO2 150torrくらいか・・・FiO2 0.8(80%)までしか下げられないか?」

とか、考えておりましたが酸素濃度を80%まで下げても全然SpO2という指標が低下してきません

 

ここでおかしいなと思い、研修医の先生に再度検査をするように言ったところSpO2が100%であるにもかかわらずPaO2 50 torr (SaO2 80%)・・・

「静脈血なのか?」

 

と思いましたが、絶対動脈ということだったので再検査をもう一度するように指示し(思わずそこで、一酸化中毒じゃあるまいしなどと突っ込みも入れつつ)、採血現場(患者さんのところ)にも行きました。

 

すると、2分ごとにマンシェット(血圧計)が締めている方の腕で締めているときに取っていました。血圧計を外してから、再度検査をしたら予想通りくらいの値になりました。

 

たぶん、マンシェットが緩んだときに、その末梢で酸素が使用されていた血液が入ってきたのでしょう(研修医の先生が「さっきもゆっくり上がってきた」といっていたので)・・・orz

 

そういうこともあるか(動脈ラインを確保していればそういう話はないのでしょうけど)と思ったところです。

 

最終的には10lリザーバーマスク(ほぼ100%の酸素)で40回くらいの頻呼吸(SpO2 93~95%)でしたが、FiO2 0.4(40%酸素濃度)で90後半(本当はもっと下げれるかもしれませんが、いったんこの条件で一日様子を見ることとしました)まで減らしました。

 

さて、明日も一日臨床・研究などに頑張りたいと思います(けど、明日も新患入るしなぁ)。

 

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医脳卒中専門医の4割が燃え尽き症候群:医師数が不足している領域はありますよね

2014-05-16 20:53:40 | 医療

こんばんは

 

学会から帰ってきました。学会発表は意外と評判がよく、いろいろと質問をいただいたり発表終了後にもコメントをいただいたりしておりました。また、学会長の講演やそのほかいろいろと有意義な発表を聞くことができ、短い時間でしたが楽しむことができました。

 

唯一、奈良を楽しんだかと言われると楽しめていないのが心残りです。もう少し余裕があればよかったのですが、外来もありましたし。

 

さて、今日はこちらの記事を紹介します。

 

「患者がどうなっても...」 脳卒中医の4割超が燃え尽き症候群

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00268591.html

05/14 18:53
 脳卒中専門医の4割以上が、「患者がどうなっても構わない」と感じる「燃え尽き症候群」に該当することがわかった
九州大学などの研究チームの調査によると、脳卒中の専門医の41.1%が、極度の疲労や達成感の低さを感じる「燃え尽き症候群」にあたるという。
さらに、「目の前の患者がどうなっても構わない」。極端な場合は「死んでも構わない」と感じる瞬間もあるという。
国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長は「(燃え尽き症候群になると)患者さんが、どうなってしまってもいいというように、投げやりになってしまう」と語った。
脳卒中専門医の燃え尽き症候群の割合は、会社員や公務員と比べても突出して高いことがわかる。
研究チームは、長時間勤務や勤務時間外の呼び出しが大きく関係していると分析している。
昭和大学江東豊洲病院で、脳卒中などの患者を担当する脳神経外科医・鷲見賢司医師(36)。
この日は、午前8時から勤務していて、そのあとに当直。
すでに14時間以上働いていた。
鷲見医師は「僕たちはシフト勤務ではないので、当直が終わったら、また翌日の日常勤務があって、残業があれば、午後9時、10時という流れです」と語った。
どんなに疲れていても、ミスは許されない
過酷な環境。
それでも、1人でも多くの患者を救いたい。
鷲見医師は「一例でも多くの患者さんが、ハッピーな結果になってくれるというところに、やりがいを感じる」と語った。
この病院では、医師の負担を軽くするために、1人の患者をチームで担当する、「チーム医療」を推進している。
上條由美副院長は「休みのときは、チームのみんながカバーしてくれて、自分1人で抱えないようにして、なるべくみんなでチームを組んでやるような態勢にしております」と語った。
命を守る医療現場。
患者のためにも、医師のためにも、さらなる環境整備が求められている。
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血液内科でこういったことを調べていないかもしれませんが、僕も血液内科医で倒れた先生や燃え尽きた先生は何人か知っています。
 
うちのように(というか、うちの県は全体的に弱いからなぁ)医師数が少ないと、一人一人の負担が大きくなってしまうのは仕方がないかもしれません。僕が現場復帰したことで医師数が増え、それだけで後輩たちが楽になり、それが患者さんのためにもなっているのであれば何よりだと思います。
 
 
急性期を担当する様々な医師たちがギリギリで頑張っているのだと思います。
 
 
 
高齢化社会が進むにつれ、ギリギリで頑張っている医師が燃え尽きていくのではないか・・・と思っております。まぁ、そうなる前に対応していかないといけないのですが、この国は対応できるのかなと思ってます。
 

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輸血学会発表終了

2014-05-15 17:42:36 | Weblog
こんにちは

先程、学会発表が終わりました。
無事というか意外と好評でした。良かった、良かった。

ただ、明日が外来のため、急いで帰宅しています。

入院患者さんもおりますので

コメントに関しては読ませていただいたのですが、うまく返信ができないため(スマホから更新してます)、明日以降に返信します。

いつもありがとうございます

今後もよろしくお願いします
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輸血学会の準備中です

2014-05-11 22:13:24 | Weblog

こんばんは

 

ゴールデンウィーク明けから6週間、医師5年目の後輩が短期の研修に来ています。病棟主治医+外来(初診)を中心に一緒にやってもらっていますが、正直ドキドキです(笑

 

一人でやったほうが早いのは間違いないのですが、将来のため、後輩のためにもとりあえず6週間一緒に頑張りたいと思います。

何年か後はすごい医師になっているかもしれませんし。

 

さて、今週の木曜から土曜日まで「輸血細胞治療学会」の総会が奈良で行われます。正直、輸血学会には入ってましたが学会には一度も参加したことがありませんでした。ただ、今回は将来輸血認定医をとりたいという思惑もあり、学会発表+学会参加をする予定です。

 

木曜日に発表があるので、水曜日の夜には奈良に入るつもりです。初の輸血学会、どんな感じか少し楽しみです

 

まぁ、その前に学会発表の準備を完璧にしておかないと。その日は僕しかいないので(w

 

 

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労働時間の緩和:医療業界には入ってこないのだろうなぁ

2014-05-07 23:46:11 | 医療

こんばんは

 

ゴールデンウイークが明けて少しバタバタしております。休み中にできなかった検査などを見ながら、いろいろ計画を立てたりしております。

まぁ、それはよいのですが来週行われる輸血学会の準備に追われております。

この状況になっていまさらですが「なんで毎月学会発表するように演題投稿したのやら」と思っています(笑

 

さて、もう日が変わってしまうので簡単に記事を一つ。


 政府の産業競争力会議と経済財政諮問会議の合同会議では、一部の労働者の労働時間配分を個人の裁量に委ねる方針を示した。残業代などの規制がなくなり、長時間労働を強いられる人が増える懸念もあり、家族を働き過ぎで失った遺族は「私たちが願う過労死のない社会と逆行するのではないか」と指摘する。

 厚生労働省の調査では、2013年の正社員の年間労働時間は平均2018時間。長い間2千時間前後で推移し、減少していない。週60時間以上働く人は同年で474万人(全体の8・8%)に上り、特に30代男性に多い。業種では運輸業や建設業などが目立つ。

 合同会議は同時に「働き過ぎ防止に真剣に取り組むことが改革の前提となる」として長時間労働の抑制を強調。労働基準監督署による監督指導の徹底などを挙げた。だが厚労省が働きかけ、各企業の労使で議論もされてきたが、解消への道筋はいまだ見えていない。

 長時間労働は過労死や過労自殺の原因にもなっている。12年度、脳・心臓疾患で亡くなり、業務に起因するとして労災認定されたのは123人。うつ病などの精神疾患で過労自殺とされたのは未遂を含み93人に上った。労災申請に至らないケースも多いとみられる。

 過労死をめぐっては与党を含む超党派の国会議員連盟が、国の責務で防止対策を進めることを柱とした法制定への動きを進めている。「全国過労死を考える家族の会」代表の 寺西笑子 (てらにし・えみこ) さん(65)は「今国会で成立の見通しも立ってきたのに、逆行することになるのでは…」と心配する。

 安倍首相は第1次政権時にも、年収など一定の要件を満たせば労働時間規制を全く受けない形で働く「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を目指したが、労働界などの反対で断念した経緯がある。当時も反対した寺西さんは「弱い立場の労働者がますます追い込まれる。過労死も『自己責任』になってしまうかもしれない」と懸念を示した。

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医療現場でも「医師」の個人的な判断で長時間働いていることが多いように思います。医者が「もう時間が過ぎたから患者は診ません。あとはどうなろうと当直が診てください」という医師はあまりいないと思いますので、当たり前ですが医者も遅くまで働いていることが多いです。ですから、実際には僕も一日平均16時間位働いていましたが、賃金的には8時間分しか出ないわけですよね。

臨床と異なり研究などは個人がやろうとしているものです。だから医師は個人の時間を使っているのだから、よいのではないか…と言われると、少し納得のいかないところもあります。研究ができなくなれば医療の発展はないので「研究」を個人の時間でやれというのもおかしな話のように思います。

教育に関しても後輩の教育などをやらないわけにはいきませんし、自分でやるのが一番早いと思っても後輩に考えさせたり、手技を実施させたりしなくてはならないわけです(まぁ、昔から夜中の2時に問答をしないでほしいといわれたりしましたが)。

 

そうやっているうちに実際に体調を崩したりする人間がいて、残った医師に負担がかかったりするわけです。医師数を増やそうとしても「医療費を上げられない」という判断からか増やせないという話になっていると思います。

書いているうちに、日が変わってしまったのでそろそろやめますが、こんな感じで医療業界も似たような状況は続いています。

 

 

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ゴールデンウイークに・・・

2014-05-06 22:56:26 | Weblog

こんばんは

 

今年のゴールデンウイークの後半はうちの妻と一緒に「テルマエロマエⅡ」を見に行きました。また、一緒に行きたいといっていたダイバーシティ東京にも行ってきました。

 

テルマエロマエは・・・・笑えました。頭の中に「与作」の「へいへいほー」が染みついて離れません。

また、ダイバーシティの方は・・・個人的にガンダムファンなので、いってみたらガンダムフロント東京というのがあって、楽しかったです。

 

ただ、ダイバーシティをうろうろしているときにバックアップの先生から電話をもらい、帰りに病院によっていったら予定外の事ばかり起きていてちょっと困りました。

 

う~ん、最近僕がいないときにいろいろ起きているんですよね。対応策は頭の中で一通りありますし、指示はしてきたので大丈夫だと思うのですが、急患まで何名も入院しているし・・・(汗

 

外来で積極的緩和ケア(他のがんだと抗癌剤を使用しなくてもダブリングタイム(2倍になる時間)が3ヶ月とかなので治療をしないも選択肢になると思いますが、リンパ腫の悪性度の高いものは内服抗癌剤なしだと厳しい)をやっている方々がいらっしゃいますが、そのうち2名が入院してしまいました。

 

ひ孫がもうすぐ生まれるといっていた80代の患者さんに何とかひ孫の顔を見させてあげたいと思うので、一度退院できるように病状を安定化させたいのですが…。

 

と、本日は昨日把握した患者さんの対応を考えつつ、CVなどを挿入に(というか指導に)いき・・・という感じです。

 

さて、GWが明けたら輸血学会の準備などもしないといけないなぁ・・・・

 

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