つづけます
三重のこの記事、たぶん埼玉ではもっと悪いのだろうな~と思いつつ読んでいました。
看護職員:8割が慢性疲労 「要因は人員不足」 県医労連調査、997人回答 /三重
毎日新聞 9月23日(木)10時52分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100923-00000018-mailo-l24
県医療労働組合連合会(伊藤さおり執行委員長)は、県内の看護職員の労働実態調査をまとめ、看護師の8割が慢性疲労に陥っていることが分かった。同労連は「看護職員の大幅増員と、長時間夜勤や残業などを規制するなどの法的な改善措置が必要」と指摘。24日には、看護職員の増員要請や離職防止などの措置を求めた要望書を県に提出する。
調査は看護師などの労働条件の改善を目的に5年に1度実施し、今回は997人から回答を得た。 それによると、疲れの回復具合について尋ねたところ、▽「疲れが翌日に残ることが多い」(53・7%)▽「休日でも回復せず、いつも疲れている」(24・3%)--と答えるなど看護師の8割近くがいわゆる「慢性疲労」だった。また、健康状態については▽「不安」(52・3%)▽「大変不安」(16%)▽「病気がちで健康と言えない」(3・4%)--で、7割が健康に不安を抱えていた。
また、2交代あるいは3交代で勤務する看護師の勤務間隔については「6時間未満」(34%)、「4時間未満」(16・3%)で、疲れが回復しない大きな原因となっているとみている。
調査結果について、同労連は「人員不足が最大の要因で、その結果として過重労働になるざるを得ない」と分析。「こうした現状に歯止めがかからないのも深刻で、この悪循環を断ち切るためには約55万人いるとされる潜在看護師を復帰させるなど看護師の増員や勤務間隔に規制が必要だ」と話している。【福泉亮】〔三重版〕
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本当に看護師さんの過労状態も大変です。看護師さんの勤務、「ちょっと待って」と言いたくなるような状況ではあります。
本当にうちの病棟・・・日勤の看護師さん、8時から病棟に来ていて24時に帰るとかありますからね。これは2交代制にして、長日勤ができたためでしょうけど・・・それでも9時には交代するはずが、24時回っているのが「あたりまえ」になっています。
この状況で看護師さんが辞めないわけがない。
看護師さんが辞めれば…また激務が悪化して・・・の悪循環ですね。
看護師さんが不足すれば「医師」も大変です。入院患者さんが重症化しやすい分野として、僕達のような「血液内科」という診療科もあるわけですが…看護師さん達が患者さん達を看護してくれているから成り立つわけで・・・。
患者さんあたりの看護師さんの数が減れば、死亡率が上昇するというのは過去の様々な論文で示されています。このような疲労状態が続くことは「国民の安全」を保障する「国」の役割を様々な意味で放棄しています。
まずは勤務者である医療従事者も「国民」であるということ。そして医療従事者が「(極度の)過労」状態にあれば、患者の死亡率が上昇することはすでに論文で示されており(JAMA 288 1987-93)本当に問題なのです。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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それをこれからどう改善して行くか・・・はみんなで考えなくてはなりませんが、国もそろそろ本腰を入れて「改善」させることを考えてほしいものです。
それでは、また。