こんばんは
最近は朝4時半に起きて本を読んだり、執筆したりしています。朝の方が集中できますし、僕はもともと朝型人間なので。
ただ、今日は3時半に目が覚めてしまい、微妙だと思ったため風呂に湯を入れて、少し頭をシャキッとさせた後、執筆活動を開始しました。なんとか来月中には形にしたいなと思っています。
さて、今日は少しきになる記事を見ました。僕はこれは反対なのです。記事と何故反対なのか理由を紹介だけさせていただきます。
HIV検査、健康診断時に無料で 厚労省がモデル事業
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170830-00000057-asahi-soci
8/30(水) 18:46配信
厚生労働省は来年度、健康診断を受ける際に無料でエイズウイルス(HIV)検査を受けられるモデル事業を始める。症状が出て初めて感染がわかるケースが30~50代の現役世代に多いため、検査を受けやすくして早期に発見、治療をして発症防止につなげる。
厚労省のエイズ動向委員会は30日、昨年新たに報告された国内のHIV感染者は1011人、発症後に感染に気付いたエイズ患者は437人で計1448人だったと発表した。エイズ患者の76%を30~50代が占めていた。HIVの感染後、数年から10年ほどでエイズになる。だが早期に感染がわかり治療すれば発症を抑えることができ、パートナーの感染リスクも減らせる。
厚労省は来年度、都市部の数カ所の健診センターに自治体を通じてHIV検査を委託する。これらのセンターを健康診断のために訪れた人が希望すれば、健康診断のメニューに関係なく、無料でHIV検査を受けられる。厚労省は来年度予算の概算要求に約2840万円を計上。検査費用は自治体を通じてセンターに払う。試験的に数カ所で始め、実施施設を増やしたい考えだ。
健診でHIVを調べること自体は反対ではありません。
ただ、「無料」となれば多くの方が「ついでに調べてください」となりそうな気がします。僕が医師でなかったら、「無料だからやります」というと思いますし・・・。
過去に幾つかの記事で書きましたが、検査の感度や特異度がどれほど優れていても、検査前確率が低ければ偽陽性ばかりが増えます。
ガンの早期発見の検査:素晴らしいが、問題は対象と特異度
がん検診をコンビニで:対象に気を付ける必要がありますね
がん検診は必要か?
たまたまHIV関連の検査を引用していた記事があったので、その図をここでも使用しますが、HIVの有病率は0.1%未満です。仮に1500人ではなく3000人の感染者がいたとしても3000万人が対象だとしたら0.01%です。
有病率0.01%(対象の中のHIV患者の割合)の陽性的中率はどのくらいかといえば9.1%です。
すなわち全員が検査を受けて、HIVの可能性が低いのに検査を受ける人が続出した場合、10人の陽性者のうち9人が偽陽性となります。陽性になった場合、必ず精密検査を受けると思いますので、その医療費がかかります。仮ですが、ショックを受けて精密検査を受けない方が出たら検査を受けた方の一生を左右します。
検査を受けて陰性だったとしても、人によっては検査がたまたま陰性になったのではないかと思う方もいるかもしれません。
対象を絞らずにこの「健診時にタダでHIV検査」というのは絶対に反対です。対象を絞らないとお金が無駄になるし、本人のためにならないです。
例えば「不特定多数の異性、もしくは同性と関係を持っている。もしくは持っていた」など対象を限定して開始するべきだと思います。
個人の考えですが、少しだけ検討をお願いしたいと思っています。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。