新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ど~でもいい話:僕とウォーリー(学生時代の小児科実習の話)

2009-01-31 22:51:57 | 医療

こんばんは

 

今日もほぼ一日病棟+αです

 

本当は今日は午前中に病棟、午後からCML研究会、その後北品川で飲み会…の予定でしたが、病棟が落ち着きません・・・。

 

個人的にはなかなか患者さんを他の先生に任せていなくなることができず・・・。通常ならともかく、今日に関してはおそらく次のコールがあって動きだした時には御看取りをしなくてはいけないので・・・。

 

 

とりあえず・・・その合間に風呂+食事+αのため一時帰宅中です。というか、一時帰宅だと思っています・・・。

 

明日は当直なので結局休まりませんね~。困ったものです。

 

さて、今日はちょっとどうでもいい話から書きたいと思います。

学生時代、小児科の病院実習をしていた時の話です。

 

最近は少しクローズアップされていますが小児科病棟も含め「看護師」さんの数は全く足りていません

 

その為、夜泣きとかそういうのに看護師さんが対応する時間はあまりなかったわけです。その時から看護師さんの数はどうにかならないかと思っていましたが・・・まぁ、もう昔のことですね。

 

漸く問題に上がってきているのが最近ですが・・・。

 

さて、そんな中僕は小児科実習の終わりは必ず日をまたいでいました。帰るのは0時すぎです

起きるのは相変わらず4時でしたけど。4時からランニングという習慣は学生時代は保っていましたので・・・。

 

当時小児科でお世話になっていた時、学生もカルテにProblem listをきちんと立てて記載をするように言われており、かなり厳しい先生の指導を受けていたため、いつもカルテ書きに時間がかかっていました。

ムカついたのですべて英語でカルテを記載して「やるわね」と言わしめたことが一度だけありますw

 

ただ、僕が帰るのが遅かったのはそんな理由ではありません。正直子供好きなので、一緒に将棋をしたりカードゲームをしたり、話を聞いたり勉強を教えたりしていたわけですが…夜泣きする子の相手までしていました。

 

子供たちの何人かは・・夜・・寝る前に泣き出して寝かしつけるのに時間がかかっていました。しかし、看護師さんに元気な夜泣きしている子(夜泣きできる力もない子の方が危ないわけで・・・。それは大人も同じですけど)の相手ができるほどの余裕はなく・・・・

 

で、僕がベッドサイドで寝付くまで一緒にいることが多かったのです。最終的にカルテを書きだすのが22時過ぎ・・・22時半くらいが多かったような気がします。

 

6歳の子に寝る前に話をしてあげていました。退院するまで・・・w

その話の題材に使っていたのが・・・たまたま病棟にあった「ウォーリーを探せ

 

「ウォーリーは歩いて旅に出ました。最初に向かったのはどこでしょう?

開いたらビーチか何かだったのかな・・・

海~

「ウォーリーは歩いて海にやってきました。しかし困りました。人が多くてどこにいるかわかりません」

二人で探します。

 

「ウォーリーはここで・・・・・」

 

取り合えずページに合ったような話をして10分くらいで話を終えて いつも大爆笑してくれていたので、こちらも話がいがあったのですけど・・・。

 

「じゃぁ、次のページは明日の夜に~。じゃぁ寝よう。寝るまで一緒にいてあげるから」

と言えば、5分くらいで寝ます。

 

それが終わった後次の子供や、当時端っこにあった「元気な男子」部屋の大騒ぎをなだめに行ったり

「みんな22時半だ、もう寝ろ~」 など。

ここの子供にはカードゲームを40枚くらい買ってこいと言われ、40枚買ってきた上に彼らの求めているカードを奪われ(orz)、その上でカードゲームをしていました。

何人かは将棋をしたりいろいろやりました。

 

中学生の子もいて勉強を教えたりすることも(ごくたまに)ありました。

 

僕はどちらかというと小さい子の相手の方が多かった気がしますが・・・。

 

「マセガキ」もいて6歳の男の子が7歳の女の子の部屋をいつも覗いていて

「○○。どうした」

と、わざと声をかけると走ってきて僕のことを蹴っ飛ばしたりする。

 

小児科実習を終えた時に「長期入院」している子供たち全員に手紙を書きました

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中には手紙を書いてくれた子供たちもいましたが、僕の書いた手紙の意味がわかるころには彼らも立派な中高生になっているのでしょう。たぶん、もうなった子供が多いな・・・。

 

・・・因みに実習後も子供たちには捕まっています。

実習の半年後くらいに街中で僕のことを発見した「▽○」君たちはクレープ屋の前で僕のことを

「せんせ~い」

と言いながら駆け寄ってくるや否や・・・キック!

「クレープおごって」

といってきました。

 

「今日だけだぞ」

と言いおごってしまった僕も甘いのですが・・・クレープはさらに甘く・・・・

 

そんなことを思い出しました。

 

さて、それでは自宅待機を続けます。尿量が先程時間15mlまで減ったということだったから…そろそろ厳しいか・・・。モルヒネ+αで苦痛がないようにはなっているとは思うけど・・・。家族は泊まり込んでいるし・・・尿が完全に止まるまでは・・・・・。

 

それでは、また。

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今日は体力回復に:

2009-01-30 23:23:49 | 医療

こんばんは

 

今日もシビアな一日が終わりました・・・

シビアなのは患者さん家族に対してのお話ですけど、申し訳ないのですが・・・家族よりも医師が・・・今後の行く末を見据えて行動しているのは確かだと思います

 

家族内での有効な時間を確保するためには段階を経て、御家族に受容する時間を持ってもらうのが一番だと思っています。

 

 ただ、しんどいですけどね

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う~ん、明日の飲み会に参加できるかどうか微妙になってきました。

 

・・・・・今夜は持ち越しでしょう。しかし、明日は厳しい・・・。

 

ま、今日はいずれにせよ体力回復に当てさせてもらいます・・

 

では、また

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働きすぎに注意

2009-01-30 00:59:55 | 医療

こんばんは

今、帰ってきました。

 

今日は朝からいろいろ起きていました。

うちの病院の診療体制に大きな影響を与えかねないことから始まり、外来に新患が続々集まり、病棟に上がると予定外の動きが起きて・・・今になりました。

 

患者さん家族にいろいろと話をしていた段階では何もなかったのですけど、患者さんの家族が帰ってから動きました。

 

厳しいですね・・・。

 

さて・・・今日一日を振り返ると思いつくことは一つのことです。それに関して何人かの先生が「働きすぎに注意しよう」とおっしゃっていましたが、本当に倒れてしまっては意味がないだろう…と思います。

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そんなことを思いましたが・・・結局、日をまたいでいるんだよな・・・。

 

まったく、予定通りのことができずに終わっているし・・・

 

 

それでは、また。

 

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患者さんの怒り:日本の医療はおかしい!

2009-01-29 01:01:04 | 医療

こんばんは

 

今日もそこそこ安定した病棟の状況でした。

ただ、人数が少ない中「外来」「外来輸血」などもやらないといけませんし、患者さんのイベントごとに対応していかなくてはならないので、血液内科は大変です。

 

ま、それが面白いのですけど。

 

今日は外来の日ではないのですが、初発の方の説明などをするために別枠で患者さんを診察し、タイミングの問題で一人診察をし、患者さんの時間の都合で診察をし・・・など、いろいろありました。

 

また、様々な細かいイベントなどなどありましたが…とりあえずひと仕事を終えて帰ってきました。

 

明日がありますので、今日はこのあたりで失礼します。

 

因みに今日、外来輸血に来た患者さんは「日本の医療」や「医師、看護師の待遇」に憤慨しておりました。内容は書きませんが、なかなかの「論客」でした。

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まぁ・・・かなりの人が共通認識かもしれませんね

それでは、また。

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過労死危険水域:業務内容を減らすのも大事

2009-01-28 00:21:01 | 医療

さて、今日の記事です。

 

CBからですが、医師の過労死。本当に身近に起こることもありうる問題です。もう半年前ですけどクモ膜下出血で倒れられた先生はまだ入院治療されています。

 

そういったことを思い出しながら、この記事を紹介します

 

勤務医の約2割が過労死の“危険水域”にhttp://www.cabrain.net/news/article/newsId/20307.html  

医科の勤務医の約20%が月80時間を超える時間外労働を強いられ、現在の勤務状況について約35%が「厳しい」と感じていることが、北海道保険医会の調べで明らかになった。同会では、労働安全衛生法が、時間外労働が月80時間を超えた段階で過労死の“危険水域”とし、100時間を超えるとメンタルヘルスなどの措置を必要としていることを挙げ、「労災の過労死などの認定は一般的に、これらの数字を基に判断されており、勤務医の安全に配慮した措置が急務だ」と訴えている。  

同会は、勤務医の過重労働が社会問題化していることから、昨年12月に会員の勤務医を対象に「勤務医の労働実態に関するアンケート」を実施。174人から回答を得た。  

1か月の時間外労働については、「80時間以上100時間未満」が約8%、「100時間以上」が約9%と、約17%の勤務医が過労死の危険水域とされる月80時間以上の超過勤務に当たっていることが分かった。 

また、10%超の勤務医が週2日以上の当直を務めているほか、約80%の勤務医が当直後そのまま「通常勤務(1日勤務)」に入っていることも分かった。当直後の「休み」は約8%にとどまった。 さらに、当直外の夜間対応では、「呼び出しあり」が約49%、「電話のみ」が約21%で、「ない」は約26%だった。同会では「当直日以外でも『オンコール』の体制が常態化している。呼び出し回数の平均は月3.3回で、10日に一度のペースで夜間の臨時出勤が求められている。(当直を含め)勤務医が過酷な労働実態に置かれている」と指摘している。  

このほか、勤務の中で感じるストレス(複数回答)については、「文書作成」が約41%で最も多く、次いで「会議・委員会」約36%、「時間外の呼び出し」約32%、「休暇を取れない」約31%などだった。同会では「診療報酬の改定ごとに文書作成業務が増えており、本来の診療行為以外に多くの時間を費やすなど、過重労働を招く要因になっている」としている。  

こうした勤務実態について、「厳しい」と答えた勤務医が約35%に上り、「余裕がある」は約12%にすぎなかった。  

同会では、「昨年の診療報酬改定では、勤務医対策としての点数評価が加えられたものの、代表的な労働集約産業の医療業界は、従事者の過重労働によって成り立っている側面があり、容易に改善へとつながらない実態がある。調査結果を踏まえ、勤務医の労働環境の改善に向けた提言を行うとともに、行政や関係機関などへの要請運動を積極的に進めていきたい」と話している。

 

更新:2009/01/27 18:39   キャリアブレイン

-------------------------------

と、まぁ僕も時間外労働多い方です。過労死基準は余裕でオーバー

時間外呼び出しはかなり多いですよw

 

そういった若手医師には声はかかっていないのでしょうけど、それでもそれなりの厳しさですね。

 

医者の「数が少ない」ことを前提に話をすれば・・・「勤務時間」を減らすためには「業務内容を減少」させることも重要だと思っています。

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どの内容を減らすかに関しては・・・いろいろ物言いがあると思いますが、文書業務の一部は事務方で終わらせてほしいものがありますよね。

保険書類関連も同じ患者さんであれば似たような文章になるのだから、そこら辺をどうにかならないかと思ってしまうところです

 

改善の余地はいろいろありそうですね。

 

それでは、明日もありますのでこの辺で・・・

では~

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ど~でもいい話:僕と顔色

2009-01-28 00:00:08 | ど~でもいい話

こんばんは

 

今日も病棟は安定気味ではありましたが、他科からの相談などの対応がいくつかあり階段を上ったり下りたりしておりました

 

食事は3食食べれましたし、なかなか良い一日でした。

 

さて、そんな中起きた今日のどうでもいい話です。

 

僕が直接担当している患者さんのうち、若干体調が悪い方のところへ行ったときのことです。

 

いつもある病状が安定しないため、なかなかベッドから起き上がることができないでいるかたですが・・・・今朝は少し体調が良さそうでした

「○○さん、おはようございます。今日は体調が良さそうですね。どうですか?体調は~」

「あぁ、顔色もよくなって~」

 

 

この「顔色もよくなって」というのはてっきり鏡か何か見て「患者さんの顔色」がよくなったという意味だと思っていました

 

「顔色がよくなりましたか。いいですね」

いや、先生の顔色がよくなったって

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ぼ、僕ですか?」

横で聞いていた看護師さんは大爆笑でした

 

そんなに「顔色悪くないやい」

そんな風に思う今日この頃です

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しかし・・・・

今日退院されましたが無菌室にいた患者さん(年、近い)が

先生、色が白くっていいよね。けど、青白く見えるよ

待てぃw そんなに顔色悪い?

「うん。なんとなく」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

「これでも学生時代は夏は陸上競技、冬はスキーとマラソン・・・。これでもスポーツマンだったんですけどね・・・・」

「へぇ~」

 

そんなに顔色悪いか?

そうなのか・・・・orz

 

 

ということで、次に行きます

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勤務医の診療時間ってどこまでだろう?

2009-01-27 00:31:40 | 医療

こんばんは

今、帰りました。

今日はそれなりに落ち着いておりました。自家移植を行っていた患者さんも退院できそうですし、他の患者さんも何人か退院可能になりました。

また、他の診療科から相談を受けていた人も診断がつきましたので、これから抗癌剤治療です。

 

また、二度目の寛解導入療法で完全寛解に入った患者さんの家族から説明を求められ…などをしているうちに7時過ぎ。他病棟に入院中の患者さんを漸く自分たちの病棟に下ろせるようになったので、その調整に動き・・・・その後、事務仕事などのために医局へ戻り、病棟に戻って患者さんを回診して回り(tumor lysis syndrome起きていたり・・・汗)・・・・

 

ま、いろいろやっています。

 

合間の時間に・・・当然全ての患者さんを「どうにかしたい」のですが、治療方針がいまいち決まらない患者さんの治療方針を模索するために論文をあたり・・・。

 

さて、ここでふと思いました。こういう時間って「診療時間」に含まれるのだろうか?

こういう時間(論文などを調べる時間)も最近、「自分の時間を使って好きなこと(勉強)をしている」というような表現をされたりするわけですが、「好きなこと」というよりは「患者さんのために時間をかけて調べている」のが正しい表現でしょう・・・と思う。

 

例えば今日調べていたことの一つは・・・・僕より若い年齢のFollicular(FLIPI2点)って「R-Chemo+R Maintain」と「Auto SCT」をFirst Remissionの地固めとして使うのとどちらが良いのかということですけど・・FLIPI>2(3以上、High risk)でなければ二次発癌なども考えると・・・SCTはRelapse後とした方がよさそうかな・・・。

とか、自分なりに方針を決めていたら0時前でした

別にどういう風に認識されようとやることは変わらないのですが・・・こういう調べ物をしていたりする時間は「診療時間ではない」という意見もあるのでしょうね・・・。

 

例えばCBの今年1月6日の記事ですが・・・

医師の勤務時間「研究などは分けて把握を」

1月6日15時51分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090106-00000005-cbn-soci  

昨年4月の診療報酬改定に関し、厚生労働省は同12月26日付で、医科の診療報酬点数の算定方法をQ&A形式でまとめた通知「疑義解釈資料について(その6)」を都道府県や地方厚生(支)局などに送付した。「入院時医学管理加算」や「医師事務作業補助体制加算」「ハイリスク分娩管理加算」を算定するために必要な勤務医の勤務時間の把握について、院内での研究など直接業務に関係のないことを行っている時間は、「分けて把握することが望ましい」とした。ただ、これらの時間を明確に分けることが難しい場合には、勤務以外の時間を含むことを明確にした上で、合計時間を把握するよう求めている。  

 

また、入院時医学管理加算の施設基準に盛り込まれた「治癒」の定義の中で、退院後に外来通院の必要が全くないか、「またはそれに準ずると判断されたもの」との表現については、「それに準ずる」に該当するものが「基本的にない」との考えを示した。 

同省が昨年10月15日付で通知した疑義解釈資料(その5)では、治癒について、「退院後に外来通院治療の必要が全くないか、またはそれに準ずると判断されたもの」と定義していた。 

これに対し今回の通知では、▽胆石などの手術後に一度だけ受診し、抜糸などを行う▽腎結石を取り除いた後、定期的なエコー検査のために通院するなどフォローアップを受ける▽骨折や脳梗塞の後の通院によるリハビリなど、けがや病気に付随する処置を受ける―などの場合について、「それに準ずると判断されたもの」に「いずれも該当しない」と指摘。その上で、「それに準ずる」に該当するものは「基本的にはないと考えている」としている。  

通知ではまた、診療状況を示す文書を添えて、別の医療機関に患者を紹介した場合に算定する「診療情報提供料1」について、「紹介先の医療機関を特定せずに、診療状況を示す文書を患者に交付しただけの場合には算定できるのか」との質問に、「算定できない」と回答。  

このほか、「医療機器安全管理料1」の算定対象として認められている「人工呼吸器」に、全身麻酔の際の麻酔器は「含まれない」との解釈も示している。 

同管理料は、臨床工学技士を配置する医療機関が「生命維持装置」を使って治療する場合に算定する。生命維持装置として具体的には、人工呼吸器のほかに人工心肺装置や補助循環装置、血液浄化装置などが挙げられている。

-------------------------------

必要な勤務医の勤務時間の把握について、院内での研究など直接業務に関係のないことを行っている時間は、「分けて把握することが望ましい」

 

直接業務に関係ない・・・。どこまでが関係ないのだろう・・。

 

事務作業・・臨床としては無駄な時間だが「患者さん、および患者さん家族」にとっては保険の手続きなど非常に重要な問題である。

それは医師の手書きの文書が必要になったりするため、毎日のようにそういった「事務作業」をしなくてはならないが、そういったことも「直接業務に関係ない」のだろうか?

 

診療方針を決定するために「論文などを読む時間」は「直接業務に関係ない」のだろうか?

 

将来の世界の医療を作っていくための研究は「直接業務に関係ない」のだろうか?・・・・

これは関係ないなw

 

しかし、研究という分野も必要であり、特に「Translational research」は将来の医療のためには必要であり、直接業務に関係ないからお前は仕事をしていないと言われるのであれば「どうしようもない」としか言いようがないと思う。

 

別に家族との時間や自分の時間を捨ててまで研究を行うとすれば、多くの患者さんのためになると信じて研究をするからである。少なくとも僕はそう思う。

 

 

皆様は「医者」が「自分たちを治したりする方法を探したり、開発したりするのに使う時間は勤務時間ではない」と考えられますでしょうか?

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と、少し問題提起してみたところで、僕はこのあたりで・・・。

では、また。

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医療従事者と患者さん・国民の納得のいく医療を作るために:一人一人が動きださなくてはだめですね

2009-01-25 19:37:32 | 医療

こんばんは。 今帰ってきました。

 

今日は結構予定外のドタバタ劇があり、昼飯も食わず・・・当直明けなのに今になりました

 

ちょっと予定外のことばかりおきましたが、何とか対応終了したと思っています。

もう呼ばれないと思うのですが・・・ これ以上は内科的にはやりようがないから・・・・。といってもあの状況だと外科も手は出せないと思うけど・・・・。

本当にここで終わってほしいものです。

 

さて、いろいろありがたいコメントをいただきました。本当に僕個人のことを心配してくださるコメントをいただきまして、ありがたいことだと思っております。

 

確かに忙しくは働いております。一応、週あたり100時間を下回る時はないだろうと思っています。もう少し人手が増えたり患者さんが減ったりすれば別ですが、しばらくは頑張り続けるしかないのでしょう。

 

 

病床縮小しろ・・・・と政府を含めて「えらい方々」は言うわけですが、患者さんの数が減るわけでもなく・・・・。

 

患者さんを何とかしたいと思えば、個人の無理を承知で受けるしかなく… 今のうちの血液内科の中で若さ、プライベートのなさは僕が際立っていますし、医療が好き、患者さんとのコミュニケーションが好きという面でも病院に居残っていることに不都合はない人間です。

 

しかし、全員がこんな人間であるわけでもなく・・・・・

 

もし僕がプライベートな面でも何かやるようになれば…もしくは医療制度関係で再び動き出すのであれば・・・・・患者さんの数が減ることが最低条件になるかもしれません

いや、ま・・・いかようにも時間は作れるのですけどね。たぶん…急変とかなければ・・・・。

 

医師が普通の人間らしく「医療行為」というものに従事するためには・・・看護師さんが「人生の中の一つの仕事」として働けるようになるためには、そして患者さんが納得のいく医療を無理なく提供するためには・・・まだまだ様々な改革が必要だと思います。

 

さしあたりは政府がどう動くかという問題もあるのですが、僕たち一人ひとり、国民として政府を動かしていかなくてはならないのでしょう。

僕達が動かずに・・・この2,3年で大きな変革がないと最終的には日本の医療は持たないと思っています。

 

たぶん共通認識の人が多いので、新しい医師組織などが発足したり、議員連盟などができたりするのだと思います。

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そういうことに関して少し考え事をしようと思います。 その前に朝も中途半端にしか食べていないし、昼飯を食べる暇もなかったし・・そろそろ食事をしようかしら・・・

 

では、また。

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全ての人のためにできることをやる

2009-01-24 07:50:11 | Weblog

おはようございます

 

今日はこれから当直です。当直交代前に病棟を見たいので、一言だけ。

 

やはり「すべての人のために、自分のできることを全力で行う」という理念を胸に、これを自分の行動原則として適応して頑張り続けるしかないな~という結論に達しました。

 

ま、プライベートも仕事も何もかも、自分を含めたすべての人が幸せになれるように微力を尽くして頑張る所存です

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その方が僕には似合っていそうだし、何よりも僕自身の中にエネルギーが満ち溢れてきますので・・・。

 

ということで、僕はこれから病院に移動します

それでは、また。

 

 

そういえば新年早々忙しすぎて「Mission Statement」を立て忘れていたな・・・

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臨床研修改革案?

2009-01-24 01:04:52 | 医局制度改革・医学教育改革

こんばんは

帰ってきました。今日もバタバタしておりましたが、いったん21時前に帰り、その後22時過ぎに呼ばれて今に至っております。

まぁ、直接関与するわけではなかったのですが・・連絡があったので・・・。

 

 

今週はいろいろ考えるところがあり、肉体的にも精神的にも疲労していましたが

 

回復~

 

回復力あるんですよね。

というか、何かにとらわれる必要性を感じない人間が何かにとらわれるとろくなことがないと思っただけですけど。

 

さて、では今日の記事です

朝日新聞からです。新臨床研修に関しての記事ですが皆様はどうお考えになられますでしょうか?

 

臨床研修、実質1年に短縮? 「経験不足する」と批判も

2009年1月22日11時4分 http://www.asahi.com/health/news/TKY200901220038.html  

新人医師に2年間義務づけられている臨床研修制度について、国が、実質1年に短縮できる見直し案を提示している。医師不足に対応するため、地方の国立大学病院などの要望に応じた。だが、医師の診療能力を高めようと導入された制度の趣旨がゆがみかねないと、批判の声も上がる。(野瀬輝彦、和田公一)  

21日午後、東京・永田町であった自民党の議員連盟「医師臨床研修制度を考える会」。厚生労働省の担当者は、臨床研修の必修科目を内科や救急など最も基本的な診療科に限り、現在は必須となっている精神科や小児科などを選択制にする「見直し案」を説明した。この案だと、2年の研修期間のうち後半の1年は、将来専門としたい診療科での研修を主軸にできる。  

同省は、この案を文部科学省とともに開く専門家の検討会に「たたき台」として提示。10年度からの実施を目指し、3月末までに最終報告書をまとめたい考えだ。  

見直しの狙いは、地方の国立大学病院などに若手医師を確保すること。様々な診療科を回る期間を短くすることで、小児科や産科、外科などの専門医を早く育てたいという要望が寄せられていた。  

臨床研修が必修化された04年より前は、新人医師の7割が大学で研修を受けていた。だが開始後は5割以下に。若手が不足した大学は、地域の病院に派遣していた医師を引き揚げざるをえなくなった。  

「医師が行きたがらない地方に若手を派遣してきたのは、大半が国立大学病院。現状では、そうした派遣機能が維持できない」と厚労省幹部は見直しの背景を説明する。  

今後、地域別に研修医受け入れ人数の上限を決め、地域偏在を正す方法も検討する。  

だが、見直しで医師不足にどこまで対応できるのか。今でも2年間の研修が終わった後、指導体制や給与など待遇への不満を理由に、大学に戻る医師は外科などで年々減る傾向にある。「この見直し案では、かえって医師の偏在を助長するのではないか」と、検討会の委員の一人は懐疑的だ。  

また、学会などは「基本的な診療能力を向上させる」という現行制度の目的が損なわれると、案に反対する。  

見直しで必修科から外れる可能性が高まっている精神科。臨床医や学者、病院経営者らでつくる「精神科七者懇談会」は見直し反対の要望書をまとめ、検討会の高久史麿座長あてに提出した。日本精神神経学会の小島卓也理事長は「心の問題や自殺予防対策などは、専門外の医師でも精神科医療の基礎知識と診療能力が要る。見直しは時代の流れに逆行している」と厳しく批判する。  

全国の6割以上の病院が加入する「四病院団体協議会」も昨年12月の会見で、見直し案に疑問を呈した。日本病院会副会長の堺常雄・聖隷浜松病院長は「地域や診療科ごとの医師の偏在は臨床研修制度の開始前からある。制度自体は医師の質を向上させており、なぜいま見直しをしなければならないのか」と話す。  

《臨床研修制度》 医師に基本的な診療能力を身につけてもらおうと04年度から必修化された。原則として医師国家試験合格後の2年間に7科・部門を順番に回り、先輩医師から指導を受ける。研修先は自由に選べるため、症例数が多く経験を積める都市部の民間病院に研修医が集まり、地方の大学病院などで若手が不足する原因となった。

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僕は新臨床研修制度1年目の人間で、この制度で研修を受けた人間ですが・・・。 この制度は「個人」の考え方で非常に研修の内容に差が出ます

 

それこそ全員が「この診療科で何かを学ぼう」という勢いでやるのであればともかく、「どうせローテーターだし、そこそこ頑張ればいいか」というスタンスであれば有効な制度にはならないでしょう。

 

また、指導医の立場にしても・・・・特に専門性が高すぎる上に人手が足りない診療科では指導医も

せっかくある程度学んでいって、ようやく使えるようになったのにすぐいなくなる・・・。人手も足りないし、教えても最終的にいなくなるし・・・

という考えになってしまう方もいるだろう。

 

 

僕は現場の意見であれば「この案に賛成」ですね。

現場にいない先生がいろいろ「現場を見ず」におっしゃっているような気がします

 

それほど人手が余っている診療科があるのだろうか?

 

この診療研修制度の大きな利点は「様々な診療科を研修し、幅広い知識経験を得ることができる」ということだと思う。 しかし、その経験を得るのも個人差が大きすぎるし、教える側も学ぶ側もいろいろ考えなくてはならないのだと思う

 

自分の経験で申し訳ないのですが、僕が経験した診療科は細かく言うと以下の通り

 

血液内科・神経内科・呼吸器内科・内分泌/代謝内科・循環器内科・腎臓内科・消化器内科・消化器外科・救命救急(某3次病院)・麻酔科・胸部外科・皮膚科・精神科・産婦人科・小児科・地域医療

そして空いた時間に検査部(超音波検査、微生物検査、血液検査)

 

それぞれで経験したことはいろいろありますが、それぞれで「何を学ぶか」を自分なりに明瞭にして学んだ結果だと思っています

 

わかりやすいのは皮膚科。僕は申し訳ありませんが皮膚科の疾患、それに関しては教科書的に有名な病気であれば見て気が付きますが(今回入院したリンパ腫の患者さんの皮膚病変は尋常性乾癬だくらいはすぐわかります。これは学生時代の知識ですけど)、それ以外は皮膚科の専門医でないと判断できないことが多いです。

というより、患者さんのことを考えれば専門の先生に投げます。

 

僕はただ・・・急性もしくは慢性の湿疹であることがわかり、どのようなステロイド外用剤を使うのか、それだけに絞って1ヵ月半学びましたし、それを教えてほしいといいました。どこまでを皮膚科の先生に相談し、どこからは自分の手にとどめて皮膚科の先生の手を煩わせないか・・・ということを学びました。

あとは漢方薬ですけど・・・。

 

おかげでステロイド外用薬は結構皮膚科の先生とチョイスが合うようになっています。基本が大事です。考え方の基本が・・・。

 

あれもこれも学ぼうとしても無理で、自分が将来やりたい診療科に反映できる何を学びとるか、患者さんに反映できる何を学ぶか・・それに集中させるしかないと思っています。

 

だって、中途半端に学びとったら患者さんに不利益しか与えないのだもの。

 

精神科でも同じ。統合失調症、その治療は学ばなくてもいいと思っていました。患者さんとはいろいろ話したりはしましたが、僕はうつ病の人がどういう状態になってくるか、初期のうつ病はどういう状況か、緩和ケアがらみで「うつ」、内科の初診でよく来る「うつ」などをきちんと見分けられるか・・・。そこに重点を置きました。

それだけ学べれば良い。言い方が悪いですけど、僕はそれを集中的に学び・・・あとは付加的なものでした。

 

しかし、困ったことはないですし内科初診のうつ病患者さんを見抜くのには役立っています(例えば・・高血圧初診が話をよく聞くと・・睡眠不足に発展し、休日の過ごし方を聞きだして趣味のDVDも見れなくなった・・と聞きだした時点で精神科の先生にお願い…という感じです。こんなのは話を聞いていたらわかると思います)。

 

だらだらと適当に学んでいたら、これだけの診療科を回っていたら何も得ることなく終わります。その診療科に慣れて終わりです

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なかのひと

教える側もどれくらいのタームで研修医がいるのかで全然教えられることも違いますし、任せれる範囲というのも異なってきます。

 

そうするとお互いの時間の無駄になる

だからこの研修制度はいろいろ変えねばならない。

 

僕は過去にこの研修制度も含めて、最終的には医局制度も含めた医師教育制度・医学教育制度の改革が必要というスタンスでBlogの記事を書き続けております

 

いろいろ過去にも書きましたが・・・少なくとも一部の人には「今の研修制度」は役に立つと思うのですが、惰性に流される人が多いと考えるならば・・・改善しなくてはなりません。

 

診療科云々ではないです。この場合は日本の医療や将来の医療、将来の医者のレベルに関わってきます

それは国民のためにもなることだと思っています。

 

経験不足になるのは恐らく今の状況をそのまま続けることではないかと思います。

 

一部の人ではなくて、おそらく多くの人が現状の研修制度よりは改革案の方が「まだ」ましだと思うのではないかと・・・

 

この改革案の方がまだ良いだろうというのは「1年」をどうしようするかを考えねばならないので、自分の道を早めに決めねばならないことです。

 

自分の道が定まっていない人は・・・結局度の診療科でもお客さんとして過ごしていくのです。

 

自分の道が定まっているから、「私たちの行く道ではこのようなことで(この診療科の知識を)使用する可能性がある。だからこういうことはきちんと学ばなければならない」とか「ここまでは学ぼう。ここから先はこの診療科に紹介できるだけの知識を得よう」とか学び方がいくらでもあると思っています。

 

また、産婦人科などを全員研修にするのは反対です。

 

僕自身が何も学べなかった唯一の診療科は産婦人科だと思っています。

特に産科

 

まぁ、婦人科は腫瘍内科的な分野を学びましたが・・産科はなにも役立っていない。

 

本当は産科を学ばせたいのだろうけど、結局「ローテーターの研修医(特に男)」には何もさせられないのである。

これは指導医の先生方も苦労されているのではないだろうか?

 

いい方が悪いですけど、産婦人科の医師でもないローテーターの若い医師に・・若い女性がいろいろなことをされるのは嫌でしょうし、何かあればいろいろ責任問題になるでしょうし、それ以外にも問題事項は発生します。

それゆえ結局産科の指導医の先生も患者さんに聞いてはくださいますが・・・

「男性の研修医には見てほしくないと患者さんが言っているからごめん」

と言われてましたし、患者さんの許可をもらえるなんてことは少なくとも僕は一度もなかったですね。

 

僕もかなり積極的にいろいろなことをして学ぶタイプですが、産科に関しては何もできず。分娩などに立ち会うくらいでした(一応産科研修したときの10000例目の出産に立ち会ったうちの一人です)

 

因みにこれはK大出身の(結構同世代では有名な)医師も同じことを言っていました(たまたまICLSのインストラクターコースを受けた時に同じコースの同じブースだったのでいろいろ話をしていました。学生時代もあっていて、研修医でもあって、内科認定医試験の時も会いました。世間ってせまいですよねw)。

 

僕の意見はそんな意見ですけど、他の方はどう思っているのかしら?

 

ということで、実はもうすぐ1時です。

今日は(土曜日)の当直なのでそろそろ失礼します。

 

では、また。

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