Angela Garden

シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

ヴォーリズ六甲山荘

2008年09月07日 | ★ヴォーリズ&その他近代美建築(西日本)
昨日お出かけをして、とても歩き疲れてしまったので、
今日はのんびり家でゴロゴロ~です^^。

1週間も前のことですが・・・
大好きなヴォーリズが建築した六甲山荘が8月31日まで
一般公開されていたので、なんとか最終日に行って来ました~♪
六甲山頂記念碑台の無料駐車場から約10分くらい歩いて行きます。
道が何本もあるので、ガイドハウスの方に聞くと親切に教えてくれます^^。

少し山道に入るとひんやりします。


途中、こんなお茶屋さんが☆
レトロな雰囲気で、でもなんだかとっても不思議空間なお店でした。
中には入らず、窓から見えた様子が楽しそう~でした。


こちらのヴォーリズ山荘は、アメニティ2000協会という、
イギリスのナショナルトラスト式の活動で環境や歴史的資産を尊重してきている団体が
保護、管理しています。


この山荘は1934年に神戸在住の小寺家の個人別荘として
注文、建築された木造平屋です。
とても丁寧な造り方なので、湿気の多い山中にありながら、
今まで一度も修繕されたことがないそうです。
畳の取替えだけだそうです。
窓なども全て木枠なのに、ピタッと綺麗に閉まります。


ボランティアガイドの方が、1部屋ずつ丁寧に案内してくださいました。
床はナラ材、壁はヒノキ、梁は松がふんだんに使われています。
そしてこの建物には、たくさんの工夫がされていてとても驚きでした。
画像の奥は食堂なのですが、引き戸はレールの上を動かすのではなく、
吊戸式で動き、床には段差をつけるレール、敷居がないのです。
バリアフリーの考えが、昭和9年にあったなんて。。。


カメラの具合がおかしくて、画像がきちんと撮れていなかったのですが、
他のお部屋で、小寺家の女性が使われていたお部屋は壁はアンティークブルーで
家具はアイボリー系ホワイト家具でした♪
可愛らしいですよね~


暖炉のコーナーは、家族団らんのためにと考えられていて
手前両脇にベンチが作り付けられています。そのベンチは上部がフタのように
開いて収納スペースになっているのです。
また床のタイルは泰山タイルと言われる、昭和の時代約10年ほどだけ作られた
貴重なタイルだそうです。
色合いや風合いがとても木材のフローリングと合って素敵です。
ヴォーリズはこの泰山タイルを好み、他の建築でも使ったそうです。


キッチンのオーブン。今でも使えるそうです。
また画像が上手く撮れなくてがっかりですが、収納が見事でした♪
アイボリー系の作りつけ戸棚が天井までピッタリに付けられています。
そして、戸棚の取っ手が、またいい色合いになっているガラスなんです。


また和室は当時のメイドさんの家事室だったそうですが、
なんとアイロン台が壁から出てくるのです!
でまたパタッと壁に収納できるのです。
昭和9年の当時の日本建築には、こういう考えや機能はあったのでしょうか~?


阪神間は、明治時代以降に建てられた洋館が数多く残されていたそうですが、
阪神淡路大震災で、傷んだり、また個人で所有管理していく事が
難しくなって、持ち主が変わると建物への愛着もなく
簡単に取り壊しされてしまった物が多いのだそうです。
私はこういう丁寧に造られ雰囲気の良い洋館建築が大好きなので
とっても残念に感じます。

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