Angela Garden

シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

Kバレエカンパニー 「眠れる森の美女」

2016年07月08日 | ★バレエ・ミュージカル・舞台・映画・展示会

 

 

 

 

とても暑かったり、急に気温が下がったりと、
体調管理が難しい日が続きますね。。。
あまり無理をしないよう過ごしていきたいと思っています。



さて、先月、Kバレエカンパニーの舞台を観てきました。
時間が経っても、感動が蘇ります

「眠れる森の美女」を観ました。
東京文化会館で。東京文化会館は、日本のバレエの聖地なんだそうですね。
バレエのことは、何も知らなかったので、
少しずつ、新しい世界を知ることが出来て、頭が活性化しています

「眠れる森の美女」は、あのチャイコフスキーの3大バレエ、
「白鳥の湖」「くるみ割り人形」の中でも、
スケール感と壮麗さを誇り、これを超える作品は未だに出てきていないと言われ、
チャイコフスキー自身
「生涯で最も優れた作品の1つ」と自負していたほどの完成度の高い
バレエなのだそうです。(パンフレットより)

バレエ芸術の集大成とも謳われています。 

バレエは、スポーツというより芸術なのですね。
もともとは、イタリアのルネッサンス期に
貴族のパーティーの余興で行われた踊りが始まりなんだそうです。
15世紀の終わりには、レオナルド・ダ・ヴィンチも衣装や仕掛けを
手がけたそうですよ。

そして、イタリアの大富豪メディチ家のカトリーヌがフランス王へ
嫁いだことで、フランスに持ち込まれ、大人気となり、
宮廷バレエが流行し始めたのです。

舞台装飾も、衣装も、本当に美しく、
そして、バレエの動きも、瞬きを忘れるくらい見入っていました。
 



会場に貼られていたポスター。
舞台の最後のシーンです。オーロラ姫の中村祥子さんが、
この姿勢で、顔を観客側にクッと向けた時の開場の高揚感、
会場の全員が、はっ!と息をのむ音が聞こえた空気感、
言葉では言い表せません。

この姿勢、と言うのは、フロリムント王子の遅沢佑介さんは
2本足で立っていて、両手を伸ばしています。
中村祥子さんの身体をサポートしていないのです。

中村祥子さんは、遅沢さんの太ももの上にお腹を乗せているだけなのです。
足を床に着けず、上に伸ばしています。
腹筋だけで、この姿勢を保っているのですよ~!
本当に素晴らしい!!

そして、バレエの素晴らしい所は、声を出さないこと。
オーケストラによる音楽と、バレエの動きのみで、
どのような場面なのかを表していくのです。
どんな内容か、あまり分からなくても、理解できるというのが、
凄いところですよね!
身体、全身を使って表しています。


バレエを習うようになってから、
いろいろな身体の動かし方を教えて頂いていますが、
ものすごく優雅な動きなのに、身体の内部を、
心の中の表現方法をも鍛えるのですよね。
そして、このような、人に感動を与えられる舞台を作って行けるのですね。

何度カーテンコールがあったか覚えていません。
拍手が鳴り止みませんでした。

本当に夢の中のような、美しい世界でした。

私は、まだまだストレッチの段階で、バテ~となっていますが、
少しでも、身体を鍛えながら、優雅な動きを身につけていけたら、
と、またこれから頑張ろうと、意欲を頂きました。

そしてできるだけ、このような美しい舞台を見ていきたいと思います。