超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・街の奥

2023-09-26 00:04:08 | 自作俳句
稲刈りが済みし田んぼに青蛙
露草が群生を成す田んぼ脇
田園の奥に路傍の古地蔵

稲作の田んぼの前に酢橘生る
英国の託児所に似た秋の門
街の奥田の脇の草飛蝗飛ぶ

リリリリとシンシン交じる虫時雨
来年は並んで見たし今日の月
明月が顔出す前の十三夜

露草に思う眺めや停留所
数珠玉が尽きせぬ思い連れて来る
似合うのは秋明菊の晴れやかさ


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歳時記俳句・秋便り

2023-09-25 00:03:32 | 自作俳句
落書きが腕に刺繍の秋ジャケツ
秋の日に「君の友だち」聞く時間
秋の路踏まれるなかれ蝸牛

庭先の秋明菊が咲き始め
上着でも羽織れるほどの冷やかさ
秋便り道に芒も揺れ始め

星一つ流るる際に聞き逃し
離れても眺めていたし今日の月
雨月なら翌日に見む十六夜

寛いだようすで眺む月の客
カラフルな原画楽しむ美術展
モナリザの謎の微笑み金木犀


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歳時記俳句・秋分に

2023-09-24 00:03:38 | 自作俳句
秋風に髪なびかせて闊歩する
稲光明日の行方を暗示せり
秋の雷何かを知らせ胸が鳴る

秋分に山鳥の声鳴り渡る
残る虫雨の合間のひそやかさ
乱れ萩その咲き頃を天は知る

秋の菊眺めて思う佇まい
秋半ば行き帰りには楓の葉
秋の雨降りては止みつそぞろ寒

朝露や指先を拭き身支度す
秋晴れに街路樹の下登下校
花畑休みて向かう秋並木
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歳時記俳句・花野行

2023-09-23 00:03:26 | 自作俳句
山に雲裾野に霧の遠く見ゆ
野も映り瞳も映る秋の水
乳白の色で咲きたる彼岸花

足元に飛蝗も跳ねて秋実る
涼やかな花野飛び込み寝転びぬ
数頁筆も走りて燈も親し

爽やかや洗いざらしの秋デニム
某日のシャツを思わす野紺菊
仲秋の枝でさえずる目白かな

垣根からみそ萩揺れる通い道
野の路の狗尾草も上機嫌
望月に満面の笑み逢い見れば
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歳時記俳句・秋桜

2023-09-22 00:03:44 | 自作俳句
秋分や思いを昼と夜に分け
月今宵団地の上に顔を出し
いつもよりきょとんと見える十六夜

秋の雨喫茶店まで遠くなり
秋陰のまどろみを経て仕事する
秋石榴実る人家を通り過ぎ

行き帰り装う山に見守られ
秋意差す曇天の中燕飛ぶ
白粉の実をすり潰し確かめる

薄紅や秋桜みつけ夢の頬
枯れ落葉北の町ではそぞろ寒
秋シャツで町行く姿桔梗花


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