ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

古民家の底力に深呼吸でした

2016-07-05 07:00:41 | 庭の仕事誌
 一昨日の記事、古民家お話会の続きです。



前半終了後、右奥の出入り口から外に出ましたが。
正式な玄関は、左の奥にございます。



軒を一段前に出して、厳かなしつらえですが。
古民家の玄関というものは、本来。
冠婚葬祭や、特別のご来客の際のみに、使用されたようです。



ただ今は、棟梁さんの資材などが仮置きされておりますが。
その足元で、基礎を拝見しました。
調整用の部材を、ちょっとはさんでありましたが。



こんなふうに、石の上に、柱がフリーで載せてあるだけ。
いわゆる石場建て工法ですが、地震の揺れにずれながら対応する仕組みです。
基礎も木組も屋根瓦も、古民家というものは、地震や火事への深い計算がございます。



そして、ブログ主の担当するいわゆるニワも。
長屋門と納屋、屋敷林に囲まれて、地産地消の生活技術を伝えてまいりましたが。
屋根のトタンは戦後のもので、藁屋根がそのまま覆れたもの。



一種独特の眺めですが、シラカシさんが生い茂っており。
皆さんにご覧頂いたついでに、木造建築における樫の木の意味が語られました。
鉄とともに、あらゆる工具を構成するとともに、木組みの要所をささえるという。



土間に戻り、その各論が続きましたが。
木造建築におきましても、ナンデモ某半島起源のトンデモ説があるようですが。
樫の木が自生していないその場所に、その木組みの起源があるはずも無し。



棟梁の実演を拝見しつつ。
鉄を含めた、日本国のものづくりの奥行に深く頷くばかりでした。



研ぎの実演も頂きました。
女性の参加者も多かったですから、包丁の研ぎのコツなども。
静寂の中で繰り返されるその音も、一味違う響きでしたが。



腕はもちろんのこと、石もまた流石に本格的でございます。
ちなみにお値段も、アマ用のお値段にさらに丸が三つ付くような逸品もあり。



いやー、たまげたという声と、棟梁頑張れという声と。
しかしながらまた、感謝の心で働けば、何とかなるのが日本のものづくりの聖域。
本日もまた心をこめて、有り難い現場で働かせて頂きます。

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