クリ丸太さんのつぶやき茨城

　質実剛健な、クリ丸太さんです。
ここは、とある庭関係の材料屋さんの置き場。
福島第一原発の事故の余波で、新しい材が入らず、古くて太いものだけが、わずかに並んでいます。



クリ丸太さんは、山元の業者さんが、シイタケ原木を採取するついでに伐採されます。
皮付きも面白く、野趣に富み腐りにくいので、お庭の構造物にはおススメの天然素材。
しかし、今年は伐採が手控えられ、代案が必要になっています。

経済か、それとも環境か、しばしば議論されます。
経済が大事だ、環境が大事だ、いや、どっちも大事だと、十人十色です。
事故の影響はいろいろな方面に及びましたから、最近は、青葉の周りでも、いろいろな話が出ています。
経済優先が、やがては不経済を生むという、大きな矛盾のお話です。



今日も、みんな頑張って夕暮、金星さんが輝いています。
金星さんは、世の中の均斉をとれと、のたまわれました。
均斉と循環のめぐりで、自然さんも世の中も人間さんも持続します。



地球の水さんは、絶えず循環しています。
原子力発電所でも、水は循環しています。
水の循環が、生命線でした。
冷却する水の循環が止まると、大変なのです。



ただ今は、たまたま、お庭の水瓶の中にありますが、雨水さんは、また、どこかに旅に出ます。
そして、どこかでまた、誰かと出会い、誰かのお役に立つでしょう。
水面は、刻々と変化します。
世の中も刻々と変化します。



地上の雨水の鏡に映る雲の姿も、天上に実在する水さんの姿でありました。
地上の水面が静まった後も、天の雲は、刻々と変化していました。
世の中の良好なバランスと循環、そして、新たなクリ丸太さんが待たれる現場でした。
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