稲田みかげ石のかご詰め工法

　稲田石のフェンスです。



特注の金属かごに、一個一個詰め込んでおります。
石は、稲田の石切り場から運んだ、割ぐり石と呼ばれるものです。



専用のプラントで砕き、規格ごとにふるい分けられたもの。
片手で持てるくらいの大きさです。



地味な作業ですが、お陰様で、そろそろ完成。
ただ突っ込めばよい、というわけではなく。
突っ込んでも入りませんので、ジグソーパズルと同様に進める必要があります。



特に、隅っこは見せ場ですから、しっかり詰め込む必要があります。



しかも内側には、補強用の太い金属構造が組んであり。
それを避けながらの作業は、パズルではありますが、立体のジグソー。



また、ところどころに、はらみ防止の横棒もあり。
これもこれで、なかなか。
簡単そうに見える仕事ながら、意外と奥は深いものです。



それでもなんとか、大きめの石を突っ込んだり。
結構、楽しませて頂きました。



タフな施工を持続しつつ、全体が自然な絵になれば幸い。
ところで、この金属かごは、元々は土木工事用です。
防さび合金製で、強度も耐久性も十分です。



しかも、こちら、かごを重ねる際のつなぎ目。
シンプルならせんの形状で、なかなか鋭い発想です。



あとは、ふたをかけて完了ですが。
振り返れば、十年ぶりのこの工法。



是非にとご依頼があれば、なんとでも働きますが。
それも、素材があってこそのお話。
元気なメーカーさんと石山さんにも、深く感謝しております。
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