ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

芭蕉翁ゆかりの雲巌寺さんへ②

2018-11-11 07:19:30 | 人とお庭の間には
 門の先に、碑が立っておりました。



正面に回ると、まさに禅定する一石さんですが。
完璧に苔むして、碑文は判読できず、立ち止まる人も、解説版も無し。
しかし、ここは当然、おくのほそ道ゆかりの碑であるはず、と。



接写すると、木啄(きつつき)の文字も見え、ゆかりの一節をそのまんま写した碑らしいです。
なんとか見えるところで、手元の文庫本(→こちら)で照合したところ、一致しておりました。
が、時は移ろい、苔さんの奥に古典の名文は完全埋没。



まさに、今となっては、こんな感じで。
百代の過客さんを見つめながら、不立文字を説く如し。



 さて、元の道に戻り。
傍らのヤマアジサイさんの黄葉愛でつつ、ついに山門前の橋に至りました。
ここにあらためて、一貫した志を確かに拝見いたしました。



おお。
ここで、多くを語る必要はないでしょう。
相変わらず、案内板も絶無。



まことに、徹底しております。
訪ねる来る、いろんな善男善女さんにも異論無し、なんちゃって。
皆さんただただ、心静かに見上げるのみ。



橋を渡りながら、瀬音を聞きました。
渓流に懸かるカエデさん数多ありましたが。
神妙な地形と陰影ゆえか、八百万に時を違える紅葉が特徴的。



 さて、いよいよです。
本邦における禅の四大道場こと、雲巌寺さんの峩々たる山門に向けて登ります。



石段は急に見えましたが、思いのほかに登りやすく、振り返って一枚。
続く皆様も、また、閑さの中。
芭蕉翁も、杖ついて登られた故事を思えば感無量です。(続く)
☆人気ブログランキング☆ついでの一押し↓オン願い申し上げます↓↓。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿