ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

稲刈り進んで田んぼも彼岸へ

2011-09-20 06:40:49 | 田んぼ風土記
 今日から彼岸の入りです。
暑さも終わり、ガラス戸からの空気が、今朝はひんやりしております。
台風が近づいく前に、茨城・笠間の里では、大忙しの稲刈りです。

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 笠間の水源・飯田ダム周辺も、彼岸を迎えて一段と秋めいています。
写真は、ダムサイト脇のあずまやからの眺望です。
サクラの枝の間からは、稲刈り最中の田んぼ、そして遠くには吾国山(わがくにさん)が美しいですね。

下の写真、我が家の田んぼでも、コシヒカリの稲刈りが終わりました。
右に一部残っているのは、モチ米の稲です。
こちらは少し晩生ですので、取り入れももう少し先になります。
刈り残したような感じで格好がよろしくないですが、これもやむなし、わが身の不徳の致すところです。

 今年は、苗つくりでしくじりました。
種まき後の低温、そして急な照りでの高温。
気温の乱高下に保温ビニールの管理を誤り、イセヒカリの幼い葉先が白く丸まってしまったのです。
いわゆる、葉が焼けるという状態です。

プロの育苗施設さんでも同じケースがあったそうですから、今年は波乱の幕開けでした。
播き直しも考えましたが、先日の記事でお伝えした柳岡さんのコシヒカリの残り苗を譲って頂いて植えました。
友人のなさけに、感謝あるのみです。

 そして、数が足りない分は、モチ米の残り苗を頂いての田植え。
結果、このような伊奈かっぺいさんならぬ、稲カップルが誕生。
恋人の聖地・笠間にふさわしい田んぼか、それとも単なる怠け者の所作か。

里の議論も分かれるところですが、どうにか天災を乗り越えての豊作、皆感謝しております。
天災・人災と、いろいろあった今年の田んぼです。
彼岸の今日は、昔の伝承のように田の神様が山に帰られるのでしょうか。

我が家のモチ米以外にも、まだ稲刈りを済ませていない田んぼもあり。
台風を前に、田の神様も気が気ではないでしょう。
春に田に降り、秋に山に還るという田の神さまのDNAは、田の里人にも宿ると感じます。
収穫後の安堵の表情に、尊い面影を拝見する思いがします。

 近頃の米作りというものは、採算面ではかなり厳しいものがあると思います。
一度荒らすと元に戻すのが大変というのもありますが、とにかく里人一同、黙々と続けています。
経済評論家さんには理解できないような熱心さで、田に足を運びます。

なぜかわからずとも、稲を作りを続ける里の仲間たち。
ご先祖さまも親しんだであろう稲藁の香りが、半年の労をねぎらってくれます。
稲刈りの頃は、こちら飯田の里の見慣れた風景も、一段と優しく感じらます。

 では、今日から彼岸、連休明けで季節も変わり目、どうか皆様健やかにお過ごしください。



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