枝を透かしてお空を見ました

　あっという間に、季節は過ぎます。　
キンモクセイさんの、お花も散って。
だいぶ枝の混んだ、このモクセイさん。

長年、刈り込まれておりましたが、外側だけ。
内側が、凝り固まって、全体が、緑の壁です。
既に、何本か、中の枝を抜きましたが、まだまだ足りず。



必要十分なだけ、余分な枝さんを抜きました。
落とした枝さんが、洪水状態。



ようやく、風さんの、通り道が開けました。
そよそよとした感じに、少しは近づきました。
実は、まだまだ足りないのですが、気長にやります。

何年かかけて、ご機嫌を伺いながら、進めて参ります。
生き物さんですから、時間がかかりますし、適期を選ぶことも大切。
この時期、余り調子に乗ると、特に寒い街では、常緑樹さんは凍えます。



落葉樹さんの枝抜きも、ご参考までに。
去年の初冬、ある街の梅の木さんです。
こちらさんも、だいぶ、枝が混んでおりました。



これでも、既に、このくらいの枝を落としております。



それでも尚、樹上は、くんずほぐれつ。
こんなふうに、ビフォー・アフターの写真をならべるのは、わかりやすいですね。

しかしながら、普段は、あまりビフォーの撮影はしないです。
何かこう、前任のお方の、ナニを指弾するかのようで。
そのあたり、何かと、微妙なものであります。

特に、梅さんの場合などは。
梅切らぬ何とかなどど、いろいろございますゆえ。



時期も良いので、迷わず実行させていただきました。
いつも不思議に思いますが、枝を抜きますと、庭木は大きく見えます。

自然さんの中にあったものを、人間さんの生活の中に取り入れる。
その場合の、最後まで面倒を見るという心の大切。
その覚悟が、植物さんと人間さんとの信頼を回復させてくれます。



世の中さんも、くんずほぐれつ。
とりあえず、庭先さんだけでも。
いくばくかの、風さんが、吹き抜けてくれれば。

これがほんとの、吹くの神。
小さな仕事の、一歩の大切。
至誠、天に通ずとか。



お陰さまで、電線さんにも、吹くの神。
雲さんにも、風の通り道が開けた様子を、拝見いたしました。
天に通じて、ありがたや、ありがたや。
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