昨日の夕暮れ時、小さな出来事がありました。
仕事を終えて、トラックの荷台を点検していると、一点の光明あり。
なんと、一匹のゲンジボタルさんが仰向けに寝ているではありませんか(写真)。
この姿は、いわゆる、気絶または、護身のための「死んだふり」状態と推測されます。
幸い、発光機能が健全ですので、生命には別状がないようです。
気絶の原因は、おそらく、県道からの入り口にあるお堂の木の枝です。
一本下がって伸びてしまった梢がありますが、きっとそこで休んでいたのでしょう。
そこに通過した私のトラッククレーンの金具(地上2.8メートル)に枝先が触れ、ゆり落とされた模様です。
なかなか動きません。腰を抜かしたのでしょうか。どこが腰なのかは、判然としませんが・・・
微動だにしません。もしかしたら、危篤状態なのか?
そんなはずはないぞ。これだけ景気良く発光しているのだから。
ところで、光ったまんまです。点滅を忘れて、ずーっと光ったまんま。
この、光ったまんまというのは、あまり風流ではないなと感じました。
そうだ、何か動くキッカケをつくってやれと、少々荒っぽく、荷台の床をドンドコドンドン!
すると、来ました来ました、すかさず動き出しました。
点滅機能もすみやかに復旧、完全無欠な優雅さが回復。
自然さんのメカニズムはまことに精巧です。
歩くのはなかなか速い。ズンズンズンズン、真実一路、気合も十分、信念の人です。
ふと、ぴたりと停止しました。一呼吸置いて、硬くつややかな上の羽を左右にパッと開いてキメポーズ。
次の瞬間、ゆうゆうと夕暮れの空に舞い上がるではありませんか。
思わず、
「ゲンジ屋!」
ううむ、負けた。完全に負けてもうた。これが芸というものか。
拍手鳴り止まぬ、夕暮れの劇場でした。
仕事を終えて、トラックの荷台を点検していると、一点の光明あり。
なんと、一匹のゲンジボタルさんが仰向けに寝ているではありませんか(写真)。
この姿は、いわゆる、気絶または、護身のための「死んだふり」状態と推測されます。
幸い、発光機能が健全ですので、生命には別状がないようです。
気絶の原因は、おそらく、県道からの入り口にあるお堂の木の枝です。
一本下がって伸びてしまった梢がありますが、きっとそこで休んでいたのでしょう。
そこに通過した私のトラッククレーンの金具(地上2.8メートル)に枝先が触れ、ゆり落とされた模様です。
なかなか動きません。腰を抜かしたのでしょうか。どこが腰なのかは、判然としませんが・・・
微動だにしません。もしかしたら、危篤状態なのか?
そんなはずはないぞ。これだけ景気良く発光しているのだから。
ところで、光ったまんまです。点滅を忘れて、ずーっと光ったまんま。
この、光ったまんまというのは、あまり風流ではないなと感じました。
そうだ、何か動くキッカケをつくってやれと、少々荒っぽく、荷台の床をドンドコドンドン!
すると、来ました来ました、すかさず動き出しました。
点滅機能もすみやかに復旧、完全無欠な優雅さが回復。
自然さんのメカニズムはまことに精巧です。
歩くのはなかなか速い。ズンズンズンズン、真実一路、気合も十分、信念の人です。
ふと、ぴたりと停止しました。一呼吸置いて、硬くつややかな上の羽を左右にパッと開いてキメポーズ。
次の瞬間、ゆうゆうと夕暮れの空に舞い上がるではありませんか。
思わず、
「ゲンジ屋!」
ううむ、負けた。完全に負けてもうた。これが芸というものか。
拍手鳴り止まぬ、夕暮れの劇場でした。
これだけ楽しませてくれるとは、さすが!
毎朝、旬の空気を感じるお話、
ありがとうございます。
里山の小さな夕暮れ物語ですね・・・
情景が浮かぶようです。
私はいまだかつてホタルを見たことが
ありません。
里山・笠間でホタル鑑賞初体験をして
みたいものです。
ゲンジ屋さんに芸のお手本を見せつけられ、一瞬呆然としましたが、我にかえりました。
芸の道は、長く厳しくて当たり前。
これしきのことでひるんではいられない。
今後も精進を続ける所存です。
ホタルをご覧になられていない方は、意外と多くいらっしゃるので、いつもびっくりしております。
例年、6月上旬が、ゲンジボタルの最盛期です。お陰さまで、こちらのホタルは例年通り健在で、数が増えている感じもあります。
近年は、河川の護岸の葦が増えたり、田んぼの空中防除の回数が減ったり。
幼虫や、エサであるカワニナの生息環境も、まずまずのようです。
今年は震災復興で皆、ドタバタしておりましたが、是非一度、とう・しろさんはじめ、読者の皆様をご案内できれば幸いです。
ゲンジ屋の名優たちとともに、復光してまいります。