ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

美酒の泡立ち夢見る草のお話

2012-01-19 06:52:18 | 野の花の笠間茨城
 伝統の蔵にて、銘酒が醸されるときの泡立ち。
それに見立てて、泡立ち草さんです。
そしてこちらの泡は、背が高いゆえに、セイタカアワダチソウと名乗る由来でございます。

休耕田にある、秋の黄色い花の後の、実の泡立ちを撮りました。

あまり好まれてはおりません。
たぶん、強すぎるからだと思います。
大都会にも、そこかしこにありますね。

元々は、北米大陸から、黄色い花を観賞用にと、移入されたらしいのですが。
他の植物が生えにくくなる物質を出したりしながら、他を圧して、どんどん繁殖します。
一株で5万粒以上の種をつけることもありますから、急速に一世を風靡しました。



こんな感じに。
丘の上の穏やかな森を、まるごと飲み込むように。
土の栄養を完全に吸い取って、四方八方、一族だけで生きようとします。

しかしながら、そのような天下というものは、長続きしないものです。
他を排除するメカニズムが、自分をも排除してしまうらしい。
一族だけでは、栄養不足になってしまうものです。



最近は、少しづつしぼんでいます。
菌類と共生する知恵を持つ、ハギさんやアカマツさんのような調和の精神を欠いていたのかも。
在来のススキさんたちが、泡が弱った後に、また復帰しつつある、茨城笠間です。

一時は、花粉症の元凶とされたこともありましたが、虫媒花でもあり花粉は多くない。
最近は、名誉回復の動きもあります。
晩秋の一面の花は、ミツバチさんたちが厳しい冬を乗り切るために、貴重な蜜源にもなりました。

その蜂蜜は、香りを酷評する方もありますが、ある方の家で、おいしく頂いた記憶があります。
在来の野の花も、セイタカさんのお陰で冬越ししたミツバチさんのご縁で、生かされていることもあります。
野の花も世間さんも、もちつもたれつで続いていきます。

毀誉褒貶を経たセイタカさんも、やがては小さな居場所で、ささやかに泡立つのでしょう。
思い返せば、もともとは、人々の心。
荒地を省みない、心の忙しさが、事の全てであったのかもしれません。



泡のとなりには、アカメヤナギさんです。
春と相談しながら、あわてずたゆます、綿毛を出し始めました。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (ノリーダヨ)
2012-01-19 09:11:58
季節の移り変わりの笠間のセイタカアワダチソウのおかげで、生態系の中の調和の大切さが目に見えて理解出来ますね。
返信する
いろいろな顔があります (青葉)
2012-01-20 06:28:58
ノリーダヨさん

ありがとうございます。
迷惑そうな生き物でも、どこかでお役に立っていたりしますね。
生き物さんたちの仕事を見逃していると、大切な事を忘れそうになります。
厳寒の中でも、注目していきたいと思います。
お陰さまで、今朝は久しぶりの恵みの雨です。
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