早春の大地ウォッチングです

　ようやく、茨城県地方も、お天気が安定してきました。
こちらは、笠間市境に近い、茨城町西部の栗園です。
ただ今、草の上の、モグラ塚を拝見しております。



こまめに手入れされて、春を迎える栗園です。
栗の生産日本一の笠間市岩間・友部地区とともに、このあたりの農家さんも、栗には熱心。



モグラさんたちも、負けず劣らず熱心です。
穴を掘り続け、食べ続け、そして眠る繰り返し。
その結果、塚の建設を続行、お庭でも畑でも迷惑がられます。

手前の土が、盛り上がっているのが見えます。
てっぺんのスイバさんが迷惑そうです。
心が乱される前に、仕事ぶりをよく観察しておくことが大事。



この塚は、まだ雨に打たれていませんから、新しいようです。
サッカーボールくらいの大きさ。
仕事師としては、優秀な仕事ぶり。



少し古い塚です。
既に雨に打たれ、土が溶けた後、日に照らされて、ひび割れました。
やがて平らに、もとの草地に戻る定め。



そんな定めもなんとやら。
創業精神、新規開拓、モーレツモグラさんの快進撃。
悩まないのが、強さの秘訣です。



掘りたてほやほやは、大胆不敵。
不動の大地と申しますが、こうして今日も、動き続けています。



春の風が慈雨を呼び、塚を撫でて、土を慰めました。
なだらかになったその真ん中に、かすかな湿り気を残して。



近くの梅園も、ほころびました。
栗園さんも梅園さんも庭園さんも、モグラさんに負けない努力の春。
茨城の春は、海から里山に向かって、大地の上を進んでおります。
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