林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

アコースティック・バンド「アップルビデオ高津店」
火曜に店長、木曜にVROOOM、土曜につぁんが投稿します。

バンドの歴史15(立川廃人同盟)

2015年05月15日 18時37分34秒 | バンドの歴史



さて、愛用のギターも手に入れ、VROOOMも上京し、路上ライブも繰り返し、とにかく楽しかった時代だったんだけど、楽しい時間にはいつか必ず、終わりがやってくるわけで。


おいらたちのバンド(当時は名前が無かったっす)にとって、一番大きかったのは、店長となかなか会えなくなってしまったこと。

これは仲が悪くなったとかじゃなくて、物理的な問題


店長は、アップルビデオ高津店を経営しているオーナー(社長)の命令で、新規開店するビデオ屋の店長に任命され、簡単にいうと、転勤してしまったのです。
新しい店の場所は、保土ヶ谷(笑)
おいらのイメージでは、横浜よりもさらに先!


しかも、新しい店をオープンするわけだから、その準備や立ち上げで大忙し。
とてもとても、おいらたちと会える時間なんて作れなくなってしまったのです!


おいらも何回か、保土ヶ谷のビデオ屋に、応援で呼ばれたことがあるんだけど。

高津から、ものすごく遠い!

さらに、店の規模がアップルビデオ高津店の、倍くらいはあって、オーナーが社運をかけてる感じのお店!
こりゃ、バンドなんてやってる場合ではない・・・
(ま、結局はそのお店もつぶれてしまうわけですが・・・)
店長とほとんど会えなくなってからは、音楽活動も自然と下火に・・・

VROOOMは、自分に合った仕事を探すために、修行の日々(笑)

そして、おいらは、結婚するわけですな。



おいらは今、立川の近辺に住んでいるのですが、それはなぜかというと、つっかさんがいたから(笑)


当時つっかさんは西立川に住んでいて、おいらは高津に住んでいたんだけども、嫁さんと同居するときに、

「つっかさんがいるから、立川近辺に住もう!」

とおいらが言って、二人で決めたのですわ。

嫁さんの職場が新宿だったので、中央線一本で行けるところが理想だったわけですな。

で、結婚したてのおいらたちが、つっかさんがいるから立川に住もう、となったのには、まだわけがありまして。


それは、つっかさんは、友人のKさん(男性)と当時珍しいルーム・シェアをしていて。
当然のごとく、そこは友人たちのたまり場に(笑)

おいらはたくさん遊びに行ったし、おいらの嫁も、VROOOMも、何度も遊びに行ったことがあります。

そこには、つっかさんとKさんの友人、Iさんも毎日のように遊びに来ていて、その雰囲気がたまらなく楽しかったのだ!


つっかさんとKさんとIさんは、全員北海道出身で、おいらと同じ大学。
全員、おいらより3つくらい年上で、とにかく、陽気で、面白い人たちだったっす。
それぞれ、めちゃくちゃ個性的で、我が道を行く、って感じなんだけど、人当たりもよくて。


おいらの青春の遊びというと、あの部屋の感じですな。
それくらい、あの部屋というか、あの雰囲気に愛着があったのですよ。
そこでは絶えず、小さな事件やイベントが起こっていて、毎日が驚きの連続!


だから、結婚した時に、立川に住もう、となったわけざます。


で、つっかさんとKさんとIさんは、3人で、


「立川廃人同盟」(爆笑)


というのを結成していて、毎日をデカダンに過ごしていました。


競馬とか、パチンコとか、ゲームとか、漫画とか、アニメとか、パソコンとか、いろんなものがそこではごっちゃになっていて、それが全部ユーモアになっていて、とにかく、そこにいるときは、ずっと笑っている感じ!!




「おれ、マジで、この年になって、初めて、もぐしたんだよっ! 電話で話している最中に、ほんと~に、何も意識せずに、もぐしてたんだよっ そのときにやっとわかったねっ、こんなぬるま湯みたいな生活しているから、括約筋もゆるむのだと! まあ、やめる気はないけどね」

と言うIさん

「もぐす」というのは、う○こをもらしてしまうことらしい(笑)



「めぞん一刻の終わりのテーマは、素晴らしい出来なんだよ。ちなみにバンド名はピカソ! 大胆な名前つけてるけど、ほとんど、売れてない。こういう音楽は、早く手に入れておかないとすぐ絶版になるから、シングルで買っておいたよ」

と言うKさん。




なんだか、ものすごく濃い人たちに囲まれて、おいらは、人生の楽しみ方の、何割かを、立川廃人同盟から学んだのです。


もちろん、今でもおいらは、自分も「立川廃人同盟」の一員だと、自認しておりますっ。
どんなことがあっても、人生は笑いのめしてしまうのさっ!
という不屈の精神と、3人とも北海道人だから、


のもーん


としたつかみどころのなさ(ほめてます)があって、こういう人生の楽しみ方って、いいなあ、と今でも思うのです。



というわけで、Kさんが絶賛していた、めぞん一刻の終わりの曲、なんていう、普通の人からすれば、マイナー過ぎる曲を聴きなから、今日のところは終わりにしましょうか(笑)



アコーディオンの伴奏がとてもいいっす。
この良さをあの当時に評価するなんて、やっぱり、とびぬけた感覚だなあ~。


Maison Ikkoku めぞん一刻 ED2 full シ・ネ・マ


以下、次号!!