未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




一月以上。いや、ほぼ二カ月振りに休みを取った。

「人生の折り返し地点を過ぎた。」という表現がある。

年齢的にはとっくに過ぎているのだが、それに伴う充足感とか、達成感が全くない。

もう、他のみんなはゴールしている時間帯にも関わらす、ただ一人、スタート地点からほど遠くない所を、走り続けている。と、言った感覚だ。

もう、すっかり日も落ちた国道脇。

ランナーや見物人はおろか、人は全くおらず、車だけが終始横を走り抜けて行く。

スタッフも垂れ幕のたぐいも、既に全て片付けられているので、果たして自分が今走っているのが、本当に正しいコースであるのか?ゴールに向かっているのか?全く分からない。

ただ、焦燥感のみがある。

そもそも、何のために走っているのか?


私の趣味は映画鑑賞と読書だ。

読書はほとんど時間が取れない。昨年買った本は、ほとんど手付かずだし、定期購読している科学雑誌は、まだ、震災前に発売された号を読んでいる。

唯一、年に2~3本。劇場で映画を観ることを、人生最大の贅沢にしているが、手っ取り早く元を取ろうとの意識が働くので、どうしても大作映画を選んでしまう。

深夜寝る前に、歯を磨いている間の数分間。

思わず点けたテレビでイイ感じの映画をやっていると、そのままずっと観ていたくなる。

特に観ようと思って観たわけでもない映画。たまたま出会った映画に浸る。

そんな贅沢な時間の過ごし方が許されていない。

過去には、そんな感じで、出会った印象に残る映画が2本ある。

『あの頃ペニーレインと』

『ディナーラッシュ』


この休みには、絶対に観ようと思っていたDVDがある。

Amazonで、満島ひかり関連の商品で見つけた「さよならぼくたちのようちえん」だ。

購入したのは、かなり前なのだが、ゆっくりと観たくてずっと手付かずであった。

2週間ほど前に、満島ひかりの公式サイトで、18日の昼に再放送することを知った。

せっかくDVDを購入したのだから、是非、その前に観ておきたい。

正直、満島ひかりが出ていなければ、私が絶対に観ることがないタイトルだ。


素敵なドラマだった。

ストーリーも申し分ない。

子供達も皆達者だ。芦田愛菜という名の子が人気だ。程度の認識であったが、なるほどだ。

満島ひかりも、私の大好きな満島ひかりであった。いや、それ以上だ。

脚本は「それでも生きて行く」と同じ坂元裕二であった。

撮影も素晴らしい。

この感動を伝えたくて、キーを取った。

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