未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




完全自動制御の車が街路を走るレース『Urban Challenge』
http://wiredvision.jp/news/200706/2007062123.html

スタンフォード大学レーシング・チームの自律走行車『Junior』は6月14日(米国時間)、米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)が開催する自律走行車レースの1次テストを無事に終えた。これで、1次テストを受けたチームの約50台の車とともに、市街の交通の複雑さに対応できるロボットとして認定されたわけだ。もっとも、小さな町の交通量に対応するのが精いっぱいかもしれないが。

エタノールより優秀なバイオマス燃料
http://wiredvision.jp/news/200706/2007062123.html

英国の科学雑誌『Nature』誌2007年6月21日号の中で、ウィスコンシン大学マディソン校の研究チームが、バイオマス由来の糖質を2.5ジメチルフラン(DMF)に転換するための2段階プロセスを紹介している。
DMFというのは、エタノールに似た液体燃料の一種だが、エネルギー密度はエタノールより40%も高い。

一昨年、5台の完走車を出した『DARPA Grand Challenge』が、舞台を都市に移して帰って来る。

僅か2年目で大量の完走車を出したこともあり、大幅なレギュレーションの見直しを行ったようだ。
この調子で技術が進歩して行けば、コンピュータ制御の自動車が街を走り回る日も、そう、遠いことではないような気がして来る。

だが、技術的には無人で走行することができるようになったとしても、実際に、コンピュータ制御で街を走れるようになるまでには、解決しなければならない法的・社会的な問題が山積している。

事故発生時の責任は、誰にあるのか。ドライバー(?)か、自動車メーカーか。

PL法を盾に、全ての事故の責任及び補償を、自動車メーカーに押し付けたのでは、とても経営は成り立たない。

だが、実際に発生してる事故は、飲酒運転や速度違反は論外としても、携帯メールや、疲れによる居眠り運転など、コンピュータ制御であれば簡単に防止できるような原因によって発生しているものの占める割合が多い。

とは言え、実際に死亡事故が発生してしまえば、世間からの批判は大きいであろう。

一度でも、死亡事故が起これば、即刻開発を中止しなければならないのか?

人間が運転するよりも、事故による死傷者数が減るのであれば、積極的に受け入れるべきであるのか?

基本的にはドライバーの責任の元、自動運転であっても問題がないと判断した場合のみ、自動運転が可能。万一事故が発生した場合には、自動運転モードに切り替えていたドライバーの責任である。と、言った方向に進むのではないかと思われる。

技術の進歩は著しい。

技術者の情熱により、現状よりも多数の人命を救うことができる技術が開発できたとしても、行政の事なかれ主義によって、それが葬り去られてしまうようなことがあってはならない。


「免許証と車検証をお願いします。」
「はい。」
「これ、自律走行車ですね?」
「ええ。」
「ドライバーは、どちらですか?」
「今は、オートパイロットです。」
「では、『ドライバーは車』。と、いうことですね。」
「ええ、そうなりますね。」
「ここ、『自律走行特区』を外れているのは、ご存じですか?」
「はい、良く知っています。先月より、条件付きで一般道も走れるようになったんですよね?」
「ええ。・・・これ、ハイブリッド車ですね。」
「はい。」
「今は、どちらで駆動していますか?」
「補助系です。」
「補助系というのは、内燃機関の方ですね?」
「ええ。コンピュータ制御ですので、バッテリーを温存しようとして、一般車よりは早めに、補助系に切り替わるんです。」
「燃料は、何を使用されていますか?」
「E85です。」
「バイオマスではなく?」
「ええ。」
「E85の成分をご存じですか?」
「エタノールとガソリンの混合燃料でしょう?」
「比率をご存じですか?」
「エタノールが85%ですね。」
「では、『飲酒運転』成立ですね。」
「じょっ、冗談でしょう?」
「区域外ですと、法律が未整備のため、飲酒運転になるんですよ。」
「ちょっと待って下さい!この車が酔っ払っているように見えますか?」
「ウォッカでもアルコール度数は50度くらいですからね。それを何リットルも消費していれば、酔わないはずがないでしょう。」
「人間ならば。ですよね?そこまでおっしゃるなら、アルコール検査をして頂けますか?」
「アルコール検査?」
「ええ。呼気に含まれる、アルコール成分を測定して下さい。」
「呼気って?」
「この場合は、廃棄ガスでしょうね。」
「そんなことをするまでもありませんね。全身真赤じゃありませんか。」

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水がないところで水泳ができる機械、ちゃんと動いてるんだか動いてないんだか不明(動画)
http://www.gizmodo.jp/mt/mt-tb.cgi/7239

水泳というのは水に入るから楽しいのだ、ということを痛感させてくれます。
これは水がなくても泳げる機械。「American Inventor」というテレビ番組で紹介されたものだそうです。
ただひたすらに不愉快そうなエクセサイズ、呆れ顔で見守るコメンテーター、必死の形相の紹介者、全てが完璧です。

ある意味、完璧な映像だ。ワザと作ろうと思っても、演出では、とてもここまでのレベルの表現はできない。
必見である。この番組自体も、とても面白そうだ。

私が子供のころ、歯磨き粉のチューブの蓋は、ネジ式で止めるものであった。(絵の具のチューブのようにね。)

ある時、会社の後輩が、「歯磨きの蓋、開けたり閉めたりするのって、結構面倒なんですよね。あれ、なんとかできれば儲かるんじゃないかと、考えてるんですけど。。。」

「そんな夢みたいなこと考えてないで、仕事しろよっ。」と、言う以前に、「そんなこと、不便に思ってるのは、世界中でお前だけだよ。」と、思ったものだ。

だが、今では、歯磨き粉の蓋は、皆一様に、ワンタッチで開閉出来るものに変わっている。

彼に先見の明があったとまでは思わないが、ハッキリと思い知らされたのは、私には絶対に思いつかなかったであろう。と言うことだ。

「必要は発明の母」と言うが、些細なことではイチイチ不便だと感じない人には、発明のチャンスが少ないのは確かであるようだ。

このデバイスについても、世の中の殆どの人にとっては、笑い飛ばす対象でしかないであろう。(それとも、また、そう思うのは私だけなのであろうか?)

だが、いつの日か、世界のどこかには、このアイテムの存在を切望する人が、現れるのかもしれない。


「これです。」
「何かね?これは?」
「『水がないところで水泳ができる機械』です。」
「本当に?」
「ええ。21世紀の初頭に、米国の発明家が制作したもののようです。」
「今まで、聞いたことがないぞ。」
「ええ、私もです。当時では、この発明の真価が理解されなかったようで、この試作機が公表されたのみで、製品化には至らなかったようです。」
「良く、探し出したな。」
「ネットライブラリーから偶然この記事を見つけ、その後の記録を追って行った所、とある好事家の倉庫に眠っているのを突き止め、特別に貸し出して頂きました。」
「先見の明があった。と、言うワケかね?」
「ええ。当時でも、最先端の感覚を持った人々が集まるサイトでは、話題になっていたようです。」
「21世紀初頭であれば、まだプールがあったのではないのかね?」
「これの製品化に失敗した最大の要因は、どうやら、その辺のようです。当時はプールはおろか、海や湖でも日常的に泳ぐことが可能であったため、誰も必要性を感じなかったようですね。」
「そうか、まだ防護服なしで、屋外を歩き回っていた時代なんだな。」
「ええ。『家庭で水泳の練習ができる』というアプローチで、製品化を試みたようですが、『そんなの、実際に泳いだ方が早いだろ?』と、一蹴されていたようですね。」
「贅沢なものだな。その時に誰かが、近づきある脅威に対して、ちゃんとした警鐘を鳴らしていれば、こんな世界にはならなかったかも知れんな。」
「お試しになりますか?」
「えっ?できるのかね?」
「ええ。会長のことをお話し致しましたら、特別に許可して下さいました。」
「流石だな。良くやったぞ。では、早々試してみよう。」

 ・・・

「・・・いかがです?会長っ?だっ、大丈夫ですかっ!!」
「・・・は、早く、降ろしてくれ。。。」
「救急車、呼びますか?」
「いや、大丈夫だ。」
「残念ながら、使用感は、イマイチだったようですね。」
「イマイチなんてもんじゃないだろ。危うく死ぬところだったよ。『泳ぐ』と言うことが、どんなに素晴らしいことか。長い間、そればかりを夢見て、地球環境の回復に生涯をかけて来たが、こんな結末で終わってしまうとはな。」
「ええ。本当に『泳ぐ』体験は、きっと素晴らしいんでしょうね。」
「つくづく悔やまれるのは、その時代に私が生まれていれば、これの製品化と普及に、全精力を傾けていたに違いない。ということだな。」
「普通に泳ぐことが出来るのにですか?」
「ああ。そうすれば、世間一般の人々に、『大自然の中で、思う存分、泳ぐことができる。』と言うことが、どんなに素晴らしいことであるかを、実感してもらうことができたのにな。」

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機関銃を装備して自律走行するロボット車両
http://wiredvision.jp/blog/dangerroom/200706/20070615143943.php

『Defense News』紙のオンライン版によると「米陸軍は、まもなく全長約6.1メートル、6輪のロボット車両の試験を始める」という。試験の目的は、「でこぼこの地形の走行、機関銃の発射、約860キログラムの積載物の運搬について、兵士が逐一遠隔操作しなくとも作動するかどうかを確認すること」だ。

「魂のダウンロード」? 鍼医の治療に賛否両論
http://wiredvision.jp/news/200706/2007061521.html

サンフランシスコ発――街はいつもと変わらない月曜日の午後だが、当地のマーケット・ストリートにある『Stacey's Bookstore』では、非常に変わったことが行なわれていた。中国出身の鍼(はり)師で医師の資格も持つ沙志剛氏が、サクラメント在住の弁護士の身体に「新しい肺」をダウンロードしていたのだ。

「病気は気から。」と言うことわざがある。病気に限らず、体調に与える精神的な作用については、科学的な証明を待つまでもなく、なんらかの因果関係があることは、はっきりとしている。

だが、それを誇大解釈して、なんの変哲もない水や石などに、癌を治す作用があるなどと言って高額で販売するのは、人の弱みに付け込んだ悪質な犯罪である。

この「鍼医の治療」については、今はまだ、賛否が分かれてるいるところのようだ。

個人的には、ハリ治療自体には科学で証明できていない効果があると、信じている。

だが、全てのハリ師が善意のみで治療を行っているとも言い切れないし、ハリ師によって、実力に大きな差があるのもまた、明らかである。やはり、科学的な解明は必要であろう。

だが、科学で解明できなからと言って、それが全部嘘だと決めつけてしまっては、実際に何らかの効果のあった人々に、「科学的には効果はないと言っている」→「私には効果があった」→「科学は間違っている」→「科学で否定していることは、実は、全て正しい。」と言う、誤った認識を持たせてしまうことになる。

そういった意味で、無闇になんでも否定してしまおうとするのもまた、犯罪であると、私は思う。


「なんらかの治療行為を行った結果、体調が好転したとしても、それが実際に治療の効果によるものなのか、心理的な要因によるものなのかを判定するのは、困難です。それは、新薬の開発などにおいても、全く同じことです。」
「つまり、科学的な判定を下すのは、不可能だと?」
「人体にて実験を繰り返している限りは、難しいでしょうね。」
「人体にて?」
「ええ。実は科学的に測定可能な良い方法を思いついたんですよ。」
「動物実験かね?」
「いえ、これです。」
「これは?」
「『MULE』。多機能兵站および装備車両と呼ばれています。米陸軍は、これを、2020年までに、自律的に行動できる兵士に仕立てようとしています。」
「これを、どうしようと言うのかね?」
「ハードウェアは完璧です。ですが、制御を担う、頭脳に当たる部分の機能が、まだ不十分です。持てる実力の、ホンの数%ぐらいの性能しか発揮できていません。そこで、これに、魂をダウンロードしてもらいました。」
「効果はあったのかね?」
「先ほどより検証作業に入っていますが、制御プログラムが、全く別のものに書き換えられています。正直、今まで見たことないシロモノですね。逆コンパイルしてみましたが、開発プラットフォームが特定できませんでした。」
「単に、難読化されているだけではなのかね?」
「いえ、各モジュールが行っている処理は、比較的平易です。ですが、各モジュール間の論理的な関連は、まったくランダムにしか見えません。一部、トレースを掛けてみましたが、ちゃんと動作するのかさえ、不明です。」
「実弾類は、取り外してあるんだろ?さっそく動かしてみたらどうだね?」
「では、やってみましょう。」

 ・・・

「こ、これは、凄いですね。」
「ああ、『ウィリー走行』ってやつだな。だが、これでは装甲の薄い底面部分が全面に露出してしまうだろ?」
「兵器としては失格かも知れませんが、私にこの制御をやれと言われても、できませんよ。なんだか、2足歩行しているようにも見えませんか?」
「進化したとでも言いたいのかね?」
「いえ。ですが、今度は、ダンスをしているようにも見えるませんか?」
「気のせいだろ。」
「・・・いえ、違いますね。。。あっ!解りましたっ!!『ビリーズブートキャンプ』ですよっ!!」
「なんだね?それは??」
「軍隊式訓練を取り入れた、今話題の減量法ですよ。」
「つまり、『パクリ』だったと言うわけだな。」
「だとしても、針を刺しただけで、ここまでの制御プログラムをダウンロードすることは、現在の技術力では不可能ですよ。」
「ちゃんとしたデータを見てみなければ、なんとも言えないだろう。」
「ちょっと待って下さい。。。今、データが出ました。これがダウンロード前、こっちがダウンロード後です。」
「なるほどな。これで、科学的にハッキリとした結論が得られたよ。魂のダウンロードにより、ハードウェアの状態が好転することなど、有り得ないということがな。」
「これのどこから一体、そんなことが解るんですかっ??」
「この総重量値を見たまえ。ちっとも減量なんかしていないじゃないか。」

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弾丸を追跡できる超高速カメラ――人間の視覚系を模倣
http://wiredvision.jp/news/200706/2007061323.html

映画『マトリックス』では、登場人物が向かってくる弾丸をスローモーションで見ることができた。今では、米軍も同じことができる。
米空軍の請負会社、米Nova Sensors社(カリフォルニア州ソルバング)は、発射された高速の弾丸を追跡できる初の高速度カメラを開発した。この技術を応用すれば、高速で飛んでくる弾丸を迎え撃つ「アクティブ装甲具」や、強化繊維『Kevlar』製のエアバッグを急速に膨らませて弾丸をはね返す護身装置などが実現するかもしれない。

さすが、ワイアードニュースだ。

SFとしか思えぬような内容が、ニュースとして報道されている。

ここの所、私を苦しめていた大きな問題があった。

「面白い記事がない。」

だが、ちょっと前に『ギズモード』を発見し、『ワイアードニュース』が復活し、『GIGAZINE』を見つけてからというもの、新たな問題に苛まされることになった。

「面白いオチが思いつかない。」

・・・もう、こうなると、誰のせいにも出来ないな。

悩んだ時には、やらずに後悔するよりも、やって後悔する方が良い。という諺(?)もある。

死に際に、「あの時に、こうしていれば良かった」と、後悔しないように、たとえ100%満足できる結果でなかったとしても、何らかの活動をして行きたい。と、思う、今日この頃である。


「これかね?」
「ええ、そうです。システム本体は、このバッグパックに格納されています。外見は市販品に似せてありますので、気付かれることは、まず、ないでしょう。」
「ちょっと、装着して見ても良いかね?」
「ええ、どうぞ。ショルダー部分にカメラが埋め込んであります。距離を正確に計測するために、ストラップは、必ず両肩に通して下さい。」
「思ったよりも、軽いね。」
「最後にこのアームバンドを、必ず、皮膚に直接当たるように取り付けて下さい。これで完了です。」
「で?仕組みはどうなっているのかね?」
「カメラが捕らえた映像から、弾道と刀の軌跡を予測し、補正値を算出します。それを神経パルスに変換して、アームバンドから腕の筋肉に送り込むことにより、腕全体、最終的に刀の軌跡を制御します。弾丸の発射に合わせて、タイミング良く刀を振り下ろして頂ければ、正確に刀で弾丸を捉えることができます。」
「これで遂に『斬鉄剣』を、実践で使用することが出来るのか。。。後ろから襲われた場合は、どうするのかね?」
「このサイズの出力では、筋肉の動きを補正することしか出来ません。後ろから撃たれた場合には、迎撃不可能ですので、バックパック内部は、ケブラー製の防弾パネルで覆われています。」
「早速、試してみたいのだがね。テストは十分に行っているんだろうね?」
「はい。システムの安全性は、100%保障致します。」
「では、撃ってくれたまえ。」

 ・・・

「・・・ど、どうなっているのかね。」
「流石に、発射されてから刀を振り下ろし始めたのでは、補正できません。タイミングを見計らって。と、お願いしたはずですが?」
「システムの安全性は100%だと、言っていなかったかね?」
「ええ。最初は防ぎ切れなかった弾丸にて、システムが損傷を受けることがあったのですが、背中に当たる部分にも防弾パネルを装着することにより、前方からの弾丸に対しても、システムを保護することが出来るように改良されています。」
「システム?人体は保護されないのかね?」
「それでは、ロボコップみたいになってしまいますよ。あくまでも、生身に見えるように。と言うのが必須要件だったはずです。」
「『また、つまらぬ物を切ってしまった。』と、言うのが、私の生涯の夢だったのだがね。それだけが心残りだよ。」
「何か、切れそうなものを、持って来ましょうか?会長?・・・」

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次世代スパコン、世界一奪還へ3社と共同開発 理化学研
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/K2007061300790.html

 世界最速の座の奪還をめざす次世代スーパーコンピューターについて、開発主体の理化学研究所はNEC、日立製作所、富士通の3社と共同で開発に取り組むことを決めた。
 当初は、NEC・日立連合と富士通にそれぞれ初期設計をさせ、どちらかに絞り込む計画だったが、新素材や新薬の開発など幅広い利用を進めるためには、3社共同での開発が最適と判断した。得られた技術を3社が共有できる利点もある。

500万ドルのスパコン「Cray Y-MP」も今では赤ちゃん家具…
http://www.gizmodo.jp/2007/06/500cray_ymp_1.html#more

この椅子は本物のスパコンです。1988年当時500万ドルした「Cray Y-MP」(解説)を改造し、シリコンバレー在住パム&ポール・コスタさんご夫妻が息子エジソン君のためにあつらえました。発明の父トーマス・エジソンがテーマの赤ちゃん部屋に置いています。

なぜ今、スパコンなのか。

1990年代の半ばまでは、リストのトップ20を見ても、半数近くは日本製のスパコンが占めていたのに対し、90年代末から米国製に徐々に押され、2002年以降はほとんど上位からは姿を消した。地球シミュレータが一時的に首位にはなったものの、衰退の流れ自体は止められなかったと言っていいだろう。

見えてきた次世代スパコン「京速計算機」、再び世界一を目指すその意義(マイコミジャーナル)

用途が違うのは承知の上で書くが、googleは、大量のPCを組み合わせることにより、80億以上のウェブ ページから、一瞬にして必要な情報を取り出すと言う、離れ業を成し遂げている。

一般市民のコンセンサスを得るための、分かりやすい指針。という側面もあるのだろうが、単に「速い」というだけの一義的な指標に頼った開発を続けてばかりいては、今後の世界が要求する多様なニーズに対して、遅れを取るばかりではないのだろうか。


「これですか?」
「ええ。ジェットエンジンを2基搭載し、マッハ1.27で疾走します。現時点で、地上最速です。」
「これ、スパコンですよね?」
「ええ、もちろんです。当然のことながら、演算速度も、現時点で世界一です。」
「なぜ、スパコンにわざわざジェットエンジンなど?」
「演算速度で世界最速を誇っていられる期間は、ほんの一瞬です。退役後も子供に愛されて穏やかな日々を送ったクレイに対し、どこからも引き取り手のなかった地球シミュレータの老後は、哀れなものでした。私は自分の作り出したマシンが、そんな悲惨な目に遭うのには、耐えられません。地上初の『超音速スパコン』として、長く人々に愛してもらいたのです。是非、御社の『スパコンイラストレイテッド』で取り上げて頂けないでしょうか?」
「残念ながら次号は、ロボットに変形する『トランスフォーマースパコン』の特集が決定しています。」
「そんな子供騙しの企画ばかり報道しているから、まじめな開発に対する風当たりが強くなるんじゃありませんか。」
「それを言うなら、御社の『超音速』機能には、どんな意味があると言うのです?」
「放熱効率を高めるためです。」
「それだけですか?」
「搭載するに、十分な必然性を持った機能だと、自負しておりますが。」
「ベクトル機・スカラー機・専用計算機など、異なるアーキテクチャを持つユニットを、シミュレート対象のモデルに応じてダイナミックに最適配置する。という、重要な技術基盤の解決策とし開発されたのが『変形』という機能なのですよ。」
「なんとなく、こじ付けっぽく聞こえますけどね。」
「その次の号で特集予定の『スーパーガリガリ君』は、常温超電導素子の冷却材に食品を採用し、チップ内蔵のスティック部分をリサイクルすることによって超低コストを実現した、『食べられる使い捨てスパコン』として、異彩を放っています。もはや、『速い』というだけでは、何のニュースバリューもありませんよ。」


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脳波利用の「スター・ウォーズ双眼鏡」、3年以内に試作品?
http://wiredvision.jp/news/200706/2007060622.html

 近い将来、米国の特殊部隊が奇妙で強力な新兵器を手に入れるかもしれない。既存のものより10倍は高性能なハイテク双眼鏡だ。使用する兵士の前頭前野から脳波を読み取り、潜在意識で感知した目に見えない脅威を知らせるシステムが付いている。
 McBride所長の説明によると、前頭前野はパターンを素早く拾い出すが、その一方で、誤った警報を出さないよう衝動を強力に抑制する働きもあるという。脳波を読み取ればこうした抑制の働きを回避でき、双眼鏡の使用者に潜在的な脅威を伝えることができる。


『ホットワイアードジャパン』が帰って来た!!!!

今まで、休刊宣言をして復刊した雑誌を知らないので、半ば諦めていたのだが、嬉しい限りだ。

休刊後しばらくは本国のサイトを眺めていたが、そちらのトップページが模様替えしてからは、お気に入りの記事たちにアクセスできなくなってしまっていた。

だが、復帰した日本語ページからのリンクを見ると、本国ではちゃんと継続していたようだ。トップページが変わったくらいで、それにアクセスできなかった自分が情けない。
(いや、違うな。http://www.hotwired.com/ と、http://www.wired.com/ があるな???)

さて、『認知技術による脅威警報システム』だ。

通常のハイテク機器は、いや、今まで人類が作り出して来た道具のほとんどは、人間の能力を機器によって増強するために作られて来た。

だが、このアイテムは、人間の潜在能力にて機器の能力を増強しようとしている。

野生動物は、嗅覚や視力をはじめ、人間には無い様々な優れた能力を持っている。一般的には、人類はその進化の過程で、知能を発展させる代償として、それらの特殊能力を失って来たと考えられている。

それらは、退化してしまったのだ。と。

だが、ひょっとすると、人類はそれらの能力を失ってはいないのかもしれない。

5感で捉えたられた情報は、高度な情報処理の過程を経て、生存に必要な情報のみが意識レベルで知覚される。

知能が向上するのに比例して、この情報処理がより洗練され、最終結果のみが認識されるようになったのではないのか。

それはまるで、膨大な量の気象データを処理した結果として、「今夜の降水確率」というたった一つの数値を導き出すのに似ている。

人類の潜在能力についての、即効的な応用も良いが、もっとその内容を深く研究すれば、今までは思いもしなかったような事実が判明するかもしれない。


「『認知技術による脅威警報システム』を知っているかね?」
「ええ。車載火器の自動照準システムに採用されてからと言うもの、装甲車両1台と射手1名のみで、10km圏内をほぼ完全に制圧できるようになり、もはや無敵と言われているアレですよね。」
「あぁ。ちょっと前まではな。だが最近、思わぬ対抗手段が見つかってしまってね。」
「・・・この、”ピンクチラシ”みたいなヤツですか?」
「我々は、『対認知技術戦用チャフ』と呼んでいるよ。せっかく敵を10km圏内にまで追い詰めて、後は動き出すのを待つばかりの段になると、どこからともなく飛来した砲弾が、高空でこのチラシを大量に散布するのだよ。」
「・・・すると?」
「すると、射手の潜在意識が暴走して、照準システムがデータを処理しきれなくなるんだよ。」
「なるほどね。安上がりだが、効果的な兵器ですね。では、清廉な人材を射手に任命すれば良いのではないですか?」
「それもやってみたさ。だが清廉というのは、フィルター能力が高いだけであって、潜在意識での反応は、あまり個人差がないことが解ってね。要は肉体レベルでの欲求が満たされていることが肝心なのだよ。」
「食品の画像もありますね。・・・あぁ、それで急に、野戦食が豪華になったんですね?」
「ああ、以前のような泥沼状態に逆戻りさせるワケには、行かないからな。」
「何か対抗手段があるのですか?」
「実は、今日ここへ来たのは、君に頼みがあってのことなんだ。しばらく射手を務めてくれないかね?」
「後方支援要員とは言え、自分は調理兵でありますから。武器の取扱などは、形式的な訓練しか受けておりませんので。」
「いや、ヘルメットを被って、ただ座っていれば良いのだよ。後はシステムが全てやってくれる。」
「私の選抜した女性隊員を5名ほど補佐に付けて頂いて、食事は私の好きなものを好きなだけ食べて良いのであれば、やりましょう。」
「食事は許可しよう。だが、女性隊員は無理だろ。あまり、調子に乗るな。」
「しょうがないですね。まぁ、自分も志願兵でありますから、やるべき時には、出来ることをしましょう。」
「では、正式に任命するよ。」
「で、実勢配備はいつになりますか?」
「早速、今夜からやってくれ。1800時には出発するから、食事はそれまでに済ませておくように。」
「出発?センシングデータの受信も、火器管制指令の送信も、全てリモートで行えるのですよね?」
「今、システムをアップグレード中でね。新システムでは、視覚ではなく、嗅覚でセンシングを行うことになったのだよ。だからこそ、わざわざ調理兵の君に、頼みに来たんじゃないか。」
「だったら、いっそ、犬にでもやらせたら良いのじゃないですか?」
「意外なことに、犬の嗅覚よりも、人の嗅覚の方が、潜在的な能力は上回っていることが解ってね。それに、豪華なドックフードは配備されていなもんでな。」

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米MS:テーブル型コンピューター「サーフェス」を発表
http://news.goo.ne.jp/article/infostand/business/1475041.html

 米マイクロソフトは29日(米国時間)、タッチ画面付きのテーブル型コンピューター「サーフェス」を発表した。ウィンドウズ・ビスタで動作する。レストランやホテル、小売店向けに、年末に出荷開始する予定。

緊急地震速報を携帯に配信へ 年末から、ドコモなど大手3社
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/business/CO2007053001000647.html

 NTTドコモなど携帯電話大手3社は30日、大きな揺れが来る前に予想震度を伝える気象庁の「緊急地震速報」を携帯に配信するシステムをそれぞれ開発する、と発表した。地震の被害抑制に役立てる狙いで、年末から各社が順次実用化し、対応した端末を発売する。


この2つの記事の共通点は、「今一つ、実用性に欠ける。」というものだ。

なぜ、わざわざPCをテーブル型にしなければならないのか。

PCであるからには、それぼとのバリエーションがあるとも思えない。洒落たレストランに、画一化されたテーブルが置かれることはありえない。

内装はもちろん、テーブルや椅子、カップやスプーンのデザインに至る全てが、レストランが客に提供しているサービスに含まれている。

テーブルには、上にものが乗せられるという以上に、実に多様なニーズがあることを、忘れてはいけない。

もう数年も前になるが、テレビを見ていると、地震速報が流れた。「あれ?今、揺れたかなぁ。」と、思った数秒後に、グラっと来た。

流石にその時にはビックリしたものだ。速い、速過ぎるだろう。と。

頭ではその仕組みが理解できても、やはりその体験には、超常的な魔力を感じたものだ。

だが、既にその時に確立されていた技術基盤を、携帯に配信する。という方向に転用しただけでは、何ら、目新しさは感じられない。

大がかりな仕掛けを作って「緊急地震速報」を配信しても、それが必要とされる、ある程度以上の震度が予測される近隣地域の携帯が鳴り出すのは、せいぜい揺れの来る十数秒前程度であろう。

その間にできることは、限られている。せいぜい、「あれ?なんだろうな?」と思い、携帯を開き、文面に目を通す程度の間しかない。

携帯各社を巻き込んでの国家プロジェクトとなると、全体では、かなりの金額が動いているであろう。もっと、実用的な何かが出来るのではないかと、つくづく思ってしまう。


「この技術を一般家庭に浸透させるためには、もっと実用的側面がなければなりません。」
「とは言っても、『緊急地震速報』を受信してから、実際に地震波が到着するまでの間に出来ることなど、たかが知れているのではないのかね?」
「ええ、そこです。地震の時に、真先にしなければならない事は、何だと思われますか?」
「火を消す。だろう?」
「残念ながら、それは間違いです。石油ストーブには、揺れを感じて自動消火する装置が、もう何十年も前から取り付けられています。ガスについても、今ではプロパンガスであっても、地震発生時にはマイコンメーターがガスの供給を遮断するようになっています。地震時には、屋内の火は何もしなくとも自動的に消える。と考えて頂いて良いと思います。」
「では、何だね?」
「何だと思われます?」
「安全な所に避難する。だろう?」
「ええ、その通りです。『緊急地震速報』を受信しても、その文面を読んで、到達予測時間などを確認している暇は、ないものと思われます。都市部においては、無闇に屋外に飛び出すのは、返って危険だとの勧告もあります。」
「では、室内で安全な所に避難するわけだね。」
「はい。日本では、一般住宅であっても、耐震設計はしっかりしています。家が全倒壊する確率は、極めて低いと言えるでしょう。そうなると、家具の転倒や、落下物の直撃などから身を守ることが、一番重要だと思われます。」
「それでかね?」
「ええ。以上の結論より、弊社では、『緊急地震速報』受信機を、その利用が想定されるシーンで、最も有効と考えらる形態として、『頑丈な机型端末』の開発に至ったわけです。」

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