脳波利用の「スター・ウォーズ双眼鏡」、3年以内に試作品?
http://wiredvision.jp/news/200706/2007060622.html
近い将来、米国の特殊部隊が奇妙で強力な新兵器を手に入れるかもしれない。既存のものより10倍は高性能なハイテク双眼鏡だ。使用する兵士の前頭前野から脳波を読み取り、潜在意識で感知した目に見えない脅威を知らせるシステムが付いている。
McBride所長の説明によると、前頭前野はパターンを素早く拾い出すが、その一方で、誤った警報を出さないよう衝動を強力に抑制する働きもあるという。脳波を読み取ればこうした抑制の働きを回避でき、双眼鏡の使用者に潜在的な脅威を伝えることができる。
『ホットワイアードジャパン』が帰って来た!!!!
今まで、休刊宣言をして復刊した雑誌を知らないので、半ば諦めていたのだが、嬉しい限りだ。
休刊後しばらくは本国のサイトを眺めていたが、そちらのトップページが模様替えしてからは、お気に入りの記事たちにアクセスできなくなってしまっていた。
だが、復帰した日本語ページからのリンクを見ると、本国ではちゃんと継続していたようだ。トップページが変わったくらいで、それにアクセスできなかった自分が情けない。
(いや、違うな。http://www.hotwired.com/ と、http://www.wired.com/ があるな???)
さて、『認知技術による脅威警報システム』だ。
通常のハイテク機器は、いや、今まで人類が作り出して来た道具のほとんどは、人間の能力を機器によって増強するために作られて来た。
だが、このアイテムは、人間の潜在能力にて機器の能力を増強しようとしている。
野生動物は、嗅覚や視力をはじめ、人間には無い様々な優れた能力を持っている。一般的には、人類はその進化の過程で、知能を発展させる代償として、それらの特殊能力を失って来たと考えられている。
それらは、退化してしまったのだ。と。
だが、ひょっとすると、人類はそれらの能力を失ってはいないのかもしれない。
5感で捉えたられた情報は、高度な情報処理の過程を経て、生存に必要な情報のみが意識レベルで知覚される。
知能が向上するのに比例して、この情報処理がより洗練され、最終結果のみが認識されるようになったのではないのか。
それはまるで、膨大な量の気象データを処理した結果として、「今夜の降水確率」というたった一つの数値を導き出すのに似ている。
人類の潜在能力についての、即効的な応用も良いが、もっとその内容を深く研究すれば、今までは思いもしなかったような事実が判明するかもしれない。
「『認知技術による脅威警報システム』を知っているかね?」
「ええ。車載火器の自動照準システムに採用されてからと言うもの、装甲車両1台と射手1名のみで、10km圏内をほぼ完全に制圧できるようになり、もはや無敵と言われているアレですよね。」
「あぁ。ちょっと前まではな。だが最近、思わぬ対抗手段が見つかってしまってね。」
「・・・この、”ピンクチラシ”みたいなヤツですか?」
「我々は、『対認知技術戦用チャフ』と呼んでいるよ。せっかく敵を10km圏内にまで追い詰めて、後は動き出すのを待つばかりの段になると、どこからともなく飛来した砲弾が、高空でこのチラシを大量に散布するのだよ。」
「・・・すると?」
「すると、射手の潜在意識が暴走して、照準システムがデータを処理しきれなくなるんだよ。」
「なるほどね。安上がりだが、効果的な兵器ですね。では、清廉な人材を射手に任命すれば良いのではないですか?」
「それもやってみたさ。だが清廉というのは、フィルター能力が高いだけであって、潜在意識での反応は、あまり個人差がないことが解ってね。要は肉体レベルでの欲求が満たされていることが肝心なのだよ。」
「食品の画像もありますね。・・・あぁ、それで急に、野戦食が豪華になったんですね?」
「ああ、以前のような泥沼状態に逆戻りさせるワケには、行かないからな。」
「何か対抗手段があるのですか?」
「実は、今日ここへ来たのは、君に頼みがあってのことなんだ。しばらく射手を務めてくれないかね?」
「後方支援要員とは言え、自分は調理兵でありますから。武器の取扱などは、形式的な訓練しか受けておりませんので。」
「いや、ヘルメットを被って、ただ座っていれば良いのだよ。後はシステムが全てやってくれる。」
「私の選抜した女性隊員を5名ほど補佐に付けて頂いて、食事は私の好きなものを好きなだけ食べて良いのであれば、やりましょう。」
「食事は許可しよう。だが、女性隊員は無理だろ。あまり、調子に乗るな。」
「しょうがないですね。まぁ、自分も志願兵でありますから、やるべき時には、出来ることをしましょう。」
「では、正式に任命するよ。」
「で、実勢配備はいつになりますか?」
「早速、今夜からやってくれ。1800時には出発するから、食事はそれまでに済ませておくように。」
「出発?センシングデータの受信も、火器管制指令の送信も、全てリモートで行えるのですよね?」
「今、システムをアップグレード中でね。新システムでは、視覚ではなく、嗅覚でセンシングを行うことになったのだよ。だからこそ、わざわざ調理兵の君に、頼みに来たんじゃないか。」
「だったら、いっそ、犬にでもやらせたら良いのじゃないですか?」
「意外なことに、犬の嗅覚よりも、人の嗅覚の方が、潜在的な能力は上回っていることが解ってね。それに、豪華なドックフードは配備されていなもんでな。」
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